続幻物語『こよみウォーズ』   作:K66提督

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ノっているときは文章がすらすら出てきますね、
K66提督です。

久しぶりの投稿にも関わらず感想を頂けたのが
嬉しくて、その勢いで書いた第2話でございます。

このペースで書いたら本当に話数がえらいことに
なりそうで早くも不安ですww
(切りのいいところでまとめ版を作ろうかなと
思います。)

まぁ何事もやりたいときにやるのが一番だな、と。

『こよみウォーズ』其ノ弐、お楽しみください!



其ノ弐

002

 

『お酒ー!お酒はいらんかねー!』

 

『さぁさぁ!張った張った!現在のオッズはこちらだよー!』

 

「す、すごい盛り上がりだな……」

 

約束の日曜日、太陽ももう沈もうかという時間、決闘の場所に指定された守谷神社にはまるでお祭りのように露店が並んでいた。

 

「あ、あはは……どうにもどこからか文さんに情報が漏れてしまったらしくて……」

 

「不肖この射命丸文、最速号外で幻想郷中にお知らせ致しました!」

 

可愛らしく小さな敬礼をする文さんから

その号外を手渡される。

 

『来たれ!阿良々木暦を欲する者よ!』

『6月〇日、守谷神社にて阿良々木暦を賭けた闘技大会を開催!』

『心技体、己の全てを尽くし、阿良々木暦を手に入れろ!』

『※副賞として文々。新聞より金一封を贈呈致します』

 

「ということで、文々。新聞、もとい天狗の全面協力のもと、阿良々木暦争奪闘技大会を開催しちゃいました」

 

「な、なんて余計なことを……」

 

天狗の協力ってことは最終的な決定は萃香か……

 

「いやぁ、私としては大歓迎だよ!お祭り楽しいし、守谷の跡取りもできるし!」

 

諏訪子が境内の奥から露店で買ったと思われる沢山の食べ物を抱えて、楽しそうに歩いてきた。

 

「あ、跡取りって、諏訪子様!?」

 

「あははははは!勝ちなよー!早苗ー!」

 

けろけろけろとまた独特な笑い方をしながら諏訪子は次の露店へと向かっていった。

 

「うぅ……こ、こうなってしまったものは仕方ありません!こっ、暦さん!!」

 

「えっ、あっはい」

 

「私、負けません!!必ず勝って、貴方に私の気持ちを伝えます!!だから応援しててくださいねーー!」

 

「う、うん。頑張って……」

 

瞳を熱く燃やして早苗ちゃんは

境内へと走っていってしまった。

 

「おい、お前様」

 

「あ、忍。こんな所にいたのか。家中探しても全然見つからないからどこに行ったのかと」

 

「少し野暮用でお前様よりも先に来ていたんじゃ」

 

「野暮用?」

 

聞き返そうとすると、

『それ以上詮索するな、殺すぞ』

という意味を込めた恐ろしく鋭い目で睨まれ固まってしまう。

 

そして忍はまたどこかに歩いていこうとする。

 

「あっ、おい、どこ行くんだよ忍」

 

「だから野暮用じゃと言っておろう……まぁすぐにわかる。お前様はその辺でフラフラしとると良いわ」

 

ビシッと僕を指差しながら

そう言い残して人混みへと消えていった。

 

「一体なんなんだ……」

 

忍が1人行動するなんて珍しい。

ゲキウマなドーナツ屋でも見つけたのだろうか?

 

「いや。それならむしろ僕を連れていくか……」

 

もちろん買わせるために。

 

「ねぇ、そこの庶民」

 

「え?」

 

いきなり後ろから声がして、おもわず振り替えってしまう。

 

「ここが守谷神社ってとこで合ってるのかしら」

 

どうしよう。

知らない女の子に話しかけられてしまった。

これが逆ナンとかいうやつなのだろうか。

大きな赤いリボンが付いた白の上着に、フリルの付いた青いスカート。そして何故か桃が乗っかった黒い帽子を被った青髪の女の子。

何というか服装から髪質まで、育ちの良さが滲み出ている。イイトコのお嬢様オーラというやつだ。

 

「ねぇ、聞いてる?ここは守谷神社なのかって言ってるの。そうなら『はいそうです』、違うなら『そこまでお送りしましょう』でしょ?全くこれだから下界の住民は……」

 

……どうやら育ちがいいのは見た目だけのようだ。

礼儀のなっていない小娘にはお仕置きをしてやろう。

 

「すみませーん!この子のお母さんいらっしゃいませんかー!!どうやら迷子みたいなんですー!」

 

「は、はぁ!!?」

 

露店の番をしていた白狼天狗のお姉さんが迷子センターまで連れていってくれるようだ。

 

「ちょっ、ちょっと!違う!迷子なんかじゃないわよ!やめっ、離しなさい!離しなさいってば!」

 

ハイハーイ、すぐにお母さん探してあげるからねー

となだめられながら女の子は引きずられていった。

 

「いやぁ、良いことをすると気分がいいなぁ」

 

そうこうしている内に太陽はすっかり沈み、大きな満月が境内を明るく照らしていた。

 

すると、そこらに設置されたスピーカーから『ザザッ』とノイズが入る。

 

『それではこれより、闘技大会を開催致します!

出場希望者の方は本堂へとお集まり下さい!』

 

あぁ、ホントにやるんだなぁ……

僕の個人としての権利が段々どこかに消えていってしまう気配がした。

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