俺が白虎の里に加入してから1週間後。
突然エレンが失踪したとリーダーからメールがあった。
団員は必死に探していたが俺は盗賊スキルを使うことで10分ほどでエレンを見つけ出す事が出来た。
そこは森奥深くの寂れた廃墟だった。
「おいエレン。何してんだよ。早くギルドハウスに帰るぞ。」
「ねぇ。ハチマン。一緒に死のう」
「は?何いってんだよ。」
「私怖いの。この世界にいることが。ならいっそもう死んじゃった方が‥」
「馬鹿か!!お前が死んだら悲しむやつもいるんだ!!しかも軽々しく死ぬなんて言うんじゃねぇよ!!」
ハチマンの突然の怒号に驚いたのか体を震わせていた。
「エレン。お前やお前達の事は俺が絶対に守る。だから安心しろ」
「‥‥そうだね。ありがとうハチマン!戻ろう!」
エレンはすっかりいつも通りの元気を取り戻したようだ。安心した俺はエレンと一緒にギルドハウスへと戻っていった。
そしてそこから3日後俺らは27層へと来ていた。
こいつらには高すぎると思うがどうしても取りたい物があるらしい。まぁこいつらも充分に強くなったしも恐らく大丈夫だろう。ただ1つ心配なのはリーダーが居ないという事だけだが‥
「よーし!!今日も余裕でダンジョンクリアするぞー!」
「「「おー!」」」
その掛け声と共に俺らはダンジョンへと進んでいった。
それが惨劇になるとも知らずに‥
こいつらの戦いを見てると始めに比べて本当に強くなったと思う。この層の敵を圧倒している。
そして10分ほど敵を倒しているとバーツが隠し部屋を見つけたらしい。
そこで俺は思い出した。
4日ほど前にキリトからメッセージが届いたのだ。
その内容は
「20層から30層までのダンジョンには気を付けろ。大体ダンジョンの隠し部屋にあるチェストはトラップだ。俺もこの間引っ掛かったが結晶が使えなかったからかなり苦しい戦いになった。ハチマンのレベルじゃ倒せるとは思うけど気を付けてくれよな」
そうだった。俺ならともかくあいつらならヤバい!!
「待て!!!」
「え?」カチャ
すると突然部屋が赤くなり20体ほどのモンスターが出てきた。
「転移結晶を使え!!」
「ハチマン!!ここ使えないよ!!」
しかも敵のレベルが高すぎる。俺は必死で戦って2,3体倒したところで最悪の現場を見てしまった。
「ダァァァン!!!」
ダンはモンスターに後ろから真一文字に裂かれポリゴン粒子となっていった。すると次々にロッキー、バーツが殺されてしまった。まだ生きているエレンだけでも助けようとしたがもうその時には遅かった。
「エレェェェェェン!!!!」
「ハチマン‥‥◻◻◻◻◻◻◻◻◻◻◻◻」
パリィィィン
「‥‥」
その後の事は全然覚えていない。残っていた敵を殲滅して不在だったリーダーに報告すると俺に呪いの言葉を吐いてリーダーは自殺してしまった。
当然も当然だ。
俺は虚偽のレベルを伝えていた上にあのダンジョンの隠し部屋の事を知っていた。そもそもあんなレベルの高い所に連れてっては行けなかった。
俺は‥見つけかけた"本物"を失ってしまった。
そして俺はこの腐った世界に絶望した
そこから1週間俺は自暴自棄になっていた。
常に最前線で敵と戦いいつ戦ってもおかしくないような戦い方をしていた。
今は47層のダンジョンにいる。少し奥深くへと進んでいくと頭がクラクラし始めた。
「クッソ‥この世界にも疲労何てあるのかよ‥」
そう言い残してハチマンは倒れた。
目を覚ますとそこは知らない場所だった。
誰かの家なのか?‥
「こんにちは。ハチマン君」
「うわぁ!?」
「驚かせてごめんね。キリト呼んでくるから待ってて」
誰だ今の‥そんなことを考えているとキリトがやって来た。
「よう。やっと目覚ましたか。」
「俺どうなってたんだ?」
「お前があそこにいるかもって思って俺もあのダンジョンに入っててな。やっとお前を見付けたんだがお前はまるで死んでもいいような戦いをしていた。配だったから後をつけてたらお前が急に倒れたからここまで運んだんだよ」
「そうか‥ありがとう。それにしても何でそこに俺がいると思ったんだ?」
「あぁ‥それはな‥」
次はキリト視点になります。
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