緑谷出久の中の人 作:アニメ勢
何でそこだけ見てないんだよお前。
てことでハーメルンで読み漁った知識を基に書いてます、原作と違っても大目に見て下さい。
誤字報告ありがとうございます。
初めの方にあってちょっと恥ずかしかったです。推敲ちゃんとしなきゃね……
「やられた!」
黒い霧が晴れ、さっきとは違う場所にいることを確認して思わず叫んでしまう。
何故、どうやって、他の皆は無事なのか。様々な疑問が湧いて出てきては違う疑問がそれを塗り替えていく。頭が混乱している、思考がまとまらない。
早く、早く何とかしないと!
―――落ち着け出久!!
「うぐっ!?」
頭の中で叫ばれて頭を押さえる。
―――焦っても余計に状況が悪くなるだけ、冷静になるんだ。周囲にヴィランの姿は見えねぇし少しくらい時間はある、状況判断は得意だろ?
彼の声がする。言い聞かせるような、聞く人を落ち着かせる声だ。
「すぅ、はぁ……。ゴメンありがとう、ちょっと混乱してた」
―――いいってことよ。
まず何が起こったのか思い起こす。
僕たちは授業の一環としてここ
僕たちが呆然としてる間に相澤先生が1人でヴィランの群れに突っ込んでいって、けどヴィランの1人が目の前に突然現れて。
そう、そうだ、あの黒いモヤみたいなヴィラン。あれに僕たちは飛ばされたんだ。大勢のヴィランの時も、僕たちが飛ばされた時も、あの黒いモヤが広がっていた。恐らく、アレは瞬間移動とかワームホールのようなモノだろう。アレに覆われる瞬間、13号先生が生徒をかばっているのがチラリと見えた。僕たちはその範囲外だったから飛ばされたんだ。
「そうだかっちゃん! かっちゃんは!?」
飛ばされる前、モヤヴィランに突っ込もうとしていたかっちゃんの腕をつかみ止めたんだった。その直後に飛ばされたから、近くに居るはず。
「かっちゃん! どこに居るのかっちゃん!?」
「るっせぇ! ここにおるわ!」
大声でかっちゃんを探すと後ろから返事があった。
「よかった、無事だったんだね。近くで誰か見なかった?」
「見当たらねぇよ、オレとお前だけだ」
じゃあ僕たちの他にも、生徒だけでどこかに飛ばされた人がいるのか。早く助けに行かないと!
―――まあ待て待て、ステイだ。USJは広い、散り散りになった奴らをどうやって探すつもりだ?
そ、それは……。でも、早く助けないと皆が危ない!
「大丈夫だよ」
「え?」
かっちゃんが僕を見ながら言う。その目は面倒臭そうに細められている。
「あいつらは大丈夫だっつてんだよ。仮にも雄英の生徒だ、心配すんな」
「で、でも」
「ちっ、面倒な奴だな。相澤先生が千切っては投げてたところを見るに、ヴィラン共はチンピラ同然のザコだ。お前も分かるだろ」
確かにかっちゃんの言う通り、ヴィランの練度はそれほど高くなかった。あれだったら生徒だけでも対処できる可能性はある。
「…………うん、そうだね。授業での皆を見るにどうとでも出来そうだね。ゴメン、まだちょっと冷静さを欠いてた」
「謝んな面倒だ。それよりも、だ。テメェが叫んでくれたおかげで、ゾロゾロ集まって来たぞ」
言われてヴィランに囲まれていることに気づいた。かなり多い。
はは、こんなになるまで気づかないなんて、師匠に殺されるレベルだな。
「……はぁ、鍛え直しだなぁこれは。かっちゃん聞いて」
僕の声に顔を向けるかっちゃん。あんな醜態晒しても僕の言葉を聞いてくれる、信用されている。それに応えなきゃいけない。
「かっちゃんの言う通り、皆は自力でどうにかするのを期待しよう。探す当ても無いんだ、それなら先生方と一刻も早く合流する方が先決だ。それに13号先生はあまり戦闘が得意じゃないだろし、相澤先生も僕たちを心配しながらじゃ危険かもしれない。それにあの一番手前にいた3人は雰囲気が他と違った、だから―――」
「お前の話はいつも長い、さっさと簡潔に言えや」
「―――目の前のヴィランさっさと倒して先生と合流する!」
「はっ」
「ならそう言えってんだデク!」
爆発の反動を使いヴィランの群れに飛んでいくかっちゃん。
「いやいや! 連携して倒そうよ! てか1人先にいかないで!?」
「連携なんざムリだ! テメェがオレに合わせろ!」
「せめて一言いってから動いてお願い!?」
「死ねぇ!」
爆豪は特にヴィランが密集していた個所を爆破する。それによりヴィランが吹き飛んでいった。その威力に驚き固まっているヴィランの顔面に蹴りを入れる。着地し近くに居たヴィランの腹に右ストレートを打ち込み、そのまま爆破。
「このっ! 舐めんなぁ!」
爆豪の後ろから襲い掛かるヴィラン、鋭い爪が生えた手を振り下ろす。
