不定期投稿に定評のあるK66提督です。
10月に入るとかなり忙しくて、続きを書くどころか考えるのも難しくなるので
今の内に連続投稿してしまおうという魂胆です。
出し惜しみはなしです。
それでは『こよみウォーズ 其ノ拾弐』お楽しみください!
012
――と、以上が私と暦さんの出会いです」
「えっ」
「え?」
「そこで切るんですか?最後に出てきた二人は?ダインスレイブとやらは?もっとあるでしょう」
「最後に出てきたのは諏訪子様と神奈子様です。ダインスレイブは普通に撃退して普通に家に帰りました」
「普通にって、それじゃあ読者が納得しませんよ。早苗さん」
「納得も何も、これが事実ですから。読者だってきっと納得してくれます。それに、下手に過去編をやって本編の進行ペースが落ちる方が問題でしょう」
「私や阿良々木先輩よりもメタな発言を……」
小学生の時に出会い、その後中学、高校と色々な事件を暦さんと解決していく。
その過程で私は恋に落ちるのだが……
「続きは劇場版で!」
「そもそも書籍化すらしませんよ、この作品」
「二次創作ですからねぇ……」
なぜだろう。
私達には関係ない、それどころか自分で何を言っているかもよくわからないのに悲しくなってきた。
「それじゃあ話題を変えましょう。阿良々木先輩のどこが好きなんですか?」
「全部です」
「即答ですか。いやぁ妬ましいですねぇ、守谷信仰者の30%はいる早苗推し勢が聞いたら、あの男殺されかねませんね」
「推しって、そんなアイドルグループの追っかけじゃないんですから……」
「いや実際、そんな感じでしょう。守谷信仰者はマザコンとロリコンと腋フェチで構成されていると言っても過言ではありません」
「えっ、腋は霊夢さんでしょう!!私はどちらかと言うとこの、霊夢さんにはない……ふ、膨らみが……」
自分で言ってて恥ずかしくなってきた。
「確かに霊夢さんも腋の部分を露出をさせてはいますが……あの方は腋というより肋骨でしょう。
痴情より先に同情が湧いてきます。というかマザコンとロリコンは否定しないんですね」
そこは薄々感づいている。
あの御二柱に対する男性信仰者の視線はそういう感じだ。
「霊夢さんには肉が足りていないんですよ、その点早苗さんはいい具合に蓄えてらっしゃる……」
ぎくっ
「わ、私だってスタイルには気をつけています!」
「えぇ。早苗さんは実に健康的なスタイルをしてらっしゃると思いますよ?こう、むちむちっと」
「女子としてはあまり嬉しい擬音ではないんですが……」
ちなみに女子が言われて嬉しい擬音と言えば、すらっとが定番である。
褒める気があるならそっちで褒めて欲しい。嘘でもいいから。
「早苗さんの腋の、サラシに少しだけ乗っている余ったお肉がたまらない、と阿良々木先輩も言ってましたし」
「暦さんが!!?」
どうしよう!嬉しい!!
「そ、そうですかぁ~ふ、ふぅ~ん?」
過剰に反応した私を見て扇ちゃんがニヤーリと嫌な笑顔を浮かべる。
イタズラを思いついた時の暦さんにそっくりでちょっと可愛い。
「恋する女子はチョロいなぁ」
「え?鯉刷る魚拓はしょぼい?」
ボソッと扇ちゃんが呟く。
よく聞こえなかったが、なぜ魚拓?
「あぁ、いえ。ただの独り言です。あと全然違います」
「あ、あの、ところで、暦さんは他には何か私の事言ってませんでしたか……?」
「え?いや特に……あ。そうそう、スカートにかなーり深めのスリットを入れるといいんじゃないかって言ってました」
「スカートに、スリット……?本当ですか?それ……」
「ホントホント。オウギチャン、ウソツカナイ」
「うーん……」
恥ずかしいけど、暦さんがそう言ってたなら……
「こ、こうですかね……?」
『ジジジ……』と弾幕に使うレーザー的なやつでスカートに切れ込みを入れていく。
「うわ」
「ちょっ!?何ですかその『え、本当にやるんだ……』みたいな顔!?」
そしていざやってみるとめちゃくちゃ恥ずかしい!!
スカートがスカートの意味を成してない!!
「大丈夫、似合ってますよ。さなえっちさん」
「やめて!こんなの似合っても嬉しくないしその呼び方もやめて!」
「さなえっちやん」
「『や』を大きくしないで!?」
「はっはー。阿良々木先輩に負けず劣らずからかいがいがありますねぇ早苗さん」
「ううう……どうするんですかこれ……これじゃ人前に出られませんよ……」
「いっそのこと下着で戦うというのはどうでしょう?あ、そうそう。確か阿良々木先輩もそんなようなことを……」
「言ってないですよね!?流石にもう騙されませんよ!?」
「あの男なら言いかねないですけどねぇ」
「暦さんはそんなこと言いません!」
……多分!
「おや、もう日が昇り始めましたね。随分と話し込んでしまったようです」
「えっ!?あ、本当だ……」
気づけば結界の外がうっすらと明るくなってきている。
しまった……体感よりかなり時間が経ってしまっていたようだ。
この神域は体を回復する効果もあるので、中にいるだけで肉体的な疲労はバッチリ取れているのだが、眠って脳を休めないことには精神的な疲労は取れない。
「かと言って今から寝るのもなぁ……」
私が寝ている間に暦さんが他の人に狙われてしまうのは困る。
「それでは早苗さん、ありがとうございました。とても楽しい夜でした」
私がうんうんと唸っていると扇ちゃんがブカブカな袖を振り回しながらお礼を言う。
「あ、いえいえ。私もお話できて楽しかったです。色々困ったことが増えましたけど……」
私はがっつりと切れ込みの入ったスカートをたくし上げて苦笑いする。
この状態だと太ももの露出が凄い。
「お礼と言ってはなんですが、ここに阿良々木先輩をご用意致しましたので、どうぞ煮るなり焼くなり、そのスカートで誘惑するなりお好きになさって下さい」
「「え……?」」
急に静まりかえった空間で2つの気の抜けた声が重なる。
何の前触れもなく、突如現れた暦さん。
そしてその目の前で太ももを見せつけるようにスカートをたくし上げる私。
ニヤニヤする扇ちゃん。
現状を把握しかけた所で私は大きく息を吸い込み……
「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」
かなり強引な流れになってしまい申しわけないです……
過去編作ってるうちにかなり長い内容になってしまったので、
別作品にしようかな……と……思っては……います。
思ってはいます!!