この魔道具店の店員に祝福を!   作:銀太郎

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最初はオリキャラのプロフィールです。
プロフィール後に物語が始まります。


この店員にプロフィールと出会いを!

名前 不知火 隼人(シラヌイ ハヤト)

 

身長182cm

 

体重81kg

 

職業 バトルマスター

(ハヤトにはオリジナルの職業バトルマスターにしました。バトルマスターとは武器での戦闘の他に素手での戦闘も可能な職業です。本人は武器も使えますが素手での戦闘を好んでいるため、ほぼ武器は使いません。)

 

亡くなった理由 ゴキブリが肩に止まった事によるショック死

 

転生する際に持ち出した能力 超人的身体能力

 

容姿 髪型は左側の前髪を垂らした軽めのオールバック、瞳の色は茶色(戦闘の際はどこを見ているか悟られない様に魔力で瞳を消している)

 

服装 白のYシャツに黒い革のジャケットを来ている、下は紺色のジーンズに靴は黒革のブーツを履いている。

 

数年前に転生したが右も左もわからない状態で戸惑っていた所をウィズと出会い、彼女の魔道具店に住み込みで働く事になる。

ウィズに対して想いを寄せており、中々打ち明けられないでいる。

 

好きな物 酒、茶類、甘いもの

 

苦手な物 虫、鼠

 

 

他にオリキャラの気になる所があったら感想にて聞いて頂ければ可能な範囲の所であればお答え致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから本編始まります。

 

 

 

 

ヤマタノオロチを討伐してホクホクと街へ帰るハヤト、山を降りて草原を歩いていると三人の冒険者が巨大な蛙ジャイアントトードを討伐しようとしているのを見かける。

 

 

「………ん?あれはジャージ?」

 

ハヤトが注目したのは三人の冒険者のリーダーと思われる青年が着ている緑色のジャージ。

この世界ではジャージを見ることはまずない、故に彼が転生した人間だというのがすぐにわかった。

 

「彼も転生したのか………しかも転生したてホヤホヤと見た」

 

青年は二人の仲間がジャイアントトードに飲み込まれそうになっていたのを助け出している所だ。

助け出された二人の仲間はジャイアントトードの体液でドロドロのテカテカ状態である。

 

「………まぁ仲間も助け出せた様だし、手は貸さなくても大丈夫だろう」

 

街に帰ろうと歩を進めようとしたハヤトだが

 

「そこのあんた‼蛙が迫ってる、早く逃げろ‼」

 

「ん?………おぉこれは中々、改めて近くで見ると大きいものだねぇ」

 

青年がハヤトの存在に気付き、逃げる様に警告する。

ハヤトが後ろを振り返るとジャイアントトードが迫っていた。

 

「そんな暢気な事言ってないで早く‼」

 

ジャイアントトードはハヤトを飲み込もうと大きな口を開け、ハヤトに襲いかかる。

しかし

 

「さて蛙くん、君には大人しくしてもらうよ」

 

ピシッ

 

「……ゲッ…」

 

ハヤトがジャイアントトードの腹に人差し指を軽く突くと、ジャイアントトードは口を開いたままピクリとも動かなくなってしまった。

 

「蛙くん、これで私が解く事をしない限り動けない訳なのだが……君は間もなく狩られる運命にあるらしいな。精々街の皆の腹の足しにでもなってくれたまえよ」

 

「スゲー!ピクリとも動かねぇ、一体何をしたんだあんた?」

 

緑ジャージの青年がハヤトに駆け寄り、信じられないかの眼差しでジャイアントトードとハヤトを交互に見る。

 

「いやいやそんな大層な事はしていないよ。それよりこの蛙は君のクエスト討伐対象だろう?死ぬまで動かない様にしてあるからゆっくり狩るといい。私は街に戻るので、ここいらで失礼させて頂く」

 

「え、ああ。助かったよ、ありがとうな」

 

ハヤトは青年達を後にして街へ帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセルの街へ戻り、ギルドでハヤトはクエスト達成の報告をして報酬金を貰っていた。

 

「クエストお疲れ様です。こちらが報酬金の1億エリスになります」

 

「ハヤトが1億エリスも稼いだぞ‼」

 

「……」

 

ルナの『1億エリス』と聞いた、他の冒険者が騒ぎ始める。

 

「マジかよハヤト‼」

 

「今日はハヤトの奢りで飯だぁ‼」

 

「……ハァ…またか」

 

いつの間にか冒険者達の食事を奢る事になってしまったハヤト、彼が大金を稼ぐと大抵こうなる。

つまりお決まりコースである。

 

「あぁ…すまないルナ……かなりの人数で食事する事になってしまったが、大丈夫か?」

 

「ぜ、全然大丈夫ですよ!(うぅぅ……せっかくお誘い出来たのに)」

 

「じゃあ決まりかな……冒険者の皆よ!今日は私が全て出す‼好きなだけ食べ飲みしたまえよ‼」

 

「「おおおおおお‼」」

 

 

 

 

 

 

