緑谷出久の中の人 作:アニメ勢
いよいよ夏本番といった時期ですが皆さんはいかがお過ごしですか
私は再試確定に実習インターン課題レポートと地獄のような夏季休暇を過ごしております
教員への溢れんばかりの殺意を熱意に変換しつつ書き上げました
この話の前半と後半で書き方が違ったら、変換できなかった殺意が私をおかしくしたって事で一つ
尾白君との試合に勝った僕は決勝戦に進むことが決まった。観客席に行く時間が無いため医務室から出た足で控室に向かってる。
次の試合当たるのはどっちなのか。かっちゃんか、轟君か。
―――2人とも実力派だからなぁ。どっちが勝ってもおかしくねぇぞ
その通りだ。最初の授業こそかっちゃんの一方的な展開だったが、あれから時間も経っている。体育祭に向けて鬼気迫る表情で特訓する轟君の姿も報告されている。
……それに、轟君には
「あ」
「あぁ?」
歩いているとかっちゃんに出くわした。
「かっちゃん? あぁ、もう試合会場修復されたんだね。流石セメントス先生、仕事が速い」
「……」
「えーっと……。そ、それじゃあね! 試合頑張って!」
人前に出してはいけない表情をしているかっちゃん。試合前に馴れ馴れしすぎた。かっちゃんでもナーバスになることもあるんだろう、そっとしておこう。
そそくさと脇を通り抜けようとする僕にかっちゃんが話しかけてきた。
「デク」
その声が余りにも真剣だったから、声を出すことも忘れ振り返る。
するとかっちゃんと目が合った。赤い瞳、強い意志に煌めく美しい瞳。
「オレを見てろ。次勝つのも、お前に勝つのも、この
そう言い放ち去っていく。
―――勝己ちゃん一人称私に戻ってたな
「……」
―――どっちが勝ってもおかしくねぇって言ったけど訂正。次の試合、勝つのは爆豪勝己だよ
轟と爆豪が対峙する試合会場は今日一番の盛り上がりを見せていた。どちらも強力かつ派手で見栄えのいい個性、氷と爆発の対決はさぞ見ものだろうと会場は熱気に包まれている。
そして相対する2人。轟は親でも殺されたかのような表情を、爆豪は人でも殺しそうな表情をしている。
『なんか、アレだな! どっちも人前でしちゃダメな顔してるな!』
『ちゃかすな山田』
熱気と声援に包まれるなか、主審のミッドナイトが開始を宣誓。
直後、最大威力で氷塊を生み出す轟。爆豪は予測していたのか相殺すべく大爆発を起こした。
轟音に次ぐ轟音。氷塊と爆発が衝突し辺りに衝撃を撒き散らす。
黒煙と爆風、そして飛び散る氷の礫に顔をかばう轟。相手の位置を大まかに予測、再び氷を出そうと足に力を込める。その瞬間、煙を切り裂き爆豪が迫ってきた。
咄嗟に壁を作りガードする。しかし、それを飛び越すように爆破で上昇する爆豪、さらに爆破を推進力にして飛び蹴り。モロに貰ってしまった轟は吹き飛ばされるが、バク転を繰り返すことですぐさま態勢を立て直す。
爆豪はなおも迫る。地上に降り立ち格闘戦に持ち込む。拳撃や蹴撃を見ても爆豪の格闘技センスは良いものだ。並の相手では文字通り手も足も出ないだろう。だが轟はそれ以上だった。拳撃は避けられ、蹴撃は受け止められる。爆豪の追撃は轟には届かない。そして轟は反撃に出た。
