こうして比企谷八幡はSAOで本物を知る。   作:OzUkI

5 / 54
第5話 ビーター

全速力で走って10分ほどで待ち合わせ場所についたらキリトはまだそこにいなかった。「キリトめ…遅刻しやがって。」

「ふーん。キリト君っていうんだ」

「うわあ!?」

そこにはさっき全速力で振り切ったはずのアスナがそこにいたのだ。

(あの速さに初心者がついてこれるって…こいつ本当の天才か?)

そんな事を思っているとキリトがやってきた。

「おーいごめんハチマン!遅れた…ってその女の子は誰!?まさか彼女か?でもハチマンに彼女なんてありえない…」

「違うし失礼だ。さっきここに向かおうとしてた時にたまたまであったやつだ。」

「でもなんでここに?」

「私はアスナ。よろしくね。私がここにいるのは第一層ボス攻略会議があるって聞いたからだよ!」

「お、おう。俺はキリトだ…」

キリトも俺同様に美少女に弱いのか少しキョどっている。

「そろそろ時間だ。行くぞ」

「分かった」

そうして俺ら3人は第一層ボス攻略会議をする広場へと向かった。

広場は丸型で周囲に椅子が並んでいて中心に広場がある小さい東京ドームみたいな構造をしていた。

椅子に座りしばらく待つと一人の男が中心に立った。

「今日はこの会議にこんなにもたくさんの人が来てくれてうれしいよ!僕はディアベル!気分的に騎士やってまーす!」

ああ、こいつは俺の苦手なリア充というやつだな?俺とは疎遠の人物だ。

しばらく話を聞いていると一人の男が前に出てきた。

「おいおいちょっと待ってくれやディアベルはん。」

そういって前に出てきたとんがりヘアーの男はつづけた。

「ワイはキバオウや!その話の前にまずはあのゴミどもが俺たち新規プレイヤーに謝らなあかんやろ。」

「えっと…そのゴミっていうのはβテスターの事かな?」

「そうに決まってるやろ!!あいつらは周辺の狩場を独占して俺ら新規プレイヤーにアイテムや金が行かないようにしている!!こんなかにもβテスターはいるんやろ?はよ謝れや!」

一部は事実だがかなり見当違いなことを言っている。

何より”仲間”のキリトの事が馬鹿にされているのを聞いて我慢できなかった。

「ちょっといいか?」

「なんや!」

「俺はハチマンと言うものだ。確かにβテスターはお前のいったようなことをしている。それも事実だ。だけどβテスターがいなけりゃお前らは何にもできないだろ?」

「なんやと!」

「βテスターは自分で自ら危険を冒してダンジョンの攻略本を無償で配布している。

βテスターに謝罪させるって言うのは見当違いなんじゃないですか?ウニ頭さん」

すると突然皆が噴出し笑い始めた。あれ?俺なんか変なこと言った?

そう言われると真っ赤になったキバオウは

「もういいわ!気分悪うなった!」

と吐き出して席に戻っていった。

「ありがとな。ハチマン」

「別にいいぞ。俺が言いたかっただけだしな」

そういった俺の顔は少し赤かったらしい。

「じゃあ改めて攻略会議を続けるね」

ディアベルは作戦やフォーメーションを伝えその日の攻略会議は終わった。

その数日後俺らはついにボスの扉の前まで来た。

「絶対に勝つぞぉぉ!!」

「おお!!!」

そして俺らはボス戦に突入した

「「我、ボス戦に突入す!!」」

「キリトくんとハチマンくんは何を言ってるの?‥」

ごほん‥気を取り直して

ボスの名前は【イルファングザコボルトロード】

βテスターの言った通りだ。

そうして10分ほど戦い残りHP僅かという所に追い込んだところでディアベルが一人ボスに突撃していった。

どうやらディアベルはラストアタックボーナスが欲しかったらしい。

しかしその瞬間ボスは赤ゲージになったことによる新しい攻撃を繰り出した。

その事がβテスト時代の物とは違うという事に気付いたキリトは必死に叫んだが間に合わなかった。

その攻撃を直接うけたディアベルはポリゴン粒子となって消えていってしまったのだ。

その直後キリトがラストアタックを取り

戦いは犠牲者1人を出して終わった。

「勝ったぞぉぉぉ!!」

皆が喜ぶ中一人キリトに物申す者がいた。

ウニ頭の関西人ことキバオウだ。

「おいキリトはん!何であの攻撃の事を教えなかった!」

どうやらウニはキリトが最初から知ってて教えなかった物だと思ってるらしい。

「おい、キバ‥」

「大丈夫だハチマン」

ラストアタックボーナスのアイテム【コートオブミッドナイト】を来てキリトは言った

「元βテスターだって?俺をあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいたいなぁ。SAOのベータテストに当選した1000人のうちのほとんどはレべリングのやり方も知らない初心者だった。今のあんた等のほうがまだましさ。でも俺はあんなやつらとは違う。俺はβテスト中に他の誰も到達できなかった層まで登った。ボスの刀スキルを知っていたのはずっと上の層で刀を使うモンスターと散々戦ったからだ。他にもいろいろ知っているぜ。情報屋なんか問題にならないくらいにな。」

「そんなんチーターじゃないか!チーターにβテスターでビーターだ!」

「ふん。ビーターか‥いい響きだな。」

そう言ってキリトはその場を去った。

 

 

ハチマンは気付いた。これはいつも俺のやっていた自己犠牲だと。そして俺は恩師の数々の言葉を思いだした。

「比企谷、誰かを助けることは君を傷つけていいことにはならない」

「君のやり方では、本当に助けたい誰かに出会った時助けることができない」

俺はこの言葉の意味が今はっきりと分かった。

 

 




次回はオリキャラ登場です。
ハチマン君が絶望の淵まで追い込まれてしまいます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。