こうして比企谷八幡はSAOで本物を知る。   作:OzUkI

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第13話 ラフィン・コフィン

「なるほどな。【黄金林檎】でレアドロップを売却するかしないかで揉めて結局多数決で売ることになったと。そしてリーダーのグリセルダさんが売りに行っているときに何者かにグリセルダさんが殺されたってことか。」

「うん。要約するとそんな感じ」

「そういえば俺の調べてた事だが凶器に使われた剣を調べてた。この剣の名前はギルティーソード【罪の茨】だ。プレイヤーメイドで作った人の名前はグリムロックだ。そこの男、この名前に聞き覚えは無いか?」

「グリムロックは‥【黄金林檎】のギルドメンバーでグリセルダさんの結婚相手だ」

「なるほどな‥圏内殺人‥グリセルダさんの幽霊かもは」

「そんな‥俺も殺されちまう!」

「もし心当たりがあるのならグリセルダさんの墓に行って謝罪してこい。そうしないと本当に殺されるぞ」

「実は少しだけあるんだ‥分かった。行ってくる」

 

「さて。邪魔者も居なくなったし本当の事を話そうか」

「うん。本当は幽霊なんかじゃなくてグリムロックさんの復讐ってことだよね?」

「違うぞ。俺は今日凶器を調べたあと生命の碑に向かったんだ。そこでカインズさんとヨルコさんの名前を見たんだが二人とも斜線が引かれてなかった。つまり死んでないって事だ。」

「でも確かに!」

「俺の推測はこうだ。あのポリゴン粒子は死んだ事によるものではなく防具が壊れた時によるもので壊れた瞬間に転移結晶を使いどこかに行った。」

「なるほど。そうすれば死んだように見えるかも。でも何でそんなことしたの?」

「さっきシュミットって奴が心当たりがあるって言ってただろ。多分グリセルダさんが死んだ事件の真相を調べてるんだ」

 

そう言ってハチマンはあることに気づいた。

(待てよ‥だとしたらヤバイ!)

 

「アスナ!!グリセルダさんの墓の場所は分かるか?」

「分かるけど‥」

「場所を教えてくれ!!後来れるだけの攻略組を来させろ!」

「何で?」

「このままじゃあの三人は多分殺される!グリムロックにな!」

「ええ!?」

 

俺は急いでグリセルダさんの墓へと向かった。

 

シュミットside

ハチマンが墓へと向かっている時にシュミットは墓の前で

謝罪をしていた。

 

「グリセルダさん‥止めてくれよ!これ以上殺さないでくれ‥俺が悪かったよ。俺は誰かが紙切れ残していて、

その指示に従って報酬を貰ったんだ!その指示はグリセルダさんの部屋に侵入できるように「回廊結晶」の位置セーブをしてギルド共通のストレージに入れるっていう指示だった。本当に悪かった。謝る‥だから殺さないでくれ!」

《それは本当か?》

シュミットは驚いた。墓から声がしたのだから。

「本当だ!本当に悪かった!」

そう言うと目の前にはシュミットのよく知る人物が二人居た。

「カインズ‥ヨルコ‥何でだ?‥死んでなかったのか‥」

「あぁ悪いがお前を嵌めさせてもらった」

「そうか‥」

そう言うとシュミットは後ろからいきなり衝撃がした。

麻痺属性のついた剣で切り裂かれたのだ。

「何だ‥お前は‥」

「グリムロックの依頼だよ。じゃあな」

「何でグリムロックが‥」

シュミットは死を覚悟して目を瞑った。

しかしシュミットが死ぬことはなかった。

代わりに自分を殺そうとした男の手が消えている。

 

「間に合って良かったわ。お前らは殺人ギルド ラフィン・コフィン【笑う棺桶】だな?」

 

ハチマンside

グリセルダさんの墓が見えると自分の想像してた最悪の状況が起きていた。

「クッソ‥やっぱりラフィン・コフィンが絡んでたか‥」

このままじゃ間に合わないと悟ったハチマンは最近少しだけ上げていた投剣スキルを使ってシュミットを殺そうとしていた男の手を切り落とした。

 

「誰だお前は‥」

「俺はハチマンっていう名前だ。見たところお前がリーダーみたいだな」

「あぁレッドギルド ラフィン・コフィンのリーダーPohだ。早速だが邪魔をするなら殺すぞ」

「痛い目見ないと止めないんですかね?なら戦ってもいいけど」

「俺は現役の軍人だ。舐めない方がいいぞ餓鬼」

「そうですか。じゃあやろうか」

 

こうしてハチマンvsPohの戦いが繰り広げられる事になる。

 

 




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