荒神万事塞人ガ喰ウ   作:裕 紫翠

7 / 10
どうもナメクジとこ紫翠です
コロナ怖いですねコロナ、そんな訳で外出もせずにお家でゴロゴロし続けてやっとの思いで書き上がった今回のお話(大嘘)
外に出ないで何すんの?二次創作読もうよ!とどなたか誘っても趣味仲間が増えて面白いかもしれませんね。
え?そんな相手は居ない?悲しくなるじゃないですか(ブーメラン)
さてさて今回は世間話はこのくらいで。ようやっとあの子が来ます。お待たせしました。そして!今回はなんと二本立て前編後編に別れています。ひとまとめにしてもよかったんですが文字数2万に届きそうだったのでやめました。


はい、長ったらしい前置きになりましたがこちら(前編)はそこまで長くありません6千ちょいですパッと読んで後編行きましょ
因みに後編はこの後すぐ投稿するのでお待たせすることはないかと



それではどぞ(っ´∀`)っ


使いとヴァジュラとトラウマと(前編)

蓮華が極東支部に配属されてからおよそ三日。

訓練の方は順調に進んでいるらしい。雨宮三佐からも数日後には実地に送るという報告を受けている。

それよりも前に俺たちにも経験をというとで今日は実地でヴァジュラを狩ることになった。

初の大型戦になる今回は第一部隊から俺、ソーマ、サクヤさん、コウタの四人がこの作戦に当たる教会横の広い敷地で狩り倒す予定だ。にしても俺が指揮を執ることになるとは上の連中は一体何を考えているんだか。

───っと一応早めに集合するのが俺のモットーではあるが流石に早すぎただろうか?

なんか最近ボーッとするんだよな、そろそろ絵を描いて食欲を抑えるのも限界が来はじめているみたいだしまた食わなきゃダメか。でも今回はなぁ………

 

「おお、相変わらず集合が早いな」

どうやって空腹を満たそうか悩んでいると、不意に声をかけられた

「ああ、リンドウさん。今回は一緒じゃないんですね?」

「まぁな今回ちょっと別件が入ってるもんでなそっち優先で動かして貰うわ」

「そうなんですか、俺らは今回ヴァジュラ討伐になりました」

「ああ、知ってるお前さんなら問題ないとは思うが他のサポート任せたぞ、詳しい話は向こうについてからだ」

「あれ?別件で動くんじゃないんですか?」

「そうなんだけどな?まぁ一応、第一部隊長だからなお前たちをちゃんと見送ってから行きたい訳よ、最期になっちまうやつだって少なくないだからキチンと顔を合わせておきたいんだよ。特にお前さんみたいに優秀で優しい奴ほど早く逝っちまうからな。頑張ってくれよ新入り」

「大丈夫です、出来る限りのことをやってきます」

「そうか、期待して待ってるぞ。さてそろそろ全員集まるだろ。一応作戦開始位置まではついて行ってやる。その後は本当に任せたぞ、いいな?」

「了解」

「よろしい、なら出発するぞ」

 

 

───

 

「おう、全員ちゃんと揃ってるな、それじゃ作戦前のブリーフィング始めるぞ」

「アレ?今回って5人での任務なんですか?」

「いや悪いな俺はお忍びのデートのお誘いがあるんでな、今回の作戦はお前ら四人だ」

ほんの少しだけだがソーマとサクヤさんの雰囲気が変わった最も近いもので言えば嫌悪感と悲壮感どちらも顕著に現れたのは心配だ。やっぱり第一部隊のみんなは優しすぎるよ

「えぇーっ!いいなぁリンドウさんモテるんだろうなぁ」

「はははっそりゃ第一部隊の隊長やってるからな、コウタもいずれわかる時がくるさ───っと。さっさと行かないと機嫌損ねて帰っちまうとさ」

「リンドウさん」

「そんな心配そうな顔するな、俺は大丈夫だそれに今回の作戦の要はお前さんだ頑張れよ。お偉いさん方からの推薦で作戦の隊長に任命されたんだ、やり過ぎくらいで構わないから全力で叩き潰せいいな?」

「はい」

やっぱりこの人凄い人だ、これから向かうウロボロス討伐に対しての恐怖が全く見えない。それに俺に対してのフォローの入れ方も的確だ。やり過ぎでいいんだな?なら本気で殺しに行くぞ俺は

「さて新入りばかりに声をかけるのは不公平と言うことで全体に命令だ。死ぬな、死にそうになったら逃げろ、そんで隠れろ、運が良ければ隙をついてぶっ殺せ。ってこれじゃ4つだな」