風を切りながら振るわれる縦拳。それを爆発で上に回避する。轟は黒煙で相手を見失ってしまう。爆豪はその隙を逃さず頭を掴み、そのまま地面に叩きつけた。ついでに爆破することで追撃と同時に距離をとる。
『なっ、何という試合! 開始直後から目まぐるしく戦況が変わっていく! リスナーはこれちゃんと見えてんのか!?』
『リスナーに見えるワケねぇだろ』
爆豪は油断なく黒煙を見つめている。だからこそ猛スピードで迫り来る氷柱を回避できた。黒煙が吹き飛ばされ、周りの床を凍らせた轟の姿が現れた。爆発で上空に逃げる爆豪に氷柱が殺到する。大小大きさの違うものを混ぜフェイント、時には真下から急襲する氷柱も織り交ぜた波状攻撃を爆豪は完璧に回避する。縦横無尽に上空を翔け、止まらないことで的を絞らせないようにしているのだ。
「だったら、これで!」
右手を床に叩きつけると、5つの氷筋が迫る。すると爆豪を取り囲むように氷柱が生えた。これには爆豪も動きを止めてしまう。そして轟は右手を勢いよく振り上げる。するとその動作と同時に5つの氷柱の中心から特大の氷柱が突き出てきた。
ゴウッと空気を貫きながら迫る氷柱だが、直撃する前に爆豪は足止め用氷柱の間を抜けて事なきを得る。床を滑りながら着地する爆豪と警戒しつつ息を整える轟。
『すげーっ! どっちもすげーっ!!』
『ラジオパーソナリティーが語彙力死なせてどうすんだよ』
『でも実際凄くないか!?』
『……まあな。あの速度と規模で氷を生み続ける轟は個性の習熟度が高いな。1年であそこまでできる奴はそういねぇ』
『だな! 正直俺が1年だった時より強ェよ! でも爆豪も凄くねぇか!?』
『あぁ。上空を飛び回る技術もそうだが、何と言ってもさっきの氷柱を回避した動きだな』
『おぉあれか。あれは当たったと思ったぜ』
『普通なら直撃だよ。……確かに本命を放つ前に僅かな時間があった。とはいえ、その間に脱出ルートを見つけ出し掠りもせずに抜け出した。動体視力がどうという以前にとんでもねぇ戦闘勘だ』
「はぁ、はぁ」
吐く息を白くしながら轟は右腕を数回握る。
―――思ったよりも霜が少ねぇな。……爆炎で融けたか
轟の個性には使用限界がある。限界に迫ると全身に霜が降り、動きを鈍らせる。だが今はそれが普段より少ない。爆発の熱で融けているのだ。しかしそれは相手の攻撃を喰らっているということ。喰らえば個性の限界は遠ざかるが、反対に体力の限界が近づく。
―――なるべく早く勝負をつけたい。が、どうすれば攻撃が当たる。デカいのは確実に避けられる。かといってチマチマやってもさっきみたいに―――
そこで観客席最前列にいる人物が視界に入った。常人より二回りは大きな体格、腕や顔から炎を揺らめかせるその姿。
No.2ヒーロー、燃焼系ヒーローエンデヴァー。轟焦凍の父親であり、轟焦凍がこの世で一番憎む人物。
その姿を捕らえ、頭に血が上っていく。
―――クソッ! さっさと終わらせてやる!
