緑谷出久の中の人 作:アニメ勢
ヒーロー科のある高校で最も名の知れているといっても過言ではない超名門高校、その入学試験を僕は受けている。
今は説明が終わって実技試験が始まるのを他の受験生と待っている。準備運動をしてる人、近くの人としゃべって緊張をほぐそうとしてる人、皆様々だ。その中で僕は、目を閉じて深呼吸をしている。
―――おいおい、脈拍上がってんぞ緊張しすぎ。
それはしょうがない。だって今僕は倍率300倍を超える超難関校の試験を受けてるんだよ? 緊張しないほうがおかしいって。
―――緊張で何もできませんでした、なんてことだけは止めてくれよ? お前には後がないんだからよ。てか専願するのはいいけどよ、他校を受験しないとか何なの? 鍛錬のし過ぎでおかしくなっちゃった?
失敬な僕は大真面目だよ。他に受けないのは後を絶ってやる気を出すためだって何回もいったよね? それと君は心配しすぎ。僕たちが10年をかけた研鑽があるんだ、大丈夫だって。
それに、僕たちはもう無個性じゃないしね。
「はいスタートォ!」
その言葉を聞いた瞬間、僕は走りだす。他の受験者は皆動けていないないようで、プレゼントマイクに何か言われている。
先頭を走っていると影が見えた。全体的に緑系統の色合いをしていて肩には大きく1の数字が書かれている。説明にあった1ポイント仮想
もう1人の僕と出会ったこと、通信教育から始まった師匠と出会ったこと、師匠から言い渡された鍛錬が地獄で死にかけたこと、師匠が家にやってきてボコボコにされたこと、師匠のお兄さんに半殺しにされたこと。
碌な思い出がねぇ。
――でも、そのおかげで敵を前にしても立ち竦んでない。あの化け物ジジィ共に感謝……は別にいいか、むしろ死ね
彼の言葉に思わず笑ってしまう。元トップヒーローと比べるのは流石に酷くないかな? そして、最後に思い出すのは、この10か月間の
体に熱が灯る。その熱は体中をめぐっていき、頭のてっぺんからつま先まで熱が行き渡っていく。
そして、バチバチという音と雷光の様な輝きと共に力が沸き上がる。
許容上限 5%フルカウル
勢いそのまま飛び上がり、仮想敵との距離を0にする。
「まずは、1ポイント!!」
僕の飛び蹴りは敵の頭部をブチ破った。
―――ヒャァ! 駆けつけ1杯、まずは死ねぇ!
「それ、駆けつけ3杯の誤用だよ」
―――……マジで?
師匠
道場に人が集まらなかったので、「通信拳法教室で門下生ウッハウハ大作戦」を開始。
なお門下生は1人だけの模様。
師匠のお兄さん
なに!? あいつが弟子をとった(とれた)やってぇ!? 一体どんな奴なんや一回見に行ったろ。
なんや、結構おもろい奴やんけ。おいちゃんも一発稽古つけたろ。