「それでお願いなんだけど、この
……そりゃまぁ、あの極寒の中にいたわけだから体をあっためるのが先決だわな。
「いやいや、謝ることじゃないわよ。それに私もちょっと体を汚しちゃって洗いたかったし」
「なんだよカラカル、随分と自分本位だな」
「誰かさんがかまくらの中で眠らせたからねー」
「マジすんませんした」
「わかればよろしい」
あれ、この会話に何故かデジャヴを感じる……しかしカラカルの方はなにも感じていないようで、とくに気にすることもなくさっさと立ち上がった。あとなんかちょっと嬉しそうな顔するの止めろ、遊ばれたみたいで無性にムカつく。
「とにかくあとは任せてね、スタッフさん」
「うん、私もそろそろ仕事に戻らなきゃ。あ、それと」
ぽん、と少女の頭に軽く手を添える。
「引き離しちゃってごめんね。よく我慢した、えらいえらい」
「……っ!」
そのままゆっくりと手を動かし、少女の頭を撫でる。対する少女は俯いていたため顔を合わせてはもらえていなかったものの、ある程度頭を撫でたら満足したらしく「じゃーねー」と言ってそそくさと出ていってしまった。うーん……人生楽しそうだな、あの人。
「あの人もあの人でなかなか個性的ね……じゃあ行こっか」
「えと、ついてけば、いいんだよね?」
「そうよ。ほーら、トツカも早くしなさーい」
「はいはい今いくって。だから尻尾を引っ張るんじゃない」
~脱衣所にて~
「さってと、ここに服を入れて……って、まだ脱げるわけないか」
「ふく……ぬぐ、えっと……」
「あれ、知らないのか?んしょ、ほら。俺のですまんが、こういうやつ」
「ふぇー……わっ、まって、わたしのからだ、なんかいろいろとれてるよ!?」
「大丈夫、さっき靴も脱げたでしょ?」
「でもこれ、さっきの『くつ』とはちがうやりかたで……わわっ、そこまでとれるのぉ!?」
「「いいのいいの、そーれぽいぽいっと」」
「きゃあっ、なっ、いやぁー!?」
~かけ湯~
「次はあなただから、早くおいでー」
「い、いや!だってさっきさわったらあつかったもん!そんなあついの、かけるなんて」
「あつくないあつくない、すぐ慣れるって。ほれ」
バシャッ
「あっ、あっづい!なっ、ちょっときゅうけいを」
「「まぁそう言わずに」」
「らめぇぇええ!」
~かぽーん~
途中でいろいろありつつ。
吹雪の間はシャッターを降ろしていたらしく露天風呂が無事だったということで、現在俺ら3人だけの貸切風呂から何処へお送りする訳でもない二度目の入浴タイム。とは言ってもさっきの場所と同じではなく、また別のお風呂にお邪魔している。景色も違い、ここからだと山も無く夜空も見えるので個人的にはこっちのがお気に入りである。
「ふぅ、やっぱり疲れてから入るお風呂は別格よねぇー……」
「わかりみが深い」
「あ、あの……?」
といったところに、少女の不安げな声が聞こえる。振り返ってみれば、そこにはタイルの上をぺたぺたと不安げに歩き回る少女の姿が。なお若干涙目であるが気にしてはいけない。
「しまった、そういやアニマルガールになってばっかだもんね。よしよし、私に掴まって」
「あれ、この娘ってなりたてだったの?」
「話を聞いときなさいよこのバカ」
えぇー、初耳だったんだが……つか、初耳にしてはかなり重要な情報だったよね、今の。
驚きに耽る俺は無視してカラカルは少女の手を引く。かけ湯の時のアレを予想して怖がっていたが、少しずつ脚を沈めていき、最後の最後では熱がることも無く無事に入っていた。
「ほらね、慣れるとあったかいでしょ?これがもう、さいっこぉーにたまんないのよ。あなたも案外、虜になっちゃったりして」
「と、とりこ……とりこ……?」
「夢中だってこと。まぁ見た目は『とりこ』じゃなくて『ことり』だけどなあいだぁっ」
