長いようで短いようで…
まぁそんなこんなですが、是非観て行ってください!!
…な… さ…な……なえ…
(ん…誰か私を呼んでる…?それも聞いた事ある…)
早苗!起きて!もうご飯の支度出来てるよ!!
(…えっ…?ご飯…?)
ははは…悪いな早苗、今日はだいぶ疲れたろうから、まだ寝かせておいても良かったんだが…諏訪子が皆で食べようと聞かなくてね。
(諏訪子様…神奈子様…何でここにいるの…?…違う、ここは守矢神社…私の家!?私、帰ってこれたんだ!!)
……そんな顔をするのも無理はないな、あんな目に遭ってしまったんだから…。助けに行けなくて悪かったね…こちら側からは何もする事が出来なかったんだ。八雲紫の力を使って、やっと助けられたわけだが。
(そ、そうだったんだ…。でも良かった…助かって…!)
ほら、早く食べるよ!!!二人とも早くこっち来てよ!!!
じゃないと私が全部食べちゃうよ!!
(諏訪子様…)
おっと、そろそろ行かないとだな。…早苗、霊夢達の事は…一旦忘れて、ご飯にしよう。あの状態じゃ仕方なかったんだ…仕方が…
(…え?)
大丈夫だ、私達がいるから。これからも…いや、これまで以上にお前を私と諏訪子で守っていくから、安心して。
(な、何を言ってるんですか?その言い方だと霊夢さん達が死んだ、みたいな…)
…何を言ッてルんダい??霊夢達ハ死んだダロう?お前ガ、殺シタんだカらな…。
ソウだよ、早苗ッたラ助ケに行ケたと思ッたラ***の****を食べてタンだモん、私達びックりしたよ!
(…っ!?)
うんうん、たしかにあれはおもしろかったな、またみたいものだ…さなえがごうかいに***を…
「やめてっ!!私はそんな事していない…!貴方達は偽物だ!!私の心に浸け入ろうとしてるこの学校の悪霊だ!!」
…サぁ、どウカな…?
逃ゲラれルと思ウナよ、偽善者が…。
「ひっ…!?いや…いやぁ…!」
「…なえ、早苗!」
「…っ!」
聞き覚えのある声に呼び覚まされる早苗。
そこはさっき見た我が家とは全く違う風景。
しかし早苗はそれにむしろ安堵し、隣にいた霊夢に縋り付き涙を零した。
「…霊夢ざぁ"ん"…め"っぢゃ怖い夢見ま"じたぁぁ…」
「うん、分かる。めっちゃ分かる。あんたかなり唸ってたし、あの仲良し神様達の名前も呼んでたわよ。夢で会っちゃうなんて余計不安要素ね…」
霊夢は溜息をつき、やれやれと手を振る。
「その神奈子様と諏訪子様がぁ…!っ…私が人を殺して食べたって…!霊夢さん達を殺したって言ってくるんです…!私何もしていないのにぃ…!!」
霊夢の胸に顔を埋め、嗚咽を漏らしながら話す早苗。
その悪夢の内容に、霊夢はまた心底呆れた様な顔をした。
「何、この世界は夢の中にまで干渉してくるの?めんどくさすぎない?…大丈夫よ、私は簡単には死なない。てか死ぬわけないじゃない。何回も言ってるけど、これは絶対!!」
早苗の肩を掴んで引き剥がし、自分が立つと同時に早苗も立ち上がら
せる。
「ほら、さっきの所は流石にきついし、あっちのルートからいきましょう!」
霊夢は早苗の手を取り、先程とは逆の方向に向けて歩み出す。
ばしっ。
しかし早苗はその手を振り払い、俯く。
「…さんに何が分かるんですか…さっきから人が怯えて怖がってるのに…霊夢さんはそんな気持ちも知らないで…」
ブツブツとかろうじて聞こえる声で呟いたのは、霊夢に対する不満。
「…は?何言ってんの…私はあんたが怖がってる事、普通に理解してるじゃない。というか私だって少しは怖いわよ」