冷静さを無くし攻撃を仕掛けようとしたが、その直前に爆豪が動いた。爆発で滑空し始めたのだ。
「またか」
毒づくも状況は変わらない。空を飛ぶ影を捕らえようと狙いを定めていると、爆豪が加速した。
「何!?」
『おぉっと! 爆豪ここで加速したぞ!? 何で!』
『氷柱を使ったな。舞台に残る氷柱を足場にして蹴ることで加速しているんだよ。とはいえ―――』
『速すぎんだろオイ!? 心なしか残像見える気がするんだけど!?』
上に右に左に下に。氷柱だけでなく床も蹴り上げることで更に加速する。もはや狙いを定めるどころではなく、目で追うだけでやっとだ。
すると一際大きな爆発音がした。左斜め後方、轟の氷が一番対処しにくい場所だ。反撃は出来ずとも防御だけはと振り向く轟。
そこには殺気振り撒く赤があった。
「!?」
突然の事に身を竦めてしまい対処が一呼吸遅れる。そして、その一呼吸で彼女には十分だった。
「死ね」
轟音。次いで熱と衝撃。無様に転がりようやく止まった頃にようやく痛みが体を襲う。
「ぐっ……!」
顔が特に熱い。顔面にクリーンヒットしたのだろう。だが、このくらいは慣れている。チラつく父の姿に黒い感情を出しつつ前を見やる。そこには息を切らした様子もない爆豪が立っていた。
相変わらず酷い顔だ。一体何がそんなに気に食わないのか。
「…………。お前は何でここに居るんだ」
「なに?」
爆豪はより一層顔を歪めて飛翔する。彼女のボルテージに伴い爆発は大きくなり後ろの床がめくれ上がる。
「ここにはヒーローになりたい奴が集まってんだよ!」
「近づけさせねぇ……!」
繰り出される氷結をジグザグに飛び回避、轟に迫っていく。
「オレもデクも他のモブ共も! なりたい理想があるからここまでやってんだよ!」
個性の過剰使用で痛む腕を無視して轟に肉薄する。
「叶えたい夢があるから! なりたい
「ッ!」
至近距離。拳を振り上げる姿を見て轟は氷の壁を作る。爆豪は止まることなく拳を叩きつけた。
拳から血が舞い、骨に衝撃が浸透する。爆豪の一撃は壁に罅を入れるも崩すには至らない。痛みに歯を食いしばり反対の腕で壁を爆破する。
黒煙が2人を包み込む。近くに居ても相手の姿が見えない中、轟は距離を置こうと後退する。しかし伸びてきた腕に胸倉を掴まれた。
「テメェは何でここに居る! 何でヒーローを目指してんだ!」
頬を殴られ吹き飛ぶ轟。倒れることはなかったが肩で大きく息をする。殴られた頬を拭うと血が付いていた。自分の血ではない。氷壁を殴った手で殴られたのだろう。
「テメェが見てんのはヒーローになった自分の姿じゃねぇ。見てるのはその後ろ、テメェの親父の姿だ」
「―――――あ?」
頭の中が真っ白になる。それもすぐにどす黒い感情に塗りつぶされ、怒りで顔がこわばる。
轟が父親との確執を話したのは緑谷だけ。では緑谷が爆豪に話したのか? いや、そんな事をする人物ではない。だとすれば。
「―――盗み聞きか」
「はっ。あんな所で話してんのが悪ぃんだよ」
手を強く握りしめる。感情が高ぶるにつれ辺りに冷気が立ち込める。同時に轟の体に霜が降り始めるが気づいた様子はない。
そんな姿を鼻で笑う爆豪は言葉を重ねる。
「親父を見返したい? 親父の鼻を明かしたい!? ははっ! ヒーローよりもおあつらえ向きのやつがあるじゃねぇか!」
そこで轟が弾かれたように走り出した。感情が表に出にくい彼にしては珍しく、怒りを露わにしながら猛烈な勢いで迫る。
振るわれる拳を半身になって避ける。しかしそれも織り込み済みだったようで、腕が伸び切る前に顔に掴みかかる。それを爆豪は腕で防いだ。
爆豪の左腕が凍てついていく。轟の体には更に霜が降り、寒さから息を白くする。
爆豪の個性は掌から分泌される汗を起爆するものだ。腕を凍らされ冷やされれば汗を分泌することはできない。個性の半分を封じられた爆豪はしかし動じることはなかった。
「そんなに親父が憎いんだったら―――」