「なーに上手いこと言ったつもりになってんのよアホ」
文字通り水面下で小突かれる。なんだよ、ちょっと思いついたこと言ってみただけじゃんか。
それからもこの娘にジャパリパークについてとかサーバル達についてとかを話していて、とにかく今後もスタッフさんたちに丸投げしておいて問題はないということを伝えておいた。
「んで、もう言ってるけど、私達は『アニマルガール』っていう……なにかしら、種族?まぁそういう動物ってわけ。私もこのバカも、そしてもちろんあなたも」
「おんなじ、ってこと?」
「んー、まぁ間違ってはないからそれでいいかな」
「おんなじ……」
今はカラカルが色々とレクチャー中、俺はそれを聞き流してゆったりと浸かっている。はぁ、でもこの娘何のアニマルガールなんかな……鳥なんだけど、青っぽい灰色の鳥なんて……あれ、それどっかで見たような。
「ひゃあっ!?」
「うおっ!ど、どうした?」
「あぁいや、あの……」
急いで横を振り向けば、カラカルの圧倒的な困り顔。そしてその下には、ほっそりとした右腕で豪快に鷲掴みされる本人の胸部。右腕を付け根へと辿ってみれば一転してリンゴのような膨れっ面にご対面。……あ、俺じゃないよ?あの娘だからね?俺が掴んだら叫ばれる前に殴られる。
「……あー、何してるんだ」
「わたしのここと、からかるのここ、おんなじじゃない。わたしのよりぜんぜんおっきい」
……言われてみればなかなかのぺったん娘だ。カラカルが大きいというのを差し引いてもこの娘のは小さく見える。
「それは仕方ないと言うか、生まれつきだからね……」
「……なんかわかんないけど、ふたりともずるい」
「あ、俺もっすか」
つってもこの娘は身長も低いからなぁ、普通に年相応って感じもするが。発達途上ってやつ?いやでも、これくらいの年頃だと俺達もこの娘も生えてないのはおかしいよなぁ。何とは言わないけど。サンドスター先輩の判定はイマイチよくわからない。
「……ま、明るい話題は一旦ストップで」
楽しい会話の最中ですまないが、期を見計らって真剣な顔と声を繕う。
事実、それだけ重要な話なわけだ。
「……さて、カラカル。改まってなんだが聞きたいことがある」
「わかってるわよ。……あんたがだらしなく寝てた間になにがあったか、よね。あんたがだらしなく寝てた間に」
「そこは改めて言う必要ないよね」
おのれシリアスブレイカー、なんてことしやがる雰囲気ぶち壊しだぞオイ。見ろよあの娘なんてすっごい暗そうな顔して俯いて……あれ、なんであの娘までシリアスに……いや、彼女も当事者か。出来れば詰問とかはしたくないけども。
「んでそこまでわかってるんなら、早く教えて欲しいんだが」
「インパクトが無いからやりなおし」
「おうおうネェちゃん、意地張ってねぇでとっととゲロッちまいなぁ!」
「よくできました」
「えへへー」
ってなんでやねん。何故にショートコントみたいなことしてんだ俺達、そして何故にノったんだ俺。しかも面白くないから余計に意味不明だし……何故かそこの娘はシリアスな雰囲気と笑いが顔に入り交じって凄いことになってっけど。あ、シリアスが勝った。
「いや、俺で遊んでないで普通に教えてくれ」
「ノリノリだったくせに。まぁ話してあげるけど」
「あのっ、それはわたしがはなすから……むっ」
「しー、ちょっと待ってね。大事な話だから」
焦って何かを言いかけた少女の口に、カラカルが人差し指を静かに当てた。それだけにも関わらず魔法でもかけられたように少女は口ごもり、ただカラカルを見詰めるしかできなくなってしまう。
「んでまぁ、何があったかだけど。わかんないわ」
そうして待ち望まれた回答も、実にあっさりとしたものだった。
「えっ……わかんないって、なんで!?」
その答えに少女は我を忘れて勢いよく立ち上がる。