一気にギルド内は宴会場になり、ハヤトはギルドの隅でルナと共に食事をしていた。

最初は冒険者達がハヤトを囲い騒いでいたが、ハヤト本人は少人数で飲むのを好んでいた為、適当に対応した後に目立たない隅に移動したのだ。

 

 

「ハァ……やっと落ち着いてきたかな」

 

彼は手にしているストレートのウイスキーを飲み干す。

彼が飲んでいるウイスキーはセブン・デッドリー・シンズ、ある7つのウイスキーを混ぜた物で、酒好きのハヤトが考案したオリジナルのウイスキーである。

 

「ハヤトさんは人気者ですからね。前から気になっていたんですけど、ハヤトさんパーティーとかには入らないのですか?」

 

「パーティーか……ウィズにもその事は度々言われてるよ」

 

 

ハヤトはウィズにパーティーの話を持ち掛けられた時の事を思い出す。

 

 

 

ある日の昼、ハヤトとウィズはおやつのチョコレートケーキを食べながらティータイムを楽しんでいた。

 

「そういえばハヤトさんはパーティーとかには入らないんですか?」

 

「モムモム……パーティーか、とはいえ今のところクエストに困った事はないからねぇ……」

 

「いくらハヤトさんでも困る時が絶対来ますよ。例えばクエスト中に今まで避けていた虫型モンスターに遭遇したりとか……ハヤトさんって虫を見ただけで発狂したり、腰抜かしたり、気絶したりしちゃって大変じゃないですか。この前だって蝶が顔の近くに飛んできただけで全力で蹴りを放っちゃって、蹴りの衝撃で蝶どころか周りのお花畑まで吹き飛んじゃう始末で……」

 

「うぐ……虫だけは本当にダメなんだ。しかしそういう事を踏まえたらパーティーの事を考えなければな…」

 

苦い顔でハヤトは紅茶にチョコレートケーキのクリームが付いたフォークを使いかき混ぜる。

クリームが紅茶に溶け始め、フォークが綺麗になった所で紅茶を飲み干す。

 

「その前に君がトンチンカンな商品を取り寄せなければクエストに行く必要はなくなるのだが?」

 

「うぅ……そ、その内きっと売れますよ」

 

「売れればいいね…売・れ・れ・ば」

 

 

 

 

 

 

 

あの時からパーティーの事は頭の片隅に残っていたが、未だにハヤトが惹かれる様なパーティーは見つからず、気が向いた時に他のパーティーや同じくパーティーがいないソロ冒険者の手伝いをするくらいで、殆どソロでのクエスト活動が続いていた。

 

 

「生憎まだまだソロ活動が続きそうだ。すまないがルナ、私はお先に失礼させて頂く、ウィズが心配なんでね。余ると思うが、ここの連中の食べ飲み代として5千万エリス置いておくよ」

 

「え⁉こんなに頂かなくても大丈夫だと思いますが」

 

「余裕あった方が良い方向に倒れたとて、悪い方向には倒れないだろう?余った金銭はエリス教の教会にでも寄付しておいてくれ」

 

「……は、はい。わかりました」

 

「では失礼するよ」

 

 

ハヤトがギルドから出ようと出入口扉のドアノブに手をかけようとしたその時

 

「あ、あの~」

 

誰かに呼び止められハヤトは振り返る。

 

 

「ん?……ああ、先程の」

 

彼を呼び止めたのは、先程ジャイアントトードの討伐をしていた青年だった。

 

「ハヤト…さん…だったよな、あんたのおかげで楽にあの最後の一匹の蛙を討伐する事ができてな。お礼がしたくて話せるタイミングを待ってたんだ。ありがとうな!」

 

「君のお役にたてた様でなによりだよ。そういえばパーティーの人達は大丈夫だったかね?」

 

「大丈夫も何も、蛙の体液まみれになっただけでろくな怪我一つもしてないから安心してくれ。おっと、自己紹介が遅れたな。俺の名はカズマ、まだ駆け出しホヤホヤの冒険者だ。よろしくな」

 

「では、私も改めて…私の名前はハヤト、しがないただの冒険者だ。今後ともよろしく」

 

「思ってたんだが、ハヤトって名前……もしかして」

 

ガチャッ

 

「む、これは何の騒ぎですか?」

 

「あら、女神であるこの私を差し置いて楽しそうに宴会なんかしちゃって、私も混ぜなさぁーい‼」

 

「ちょっと待て駄女神」

 

「何すんのよヒキニート!シュワシュワが、お酒が、宴会が風呂上がりの私を待ってるのよ‼」

 

ギルドに二人の少女が入ってきてた。

一人が紅い瞳に赤と黒がベースになった服ととんがりボウシに黒のローブと少しばかり見た目が痛い眼帯と杖が特徴の少女。

もう一人が青い瞳と青髪に青をベースとした服、どこか神聖な雰囲気を出している少女である。

 

「む、君達は!」

 

ハヤトはその少女二人の姿を見て目を見開く。

 

「誰かと思えばハヤトじゃないですか!お久し振りです‼」

 

「ここ最近姿を見ないから心配したんだぞ、めぐみん。しかし元気な姿を見れて安心したよ………」

 

