東方死体祭〜幻想少女達が天神小入り〜   作:ハゲ男

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5話です!あと1〜2話でchapter1は終了する予定でいます!
chapter1全然進まなくてごめんね!!
今回はグダグダで長いからちょくちょく飛ばして見るのをお勧めするよ!


第5話「繋がり」

「ココは君達ノ言うよウニ…かツて存在シテいた天神小学校…シカしあマリにも悲惨ナ事件だった故…かナリ昔二もみ消サレたらシイ…」

霊夢と早苗は、かつてここで命を落としたという亡霊から話を聞いていた。

「じゃあ私が聞かなかったのも無理はない…やはり存在していたとは」

「…」

霊夢は黙って話を聞く。

「…私がまだ生キテいタ頃、仲の良カっタ友達が引っ越す事にナッテな…その友達は御呪いや占イと言ッタモノが好キだっタんだ…」

人魂はゆっくりと、何かに耐える様に静かに話を続ける。

「そこで私ハ、イツマでも縁がキレル事無く繋ガッテいらレルよウナ御呪いを調ベた…すルト、とアル掲示板に縁結びの御呪イと書かれテイル物を見ツケタ…。私ハすぐに方法ヲ調ベタ…。君達もこの御呪イの事は知ッてイル、とイウよリ…『した事がある』ダロう?」

「っ!」

「幸せの…サチコさん…?」

二人はその言葉に驚きながらも、自分らのやった御呪いの名前を答えた。

「ソウ…あの御呪いハ『幸せ』ナンカ呼ばナイ…『死逢わせ』を呼ブ呪いの儀式だっタのだ…。この御呪イヲした引っ越ス予定ノ友達、その他の仲が良かッタ友達も…、ミンナ、こノ学校に連レテ来らレ…バラバラにナッテしまった…。そノバラバラの意味も、一つデハ無い事ヲ教エテおこう…」

「よ、余計な事…!」

「気持ち悪くなってきた…」

「…すまナイ、少シ刺激ガ強カッタかもしれナイが、この世界デハ本当ニ起こりカネナイ事なノだ…。…しかし」

人魂は急に黙り込む。

「…え、何?」

「ど、どうしたんですか?」

二人は人魂から視線を感じた。恐らく見られているのだろう。

「ふむ…君達二人ハ、仲が良いカイ?」

「え?仲が良いか悪いかって言ったら…」

「私は良い方だと思ってますよ!ね、霊夢さん!」

早苗は霊夢の腕に抱きつく。

「…まぁ」

霊夢も割と満更では無いようで、少し照れて頰を掻く。

「ハハハ…その友情を大事ニシテくれ…君達は二人でイレタだケラッキーだ…」

「ど、どういう事…?」

「この学校には…『多重閉鎖空間』とイウ空間ガ存在シテいる…。同じ所ニイても、空間ガ違エバ他の人ト会ウ事が出来ナイ…。

君ラの空間二は、君達以外にもう生キテイる者はイナいミタイダ…」

「そ、そんな…魔理沙や文だっているのよ…!?あいつらは何処なの!?」

「…安心シテくれ、とは言エナイかもシれナイが…君達以外ニもこの学校ニ送り込マレタ者が7名程イる…。恐ラク君達の友達もいるダロう…。シカシ、会う事は出来ナイ…。…スマない、これグライしか私ニハ教える事が出来ナイ…」

人魂はそう言ったっきり黙りこくってしまった。

「他の空間…ですか。霊夢さんは信じますか?私はにわかには信じ難いですが、この状況では信じるしかなさそうです」

「そりゃもちろん信じたくないけど…このずっと前からいた人がそう言ってるんだから、そうだと思う…ねぇあんた、嘘ついてないわよね?」

霊夢は一応確認の為、人魂に真偽を問う。

「アァ…私ハ嘘をツイテいない…。モウここで死ンデいく人達を見ルに耐えなイノだ…。…頼ム。私達の代わリにココから脱出シてくれ。君達にコんな危険な場所デ死ンデ欲しクハ無い…」

静かに、ただ静かに。

人魂は切実な願いを、霊夢達に訴えた。

「…当たり前でしょ。こんな所、絶対に出てやるわ!あんた達の遺志を継いで!この危険な異変を終わらせる!」

霊夢も胸を張り、威勢良く、人魂の訴えに答えてみせた。

「…フフ…ありがトウ。友達ハ大切に、な…」

優しい声でそう言い終えると、ゆっくりと人魂は消えていった。

「夢…みたいでしたね。いや幻想郷にいた私達が言うのも何ですけど」

「この場所は幻想郷よりもイレギュラーよ。明らかに。この人達の為にも、絶対出るわよこんな所!」

「…はい!」

二人で決意を固めた、その時だった。

ピシャン!