「それはこっちのセリフだボケが!」
それを大きな弧を描くように飛びあがって回避する。ヴィランの頭を掴み地面に叩きつけ気絶させる。
「ガキが!」
着地し固まっている爆豪の前にヴィランが現れる。その右腕は大きく膨れ上がっており、見るからに重そうな金棒を持っている。
「死ねぇぇい!」
振り下ろされる得物、それに割って入ってくるのは緑谷だ。その姿は雷光を纏っている。振り下ろされるそれに緑谷は左の甲を添え、軽く体の外側に手首を曲げた。すると直撃するはずだった金棒は軌道を大きくずらして傍の地面に着弾、地面を抉る。
「何、逸らされた!? 一体何キロあると思って――」
喚くヴィランの顔に拳が刺さる、縦に回転しながら吹き飛んでいった。
「あぁもう! だから言ったじゃん危ないって!?」
「お前なら間に合うって信じてたんだよ」
「それは嬉しいけど心臓に悪いからヤメテ!?」
背中合わせに立ち上がる緑谷と爆豪。言い争う2人にヴィランはどよめいている。攻めてこないと分かった爆豪が突撃、それに追随して緑谷が駆け抜ける。
爆豪が爆破で敵を蹴散らし、撃ち漏らしを緑谷が確実に倒す。近寄ってくるヴィランの攻撃は緑谷の流水岩砕拳に阻まれ届かない。幼馴染とあって即席だが連携は取れていた。ヴィランが次々と倒れていく。
「クソ、があああぁぁぁぁああ!」
遠くにいたヴィランが奇声を上げる。その頭上には大きな岩が浮かんでいる。石を飛ばす個性で、この大きさを飛ばすには多くの体力と集中力を要す言わばヴィランの必殺技だ。
「潰れろおおぉぉ!」
ヴィランが岩を高く打ち上げ、緑谷達の頭上から落とす。重力も相まって中々の速度だ。まともに喰らえば跡も残らないだろう。
「裏谷君! 応任せな!」
雰囲気が変わる緑谷。体の前で手を円のように動かすと、幾筋もの切れ込みが岩に入る。
「はっ!」
緑谷は岩の中心に蹴りを入れる、すると円状に岩が切れた。旋風鉄斬拳だ。人2人分程の大きさに斬り威力を削いだようだ。
「冗談だろおい……」
呆然とつぶやくヴィラン、そして穴から爆豪が飛び出してくる。その右腕はいくつもの砲身を纏っている。
「くたばれ雑魚共」
特大の爆発は残っていたヴィランを一掃した。
ヴィランを倒した僕たちは先生方と合流すべく急いでいた。その道中、僕はヴィランの言葉を思い出して苦い顔をする。
「……ねぇかっちゃん」
「あ? んだよ」
「ヴィランが言ってたオールマイトに死んでもらうって言葉、どう思う」
「んなもん荒唐無稽な話だろ。あの人を倒すなんて無理に決まってる」
「うん、僕もそう思う。思うんだけど……」
「……何か気になる事でもあるのか」
こちらを見る目は懐疑的だ。普通に考えて、オールマイトを殺すなんて無理だろう。あの人の個性は単純な増強型だけど、それを極限まで高めたモノだ。全ての困難を一撃で吹き飛ばすNo.1ヒーローだ。
「敵のほとんどはチンピラ同然だった。けど、あの3人は別だと思う」
中央にいた掌男、アレが首魁だと思う。妙に態度がデカかったし。次に黒モヤ男、瞬間移動ができる強力な個性で要注意人物だ。それよりも注意すべきは。
「あの脳みそ野郎か」
「うん。3人の中でも特に危険だと思う。確証はないけど、アレを見た途端に怖気がしたんだ。もしかしたらアレがオールマイトを殺せる根拠なのかも」
「……つまりなんだ、危険だから行くのを止めようってか?」
かっちゃんが非難するような目を向けてくる。正直、そうした方が賢いんだと思う。わざわざ危険に飛び込んでいくなんて馬鹿だ。でも、それでも。
「いや、まさか。敵は僕らが考えるより強力かもしれないから、注意しておこうねって話だよ」
僕たちが目指すヒーローはその馬鹿になる事なんだ。ここで怖がってちゃ先に進めない。
「分かってんならいいんだよ」
「でも、ケガしたらダメだからね」
「何だよケガって馬鹿にしてんのかクソナード」
「だってかっちゃんのお母さんに君をよろしくって言われてるんだ」
「んなっ! あ、あのババア帰ったら一発殴る!」
緑谷出久
岩砕拳が思いのほか書きにくかった
流れるような連撃ってどうすればいいのか
かっちゃんママに頼まれたけどヒーローになる為には多少の傷は許してとママに言って笑われた人
裏谷
鉄斬拳が思いのほか使い辛かった
本気出すとヴィランが真っ二つになって出久君がブタ箱にぶち込まれるので困りモノ
体育祭編になれば輝く予定
かっちゃん
原作よりも性格はだいぶ丸い
それにより口から出る言葉も原作の彼からは想像も付かないようなモノが出てくる
まあ彼じゃなくて彼女になっているので致し方なし