新年明けましておめでとうございます。(2月
またしてもかなり遅れてしまい、申し訳ありません……
ついに就活が始まり、メンタルとモチベの両立が難しいです。
クリエイター系の職業なので、作品が完成すれば少しは時間ができるのですが難航しております。
完結までにどのくらいの時間がかかるかはわかりませんが、やりきるという気持ちには変わりないので、これからものんびりと応援よろしくお願いいたします。
それでは、続幻物語、『こよみウォーズ 其ノ拾肆』
お楽しみください!
014
『怪異譚・阿良々木暦』
まずは1枚目。僕にもスペカ使用5枚の制限が付いてしまった限り、そう簡単には発動させられないが、これは今後も使うことになるだろうから迷いはない。
『怪異』や『怪異譚』のスペカの強さは、僕のイメージの強さに比例する。
より強く、より速く。
このスペカは吸血鬼、阿良々木暦こそが真の怪異の王であることを僕が疑わない限り、どこまでも強さを発揮する。
『慢心せずして何が王か』とはよく言ったものである。
『ミシィ……!』
風見への全力パンチが持っていた日傘で簡単にガードされる。
だが。
『しかし、阿良々木暦はこの日傘ごと風見幽香に一撃を与えることができる』
「うおぉぉおおお!!」
スペカの効果が働き、一度は受け止められた拳が力を増した
「っ……!お気に入りの日傘だったのに、やってくれるじゃない」
「そんなの、戦いの場に持ってくる方が悪いだろ」
「……弱点まみれの『蚊』が、生意気言うわね」
風見の手の内に巨大な魔力が集まり、放出される
「っ!!?それは……!?」
空間を焼く虹色の魔力砲。
見覚えも、喰らい覚えもある一撃だった。
「マスタースパークは魔理沙が私の魔力砲を真似てスペカにしたもの。ちなみに私のはスペカでも何でもないわよ」
「通常弾幕でマスパって……。冗談も大概にしてくれよ」
「私は冗談なんか言わないのよ!!」
両手と風見の周囲に出現した魔方陣から魔力砲が放たれる
『しかし、阿良々木暦は体を霧に変え四散し、風見幽香に接近した』
「こっちだ!!」
「あぁもうっ!!鬱陶しい!!」
風見はそれこそ羽虫でも払うかのように僕の拳を振り払う
『その勢いを利用し、阿良々木暦は後ろ回し蹴りを喰らわせた』
「あ、いっ……ぁあ"あ"あ"あ"!!!」
風見が激昂し、周囲全方位に弾幕を張るが、怒りに任せた単調なもので避けるのは難しくはなかった。
『ドスッ』
そう、弾幕を避けるだけならば。
けして難しくはなかったのだ。
「かふっ……」
腹部に、いや、腹部だった所に激痛が走る。
見るとそこには拳大の大きな穴が空いていた。
「ぐ―――」
『阿良々木暦は吸血鬼の特性を最大限発揮させ、致命傷に思われた傷を一瞬で回復させた』
激昂?怒りに任せる?
何が何が。風見幽香は冷静だった。
弾幕をただの目眩ましとして利用し、僕のガードが入る前に攻撃したのだ。
「認めてあげましょう、貴方は強い。私が本気を出すに値する実力の持ち主だわ」
『花符・幻想郷の開花』
先ほどよりも高密度で規則的な弾幕。
視界が埋め尽くされた焦りと、先ほどのダメージが僕の判断力を鈍らせた。
『阿良々木暦は体を霧に変え四散し、風見幽香の背後に現れた』
強者相手に同じ手は使ってはいけない。
そんな常識を忘れていた。
「しまっ……!」
実体化した目の前に向日葵のような魔方陣が展開されていた。
「どうやら多少の日光ならダメージないみたいだけど、それが何重にも重なったらどうなるのかしらね?」
ヤバい。
ついそんな事を思ってしまい、僕はとっさに『怪異譚・阿良々木暦』を解除した
イメージの強さがそのまま怪異としての強さに反映される。それは、強化だけでなく弱体化にも働いてしまうのだ。
「せ、『扇符――っ!」
「遅い」
『日輪・業火の向日葵』
魔方陣が太陽の光を集め、それを魔力で増幅し放たれる魔力砲
それは吸血鬼だけでなく、太陽の熱そのものに耐えられるような怪物でもないかぎり全てを焼き付くす一撃
『ピチューン』
強者、風見幽香を讃えるべく、撃墜音が響いた。
「わかった?戦場にだって日傘は必要なのよ」