闇に葬られた蝶騎士となりて   作:Kurokodai

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今回はオリ主ではなく、原作の主人公の登場回です


第二話 妖怪ポストへ…そして

渋谷の赤い木の騒動から数日が経ったある日

 

この事件は、あらゆるチャンネルのニュースでの話題になっていた。

今でも、木になった原因は明らかにはなっておりません。

一部の研究者からは「科学兵器の可能性」など、「宇宙人の仕業」など、「有害物質による遺伝子異常」など、「ゴルゴムの仕業!」などの説が浮上していた。

しかし、それらの説が本当に正しいのかは未だにわかっていません。

 

 

 

そんな中、一人の少年がこの事件の事をある存在のせいと言っていた。

 

眼鏡の少年「違うよ!妖怪のせいだって!」

同い年の少年「渋谷の森が妖怪のせいなんて嘘つくなよ」

中学生の少年「妖怪なんているわけないだろ」

 

渋谷の事件の仕業を妖怪のせいという眼鏡をかけた少年。

その近くにいる眼鏡をかけた少年と同い年ぐらいの少年と中学生の少年の二人は妖怪の存在を否定していた。

その言葉により、眼鏡をかけた少年は泣き始めてしまった

 

眼鏡の少年「嘘じゃないもん」

 

すると、その後ろから新たな人物が声をかけて来た。

 

中学生の少女「そこの兄弟さん」

同い年の少年&中学生の少年「「えっ!?」」

中学生の少女「またいじめてるのかよ」

 

3人が後ろを見ると、中学生の少女がいた。

その姿を見た眼鏡の少年と同い年ぐらいの少年は…

 

同い年の少年「ヤッベ、デカまなだ!」

中学生の少年「あっ…」

 

その言葉を聞いた中学生の少年は困った様な表情をしていた。

対して少女は、とても不機嫌な表情で…

 

まな「呼び捨てにすんな!」ドカッ

 

チョップを何故か中学生の少年に(・・・・・・・)当てた

 

同い年の少年「兄ちゃん!?」

中学生の少年「何で 俺が…」

まな「あと私はそんなにでかくない…なはず。」

 

この少女の名は、犬山まな。

付近の中学校に通う中学一年生。

行動力と頭の回転は速く、やや気が高いため少し暴力を振るうが、正義感がとても高い。

実は、眼鏡の少年…「裕太」とはお隣さんであった。

 

彼女が現れたのは、裕太がいじめられていたのを助けるためであった。

まなは裕太から祖父から聞いた「人を木に変える妖怪の話」を聞いて、さらに妖怪を退治してくれる人へ送る為のポスト、「妖怪ポスト」のことも聞いた。

だが、妖怪ポストの場所は誰も知らなかった。

まなは、妖怪ポストの場所を探ろうとサイトで聞いてみる事にして見た。

最初はまなでさえも無理と思っていたが、一人の人物(・・・・・)がその場所を教えてくれた。

 

 

      ◇

 

 

サイトに示された場所に四人で行ってみると、そこには時代から忘れ去られたみたいに木造でできたポストがあった。

それこそ、まさしき妖怪ポストであった。

まなはすぐさま、紙とペンを取り出し、中学生の少年…「蒼馬」の背中の上で書いた。

 

 

 

チョップをしてから……

 

蒼馬「いや だから 何で 俺が…(涙)」

 

まなは手紙を書き終え、その手紙をポストの中に入れた。

 

蒼馬「お前 呪われるぞーw」

まな「何だと!?」

 

その言葉を聞いたまなは、殴りに行こうとしたが、足元にあった瓶によって転びかけて、さらに手にかけたパイプがとれてしまい、まさかの偶然力でかなり汚れてしまった。

それでもなお、殴りに行こうとしたが、すでに蒼馬と裕太と同い年の少年「大翔」は逃げ出していた。

 

まな「あんにゃろ〜、どこ行った!?」

 

すると裕太は…

 

裕太「ありがとう 信じてくれて」

 

そういって、家へ帰ってしまった。

それを聞いたまなは…

 

まな「信じたわけじゃないんだよなぁ…」

 

という感想だった。

どうやら彼女も、妖怪を信じていない様だ。

 

 

      ◇

 

 

しばらくしたある日、また大翔が裕太をいじめたようで、その兄である蒼馬にまなは蹴りを入れながら道を歩いていた。

しばらくすると、照明が不気味に光り出し、どこからかカランコロンと下駄の音が聞こえて来た。

どうやら後ろから聞こえてくる様だ。

後ろを見ると……

 

 

誰もいなく、ため息をして前に向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、影で顔が見えないが不気味な少年が立っていた。

 

蒼馬「うわぁ〜っ!」

 

蒼馬は突然の出来事に驚きながら、逃げて行った。

取り残されたまなは、目の前の少年に質問した。

 

まな「あ…あんた誰よ!?」

 

少年が歩き出すと、照明の明かりによってその姿が現れた。

まるで、昭和時代の子供の様な姿に、黒と黄の縞模様のちゃんちゃんこに、下駄を履いた少年であった。

そう、彼こそ裕太が言っていた「妖怪を退治してくれる人」ゲゲゲの鬼太郎。

 

?「ゲゲゲの鬼太郎だ。まみ(・・)って君か?」

 

その名前を聞いたまなは、突如不機嫌な顔になり、きたろうの両方の頰を引っ張った。

 

まな「まなだよ!犬山まな!」

 

すると鬼太郎の髪の一部が揺れ始め、そこから目玉の小人(?)が現れた。

 

目玉の小人(?)「手紙をくれたのはお嬢さんかね?」

 

するとまなは、驚いの表情をして若干現実逃避をしていた。

そこで鬼太郎が説明し始めた。

この目玉の小人(?)は鬼太郎の父「目玉おやじ」というのであった。

 

少し落ち着いたところで、まなは鬼太郎たちにスマホにあった「赤い木」の画像を見せた。

 

 

目玉おやじが何故かスマホに興味が湧いてしまったが…

 

目玉おやじ「ここ…これは吸血木じゃ!」

まな「えっ?ドラキュラ?」

鬼太郎「そっちじゃない。樹木の方だ」

 

どうやらあの赤い木は「吸血木」という様だ。

おやじが言うには、人間の血を養分として育つ木との事だ。

 

それを聞いたまなは鬼太郎の腕を引っ張り、渋谷へと向かって行った。

 

 

 

 

そこで、あの赤い蝶の騎士もいる事はまなたちは知らなかった。

 

 

see you next


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