※ちなみにビッチである《完結》   作:ラゼ

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感想沢山ありがとうございます。ほんとやる気でますよビッチ神


五話

 

 お茶会やパーティといった食事を伴う会というものは、モモンガにとってあまり意味のないものだ。なにせ飲食不要のアンデッドであり、物理的になにも喉を通らないのだから当たり前のことだろう。しかし鼻もないというのに何故か匂いだけは認識できるため、香りの強い紅茶などを楽しむことはできる。

 

 故に客人達と食事の席を同じくし、会話を楽しんでいるのは自然なことだ。先日ニニャ達から得た情報は、いわば下位から中堅程度の冒険者の知識でしかない。高位の冒険者であり、様々な見方や見識を持つ彼女達からの情報は非常に貴重といえるのだ。

 

「なるほど。やはりクレマンティーヌの言った通り、知っている者は知っているということか」

「ああ。だが法国は積極的に秘匿している上に、人の一生よりも長い間隔で来るものだからな。長命種以外は『ぷれいやー』という単語を知る者すら少ない。というか長命種であっても接点が無ければ知らないだろう。私も十三英雄達との(よしみ)があったからこそ、多少なりとも知識にあるだけだ」

「ふむふむ……生ける証人とは中々に貴重な存在だな。ちなみに此処のように拠点ごと移動してきたようなプレイヤーはいないのか?」

「私の知る限りではいないな。ただ遥か南方にあるかつての“八欲王”の都市が、あるいはそうかもしれない」

「…八欲王か……いやしかし“都市”を拠点とできたギルドは後にも先にもたった一つだけだ。まさかあの穏健派の生産ギルドが…」

「後はその都市の上に浮いている浮遊城も、拠点と言われればそうかもしれないな」

「浮遊城? …ううむ、ワールドチャンピオンがギルマスをしていたギルドの拠点がそうだったか……確か。もう死んでいるというならそこまで警戒はせずとも大丈夫か…?」

 

 特に二百年以上を生きる吸血鬼『イビルアイ』との会話は、モモンガにとって非常に有意義であった。自分以外のプレイヤーの足跡はどうしても気になるものだ。信じられない程に美味な食事を堪能し、幸せそうに舌鼓を打っている客人達の姿を満足そうに見ながら、モモンガは異世界の“伝説”に想いを馳せる。

 

 彼は考える。そうだ、自分もこの世界でなら――この姿でなら、世界に轟くような伝説をつくれるかもしれない。もう来ているかもしれない、もしくは未来にくるかもしれない仲間達が驚くような伝説をつくれるかもしれない。そうでなくとも、ナザリックの名が広まれば見つけやすくなるだろう――と、そこまで考えたところで近くに控えているメイド達の姿が目に入り、彼は『あ、無理だわ』と悟った。

 

 SMプレイ大好きの駄犬メイド、ツンデレビッチなドッペルゲンガー、洒落怖(しゃれこわ)スケベ蟲、そして超特殊性癖スライム。このメイド達を見て、ホワイトブリムを始めとするメイドスキー達三人がどう思うかなど解り切ったことだ。ペロロンチーノは喜ぶかもしれないが、モモンガは死ぬ。

 

 スワッピングデビルに蕩河(とうが)の支配者、ダークエロフシスターズに赤ちゃんプレイヤー、とどめに性癖を言ってはいけないあの人。この守護者達を見て製作者がどう思うかなど解り切ったことだ。ペロロンチーノは喜ぶかもしれないが、モモンガは殺される。

 

 きっと自分は、百年ごとに仲間が来てやしないかとびくびくする羽目になる。そう確信しながら、紅茶の香しさで気を落ち着けるモモンガ。ふっと蒼の薔薇へと視線をやり、一人の忍者の行動を見て瞠目する。そこにはわざとフォークを落とし、それを拾うためにしゃがみ込むユリの胸元を覗き込んでいるティアの姿があった。

 

 ナザリックに関しては自業自得だとしても、異世界の住人までこんな変態なのは酷いじゃないかと神を呪う。既に何人かを見捨ててきた自分への罰だろうかと、やけ食いとでもいうようにガッツいているクレマンティーヌを見て、モモンガは罪悪感にちくちくと責められていた。

 

 そしてそんなモモンガに、一階層に戻っていたシャルティアから魔法で通信が入る。何事かと構えた彼が耳にした情報は、考えていた予定を完全に吹き飛ばすものであった。

 

「なんだと? それは本当かシャルティア」

 

 急に立ち上がったモモンガに驚く面々。小声でボソボソと喋り続ける彼を見守り、会話が終わった気配を見計らってラキュースが声をかける。焦燥や煩雑さとは無縁の優雅な佇まいを見て、モモンガも少しばかり気を落ち着かせる。きっと日記帳を見ていなければ惚れ惚れしていたことだろう。

