今回はあまり進みません。ゆっくり行こうかなと。アニメ版ドラゴン何とかの冷凍庫の時みたいに。
…まぁ流石にそこまでは行きませんけど(笑)
空はどんよりと曇り空、大雨と落雷に見舞われて。
真っ暗な一室の部屋の中で、紅白の少女は目を覚ます。
「ん…んぅ…あれ…?ここは…」
少女…博麗霊夢は自分のいる場所がどこが分からず、辺りを見回す。
所々穴が空いて、今にも崩れ落ちそうな床。
使い古された、と言うより長い間使われずに放置されてボロボロになった机や椅子。
片っぽだけで揃っていない、色違いの上履きがちらほらと。
暗くてちゃんとは見えないが、少し奥にある黒い板に、白い文字が書いてある。
ここが幻想郷では無いと思わせるには十分すぎる空間だった。
「え…?ここ、どこ…?まさか文の言った通り、本当に別の世界に…?いやいや、そんな事…あるかもしれないって言ったのは私だ…」
霊夢は溜息をついて、ゆっくりと立ち上がる。
その時、この部屋の全貌を見る。
「な…何よこれ。寺小屋みたいな…薄気味悪くて嫌だわ、さっさと帰りましょう。次元に穴を開ければ、どうにかして帰れるはず…」
全身を落ち着かせ、集中する。
そして…
「『霊符「夢想封印」』!」
ありったけの力を込めて、スペルを放った。
…筈だった。
「あ、あれ?出ない…夢想封印!夢想封印!夢想!夢想!むそーうっ!…はぁ…はぁ…嘘…全然出て来ない…確かに霊力は宿っているのに…」
何度やっても弾幕が出る事はなく、少女の叫び声が室内に響くのみだった。
「…もしかして私、このまま出られない、なんて事は…あーダメダメ、そういう事考えちゃ。新手の異変かもしれないし、このままじゃ相手の思うツボ。弱気になってたら異変解決なんて務まらな」
「ばあぁぁぁぁぁいたいたいたいたいたいぃぃぃ!?」
「〜…ッ!ッ!」
ギリギリとヘッドロックを決める涙目の霊夢。
その相手は…
「ギブギブ!ギブです霊夢さん!何か一人でブツブツ言ってたから守矢さんパワーで気配隠して驚かせようといたぁぁぁぁ!?」
「馬鹿!馬鹿ぁ!!一瞬心臓止まりかけたわ!幻想郷の亡霊よりタチ悪いぐらいに怖かったわ!」
そう、早苗だった。
やがて霊夢は拘束を解く。
首をさすりながら、早苗はむくりと起き上がる。
「いたた…それにしてもここは何処なんでしょうね?現代で言う学校みたいな所ですけど…」
「そこら辺の机はボロボロ、椅子も無造作に壊されてたり放り投げられてたり…しかも微妙に暗いから薄気味悪いわ。寒気するし」
そう言って霊夢は身を寄せて肩をさすってみせた。
「確かに寒気はしますけど…それに、霊夢さんがやったみたいにスペルや弾幕は出せないみたいですね。となると…」
「多分私達の能力自体も使えなくなってるでしょうね」
「そうそれ、それが言いたかったんです!…このまま幻想郷の皆さんが何も気づかず、私達がこのまま閉じ込められたりしてあだっ!」
霊夢が早苗の頭部にチョップを喰らわせる。
「そんな事考えるからいけないの。さっさと出る方法を考えて、出れば良いのよこんな所」
その時、早苗は察した。
多分霊夢も少しは怖いのだ、と。
ただ元々いた場所が幻想郷、亡霊やら何やらが普通にいる世界。
そういう類に慣れている筈なのに、怖がるのは恥ずかしいと思っているのだろうと。
だからこんなに前向きに言っているんだと心の中で思った。
(素直じゃ無いなぁ…でもこの世界、幻想郷よりも遥かに危ない何かがある…守矢の巫女、そう感じます)
早苗は自分が持っているお祓い棒をキュッと握りしめ、霊夢に声をかける。
「霊夢さんの言う通りですね!少し後ろ向きになりかかってました!
この東風谷早苗、一生霊夢さんについていくと共に、博麗神社を真・守矢神社とし、信仰をより」
「はいはい、さっさと行くわよ。…まずはあの壁に書いてある字を…」
霊夢は早苗をスルーして一室の奥へと進んでいった。
「あーん、待ってくださいよ霊夢さん!」
「お母さン…いっパイ友達、ツれてきタよ…アハ、アハハハハハ…ギャハハハははハはハハははハハはハはハははは!!!アー楽シい!
もっとモーッと友達、『あっチ』かラ連れて来ルね…!そしタらモう…寂しクないヨね?」
現在の幻想少女…4
死亡した幻想少女…0
最後までお読み頂きありがとうございます!ハゲ男です。
という事でどうでしょうか、第2話。
多分グダグタしてると思いますけど、どうかお付き合いください。
霊夢達の力はこの学校のかなり強い呪いの為に、使えなくなりました。何という超ご都合的展開…自分でも反吐が出そうです。
霊夢はプライド高そうですよね。その反面色々我慢してる事多そう。
まぁでも喜怒哀楽が激しいって前に見た事があるし、溜め込まないのかもしれませんが。
それと…この作品は「死」が常に隣り合わせです。
まだまだ何人かこの世界に転送するつもりですが、もう既に誰をあぁするか、とかこうするか、とかは決めています。
なので自分の推しキャラが死んでしまってもご了承ください…
犠牲が必要なんや…
あ、一応言っておきますが、作者のキャラの好みであんな事したりはしません。
好きなキャラもあんな事になりますし、そうでないキャラもそうなったりならなかったり。
まぁドキドキしながら読んで頂けると幸いです。
また長くなってしまいました…
ゴールデンウィークなので、もう1話出したい所。
それでは、また!