サッカーやろうぜ! そうしよう!   作:ssgss

7 / 50
世宇子……というかアフロディを出すまではこんな駄文に駄文を重ねたもので行くことになりますが、ご了承ください。


染岡と豪炎寺!

 豪炎寺が夕香ちゃんのことを話してくれた翌日。

 俺達は河川敷にあるサッカーグラウンドを訪れて練習していた。

 そしてそこで一番目立ったのはやはり染岡だ。

 前みたいにラフプレーが目立つのではなく、一人、ただひたすらにシュートだけを撃っていた。

 だが、途中からそのシュートが入らなくなっている。

 

「染岡。張りきるのは結構だが、試合前に怪我なんかすんなよ」

 

「神向。……全然ダメだ。なんとなく掴めてるのに、上手くいかねえ」

 

 ……本当ならここは円堂の仕事だが、円堂には円堂の練習がある。ここは俺が請け負うか。

 

「染岡、ちょっと休憩して話そうぜ。必殺技を覚えることも大事だが、体を休めるのも大切な仕事だ」

 

「……分かった。円堂! ちょっと休憩させてくれ!」

 

「俺もいいか?」

 

「おー! 分かった!」

 

 そして俺と染岡は河川敷の横にある土手に寝そべっている。

 

「豪炎寺のことで焦ってるんだろ?」

 

「……豪炎寺だけじゃねえ。お前のことでも焦ってるんだよ俺は。お前はMFなのに必殺技を持ってて、豪炎寺は雷門の救世主に相応しい活躍をした。本当は自分でも分かってるのさ、俺はお前らに憧れて、嫉妬してるだけだってな」

 

 染岡は寝そべりながら言う。

 

「確かに、それはただの嫉妬だな」

 

 俺は自分の思ったことをそのまま染岡に伝える。

 それを聞いた染岡は唇を噛みしめた。

 

「けど、嫉妬がどうした。お前はFWの自分に自信を持ってるんだ。だったら、豪炎寺や俺には絶対に負けない。それくらいの根性を持てよ」

 

「神向……」

 

「もし、もし仮にこの先豪炎寺が入部してくれるとしてだ。その時に豪炎寺のワントップだと誰が決めた? どんな相手が来たって証明してやればいい。雷門には神向大司や豪炎寺修也だけじゃない。染岡竜吾だっているってことをさ!」

 

「豪炎寺がこの先入部する……か。そんなことはねえかもしれねえが、分かったよ神向。俺はお前や豪炎寺にも負けはしない」

 

 染岡はいきなり立ち上がって俺にそう叫んだ。

 これで染岡はもう大丈夫そうだな。豪炎寺が入部しても険悪な雰囲気になることはないだろう。

 

「どうしたんでしょう染岡さん。神向先輩と話してたと思ったら、急に叫び出しましたよ」

 

「きっと、神向くんが染岡くんを励ましてくれたのよ。だって、円堂くんと一緒にサッカー部を創ったんだもの」

 

 遠くで木野と新しくサッカー部のマネージャーになった音無が話しているのが聞こえてくる。木野、サッカー部創設メンバーにはお前も入ってるんだぞ? 俺と円堂と木野の三人から始まったサッカー部なんだからな?

 

「神向。俺は必殺技の練習に戻るぜ」

 

「おう、円堂に協力してもらえよ。サッカーをやってる限り、一人っきりってことは無いんだからな」

 

 染岡は言葉を返さず、代わりにグーサインを向けてきたので、俺もグーサインで返した。

 その後、遠くで豪炎寺が練習している円堂たちを見ているのが見えたので、俺は豪炎寺の元まで行くことにした。

 

「おーい、豪炎寺!」

 

「っ! 神向…」

 

「どうしたんだ豪炎寺。こんなところで」

 

「……別に。こっちは俺の通学路だから」

 

「本当にそうかしら?」

 

 豪炎寺の言葉を遮るように夏未が車の中から会話に入ってきた。

 

「あなたがこの道を通っているのは、本当は彼らと同じようにサッカーをしたいからなのではなくて? だから今、神向くんが話しかけてきても帰ろうとしなかった。申し訳ないけれど、あなたのことを調べさせてもらったわ。妹さんのこともね」

 

 夏未の言葉で豪炎寺はその場を去ろうとする。

 

「お、おい…」

 

 ちょっと待てよ豪炎寺。

 そう言って彼を呼び止めようと思ったが、夕香ちゃんのことが頭を過って俺の口はその言葉を出すことが出来なかった。

 

「サッカーを止めることが、妹さんへの償いになると思っているの!? そんなの、勘違いも甚だしいところだわ! あなたに本当にサッカーをしてほしいのは誰なのかよく考えてみなさい!」

 

 だが、そんな俺とは違って夏未は堂々と豪炎寺に言った。

 そして豪炎寺は一度目を閉じた後、

 

「っ! 夕香……」

 

 夕香ちゃんの名前を呼んだ。

 それを見た夏未はもう心配ないとばかりに車を出してその場を去る。

 

「神向。……俺は」

 

「何も言わなくても分かってるよ。歓迎するぜ、豪炎寺」

 

「……ああ!」

 

 そして俺は豪炎寺と共に皆が練習する河川敷へ戻る。

 当然のように円堂やサッカー部のメンバーはその光景に驚いてるが、染岡だけは何故か驚かなかった。

 染岡が一番納得いかなそうにするかと思ったが、どうやら本当に心配なさそうだな。

 

「円堂。俺、やるよ」

 

「……豪炎寺!」

 

 豪炎寺の入部。

 それを知ったメンバーは当然のように喜んでいた。

 そして、染岡が前に出る。

 

「……染岡竜吾。お前と同じでFWをやっている。お前に負ける気はねえが。……よろしくな」

 

「ああ。俺の方こそ」

 

 ……原作と違ってノータイムで仲良くなったが、これはこれでいいかもしれないな。

 それに、今ならあの技が出来るはずだ。

 

「染岡。必殺技は出来たのか?」

 

「おお! 神向や豪炎寺に負けねえような必殺技を作ってやったぜ。皆でな!」

 

「そうか、それじゃあちょっと頼みたいことがあるんだ!」

 

 その後、メガネは染岡の技をドラゴンクラッシュと命名、そしてドラゴンクラッシュとファイアトルネードの合体技、ドラゴントルネードを生み出したのだった。

 え? その後の尾刈斗戦? 圧勝もいいとこだったよ。

 ゴーストロックや催眠術のことも皆に伝えてたからな。

 ……いやー、俺が試合に出ないと知ったあの尾刈斗の監督が豪炎寺以外の皆を見下す様がどんどん変わっていくのは面白かったな。

 

 

 

 

 




さあ、次はFF地区予選だ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。