早くも間の空いた投稿となってしまいました。
ボロが出るのが早すぎる。
今作、僕の苦手な戦闘パートがたっぷりなテーマになっておりますので、話の流れや今作の終わりまでの大体のチャートらしきものを作成してみました。
(その通りに進むとは言ってない。)
マイペースな投稿になっても
失踪することだけはあり得ませんので、
どうぞ気長にお待ち頂ければと思います。
それでは『続幻物語 其ノ伍』お楽しみください!
005
午後22:00、妖怪の山。
電灯なんてものは存在しない暗闇の中に、1人の吸血鬼が身を潜めていた。
「とりあえずこの辺で様子見だな……」
樹の上で身を隠し、会場の方向を監視する。
てっきり開会と同時に乱戦になるかと思ったのだが、それだと神社が大変なことになってしまうとのことで妖怪の山に場所を移すことになった。
まず僕、その次に早苗ちゃん達3人、文さん達5人、そして飛び入りの2人が順に神社を出発する。
「いやぁしかし、モテる男は辛いですねぇ。阿良々木先輩?」
「……集中してるときに出てこられるとビックリするから止めてくれないかな、扇ちゃん」
「おや、これは失礼。小心者の阿良々木先輩には些か刺激が強すぎましたか」
「ていうか大会のルールに参加者以外は参加しちゃダメってなかったか?もしバレて僕がペナルティ食らっちゃったらどうするんだよ」
「それはそれで面白い気もしますが、大丈夫だと思いますよ?屈辱的な事に私は先輩の一部みたいなものですから。吸血鬼でいうところの眷属ってやつです」
「屈辱的は余計だ」
なんだかまた良いように丸め込まれてしまった気がする
「それで?扇ちゃん、今回も別に僕と一緒に戦ってくれるってわけじゃないんだろ?何しに来たんだ?」
「ちょっと叔父さんからお届け物でして、あ、でも名前変わってたから叔父さんでもないのか。とにかく森近さんから
『やぁ、阿良々木君。今回もまた面倒なことに巻き込まれているみたいだね、いやぁモテる男は辛そうだ。あ、そうそう、コイツの調査が終わったから返しておくよ。じゃあ、頑張ってね』
とのことです。はいこれ」
萌え袖の中から取り出したるは、一振りの太刀。
例の一件で僕が扱うことにより妖刀へと変質した『劇刀・宿木』森近が性質を調べると言ってから預けっぱなしだった刀だ。
「扇ちゃん、その萌え袖の中を見せてもらっても構わんかね」
太刀の大きさは明らかに袖から出せる、というか袖に入るようなものじゃない。
「構うに決まってるじゃないですか、この変態。そういうプレイは今回の優勝者の方としてください」
「誰がするか。ところで扇ちゃん、さっそくだけどこの刀の性質を教えてくれない?森近に聞いてきたんだろ?」
「え?知りませんよ。私が聞いたのは先ほど阿良々木先輩にお伝えした内容のみです」
「は?」
おいおい、森近。
勘弁してくれよ。自分だけ調べてあとは放置って
「おっと、阿良々木先輩。そんなこと言ってる間にどうやら来たみたいですよ」
扇ちゃんの指差す方角を見ると、弾幕の光と3つの人影が近づいてきている。
……早苗ちゃん達だ。
「さて、どうします?阿良々木先輩」
「まずは出来るだけ逃げる。3人同時になんて相手出来るわけないし、もっと遅く……そうだな、日を跨いだ頃に1人ずつ戦闘だ」
「真夜中の暗闇で女の子を1人ずつ襲うわけですか。流石は阿良々木先輩、完全な吸血鬼になって鬼畜度に磨きがかかってますねぇ」
その通りだけど言い方というものがあるだろう。
「お、通り過ぎて行きました。どうやら見つからずに済んだようですね」
「とりあえずは一安心か……」
『それはどうですかね?』
「っ!!?」
早苗ちゃん達が森の奥へと飛んでいったのを確認し、
一息ついた途端に、背後から羽音と一緒に聞きなれた声が。
「文さん!?」
もう第二陣が来てるのか……!?
そう思い神社の方を警戒するも、どうやらちょうどスタートした所のようだ。
「ふふふ、今日の私には距離や時間の差は関係ないのですよ。幻想郷最速を自負する私を嘗めないで頂きたいですね」
できれば先手はこちらからでいきたかったけど
こうなっちゃ仕方がない!!
ショット・『殺意ある……
「ストップです阿良々木さん。ここで戦闘を始めてしまっては霊夢さん達や第二陣に気づかれます。私も乱闘は望みません。どうです、ここは一旦場所を変えませんか」
「……それは、願ってもないことだけど」
じゃあなぜ背後からこっそり登場なんてしたのか。
そのまま奇襲すればいいものを
「天狗は誇り高い妖怪ですからねぇ。阿良々木先輩みたいな卑怯な事しませんよ」
文さんに話しかけられた瞬間に姿を隠した君に言われたくないなぁ。