「っ!?」

「な、何よ!?」

扉が閉まる音が響き渡る。

しかし、それだけでは済まなかった。

 

『ケケケケ…余計な事ヲ教エてくレたネ?…ユルサナイ』

突如聞こえたのは、威圧的で低めの女性の声。

「ヒッ!」

先程消えた筈の人魂がまた現れ、その声に怯えているのが分かった。

「何、この声…!?聞いただけで寒気が…」

「ひっ!?れ、霊夢さんあそこ…!」

早苗が指差した方向を見る。

「…っ!?あの子がこの寒気を!?」

するとそこには、真紅に染まるワンピースを身に纏い、ボロボロのぬいぐるみを持った女の子がポツリと佇んでいた…

『ククク…ケケケケ…貴女達可愛イ…お人形サンミタい…』

その言葉を聞くだけで、冷汗と寒気が止まらない二人。

「不気味にも程がある…!幻想郷の連中よりヤバいわよこれ…!」

「ど、どうしましょう…!?」

「君達ッ!絶対ニココから出ルんだ!他の霊達が何ヲ言うかは分からないが…私ハ…私は!君達に思いを託す!今から扉を開ける!すぐに出るんだ!」

絶望的な状況下、人魂がこれまでに無い大きさの声でこちらにそう呼びかける。

二人は黙ってコクンと頷く。

そして…

ガララッ!

「今だっ!」

人魂の掛け声と共に二人は出口に向かって走り、外に飛び出した!

「ぐっ!」

「うっ!…はぁっ…はぁっ…なんなのよ…あいつっ!」

勢い余って壁にぶつかった霊夢と早苗は、そのままへたれこむ。

開いた扉はゆっくりと一人でに閉まっていく。

…その刹那。

『絶対にユルサナイ…殺シテヤル…』

女の子が強烈に睨みつけていたのを、二人は怯えながら見ていた…

恐怖的な寒気を覚えさせるには充分すぎる程の殺意を込めたその瞳は、扉により隔たれ、見えなくなった。

「いやだ…もう帰りたいよぉ…神奈子様…諏訪子様…どうかご加護をください…」

早苗はガクガクと震えて嗚咽を漏らし、立ち上がる事さえままならない状況になっていた。

「早苗…大丈夫よ、絶対に戻れるから。出るって約束したでしょ?」

霊夢は早苗の背中をゆっくりとさすり、落ち着かせようと宥める。

「ごめんなさい霊夢さん…私がこんな御呪いを持ってきたばかりに…」

「今はそんな事良いの…とりあえず出る事を考えましょう?ほら、立てる?」

霊夢が優しく手を差し伸べる。

「は、はい…ありがとうございます…」

手を取り、ゆっくりと立ち上がる早苗。

人は悪い事が立て続けに起こると、気持ちも後ろ向きになってしまう。

早苗もその極限状態となってしまい、前向きに物事を考える事が出来なくなってしまっている。

それを危惧した霊夢は、場を明るくしたいと考えるも…。

(こんな状況で冗談言えないわよね…。でも私がちゃんとカバーしないと、早苗は危ないわ…。よし)

決意を固めた霊夢は、立ち上がらせる為に取った早苗の手をギュッと握る。

「…え?ど、どうしたんですか霊夢さん…?」

突然の事に戸惑いを隠せない早苗。

「こうすれば、一人じゃ無いって実感できるでしょ。ちゃんと私もいるから、まだあの神様達の加護を受けるのは早いわよ」

少し照れ気味にそう答える霊夢に、早苗はポカンとしていたが…

「…ふふっ」

「な、何が面白いのよ!?」

「すみません…なんか神奈子様達の加護を受けるのは早いって言うのが、面白くて…」

早苗は指で涙を拭い、少し微笑んだ。

いつの間にか体の震えも止まっていた。

「そ、そんなんが面白いの…?あんた変なツボ持ってんのね」

「よく言われます…変人だって。別に自覚してる節は少しはあるので無視してますけどね」

「少しだけ?全部だと思うんだけど」

「それは酷いですよぉー。私だってちゃんとしてる部分があるにはあるんですからね!」

「あるにはあるって…」

二人の雰囲気は明るくなり、先程のような暗さは消えていった。

霊夢の作戦は、何とか成功したようだ。

「行きましょ。私達は止まる暇なんて無いのよ。あの人がくれたチャンスを無駄にしないで、ここから出る方法を考えないと!」

「はいっ!」

 