「私を誰だと思っているのです、紅魔族随一の魔法の使い手ですよ」

 

「ああ、そうだったね」

 

ハヤトに頭を撫でられ、めぐみんは嬉しそうに頬を緩ませている。

 

「もしかして、ハヤトとめぐみんって知り合いか?」

 

青髪の少女を引きずりながらハヤト達の元へきたカズマ。

 

「ええ、私がカズマ達のパーティーに入る前、どこのパーティーにも入れてもらえず路頭に迷ってた私に、ハヤトは度々クエストに連れて行ってくれてまして……大変お世話になった方、言うなれば頼れるお兄さん的な存在です」

 

「度々クエストに……ハヤト、大変だったろう?」

 

「大変だったとはどういう意味ですか?ちょっとそこの所を詳しく聞かせてもらおうか」

 

「フフ…念願のパーティーに入れたみたいでよかったじゃないか、めぐみん」

 

「強引に入った様なもんだけどな」

 

「強引とは失礼な、最強の攻撃魔法である爆裂魔法を操るアークウィザードですよ?むしろ感謝して欲しいくらいです」

 

ハヤト、めぐみん、カズマが話していると、カズマの隣にいた青髪の少女が突然声を上げる。

 

「あー‼あんた大分前に転生させた人じゃない⁉」

 

「おや、私の事を覚えていたのかい、アクア?」

 

「そういえばハヤトって名前で引っ掛かってたけど、やっぱりハヤトも転生した人間だったんだな」

 

「その口振りだと、やはりカズマも転生者みたいだねぇ」

 

「ぷ…ふふ……カ、カズマさん……聞いてよ………この人の死んだ理由があなたよりぶっ飛んでるのよ。だからこそこの人の事覚えてるんだけど」

 

青髪の少女の名前はアクア。

ハヤトをこの世界に転生させた女神である、性格が女神らしくないが女神である……女神である‼大事な事なので三回言わせて頂いた。

 

「この人、大の虫嫌いでね。死因は肩にゴキブリが止まってショック死しちゃったのよ………ふぐッ……ふふふ

、あーっははははは‼笑いが止まらないわ‼お、おお、お腹が捩れる~ッ‼」

 

ゴツッ

 

「あだ!」

 

「うるさいぞ宴会芸人」

 

カズマは腰に下げている短剣の柄で、軽くアクアの頭を小突く。

 

「まぁ……今アクアが言った通り、私は非情に情けない理由で死んでしまった訳だ」

 

指で頬をかきながら、はにかむハヤト。

 

「そういえばハヤトの方はパーティーに入れたのですか?」

 

ハヤトのジャケットの袖をくいくい引っ張りながら問うめぐみん。

 

「ん?あ…いや、まだ入っていないよ。ここに入りたい!って思うパーティーが中々見つからなくてねぇ~」

 

「でしたら私達のパーティーに入りませんか?いいですよねカズマ?」

 

「おう、俺もハヤトみたいな戦力が入ってくれれば心強いな。しかも常識人だし」

 

「その言い方だと他のメンバーは変人だと聞こえるのですが、気のせいですかね?」

 

「え?違うのか?」

 

「女神であるアクア様に向かって変人呼ばわりなんて聞き捨てならないわね」

 

「唐突にカズマに爆裂魔法をうちたくなってきたのですが?」

 

「いや待て、落ち着けお前達」

 

めぐみん達が、カズマににじり寄る。

 

「ん~、至らない所があると思うが……それで良ければ入らせてもらってよろしいかな?」

 

ハヤトの一言でめぐみんとカズマの動きがぴたりと止まり、二人共ハヤトに顔を向ける。

なおアクアはカズマにヘッドロックされて、外そうと必死にもがいている所だ。

 

「え?………いいんですか?正直ダメ元で誘ってみたのですが」

 

「マジでいいのか?そりゃあハヤトがいてくれれば助かるんだけどな、本当に入ってくれるのか?」

 

「ちょ、カズマさん、痛い痛い‼」

 

「ああ、何故だろうね。カズマ達のパーティーには他の所にはない何かを感じてね」

 

「ハヤトの感じた物の正体を教えてあげましょう‼それはもちろん私が操る爆裂魔法の……」

 

「んなわけあるかぁ‼」

 

「何を言うか!我が爆裂魔法は最強の攻撃魔法であると同時にロマンが溢れる魔法‼ハヤトも爆裂魔法の魅力に取り付かれたとしか言えません。カズマも早く爆裂道に目覚めないと損しますよ⁉」

 

胸を張りながら自慢気に語るめぐみん。

 

「ハァ…まぁ、俺達に何を感じたのかわからないけど、入ってくれるのなら歓迎する。いや、逆に感謝させて下さい‼」

 

「いやいや、こちらこそよろしく」

 

 

ハヤトがカズマ達に感じた物、それは本人もよくわからない。

彼らはこれから何か大きな事をやり遂げる気がする、ただそれだけ、それだけである。

 

 




次回はあのドM金髪美女のクルセイダーが⁉
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