手を握りしめ大きく振りかぶる。
「―――ヴィランにでもなってろや!」
個性の使い過ぎで動きが鈍っていた轟はろくに動くこともできず、鳩尾に重い一撃を貰ってしまう。
衝撃そして浮遊感。
床をゴロゴロ転がってようやく爆撃されたことを認識する。意識が朦朧とする中、轟は手をつき立ち上がろうとする。
「お前にもあっただろう!? なりたい自分が!」
―――うるさい
声に出せずとも思う轟。爆豪は部外者だ。轟のことを良く知りもしないで説教染みた言葉をかけられても気を悪くするだけ。轟の心には響かない。
―――でも、誰かが、何か大切な事を言っているような…………
いつかの記憶が蘇る。何時の記憶か、何処の記憶か、誰との記憶か、曖昧なことが大部分を占めている記憶。分かることは唯一つ。
―――とても優しくて温かい…………
『いいのよお前は』
力が少しだけ湧いてきた。足が動く、手が動く。なんとか体を起き上がらせる。
「なりてぇもんちゃんと見ろ!!」
『血に囚われることなんかない、なりたい自分に』
『なっていいんだよ』
心の残り火が炎に変わる。
『こ、これは~!? 急に炎が巻き起こるぅ! 爆豪は堪らず後退!!』
『轟のもう一つの個性! あいつ、この土壇場でやりやがった……!』
堰を切ったように激しく燃え上がる炎。人の何倍もの高さのあるそれは高熱を周囲に撒き散らす。
「俺だって――」
炎の中から人影が姿を現す。右半身に氷を、左半身に炎を纏わせたその姿。
「――俺だって、ヒーローに!」
熱で霜が溶け、気化してゆく。顔の部分にあった霜は気化せずに水滴となって頬を流れ落ちていった。
それはまるで涙のように。
「はっ! クソ熱ぃんだよ半分野郎」
口の端を吊り上げて爆豪が吐き捨てる。そこに今までの怒りはなかった。
「爆豪……ありがとな」
「はぁ? オレは言いたい事を言っただけだ。……それで喜ぶとかお前まさか…………」
爆豪の勘違いに苦笑いする轟。そして決着をつけるために強く踏み出した。
「どうなっても知らねぇぞ」
「上等!」
轟が最大威力の氷塊を繰り出す。炎の熱によって勢いを取り戻したそれは猛然と爆豪に迫っていく。
試合開始時と同じように相殺することは不可能と判断した爆豪は上空に飛翔し回避する。
轟の左腕が動き出す。炎が激しく燃え盛る。炎が地面を舐め凍てつく床を融解させていく。
「お前は言いたい事言っただけかもしれねぇけど」
轟の目は爆豪を追う。風にたなびく金糸の髪を、爛々と輝く瞳を、勝気な笑みを。
「ありがとな……爆豪」
加減を知らない超高熱の火炎が解き放たれる。
「しゃらくせぇ!」
迫る炎に爆豪は迎撃を選択。個性の限界か腕から少し爆発が漏れ出る。痛みも限界も忘れ去り、最大爆発を引き起こす。
火炎と爆炎が衝突しそして――
――会場を半壊させる爆発を生み出した。
舞台は土台ごと亀裂が入る。審判のミッドナイトはもちろん、散らばっていた瓦礫や氷柱が吹き飛びながら粉々になっていく。観客席では雄英バリアが発動し爆風から観客を守った。
『…………お前のクラスどうなってんの?』
『散々冷やされた空間に火炎と爆炎のダブルパンチだ。空気が急速に熱されて膨張したんだ』
『それでもこの威力はオカシイだろ!? 威力がデカけりゃいいってもんじゃねぇぞ!?』
会場全体を包む煙で舞台の様子はうかがい知れない。会場にいる全員が固唾をのんで見守る中で煙が晴れる。
そこには左半身の体操服を焼失させた轟が息を切らせて立っていた。
『立っているのは轟だぁ~!! 爆豪は……アレ? どこ行った?』
舞台の上に姿はない。かといって場外にもいない。
肩で息をする轟に影がかかる。顔を上げると爆豪がこちらに向かって落下していた。
『なんと爆豪も健在だぁ~!! 上に逃げてたのが功を奏したか!?』
『加えて自分の爆破の反動で更に上空に飛んだんだろうよ。あの大爆発が起こるのを見越してな』