「……わかんねーか、わかんねーよな。まぁしゃあないわな」
「そうね。さっぱりだし、別にどうでも良いんじゃないかしら」
「まってよ、わかんないなんて、それでいいの!?」
「「いい」」
本当は良くないと思う、じゃなくて思ってた。未知の事を未知のままにしておくのは気が引ける。恐怖でもあるし、興味深くもある。今すぐにでも追及したい自分が居ることには間違いない。
しかしだ。
「せっかく疲れを取りに来たのに重い話は合わねぇからな。つーかこんな話題を出した俺が全面的に悪かった、すまん」
「わるいのはわたしだよ!わたしはふたりに……」
「良いのよ、それにこういうときは『許さないんだから』って言ってあげてね」
「言わせねぇし、そもそもお前に謝ってはねぇし」
「ふーん、つまり『責任とってよね』も追加して欲しいと」
「話をどこへ持っていくつもりだ」
カラカル、いつにも増してひどくね?なんで今日の俺はエンターテイメント性を全面に放出してるんだ……あぁ、俺の大事な『大人(20代)のプライド』が消滅して……
「なら、わたしがはなすよ」
「「……は?」」
途端に響いた声に、視線が釘付けになる。自分の焦燥の感情が露になるのを抑えられたかは正直なところ怪しかった。
「いや……だから、あの話は今はいいのよ、また後で」
「でもいつか、はなさなきゃいけない。……それなら、じかん なんて、かんけいない。それに、もういいの。どうせ、き をつかってるんでしょ。みんなのことでふたりにめいわくかけてるなら、いみないから。あなたたちのじゃまになるくらいなら、それならもう、みんななんて……」
その先の言葉を繋ぐこと無く、薄灰色の両眼は波を漂わせる水面を眺め続ける。
「だから、ぜんぶはなすよ、それに……わたしのこと、しっていてほしい」
それから、彼女は静かに語り始めた。
彼女には仲間がいた。同じ小鳥の仲間だった。
しかし突然アニマルガールになった為か、それまで交わしていた彼らとの言葉がいつの間にか小鳥の囀ずりにしか聞こえなくなった。それは今だけではなく、記憶の中にあった会話もだった。彼らの映していた表情すら、彼女には判別できなくなっていたという。
だから彼女は、彼らと決別しようとしている。彼らが、彼女にとって家族同然の大切な仲間だったとしても。自分が、どれだけ帰りたくても。それが彼女の答えだった。
「でもやっぱり、ちょっとこわい……それに、さびしい。ダメってわかってるのにね──」
──あいたいの。
小さな言葉は、薄白の湯気の中へと吸い込まれていった。そんな筈無いのに、まるで本当に消えてしまったようにしんとしていた。俺は、理解が追い付かなくて。カラカルは、きっと理解が出来てしまって。何も言えそうになかった。
「でも、だいじょうぶだから。めいわく、かけるつもりはないの……じぶんで、なんとかできる」
ぴくり。カラカルの身体が、微かに震えた。
「ごめんね、へんなこといって……。わたしって、ほんとうにダメなヤツだね、じぶんのこともじぶんでできない……むかしから、ずっと。よわいじぶんが いやで、でも、かわることもできなくて」
波が慌ただしく揺れる。彼女の姿が遠ざかって、姿をはっきりと見れなくなる。
遠い。言葉1つ1つに、縮まったはずの、少なくともそう思っていた、距離を感じる。何と声をかければいいのか、咄嗟に言葉が出なくて、気が付けば自分から目を逸らしていた。
……こういうとき、吃っちまうのがなぁ。コミュ障っつーか、ダメ人間なんだよな……
「やっぱり、きにしないで──」
「んなのできる訳無いでしょっ!」
バシャッ
水滴が飛び散る。隣では、立ち上り水面から大きく飛び出たカラカルが居た。表情にあるのは怒り、でもそれは、いつも俺らを心配して怒るときの優しい顔だった。
