自分がめちゃめちゃ尊敬してる「ハチマンくんとアスナさん」の制作者様にお気に入り登録してもらえてハイになってるOzUkIです。
シリアスな話となっております。
「あぁ‥それはな‥」
キリト side ~一週間前~
一週間前突然フレンドからハチマンが居なくなった。
急いで生命の碑を見に行ったがHachimanの名前に斜線は引かれて居なかった。つまり生きてはいるのだ。
俺は今では攻略組にいるサチに情報収集をしてもらいつつ片っ端から探していった。
その1週間後。βテストからの知り合いの情報屋 アルゴから重要な情報を聞いたのだ。
「ハッチーなら最前線で戦ってるの見たゾ?」
「それは本当か!?」
「俺っちは嘘つかないゾ」
その直後サチからもメッセージがあった。
【今最前線で次々とソロプレイヤーがダンジョンをクリアしてるって言う情報があるの。見た目は170-180ぐらいの身長で目が腐ってるって!!これってハチマン君だよね?】
【あぁ。そうだ。情報ありがとう】
返信を返すと急いで47層のダンジョンを片っ端から探していった。
「それで今に至るって訳だ。」
「なるほどな」
「あまり詮索する気は無いが何があったのかぐらいは教えてくれないか?」
「分かった‥‥‥」
俺はハチマンから事の顛末を聞いた。
ギルド全滅?‥‥ハチマンがこうなるのも無理はない。
だけど‥‥
「今の話を聞いたら立ち直れないのは分かる。だからってお前が死んでいい事にはならない」
「俺は別に死んでもいいんだ。せっかく見つけた本物を自分のせいで失った。そんな俺に生きてる資格何てな‥」
「そんなわけないだろ!!お前が死んで悲しむやつもいるんだ!!」
「お前の言う本物が何なのかは分からない!!‥‥そして失った本物を取り戻すことは出来ない‥だが、その本物を新しく見つける事は出来る。俺が一緒に見つけてやるよ!!!俺は死なねぇからな」
「ありがとう‥キリト。少し落ち着いたよ」
「そりゃあ良かった」
そこでふとキリトは思い出した。
「そういえばハチマン?町の噂で聞いたんだがクリスマスの夜モミの木の下に【背教者ニコラス】って奴が出るらしいんだ。そいつが蘇生アイテムをドロップするらしい」
「それは本当か!?」
「あくまでも噂だからな‥でも信憑性は高いと思うぞ。でもここで問題が出てくる。どう考えてもレベルが足らない」
ハチマンのレベルは47だった。
「少なくとも60少しは無いとダメみたいだ」
「分かった。今すぐ下層でレベル上げしてくる」
「待て!俺も行く。一緒にって言ったろ?」
「おう、ありがとな」
そう言ったハチマンの顔は………少しだけ晴れていた。
ハチマンside
そしてクリスマス当日。ハチマンとキリトのレベルは64になっていた。そして【背教者ニコラス】の現れるだろうモミの木に向かっていった。その途中索敵スキルを発動させていると数人が尾行していることに気づいたため立ち止まった。
「尾けてるのは誰だ?」
すると盗賊スキルを解除したのかそこに出てきたのはクライン筆頭のギルド風林火山だった。
「おい。ハチマン、キリト。お前ら二人で行くつもりなのか?」
「嫌、俺一人で行くつもりだ。」
「何ってんだ!?ソロじゃ死んじまうぞ!俺たちと一緒に行くぞ!!誰にドロップしても恨みっこなしだ」
「なんでだよ!?一緒にって言ったろ!!それにソロじゃお前が死んじま…」
「黙れよ」
「これは俺一人がやらないと意味がないんだ」
そう俺は一人じゃないと意味がない。蘇生アイテムを使いエレンの最後の言葉を聞かなければならないのだ。
それがどんな言葉だとしても。
すると突然大量の軍隊が出てきた。
「ゲ!こいつらレアアイテムのためなら一線さえ超えるって有名な聖龍連合じゃねえか!」
「ハチマン!ここはキリトと俺たちで食い止める早く行け!」
「クライン……」
俺はその場をキリトと風林火山に任せ急いでモミの木の下に向かった。