「嘘、つかないでください…さっき死体があった時も…全然怖がってなかったじゃないですか…どうせ私が怖がって怯えて腰が抜けてるのを霊夢さんは邪魔だとか、嘲笑ってるに決まってる…」
「ちょっと、被害妄想もいい加減にしなさいよ。変な夢見たからおかしくなってんの?まぁこの歪な空間の気にやられるのは分からないでもない…」
「うるさいっ!!!」
霊夢の言葉を遮り、耳をつんざく程の大きな声が響く。
「…え?」
「うるさいんだよ!!毎回毎回上から目線でうざったい…!私は怖くて仕方がないんだよ!お前も少しは同情しろよ!泣けよ!怯えろよ!!!あっははははははは!!!あの夢正夢かも!!!あははははは!!あははは…!!…はっ…はっ…!死ねっ…!死ね死ね死ね!!!お前の顔なんて見たくもない!!死ね!消えろ!!」
早苗は今までに見せた事のない剣幕で、霊夢に罵声を浴びせ続ける。
「…あ、そ。そうね、私もあんたみたいなビビり一緒にいたら足手まといって思ってたとこだったから。邪魔なのよね、あんた」
霊夢も腕を組み、静かに怒りを見せる。
「ここには私とあんたしかいない。だから勝手にどっちもの垂れ死ぬ。まぁあんたがいない方がマシな死に方出来るから良いわね」
淡々と述べるその言葉は、早苗の罵声よりも小さいものの、重みはこちらの方が遥かにあった。
「…え?」
「え?じゃないわよ、あんたが言い出したんでしょ?じゃあ私はあっちの死体の方から行くから。せいぜい勝手に死んでなさい」
霊夢はそう言って、早苗を横切り、後方の暗闇へと消えていった。
「ま、まってれいむさ…!今のは言おうとして言ったんじゃ…っ!…ひっ!?」
必死で霊夢を引き止めようとする早苗。しかし突如襲ってきた悪寒により、その言葉は遮られる。
その悪寒の正体は、赤いワンピースを着た女の子。早苗の方を見ながら、とても楽しそうにしている。
「ケケケケ…おまえたちはおたがいがきらい…いずれコロしあう…タノシイネ…?クスクス…キャハハ…」
「はっ…はっ…何が言いたいの…!!なんなのよ、もう……!れ、れいむさっ…待って…!」
早苗は女の子の放つ寒気を振り切り、粉砕死体のある道へと進んで霊夢を追う。
と、その時。
早苗が床を踏み込んだ瞬間だった。
バキバキ…ミシッ…バキィッ!!
「…!?嘘っ!?」
床が抜け、早苗の足は宙へと浮かぶ。すっぽりと体が収まるほどの大きな穴が開く。
重力に耐え切れるわけもなく、そのまま落下する。
「くうっ!!」
とっさの反応で、抜けていない床へと手をかけて落下を防ぐ早苗。
しかし全体的に脆かった床が、早苗の体重に長く持つとは思えない。
早苗は急いでどうするかを考える。
手元に助かるようなアイテムも何もない。
「ど、どうしよう…!て、手が…!もう…こうするしか!」
早苗には二つの案があった。というかそうするしか無い考えだった。
一つは、素直に手を離し、落下する事。下が何かしらの柔らかいものでクッションになっている事を祈るしかないが、可能性は低い。
二つ目は、必死にもがいて、どうにか上がる。床が耐えてくれれば、
上がる事が出来て助かる。
しかし無駄に動いたりする事で、手をついている部分が抜けて体制を崩し、危ない落ち方をしてしまうかもしれない。
このハイリスクハイリターンとも言いがたい二つの案の中、早苗がとったのは…
「お願い、まだ死にたくないっ!!」
するっ。
早苗は素直に手を離して、落下を進めた。
早苗は下に衝撃を吸収する何かがあると信じて、勇気ある行動をしたのだ。
「〜〜〜〜〜〜!!!」
下を見ないように、目を瞑る。
そして…
バァン!!!