「そんな大事なこと、一人でどうこうできるなんて思わないでよ!」
「できるなんて、おもってない!」
再度、水滴が宙へ溢れた。
「できるからするんじゃない……やらなくちゃいけないから、やってるの」
立ち上がった少女の声は、威勢を失い始めている。
「あのわたしは、ただしかったんだよ。ひとりぼっちで、だれかにたよらないとなにもできなくて、なのにだれにもなにかをしてあげられなくて」
「あんたが何も出来ない?そんなの嘘に決まってんじゃない!」
逆にカラカルは威勢を強める。
「私があんた達のとこへ行ってたあの時、トツカのこと守ってくれた。疲れてるのに自分より誰かを助けようとしてた、それが何よりの証拠よ」
まだ会ってから一時間も経っていない仲、のはずだった。なのに、その口調はまるで古くからの親友を心から心配する様で、少女を心から信頼している声だった。
「私だって、一人は辛いけどさ……トツカもいなくて、怖くて、結局助けてあげられなかった。間に合ってたかも知れないのに。私は、何も出来なかった」
「それはちがう!あなたはしたくてもできなくて、わたしはさいしょからなにもしようとしてなかった、でもじぶんはじぶんでまもれるようにならないといけないから……」
音も無く、瞳に溜まっていた雫が頬に一筋の涙となって通り落ち、水面に波紋を映しながら消えていった。その軌跡を追いかけて少女も力なく座り込む。
「……もう、じゃまになんてなりたくない……すてられたくないの!だから、もうかかわらないで!」
「嫌よ、いやって言われたって踏み込んでやるっ」
声は力を増した。そうだ、どこかで見たことがある気がしていたのは、この光景がバンドの時のサーバルに対する反応に似ているからなんだ。最早、同じと言ってもおかしくないな、気の入れようが親友へのそれとまさに同等だ。
「だいたいそんなに自分が足手まといだったって言うんなら、それであんたの仲間さんが見捨ててたってんなら、あんたはそんなヤツじゃないって証明する。ブン殴ろうが何しようが絶対に。だって……それが、仲間ってもんじゃない」
「それは……」
「だから、えと、その……」
今度は穏やかな動きで座り直す。
ほんの少しの間、考えるように目蓋を閉じる。それが意を決した視線に変わると、少女に顔を近づけ、声色確かに告げた。
「……私達だってもう仲間なの。すぐじゃなくて良いけど、辛いことは話してね?愚痴だろうが弱音だろうが……一緒に考えて、悩みたいから」
「……っ!」
驚くように顔をあげる。真っ赤な頬に、潤った瞳。
次の瞬間、耐えきれず少女はカラカルに抱きついた。顔をカラカルの胸に深く埋めて、それでいながらも逃がさんとする勢い。決して離すまいと、強く。
「わたし……えぐっ、もうひとりはいやでっ……みんなを、ひぐっ、まもらなきゃって、おもったのに……また、なにもできなくてぇっ……!」
「…………大丈夫。大丈夫よ。よし、よし」
ゆっくりと、小さな嗚咽が漏れ出ていく。目下で震えるそのか弱く幼い髪を、カラカルは何も言うことなく右の掌で優しくふわりと撫でた。チラと目線を当てればカラカルは『しーっ』と人差し指を口に当てた。これはもう、従う他無い。
あーあ、どうやら今回も、俺は外野のようである。カッコ
一体どれくらいそうしていたことか。声も収まった辺りに、ふと、少女が口を開いた。
「……ごめんなさい」
慌てて胸から顔を離す。先程より紅みが増している、無意識の行動で思い返して恥ずかしくなったと見た。本人も心なしか申し訳なさそうにカラカルを見ている。が、カラカルは正反対で、真剣に少女の目を見据える。
「ごめんより、言って欲しい言葉があるんだけど」
「それは……そっか。そうだよね……ありがとう、からかる」