(そうだ、私達は前へと進み続けるんだ…。こんな所早く出て、神奈子様や諏訪子様に会いたい…!心配してるよね…もうかなり時間は経ったと思うし…早く帰らな)

ぶちゅっ。

「…えっ?」

「…?どうしたのさな…え…」

早苗は足裏に、弾力のある柔らかい感触が伝わったのを不思議に思い、足元を見た。

霊夢も、つられて下を見る。

ブブブブ…ブブブ……

多数の蝿が飛び回る音が聞こえる。

それと共に強烈な悪臭が鼻にこびりつく。

それはそう、例えば。

「う、嘘…うそでしょ…っ!?し、ししし…した…」

「いやあぁぁぁぁぁっ!!!」

臓器の臭い、血の臭い。

二人の前に広がっていたのは。

「さ、早苗が踏んだのって…!」

「いやぁ!言わないでください!…っ!おえぇっ…ケホッ…!」

ぐちゃぐちゃになって原型を留めていない、『元』死体の肉片であった。

早苗が踏んだのは、その臓器である。

「一旦離れましょう!行くわよ早苗!」

「はっ…はっ…ケホッ…は、はいっ…!」

二人は急いで元来た場所を戻る。

 

 

「ここまで来れば大丈夫…だと思うけど…。早苗、まだ吐きそう?」

「はっ…はっ…いえ、大丈夫ですっ…はっ…」

早苗はショックのあまり、過呼吸を起こしている。

少しだけ見える顔は、青ざめている様にも感じた。

(あの臭さは腐って出来た物じゃないわ…。多分恐らくあれは死んでからまだ時間が経っていない…という事は…?…駄目、ダメよ!そんな事考えたら…あいつらの『死体』なんて考えちゃ…。今はこの子を…)

霊夢は最悪の事態を考えてしまう自分を一蹴し、早苗を見やる。

…が。

「…っ。ごめんなさ…い…意識が…」

早苗はゆっくりと目を閉じて、後ろの壁にもたれかかってしまった。

「早苗っ!!…気を失う程の体験…だったわよね流石に…はぁ…」

霊夢もそれに続き、壁にもたれる。

そのまま早苗を支え、床へと座り込んだ。

「私…おかしいのかしら。この子がこんな思いをしてるのに…私は泣けないし、怖いけど助けを求める程じゃなかった…。でも早苗がいないと今の私は…多分危ない事になるかもしれないわね…。今のこの子みたいに……あれ、なんか、目が…」

霊夢も緊張の糸が切れたのか、目を閉じて眠りについてしまった。

果たして、二人の今後は…?

待ち受けるのは、生か、死か。

この二択以外に、選択肢は無い。

 

 

 

「紫様…本当に、行うのですか…?」

「当たり前でしょう。霊夢達を放っておいて良いと思ってるの?私達が助けなければ、あそこに行った者達は生きて帰ってこれないどころか、二度と見る事は無いと思うわ…。…ごめんなさいね藍、貴女も道連れにする様な真似をして」

「紫様…。いえ、私は大丈夫です。式神として主に忠誠を誓うのみ。例え今回の様な危険な場所でも、私はずっと紫様のお側にいます」

「そう言ってもらえると嬉しいわ。…さて、貴女はここで待ってて頂戴ね。…ついて行こうなんて言い出すのが怖いから、寝てる時に行っちゃうけど…ごめんなさいね。…橙、その子を頼みます」

「了解です!」

「…。では御呪いを始めますよ、藍」

「はい!」

 

 

 

 

 

〜幻想少女が天神小入り〜

現在の生存者…『8』人

 

犠牲者…『1』人




何か話進んだかどうかこれもうわかんねぇな…
どうもこんにちは、ハゲ男です!
今回もこのお話を読んでくださりありがとうございます!感謝感激雨霰です!
今回は長いです!そして若干アレでしたね!
僕は別にあっち系の趣味は無いですよ。マジで。


…さぁ、ついに…ですね。
下の表示されたカウントが…。
現時点では言う事は出来ませんが、原作と似た様な展開ですね。
空間によって時間軸に若干のズレがあるのは原作と一緒です。
ぼくのかんがえたさいこうのれいむおねえちゃん最高!!!
…すみません、深夜テンションです。許せ。
さぁここまで長くなってしまいましたが、Chapter1もいよいよ終わりです!
向かう事になった紫と藍の命運にも注目ですね!()
それでは、また!
(追記:1話の最後に本編のキャラが…みたいな事を言ってましたが、正しくは「本編の主人公などを始めとしたプレイヤー側のキャラ」が出ません。説明不足で「あれ?こいつ本編のキャラなのにおるやん作者死ね!」ってなってしまってる方もいるかと思います…本当にすみません)
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