爆豪が上空できりもみ回転を始める。ぐんぐん勢いを増しながら突撃する爆豪。
轟は顔に笑みを浮かべる。音を立てて足元の床一面が凍結していく。
「爆豪おおお!!」
最後の力を振り絞り氷柱を差し向ける。爆豪と氷柱は瞬く間に接近。
衝突、果たして氷柱だけが砕け散った。
轟の胸元に爆豪の手が届く。
「
榴弾が炸裂した。
「ぐえっ」
痛みが限界に近かった爆豪は着地に失敗。呻き声を漏らすも轟の姿を確認するため、慌てて顔を上げる。
黒煙が晴れる。
崩れ落ちた会場の側壁、その中に気を失っている轟がいた。
『と、轟君場外! よって、爆豪さん決勝戦進出!』
ババアの汚いベーゼ音が響く。
「これで良し。少しキツめにやっといたから次の試合までには回復してるよ」
「…………」
「まぁ、あれだけ派手にやったんだ。会場の整備に時間がかかるだろうし、それまでゆっくりしてな」
「…………」
リカバリーガールの声に全く反応しない爆豪。無視しているといった様子ではなく、単に聞こえていないようだ。
膝に肘を乗せ指を交差させ組み思案顔をみせる。いわゆるゲンドウポーズだ。
そんな爆豪を見てリカバリーガールは考える。
「そんなに緑谷が気になるのかい?」
「ブフォ!?」
思いっきりむせた。数度せき込みリカバリーガールに抗議の声を上げる。
「なっ何でオレがクソデクなんかを気にしなきゃならねぇんだ!?」
「おや違うのかい? 決勝戦の相手だ、てっきりその対策に頭を悩ませてるもんかと」
「なっ、う、ぐぅ…………。そーだよ」
「……何で言い淀んでるんだい」
「ぶち殺す相手として気になってるだけで他意はねぇ! 他の事で気になってるとかねぇからな!?」
「ははは、わかったよ」
「じゃあその二ヤケ面止めろや!!」
ケッと椅子に座りなおす。頬を赤くしていたがそれもほんの少しの間だけ。また思案顔に戻っていった。
「…………」
「そんなに苦戦する相手なのかい? 個性の相性ならお前さんの方が有利だろう」
「……個性の相性なんて、そんなもんクソほどの役に立たねぇよ。アイツの強さはもっと別のところにある」
「あぁ、そう云えばお前さんらは幼馴染だったね。じゃあ色々詳しいってワケかい」
「……あぁ、そうだな」
爆豪が掌を見る。白くて指は長いが個性の影響から皮が厚い手だった。
―――アイツの手とは大違いだ
「オレが一番詳しいよ。アイツとは幼稚園からずっと、それこそクラスまで一緒だった。だから、アイツのことはオレが一番よく知ってるよ」
―――そうだ。オレが一番近くで見てきた。アイツが挫折した時も、立ち直った時も、血が滲むような努力をしている時も。
「文字通り死に物狂いで鍛錬を積んでたこと、本気で夢を追い続けてること、アイツが真っすぐ前を向いて歩いてること、全部全部知ってる」
手を強く握りしめる。
「だからこそ、私は勝ちたい。アイツに、出久に勝ちたい! 誰かを助ける貴方を助けられる、隣に立っていられるってことを証明したい!」
「ふむふむ、なるほどなるほど。いやぁ青春だねぇ」
「―――――」
油の切れた機械のような動きで顔を上げ、リカバリーガールを見る爆豪。
「―――………………ろ」
「うん? どうしたんだいそんなアホ面して。女の子がそんな顔しちゃいけないよ」
「今すぐ忘れろ! クソババアァ!!」
「えー」
「こ、んの……! 忘れろすぐ忘れろ今すぐ忘れろ!!」
「この年で頭が鮮明ってのが密かな自慢でね」
「こんの老害キス魔がぁ!!?」
「お邪魔しますリカバリーガール。さっきの試合で吹き飛ばされちゃって……ってえええぇ!? 何してるの爆豪さん!? いやちょ、待って! 待ってって爆豪さん!! あぁもう強制的に眠らせるわよ!?」
ガチャ狂いの俺に激励の言葉なんて書けるはずもなかった……
轟焦凍
幸せそうに気絶している
なお目覚めてから痛みで悶絶する模様
かっちゃん
書いてる途中で勝手にイケメンになって困惑した
リカバリーガールのおかげでリカバリーできたはず