緑谷出久の中の人 作:アニメ勢
あそこまで書きたいけど書ける気がしない
雄英高校に合格した僕たちは意気揚々と入学式に向かった。そしたらいきなり体力テストが敢行された。いや入学式すっぽかすとか、自由が校風だとしても自由過ぎやしませんかね。しかもテスト最下位は退学とか言われるし。まあそれはただの脅しで、僕たちに発破をかけただけらしいけど。それにしてもパンチが効きすぎている感が否めない。
入学初日から不安しかなかった僕たちだけど、なんやかんやで上手くやれている、と思う。今のところ授業には着いていけているし、クラスメートとの仲もいい感じだ。不安に感じているのは実技だけだ。
まあ今が実技の真っ最中なんですけどね。
屋内対人戦闘訓練、それが今から行われる授業の内容だ。2対2に別れるチーム戦で、僕たちのペアは障子君だ。相手は尾白君と葉隠さんのペアで、僕たちのチームはどう攻略するか話し合っている。
「複製腕?」
「そうだ。この触腕の先に目とか耳を作って各機能を向上できるのがオレの個性だ」
「それじゃあ相手の場所を探知したり、葉隠さんを見つけたりできる?」
「居場所は問題ないが、なんで葉隠なんだ?」
「あ、いや、葉隠さんはあの通り透明になる個性だからそれを最大限活用しようと思えば服を全部脱いで完全に透明になることなんだけどいや別に僕がそれを望んでるってわけじゃなくてただ考えられる最も効率的な行動がそうなだけであって僕が彼女をそういう目で見ているとかそんなんじゃなくて―――」
「分かった、分かったから! 落ち着け緑谷! つまりオレが葉隠を抑えればいいんだな!?」
「え、う、うん。そうだね、僕の個性は単純な増強型だから、姿を見せない相手に一方的にやられるかもしれないから」
「分かった、任せておけ。そうなると尾白の相手は緑谷になるが、大丈夫か?」
「……うん、大丈夫。尾白君の個性はたぶんあの尻尾だと思う。あの尻尾が二又になったり増殖したりしない限り、たぶん大丈夫」
「……ただ尻尾があるだけの個性で入学できたんだ。おそらく格闘術に長けている。それでもか?」
「もちろん!」
そう言って僕は流水岩砕拳の構えを見せる。
「僕だって拳法をやってるから、そう簡単には負けないよ!」
「ハハハ、それなら安心だな」
「なんで今笑ったの!?」
「いやすまん、余りにも自信満々に言うから身長も相まって子供に見えた」
「暗にチビって言われた!? 障子君が大きいだけだからね!?」
そして屋内対人戦闘訓練が始まった。
「早いな、もうここまで来るなんて」
「障子君が居場所の目星を付けてくれたからね。ここまで一直線だったよ」
「そっか障子が……、怪力が出せるだけと思ったんだけどな」
そう言って困ったように頬を掻く尾白君。まあ体力テストの握力では凄い数値叩き出してたから、勘違いしてもしょうがない。
あー分かる分かると言いながらさり気なく間合いを詰めていく。
「そこまでだ」
足を止める。目の前には空手に似た構えをとる尾白君の姿があった。先ほどまでの柔和な雰囲気は消え去り、武道を習っている人特有の威圧感を出している。
―――おぉ、スゲー威圧感。隙もないし、かなりの強敵だな
うん、だね。でも僕たちだって負けてない。
僕たちの拳は師匠たちの拳でもあるからね、そう簡単に負けられない。
―――あー、うん。確かに。格闘技を使う同年代に負けたと知ったら、あのジジィ共なにするかねぇ。考えたくねー
…………俄然やる気が湧いてきた!
「っ! へぇ、緑谷も結構デキるみたいだな」
「もちろん、同級生には負ける気がしないね」
「……言ってくれるね」
「では」
「尋常に」
『勝負!!』
同時に踏み出した僕たちは、拳を激突させた。
緑谷出久
負けたら師匠に何されるかわからねぇ……!
かっちゃん
今回はあいつとの勝負はお預けか
まあすぐにでも直接対決あるよね(フラグ)