 

「モモンガさん、どうかされましたか?」

「いや――うむ……法国の使者とやらが此処にきているようでな。こちらから出向く予定だったので少し驚いたのが本音だ」

「法国から、ですか……それは――ふぎゃっ!?」

 

 その情報を聞いて、ぶはぁっと口に含んでいた料理を吐き出したクレマンティーヌ。わざわざ横を向いたために、隣に座っていたラキュースへ全てが降りかかった。さっと動き出し、咳き込む客人の背中を擦るユリはメイドの鑑といえるだろう。続いてソリュシャンが動き、ラキュースを通過した(・・・・)

 

「がぼっ!? ちょ、もがっ――」

「ラキュース!? な、なにを…」

「――ぶはっ!? あ、あれ…?」

 

 ソリュシャンの体を潜ったラキュースは一瞬だけ溺れるような感覚を味わったが、すぐに平静を取り戻す。見事に自分『以外』が、顔や髪にかかっていた汚物が消えているのだ。人間ではなしえない見事なフォローは、なるほど異形のメイドというのもアリなんだと彼女を納得させる。

 

「ありが――ふぁっ!? ちょ、みみ、見ないでぇー!」

「…失礼いたしました。すぐに新しいお召し物を用意いたします」

「ぶふっ…! な、なにやってるっすかソリュシャン」

「…」

「…? ああ、なるほどそういうこと…」

 

 吐瀉物ごと、ラキュースが身に纏っていた全てを溶かしつくしてしまったソリュシャン。しかしそれは単なるミスという訳ではなく、唐突に起きたハプニングを利用した配慮(・・)であった。

 

 昨晩モモンガに日記を預かったシズであったが、受けた命令は『客人に返しておいてくれ』というものだった。特に人物の指定を受けていなかった彼女は、モモンガの部屋を出て一番最初に出会ったガガーランへそれを手渡したのだ。いったい何だろうと日記を開いて確認したガガーランは、そこで“蒼の薔薇”のリーダーの真実を知る。

 

 魔剣キリネイラムに関して時折不穏な気配を見せるラキュースのことは彼女も知っていた。しかし事がここまで深刻だとは思ってもいなかったのだ。“影羅”をどうにかしたいガガーランであったが、日記の内容を読み解けば既に手遅れな感が否めない。

 

 あてがわれた豪華な客室の机を叩き、彼女は無力を嘆く。これが王都での出来事であればどうしようもなかっただろうが、しかし此処は天下の墳墓ナザリック。大きな音に何事かと声をかけて中に入るメイド――ソリュシャン。彼女の姿を見て、ガガーランは今この地が何処だったかを思い出す。

 

 ここは自分達と隔絶した力を持った者が集う場所。ならばラキュースの状況をどうにかできる可能性は十分にあるだろう。彼女は必死に頼み込む。自分達のリーダーの窮状を、症状をどうにかできないかと、日記の内容を見せて頭を下げる。

 

 客人達には出来る限り便宜を図れとモモンガに指示されていたソリュシャン。当然のように頼みを快諾すると、その日記を預かって姉妹達に相談を持ち掛ける。呪いや状態異常の類にはそこまで詳しくなかったため、バリエーション豊かなプレアデスであれば誰かしらが良い案を出すだろうと考えてのことだ。

 

 しかしてラキュースの日記の中身はプレアデスに共有される。興味津々でページを捲っていく姉妹達。全員が読み終えた後、長姉であるユリが一つの案を出した。精神耐性を持った装備を貸し出す、あるいは差し上げれば問題はなくなるのではないか、と。

 

 ユグドラシルにおいても呪われたアイテム、あるいは呪われた装備はかなりの数がある。呪われた職業――カースドナイトでしか扱えないような武具も多岐に渡る。カースドアイテムはデメリットがある反面、そのレア度のランク帯においてトップクラスの性能を誇ることが多い。

 そしてそのデメリットを打ち消すような装備や組み合わせを考えるというのもユグドラシルの遊び方の一つだ。極端な言い方をすれば、毒耐性弱化のデメリットを持つアイテムがあったとしても、それをモモンガが装備したところで弱くなることはない。毒に対して完全耐性を持つ種族であれば、デメリットなしに効果の高い装備の恩恵を得られるという訳だ。

 

 もしくは疲労倍増のデメリットがある装備を付けたとして、飲食不要で疲労無効の効果を持つ指輪などを装備すれば、これも問題はなくなる。(ひるがえ)って、ラキュースの魔剣の呪いはまず間違いなく精神汚染系のデメリットだ。ならばそれを軽減、無効化するアイテムなどを装備すれば問題はないという結論である。

 

