「ん‥」
朝起きるともう11時になっていた。
どうやら泣き寝入りしてしまったようだ。
俺はエレンの言葉のおかげで自分を取り戻すことが出来た。
「そういえばプレゼントあるっていってたな‥」
メッセージのプレゼントを開けるとそこにはコートが入っていた。
名前は【ソウルズ・オブ・グレーエイツ】
エリの辺りに8つの勾玉がある灰色のコートだった。
「なかなかいいセンスしてんじゃねぇか」
そう言って俺はそのコートを着てまずはキリトに謝りに行こうと思い宿を出てキリトに謝罪の文と共にメッセージを打った。
どうやらキリトは今ロザリアというプレイヤーが筆頭のオレンジプレイヤーの集まるギルドを黒鉄宮へ送ってもらうように依頼されたようで今は28層にいるようだ。
俺は今33層。少し敵を狩ってから行こうと思い33層の森へと向かった。
10分ほど敵を狩っていると女の子の悲鳴が聞こえたためすぐに向かうとそこには今にもモンスターに切り裂かれそうな小さな少女がいた。
「危ない!!」
俺はすぐに動きモンスターに斬りかかるとモンスターはポリゴン粒子となっていった。
「大丈夫か?」
「はい。私は大丈夫ですけどピナが‥」
「ピナって言うのは?」
「小さなドラゴンです。私ビーストテイマー何ですけど私が殺されそうになったときにピナが代わりになってくれたんです。私のせいでピナが‥‥」
「ちょっと待て。そのピナから何か遺留品が落ちなかったか?」
「えっと‥‥ピナの羽があります」
「何か遺留品があれば47層の思い出の丘って所に咲く花で蘇生出来るぞ」
「ほんとですか!?でも‥47層何て私のレベルじゃ無理ですよ‥」
「‥しょうがないな。俺が一緒に行ってやるよ」
「嫌‥でも悪いし‥」
「お前見てると妹思い出してほっとけないんだよ」
「あはは!分かりました。ありがとうございます。私の名前はシリカです」
「俺の名前はハチマンだ。よろしく」
そう言ってシリカを助けることに俺は協力することにした。もう夜が近かったためその日は宿に泊まろうと町を歩いていた。
するといかにもケバい女がこちらに来て話かけてきた。
「あーら。シリカさんじゃない。あの森から抜け出せたのね。あれドラゴンちゃんは?もしかして死んじゃった?」
「確かにピナは死にました‥でも生き返ります!!」
「ふーん。思い出の丘に行くんだ。でも貴方のレベルじゃ無理よ」
「だから俺がついてくんだよ」
「貴方もこの女にたらしこまれたの?こんな腐った目の男に何が出来るんだか」
確信した。こいつはウザい。こいつに関わるのは面倒なので無視して早く宿へ向かう事にした。
「シリカ。面倒だし早く行くぞ」
「は、はい!」
そう言って俺らはあの女達と別れた。
「何なんだあの女は?」
「あの人はロザリアさんと言う前まで一緒に戦ってた人です。でも感じが悪かったので私はそのグループから抜けました。」
(ん?ロザリア‥どこかで聞いた気が‥)
「あ!思いだした‥」
「何をですか?」
「シリカ。あの女とは二度と関わるな。あいつはオレンジプレイヤーだ」
「え?まさかロザリアさんが‥」
「まぁ関らなければ問題ないしな。宿も着いたしとりあえず休むぞ。後で明日の予定話すために部屋に行くからな」
「分かりました!」
そう言って宿で俺らは別々の部屋で休んだ。
「さて、キリトに連絡するか。」
【ロザリアを33層で見つけたぞ。ケバい女の事だろ?】
するとすぐにメッセージが帰ってきた。
【そいつだ!情報ナイスだ!!】
【また情報あったら教えるわ】
そう返してシリカの部屋に向かい作戦を説明し始めた。
どのルートで進むのか話している途中に気配がしたので索敵スキルを使うとドア越しに誰かが居るのが分かった。
