続幻物語『こよみウォーズ』   作:K66提督

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下半期もよろしくお願いいたします!
K66提督です!

多忙の6月が終わり、ようやく自由な時間が
やってきました

そしてそろそろ終わります(絶望)

こよみウォーズは第漆話、ここから
ようやく盛り上がってくるかなという感じですかね

戦闘シーンの描写、頑張ります……


それでは今回も続幻物語、お楽しみ下さい!


其ノ漆

007

 

文さんから突然手を繋いできてドキッとしたのも束の間、僕達は文さんと共に風になっていた

 

「あ"あ"あ"あ"ああぁぁぁ!!!」

 

既に森林地帯は抜けており、露出した岩壁の隙間を縫うように飛び抜けていく

 

「はっはー、凄い悲鳴ですねぇ阿良々木先輩。

とても怪異の王である吸血鬼とは思えませんね」

 

そんな事言ったって怖いものは怖いのだから仕方がない。

この速度で手を離されたり何かに叩きつけられでもしたらいくら吸血鬼といってもただではすまない

 

「ていうか扇ちゃん。何で僕の腹の上に仁王立ちしてんの?」

 

ついでに言えばなんで仁王立ちできるの?

と聞きたいところだ

 

「それは阿良々木先輩が仁王立ちしやすい腹筋をしているからですよ。私ほどの玄人ならば、先輩の腹筋に仁王立ちするくらい朝飯前ですので」

 

「黒……」

 

「……阿良々木先輩。今どこを見て黒と言いました?

まさかとは思いますがこの状況で私のスカートの中を覗き見たりなんてしていませんよね?」

 

扇ちゃんがいつもの真っ白な顔を少し赤らめて、

スカートをおさえてしまう

いつの間にそんな純粋な少女みたいなリアクションが取れるようになったのだろうか……

可愛いじゃないか!

 

「扇ちゃんは案外黒より白の方が映えていいと思う」

 

「天狗さん。この男その辺の岩壁に叩き付けてやってください。跡形もなくなるくらい全力で」

 

「おいおい扇ちゃんよ。君は言ってみれば僕の半身したいなものだろう?なんで自分のパンツを見るだけでそこまでされなきゃいけないんだ?」

 

「……阿良々木先輩。ドッペルゲンガーってご存知です?」

 

えーと、確か自分と同じ顔した怪異で

出会うとどちらかが死ぬとか……?

あれ?存在を乗っ取られるんだっけ?

 

『ガリガリガリガリッ!!』

 

当然扇ちゃんが体を傾け、僕を波に滑らせるサーフボードのように周りの岩壁へと押し付けた!

 

「いだだだだだだ!!?」

 

「あなたを殺して私が本体になりましょう。

その方がきっと世界は平和です」

 

何言ってんのこの子!?

 

「あ、あの!あまり暴れないでくださいね!?

気を付けてはいますが事故がないとは限らないんですよ!?」

 

文さんが慌てた声でこちらに話しかけてくる

 

暴れると事故死

じっとしていれば他殺(いや、この場合は自殺なのか?)

とは……

 

「これが闘技大会……なんて危険な催しなんだ……」

 

「半分は阿良々木さんが勝手に危なくなってるだけですよね!?

っと、遮蔽物も少なくなってきましたし、この辺でいいでしょう」

 

良い立地を見つけたのか、文さんは急停止した

その衝撃を和らげるためか、周囲を竜巻が覆う

 

「……すげぇ」

 

小さな岩などで多少ゴツゴツした地面が

竜巻に削られ、整備されたかのように真っ平らになる

 

「それじゃあ早速始めましょうか、暦さん」

 

どうやら烏天狗は鳥目ではないらしい

文さんが僕の方をしっかりと見つめて言った

 

まぁそもそも鳥目だったら今頃僕達は山の岩壁の一部になっていただろうが

 

「僕はいいけど文さんはいいんですか?

こんな成りですが僕は吸血鬼。こんな夜更けじゃ勝てる見込みは薄いと思いますよ?」

 

恐らく忍やレミリア達を除けば、夜に挑んでくるとは思ってもみなかった

先ほど話しかけた時に奇襲していればまだわからなかったが、この状況ではどうしてもこちらに分がある

 

「わかっています、吸血鬼の力は月の光によって増幅する。だからこのタイミングを狙ったんです」

 

「……?」

 

「"ハンデがないと私には勝てませんから"

ましてや昼間の吸血鬼なんて……足下にも及びません」

 

「…………」

 

「おっと、すみません。気を悪くしないで下さい?

何も暦さんが弱いと言っているわけではなく……」

 

いつもの羽扇子無しなのに、文さんの羽ばたき1つで大型台風のような突風が吹き荒れる

むしろ羽扇子がこの力を抑えるための拘束具だったかのようだ

 

「私が、強すぎるのです」

 

能ある鷹はなんとやら、か

確かにこれは太陽の下では苦戦したかも知れない

 

……だが。

 

「僕だって負ける気はないです。怪異の王たる吸血鬼の本気、甘くみないで下さい」

 

さぁさぁ皆様お立ちあい。

今宵語りますは……

 

 

『怪異譚・阿良々木暦』

 

新たなる、伝説の吸血鬼の怪異譚――

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

もし私に時間を移動する能力があったならば、

『悪い事は言わない、日が昇るまで待て』と

言いたい。

 

あの一言、『怪異譚』だけで勝負は決していたと言っても過言ではない。

 

あの阿良々木氏のスキルは、氏のイメージを

吸血鬼の具現化能力によって氏の体に憑依させるというものだ。

 

それはつまり、氏の中での『伝説の吸血鬼像』が

そのまま氏の力として反映されるということであり、

その力はまさに、『怪異の王』であると言えるであろう。

 

もしもあの戦いが闘技大会などではなく実戦だったならばと思うと今でも生きた心地がしない。

 

 

(文々。新聞『闘技大会を振り替える』より抜粋)

 




この間久しぶりに幻物語の方に
感想が届いて、かなり嬉しかったです。

僕は単純な生き物なので、感想とかコメントとかが
届くと急にモチベが上がります。


具体的に言うと、
感想下さい!お願い致します!!(直球

貴方のお言葉が、
直接僕のモチベに変換されます!!
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