 その結論に至ったメイド達は、ナザリックの管理運営を任されているアルベドへ許可を取り三つの装備を用意した。“宵闇に溶ける漆黒の外套”、“死が潜む狂戦士の鎧”、“神殺し六天魔の籠手”という聖遺物級の装備群だ。限られた(残念な)人物のみが装備を許されるそれらは『タブラ・スマラグディナ』がゴミ置き部屋に放置していた装備である。

 

 ナザリック随一の中二病であり、アルベドの製作者たる彼をして『流石に無いわ』とされた装備達は、一応三つ合わせると精神耐性がほぼ盤石となる。それ以外に大した効果もないため、聖遺物級の中でも下の方の位置づけの武具だ。しかし遺産級にも届くかどうかといった程度の装備しかしていないラキュースにとっては十分なものだろう。

 

 一番レア度が高いのは『魔剣キリネイラム』、次いで『無垢なる白雪』や『浮遊する剣群』などだが、それ以外はナザリック基準で言えば最下級クラスといって差し支えないレベルだ。五本の指に着けているアーマーリングなどはもはやただの飾りである。なにか意味があるかといえば、本当に何もないのだから。実際問題、仲間達に意味を問われても慌てて誤魔化すだけの装備である。

 

 装備は用意できた。ならば後はそれをどうやって渡すかといったところだろう。けれど仲間にさえ誤魔化していた苦しみを、はいどうぞと『()()()()()』というのは、メイドとして生み出された彼女達にとっては少々“はしたない”行為だ。

 

 内助の功という慎ましやかな、細やかな気配りこそがメイドたる者としての在り方だろう。故にソリュシャンはハプニングに際し、偶然を装って彼女を全裸にした。全裸を見たかった訳ではなく、これは気配りと優しさである。見たかった訳ではけっしてない。

 

「大変ですわぁ! お召し物を早急に用意しないとぉ…」

「…偶然丁度いいものがこんなところに」

「凄い偶然もあったもんっすね! さあこれを着るっすよ」

「べ、別に貴女のために用意したんじゃないわ。さっさと着なさい下等生物」

「さ、ラキュース様。お手を上げてください」

「え? ちょ、え…?」

 

 さっとインナーを着せられ、あっという間にラキュースは禍々しい装備に身を包まれる。肩の部分に棘がついた黒い鎧、艶やかで上質な革を思わせる漆黒のマント、梵字が刻み込まれた黒を基調とした厳めしい籠手。食事の席には甚だ相応しくないものであったが、妙に似合っているのが彼女の彼女たる由縁だ。

 

 ガガーランに向けてパチンとウインクを投げるソリュシャンであったが、まったく伝わっていないようだ。似合う似合うとラキュースに称賛を向けるメイドを見て、モモンガはなにやってんだこいつらとため息をつく。とはいえ配下のNPCが訳の解らないことをするのは日常茶飯事であったため、満更でもなさそうなラキュースのこともあり、特に言及はしなかった。

 

 しかしあまりにもあまりな彼女の装備を見て、忘れようとしていた嫌な記憶が蘇る。そう、昨晩目にした黒い歴史の現在進行形だ。全身真っ黒の装備に身を包むラキュースの姿は、日記に乗っていた裏の人格が表に出てきたのではないかと想起させた。彼女がこの姿で紅茶を飲むのは、見ている者にドラゴンが裁縫でもしているかのような違和感を覚えさせる。

 

 モモンガはなんとは無しにボソリと呟いた。

 

「“影羅”…?」

「――ぶふぅっ!?」

「だぁ熱っちゃちゃいっ!?」

 

 先ほどとは逆に、今度はラキュースが口に含んだ紅茶をクレマンティーヌの顔面に吹きだす。ファイヤーボールの数発程度なら耐える彼女であっても、紅茶の熱さには耐えられず床を転げまわった。ラキュースの心にも、クレマンティーヌの顔にも被害が甚大な一言であった。

 

「な、なんで知って…!」

「――お前…! まさかもう手遅れだったのか!? “影羅”! てめえラキュースをどうしやがった!」

「え、いや、ちょ」

「そんな……まさか既にキリネイラムの化身に乗っ取られていたというの? 目を覚ましなさい下等生物! 『仲間がいる限り闇の意志になど飲まれない』と言ったあなたの言葉は嘘だったのかしら」

「ふぁうっ!?」

「まさか…!? くっ、問題はないとタカをくくっていた私の責任だ…! 魔剣の危うさを見誤った――二百年も生きていて、何をしているんだ私は!」

「まっ、いや、ちょっと待って…!」

「イビルアイは悪くない。私達もリーダーを信頼し過ぎた」

「ボス。大丈夫、絶対に助けるから」

「えぇ…」

 

 騒然とする食事の席。日記の内容がこの部屋のほとんどに知られていることに気付いたラキュースは、怒りと羞恥と悲しみで顔が土気色になっていた。そしてその表情――生命の輝きに溢れた美貌と称される、いつもの彼女とはまったく違った表情が周囲に“影羅”の存在を確信させる最後の一手となった。

