生まれ変わって調整体魔法師   作:アマノハブキ

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ちなみにうちのカルデアのクロエちゃんはレベル100スキルマ絆マフォウマです。

最強なんやで





第4話

 

 

 

 

 

入学式から帰ってきて、セラから色々と言われ、夜ご飯を食べたあとこの地下の工房にやってきた。

 

そして、私は今工房に篭って、ドイツから持って来ていた秘密道具を持って来ていた。

ディスプレイや機器の照明の他に僅かな光源のみの地下工房。そして、その暗闇に薄っすらと浮かぶ漆黒の影。

 

識別名称『ヘラクレス』

 

今持てる私の技術の全てを凝縮して作り出した半自立人形だ。巨人と見間違うほどの巨躯を持った、(いわお)のような男性の人形(ゴーレム)。纏っている装備は刻印魔術を施した金属をあしらった腰巻のみ。燃え盛る炎のような黒の髪。起動してないがゆえに生命の光を灯していない紅の瞳。

 

これはギリシャ神話の英雄ヘラクレスをモチーフに私が開発したものだ。

 

十二の試練(ゴッドハンド)』と銘打った魔法を始めとしたものに対魔法障壁や万物を叩き割る高出力の両腕。あらゆるものを飛び越えて駆け抜ける機動力。恐らく、魔法工学としてはこれを超えるものは今の世界にはないという自負さえある。

 

普通に学校生活を送っていればバーサーカー(ヘラクレス)を使うことなんて無いだろうが、私はアインツベルンだ。戦いに巻き込まれるというもしかしてに備えたほうがいいことに変わりはない。

 

さらに開発困難と思っていた十二の試練はやっと完成した。ほんの数十分まえの話だ。確かな達成感とともに、自分の生きがいでもある研究のテーマをやりきってしまった虚無感を感じていた。やることはなくなってしまったし、これから私は何を生きがいしようか……。

 

ドイツに開発データを回さなきゃいけないし。ナインライブズの研究でもしようかしら。確かにあれもまだまだムラがあるし、もっとスマートを目指してやってみようか……。

 

そんなことを思いながらディスプレイに向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつけば朝を迎えていた。

オートセーブでシャットダウンしているディスプレイとコンピュータを見た感じだと、寝落ちしてしまったのだろう。まったく、高校生にもなってだらしないと思いながら階段を登って行く。

 

階段を登りきり、まずは洗面所で顔を洗う。冷たい水が心地よい。

リビングに出ると美味しそうな匂いが漂ってきた。

 

「おはようございます、イリヤ様」

「おはよーイリヤ」

「うん、おはよう」

 

セラとリズに挨拶を返すと、席についてコンソメスープをゆっくり飲む。内側からじんわりと体が温まって行く感触を味わいながら、バターの乗ったコンガリと焼かれたトーストを手に取ると思いっきりかぶりつく。サクッと音を立てるトーストはその通り、最高の歯ごたえだった。さらに噛むとバターが滲み出てくる点で100点満点だ。

 

「また髪をこんなにして……あ、リーゼリットはイリヤ様の服を取ってきて」

「は〜い」

 

思わず笑みがこぼれてしまうような朝食に舌鼓を打ってるちょうどその時に、セラが髪を梳いてくれた。くすぐったいようで気持ちが良い。

 

「服、ここ置いとくね」

「ありがとー」

 

最後に牛乳を一気飲みしたタイミングでセラの方も終わったようだ。

寝巻きから第一高校の制服に着替えると、そのまま再び洗面台に向かって歯磨きを始める。

 

ドイツにいた頃なら、全ての準備をやらせていたが、ここにきてからは少しずつ自分でやることを増やしていった。やっぱり、環境が大きく変わったのなら、生活スタイルも変えて見たいというものなのだ。いつもならここでセラにお小言の一つや二つ言われそうなものなのだが、どうやらセラも存外、この生活を気に入っているらしい。

 

口をゆすぎ、最後に身だしなみを整える。

 

「行ってきます!」

「行ってらっしゃいませ」

「いてらー」

 

つい昨日も同じやりとりだったような、と思いながら私は家を出た。

 

 

 

 

 

ドイツでは未だに電車やバスが使われていたのだが(もちろん、前世で私が使っていたものとは大きく異なる)、日本は大分違うらしい。大人数を乗せて走るものなど一部のみで、公共交通機関といえば、この目の前にある四人乗りほどの大きさのキャビネットを指すらしい。なんでもこのリニア式小型車両は全て交通管制システムで一括で管理されており、それ故に移動で時間がかかるなどほとんどないらしいのだ。この技術はドイツに持って帰ろう、そんなことを考えながら、第一高校前までのキャビネットに乗り込んだ。

 

ふと携帯端末をここのところ開いてなかったと思い開いてみる。案の定ドイツの官僚からのメールが山ほど届いていた。面倒なので目も通さずゴミ箱のフォルダーにぶち込む。そうしてフォームがすっきりしてから再び液晶を見直す。

 

『遠坂重工よりアインツベルン様へ』

 

そう書かれたメールを速攻で開くと早速中身を確認した。

 

『この度は魔法大学付属第一高等学校への入学、おめでとうございます。

以前より相談をいただいてました会談、及び技術提携につきましては、是非やらせていただきたく思っております。会談につきましては以前確認した日付けでよろしいでしょうか?その他事前資料も添付しておきます。お返事の程、お待ちしております。』

 

と書かれていた。添付されていたファイルもなかなか興味深そうなものだった。すかさず返信を書く。お返しとばかりに、刻印魔術の効率化についての理論と証明を添付して送信した。

 

ほう、と一息つくと深く椅子に座りなおす。

 

遠坂重工のみならずエミヤ魔法工学研究所とも今の所うまく行っている。私は小さくほくそ笑みながらもう慣れてしまったメルセデスとは違った揺れに身をまかせるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 





進まんかった!

これで森崎とのいざこざまでやるつもりだったんだが……

早くて明日朝、お昼くらいに投稿できればと思ってます。



感想評価ありがとうござます!!

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