クリスマスの鐘が鳴った時上からすさまじい雄叫びとともに【背教者ニコラス】が落ちてきた。
「うるせぇよ‥」
そう吐き捨てて俺は斬りかかった。
10分ほど戦った所で回復結晶が無くなってしまった。
だがモンスターの体力もあと一撃が二撃分。
「ハアァァァァ!!!」
俺は最後の力を振り絞って真一文字に切り裂き
【背教者ニコラス】はポリゴン粒子となっていった。
ドロップしたアイテムを急いで確認すると
そこには蘇生アイテムがあった。
だが喜んだのも束の間。アイテムの説明を見て俺は絶望した。
キリトside
聖龍連合と交戦すること20分。俺達の決死の抵抗により聖龍連合は去っていった。
「あぁ‥疲れたぜぇ‥」
そうクラインが言った直後ハチマンが戻ってきた。
その手には蘇生アイテムらしき物がしっかりと握られているのだがハチマンの眼がおかしい。
腐ってるのは普段だとして完全に絶望仕切ってる眼だ。
「おいハチマン。それ‥蘇生アイテムなんだよな?」
「‥‥そうだ‥」
すると手に持っているアイテムをこちらに投げてきたので受け取ってアイテムの説明を見てみると驚愕の内容が書かれていた。
「死んでから10秒以内‥?」
まぁ当たり前と言えば当たり前だ。
HPが0になったら脳が焼かれるのだからそこから蘇生等とは当然無理なのだ。
余談だがこのアイテムの説明は後にとても重要な情報となる。
「キリト。それは今度お前の目の前で死んだやつに使ってくれ」
そう言ってハチマンが去ろうしたところを
クラインが止めた。
「ハチマン。お前だけは絶対に生きろよ!!」
クラインは涙ぐみながら言った。きっとハチマンの顔で事情を察したのだろう。そういう所だけは気が利くやつだ。
「じゃあな。クライン、キリト」
そう言ってハチマンは去っていった。
ハチマンside
俺は再び絶望した。蘇生アイテムがあると言う淡い期待を持っていたのだ。良く良く考えたらそんなに都合の良いものが有るわけがない。それなりに条件があるはずだったのだ。
俺はこれからどうすればいいのだろう。
(とりあえず頭の整理をしたいから寝るか)
そう思い左手で操作して装備を外そうとすると
一犬のプレゼント入りメッセージが入っていた。
それは何と死んでしまったエレンからだった。
どうやら時限式でクリスマスの日に届くようにしたらし。俺はメッセージを聞くことにした。
「メリークリスマス、ハチマン!これをハチマンが聞いている時には私はもう死んでしまっているでしょう。私本当はずっと怖かったんだ。でもそれをハチマンが救ってくれたんだよ?実を言うと私はハチマンのレベル知ってたんだ」
そう言うと彼女は続けた。
「さて、ハチマンはあの日からずっと私は死なない。ずっと守るって言ってくれたよね。だから私が死んだ今ハチマンはきっと自分の事をすごく責めてるでしょう。だけどそれは私個人のせいなの。
だからハチマンは頑張って生きてね。
生きてこの世界の最後を見届けて、この世界が生まれた意味、私みたいな弱虫がここに来ちゃった意味、
そして、君と私が出会った意味を見つけてください。それが私の願いです。
じゃあね、ハチマン。 君と逢えて、一緒にいられて、本当によかった。じゃあ時間も余っちゃったし歌でも歌うね!」
フンフフフンフンフンフーン
「最後に私からのプレゼント!ハチマン、来てる服がダサかったから私がプレゼントしてあげる!それじゃあ時間が来ちゃったから本当にお別れだね。もう一回言います。君と出逢えて本当に良かった!」
そう言うと記録結晶は効力を無くした。
そして俺はエレンの最後の言葉が分かってしまった。
「ありがとう。さようなら」
パリィィィン
「バカやろう‥‥」
俺は泣いた。
その涙がクリスマスの夜中に枯れることは無かった。
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