 

 ラキュースは泣きたくなった。何がどうまかり間違ってこんなことになっているのか。そして今更に真実など口に出来ないことを理解してもいた。日記に書いていた裏の人格など無いのだと、キリネイラムの化身など存在しないと口にすれば――どうなるというのだ。

 

 単なる妄想だと言えばいいのか。何かに抗う私カッコよくない? などと問えばいいのか。ああ、それだけはありえないだろう。そんな真実が明るみに出れば、彼女の精神はどのみち死んでしまう。ならばどうすればいいのか。

 

 ――彼女はどうしようもなく、貫き通すことを決めた。

 

「ふっ、ふはは…! 近寄るなぁ! 寄ればこの小娘の命は無いぞ!」

「くっ…! こいつ、ラキュースの体を人質に…!」

「ルプス、離れてっ!」

「くっ…」

 

 初めて貴族のパーティに出席した時よりも。初めて冒険者登録をした時よりも。初めて魔物を倒した時よりも。彼女の人生において、今この時こそが最高潮に胸が高鳴っていた。もちろん悪い意味でだが。

 

 続きはどうすればいいのだろうか。いっそこのまま本当にケーキフォークで首を刺し貫いてやろうか。そんなことを思いながら、顔を真っ赤にしてプルプル震えているラキュース。あまりに理不尽な状況に涙を溢すが、それさえ『中のラキュースが必死に抗っているのだ』と解釈される。頑張れリーダー、頑張れボス、頑張れラキュース、私達がついているぞ、などと励まされては死にたくなるのも仕方ないだろう。

 

「来るなっ、来るなっ、うぅ…」

「うわぁ…(え? 俺のせいなのかこれ。シズに中身は見るなって言ったのに何故こうなる? たぶん正気だよなラキュース……うわぁ、うわぁ…)」

「うわぁぁぁん!」

 

 フォークをぶんぶんと振りながら、いっそ殺してくれとさえ思うこの状況で、しかし彼女の前に救いの神が現れる。短距離転移を使用して彼女の手を掴んだモモンガだ。混乱して暴れるラキュースを羽交い締めにし、彼はそっと耳元で囁く。

 

「(正気……だよな? どうにかするから合わせてくれ)」

「(――っ!)」

 

 涙目になりながらコクコクと頷く彼女の正気を確認し、モモンガはとあるエフェクトを発動させた。闇のオーラと共に彼の体から小さい文字がいくつも噴き出し、渦を巻き収束していく。なにかの魔法儀式のようなそれは、実のところ単なる課金エフェクトである。

 

 たっち・みーが『正義降臨』の文字を課金して使用できたように、ユグドラシルにはこういった遊び要素も豊富にあった。実際に目にすると中々に楽しく、また格好良くもできるエフェクトはそれなりの人気がある。ペロロンチーノなどはたっち・みーのそれを見て、無課金勢から課金勢に移行したほどである。

 

 もちろんたっち・みーに憧れ、かなりの課金勢であるモモンガがそれを購入していない筈もない。死の支配者ロールに相応しく、禍々しくも格好いいエフェクトを追求したのも今は昔。まさかこんなことに役立つとは欠片も思いはしなかっただろうが、とにかくカッコイイ感じに何かが始まって終わるといった雰囲気に最適なエフェクトである。

 

 見るからに魔王といった風貌のモモンガと、それに抱きしめられる暗黒面に堕ちたっぽい女勇者の構図であった。

 

「…うむ。これでもう大丈夫だろう」

「…………はっ、ワタシハイッタイ…」

 

 正気を取り戻したラキュースに、蒼の薔薇の仲間達が駆け寄る。そしてビッチ神の慈愛を以って人を救ったモモンガに、メイド達が更なる崇拝を捧げたのはいうまでもないだろう。

 

 これにて中二病騒動(モモンガ命名)は事態を収束させ、食事の席も落ち着きを取り戻す。クレマンティーヌは終始『なにやってんだこいつら』という態度を崩さなかったが、他の面子にとっては割と感動的な一幕であったようだ。まだ少しばかり警戒心の残っていたイビルアイや忍者姉妹などが、この騒動をもってモモンガを完全に受け入れたことを思えば、意外と意義はあったのかもしれない。

 

 なによりラキュースがモモンガに凄まじい借りと恩義を作ったと考えているのだ。モモンガもモモンガでかなりの負い目を感じており、この関係が王国に及ぼす影響は、今の所神のみぞ知るといったところである。メイド達や蒼の薔薇、モモンガ達の絆も深まり、食事の席の雰囲気はとても和やかであった。

 





「もう少し……かかりますか? いえ、けっして催促しているという訳ではございませんが」
「たぶんもう来られる筈……だと思いんす」
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