「っ!!いったぁ〜…わ、割と直ぐに下に落ちた…あんまり高くなかったのかな…」
一瞬で下の地へと着いた早苗は、尻餅をつくという一番安全な体制で落ちていたようで、怪我はなかった。
「…?」
早苗は、尻の下に何か違和感を覚えた。まるで何かの上に座っているかのようだった。
確認しようと、早苗は立ち上がる。
「何の上に落ちたんだ…ろ……!?」
早苗は下の「それ」を見て、顔を青ざめる。
そこにいたのは、早苗よりも一回り大きい、巨体の男性。
服はボロボロで、右手には鉄製のハンマーを持っていた。
「え、え…!?な、何この人…!?もしかして、した…」
死体なのか。そう言おうとした瞬間だった。
「グゥゥ…グゥオォォォァアアア!!!!」
いきなり大声をあげて、その男性は立ち上がったのだ。
そして辺りを見回し、早苗を見つけ、視線を捉える。
「いやあぁぁ!!ご、ごめんなさい!!!」
その男性の顔を見て、早苗はさらに怯える。
目は赤く染まり、全身は灰色になり、生きている感じは全くしなかった。まるで、「幽霊」のようだった。
大男は一歩ずつ、一歩ずつ早苗に近づく。
その度にハンマーを引きずる音が辺りにこだまする。
カツン…カツン…
早苗は後ずさりしながら距離を取る。
「ごめんなさいぃぃ!!ごめ…ごめんなさい!いやだ…やめてよ…!!いや…あうっ!」
しかし、後ろは行き止まりとなってしまった。
「嘘…うそ…!!いやだ…私まだ霊夢さんに謝ってないのに…!カッとなってあんな事言っちゃったのに…!あの時いてくれるだけでありがたかったのに…!『ありがとう』って…伝えてなかったのに…」
早苗は泣きながら先程のことを後悔する。
しかし一度発した言葉は取り消すことは出来ない。
だから軽い気持ちで暴言を吐いてはいけないというのは、子供でもわかる。
しかしここは天神小学校。気持ちが錯乱して、取り乱したりする事はほぼ間違いなくあるのだ。
それが早苗の「ツキ」だった。
この学校には…
「お、大男さん…!貴方が誰だろうと、この東風谷早苗、貴方を倒して霊夢さ」
ブンッ!
「ん"っ」
ガツン、という鈍い音が1回、そのあと立て続けに何かを殴る音が数回。何かが苦しく呻く声、僅か2回。
辺りは血で赤黒く染まる。
そこに倒れている、さっきまで「早苗だった」何か。
顔がどうなっているかどうかさえ、まるで分からない。
この学校には、「運」や「奇跡」は関係ない。
何がどうあれ、待ち受けているのは「死」である。どのような結果になっても死ぬ。変わるのは死に方ぐらいだろう。
ズル…ズル…
「ヴゥゥゥゥ…ヴォォォア…プシュルル….」
緑色の髪を掴んで、大男はこの学校の徘徊を始めた。
次の犠牲者を、右手の鈍器で弔うために。
「フフフ…ありガとう…!サチコのタめに死ンでクれて…アハ、アハハはは…ギャハハははは!!!」
「さっきは言いすぎた…かも…あいつ、1人にしちゃったわ…。
一回戻って、謝りに行かなきゃ…」
幻想少女が天神小入り…
現在の生存者…7人
死亡した幻想少女…2人
chapter1〜end〜
ふぅ…何とか書き終えました!!!でもやっぱり文章おかしい…w
どうもお久しぶりです、ハゲ男です!!!
いやぁ、色々と忙しくてなかなか書く機会が無くてですねw
お待たせしました、というしかないですよ本当に!すみませんでした!!!!
さて、chapter1、ここでおしまいです!!
まぁここからの展開をどうするかまだ何も考えてないですが…「推しのキャラ死んだわお前殺すぞ」ってならないでくださいお願いします!!!
今日のあとがきロクでもなさすぎるな…w おっと、そろそろアルバイトの時間なのでここで終わらせていただきます!
それでは、また!!!