俺はシリカとの会話を止めて一気にドアまで詰めて思いっきりドアを開けたがそこには誰も居なかった。
「えっと‥ハチマンさん?どうかしましたか?」
「今誰かいた。多分話の内容は全部聞かれたな」
「でもドア越し何て‥」
「聞き耳スキルをある程度極めてるとドア越しぐらいなら聞こえる」
「でも一体誰が‥」
「さぁな」
そうハチマンは言いつつ実は誰が聞いていたか分かっていた。
(恐らくロザリアの仲間だな‥ん?じゃあ上手くいけば‥)
そう思いハチマンはキリトにメッセージで作戦を伝えた。
翌日俺らは宿から出て47層に向かっていた。
「いいか?危ないと思ったらすぐ逃げろよ?俺が殺るから」
「大丈夫ですよ!」
「ほんとかなぁ‥‥」
そんな事を話しつつ俺らは47層へと着いた。
そこには綺麗な花畑が広がっていた。
「うわぁ!!綺麗ですね!」
「そうだな。早く行くぞ」
「待ってくださいよぉ!!」
途中の道でシリカがモンスターに絡まれたり等トラブルがあったが何とか目的地の思い出の丘に着くことが出来た。少し遅れてシリカが着くとその時綺麗な一輪の花が咲いた。
「これがそうだ。ここじゃ危ないから帰ってから使ってくれ」
「はい!本当にありがとうございます!!」
(さて‥もうそろそろかな‥)
俺は索敵スキルを使用すると案の定草むらに隠れている奴らがいた。
「おい。そこにいるやつら出てこい」
「何だい。待ち伏せしてるのが分かってたのね」
「まあな。レアアイテムが大好きなロザリアさんなら絶対に奪いに来るとは思ってたからな。ってことで増援呼びました。」
「何!?」
「キリトー出てこーい」
そう言うと反対側の草むらからキリトが出てきた。どうやら隠蔽スキルで隠れていたらしい。
「ロザリア。お前を黒鉄宮送りにしてもらうよう依頼されてる。大人しく言ってもらうぞ」
「ふん!たかが二人に何が出来るんだい。殺しちゃいな!お前たち!」
「黒のコートに‥‥片手直剣‥‥ロザリア様!!あいつ攻略組の黒の剣士ですよ!!」
「そんなわけ無いだろ!!こんなところに攻略組何て!早く行かないとお前達を殺すよ!」
「分かりました‥おりゃぁぁ!!」
そう言って5人ほど俺たちに掛かってきたが俺らは無傷だ。
「何で無傷なんだ!?」
頭の弱いこいつらに俺が説明してやった。
「あのな?お前ら精々レベル30だろ?俺は76でキリトは78だ。ここまでレベル差があるパッシブスキル自動回復で攻撃を食らっても実質無傷になるんだよ」
「そんな‥」
「ってことで傷つくか大人しく黒鉄宮行くかどっちかにしろ。俺らはソロプレイヤーだから数日オレンジになろうがどうでもいい」
「分かりました‥‥」
そう言うとロザリアの部下たちは降伏したのか武器を捨てたので黒鉄器送りの転移結晶で先に送った。
「ロザリア?お前はどうするんだ?」
「‥‥‥‥クッ‥分かりました。」
「じゃあこっちに来い。早く送ってやる」
「はい‥」
そういうとロザリアはこちらに来たが突然短剣を取り出してシリカに襲いかかった。
「死ねぇぇぇ!!」
するとキリトが一速く反応してロザリアに転移結晶を張り黒鉄宮へと送る事が出来た。
「ありがとうございます!」
「すまなかった。君を囮にするような事をして」
「いいですよ別に!助けてくれたじゃないですか!」
「そう言って貰えると助かるよ。それじゃあ早く帰って蘇生させてあげな」
「はい!本当にありがとうございました!ハチマンさん!キリトさん!」
そうシリカは言って俺達と別れた。
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すみません‥風邪になってしまったので少しの間更新遅れます‥