「はい、よくできました」
「え、うん…………えへへ」
思わず目に手を当てた。はぁーもうマジキミのそのあどけなさはどっから来てるの?あざといってレベルじゃないよホントに、あまりの尊さに神々しすぎて直視できないんだけど。つーか、この展開もうやったのにさっきより断然こっちのが可愛い。俺が言った「えへへ」の一億倍可愛いじゃねぇか……悔しい、でも許しちゃう、可愛さ故に致し方なし。ちな横でカラカルも悶絶中。
「でも……ぐすっ、わたしがいるとっ、たいへん、だよ?ふたりのじゃまになる、かもしれないのに」
「今更って感じね。もうサーバルとかアフリカゾウとかで子守りは慣れてるから。感覚麻痺だとは思わないようにしてる」
「それを感覚麻痺って言うんだぞ」
「元凶が何を」
元凶でありながら被害者でもあるんだぞ。サーバルのドジにはいつも付き合わされてるし。その度に一緒に怒られるせいでいつの間にか俺までバカのレッテルがついただけで。
「……ありがと。ふあんだらけだけど、ちょっと、きぶんいいかも」
「あら、お役に立てたようで何よりだわ」
「そうだね、からかるのおかげ。あと……」
カラカルの肩越しにそっと首を傾けて俺の方を覗いてくる。灰色とも青色とも似つかない両眼に、つい目が合って、なにか衝撃が来たのを感じる。いやだって……ほら、下から目線で伺うような覗き方とか反則だろう。相手は美少女、こっちは中身男だぞ。
「……とつか、であってる?……とつかが、あなたたちがなかまになってくれるって、いってくれたのも。……あのことば、うれしかったんだよ?」
……いや、ここでその言葉は反則だろ──
ガシッ
「ねぇトツカ、いつそんなこと言ったの?」
「わぁ待て待て!首掴むな!絞められてる!気道詰まっちゃうぅ!」
「後先考えない性格なのは知ってるけど他人の言いたかったセリフを取るのはどうなのかしら」
「すまんかったってもうほんとに息が詰ま……あれ、いまとんでもない願望混じってた気が」
「ふんっ(グキッ」
「あっばぁぁぁあああ!」
待って!いま鳴っちゃいけない音したから!少なくとも首の骨が鳴らしてはいけない音が出てたから!てかなんで死んでないんだ俺!
「はははっ。ふたりは、なかよし、なんだね」
「んにゃ、そう見えるかしら?でも仲良し……ってのは違うかな。なんというかこう、
「げほっ……悲しいけど否定できねぇなそれ」
「そ、そうなんだ……」
実際狩られてる、現在進行形で。
「……えと、でもいいなかまだとおもうよ……わたしにも、そういうなかま、できるかな」
「できるできる、てかもう私がなるから。あなたみたいな娘めちゃ本望。もう決めたわ」
胸を揉まれたとき動揺してたのと同一人物とは思えないほどの食いつきっぷり、今度は少女のほうがおどおどしている。なんか面白いし困惑するとこも可愛いからほっとこっかな。
「てか、仲間すっ飛ばしていっそのこと家族になっちゃう?カラカルお姉ちゃんって呼んでいいわよ」
「えっあっ、うん……お、なんだっけ?」
「お姉ちゃんよ、お姉ちゃん。はーい、せーの」
「お、おねえちゃん……?」
その瞬間、カラカルの顔面が温泉の水面へダイブ。あまりの勢いに強力な水しぶきが空中へスパークリング、そのまま恐ろしいほどの正確さで我が頭部に滝の様にして降水。……もう俺は動じないからな。ここまでイジられて精神的にきてるとか、そんなんじゃないからな。もう何も言うまい。
「ごめんもっかいやって」
「えと、おねえちゃん!」
「はぁーもうあざとすぎてしんどいぃーっ!」
「やっぱ叫ぶわ!純粋無垢な子で遊ばないであげて!?」
この後メチャクチャ背中流しあった。
これ書いてる途中で「入浴の対義語ってなんだろう」って思ったけど全然わかんなかった。教えてエロい人!
※3/20
一部書き足し