「その命令自分でもせいぜい守ることだな」

「ああ、当たり前だこんな所でおっちんでられないからな。というか放って置いたら勝手に死んでっちまいそうなやつに言われたくはないね。お前こそこの命令守りきれよ?」

「当然だ」

「リンドウ……」

「あー、悪いなサクヤいつも通り配給ビール取っといてくれ。劍華がいい働きしたら分けてやってもいいからそこはお前の裁量に任せる」

「はぁ、分かったわよあまり無茶しないでね?」

「あーハイハイ、その辺はデート相手の機嫌によるかね?────っとそろそろ不味そうだ本格的に帰っちまうまうとさ。じゃ検討を祈る」

「えっ!?リンドウさん俺には!?」

「あーすまんすまん忘れてた。コウタお前はその神機に恥じないよう全力で戦って来い。そいつには俺もちょっとばかし思い入れがあるんでね」

「あっはい!やってみせます!」

なんかコウタだけやっつけ感があった様な………いやなんでもないや

「それじゃ気張って行けよ第一部隊!」

「「「「了解」」」」

息のあった返事でより連帯感が強まった様に感じた

 

 

……………

 

 

あれから数分

 

リンドウがウロボロス討伐に向かったのを見送ったあとヒバリさんからの連絡でヴァジュラの接近を確認。

作戦エリアに入ったという事で全員が索敵体制に入っていた。

 

まだ出会わないかそれでももうすぐ接敵だ……切り替えよう

立ち止まる

「劍華?」

「オイどうした」

「劍華?どうしたんだよ」

サクヤ、ソーマ、コウタに声がかけられる。

一度意識をずらそう。集中しろ、意識を引き延ばし広く遠くへ波紋の様にゆっくりと呼吸をして更に感覚を研ぎ澄ませる

左後方大きな反応あり。

「ヴァジュラ来ます臨戦態勢!7時の方向サクヤさんコウタ!迎撃頼むソーマフォローを!」

「「了解」」

「任せろ」

「狩るぞヴァジュラを!」

「「「了解!」」」

 

 

振り返り声を上げる

その先にいるのは大きな体躯の虎。と称するのが妥当だろうか、中型までとはまた別の威圧と存在感。

銃口を向けながら「ああ……」と声が漏れた。

恐怖?否。歓喜?否。今あるモノはそんな生優しい感情なんてモノじゃない。

欲求(食欲)だ、()なんだよ

欲求と言うものは難儀なモノだ。理性だけで抑え込むのは相当にキツイし難しい。それにどうだ目の前に久々に現れたあのヴァジュラ(美味そうな肉)をどうして我慢できるんだろうか、どうして自分を殺さなければならないんだろうか……バレなきゃ行けるんじゃないか、俺ならそのくらい出来る。誰かの目に止まることなく一瞬でアレを解体(粉砕)出来るとそんな考えがよぎった。

が今の俺はゴッドイーターだ

飯より先に仕事だ!なんの為に態々コッチを選んだと思ってる、飯なら一人で食いに来てやる。だから……

「スタングレネード!ソーマ右前頼む!」

「分かった」

銃撃による連撃を止め、スタングレネードを投下してヴァジュラの行動停止を図り

「サクヤさんコウタ、リロードしててくれ!」

「「了解」」

「遊撃、前出ます!」

全体に命令を出し自分も前に出る。ソーマは正面右足に俺は左足に向かって走る。スタングレネードの効果時間内に攻撃

「喰らえ!」

クイック捕食で肉を千切る、OKこれで動けない

両足をボロボロにされた事によりヴァジュラがバランスを崩して前のめりにつんのめっていた。

当然その状態で何もしないはずもなくリロードの終わった2人から集中放火を受け、更に両サイドからの挟撃で全身を叩き斬られ続けて地面に突っ込んでいった。

ダウン状態になっている事を確認してもう一度捕食。

よし、これでいい。

「サクヤさん、コウタ!受け取れ!」

「えっ?」

「うわっ!アレ?凄っ力が溢れてくる」

リンクバーストによるバースト化とアラガミバレットの譲渡。これで……!

「2人ともそのままそいつをぶち込め!ソーマ一旦離れろ巻き込まれるぞ」

「「了解!」」

「ああ……」

俺もとソーマが離れたことを確認してから放たれた2発のアラガミバレット2発ともヴァジュラの頭部に着弾そして………

 

ドバァアアアン!

 

………これは酷い、ゲームであれば何ともないんだろうけど。現実だとこんなもんか。

打ち出された濃縮アラガミバレットにより頭部は元よりコアの一部が剥き出しになるまでヴァジュラ前面がグチャグチャ。完全に放送規制モザイク案件だ。いくらなんでもこれはキツイ。俺はアラガミ食って慣れがあるからそこまで酷くはないけど。ほら……

「うっ………オェーーーっ……」

「これは凄い威力ね、あのバレット………うっ、コウタ大丈夫?」

「────ふん……っ」

他は厳しいっぽい、コウタは分かってたけど。ソーマもか……意外だな。仮にもしこれが人間なら明確にアウトだっただろうけど、流石にアラガミでもここまでの惨状になるとダメか。

ただ、まだ死んだ訳じゃない。まだコアが残ってる。まぁここからの再生は不可能だろうけどそれでもまだだ

 

コア剥き出しのヴァジュラの前に立つ

「うぅ……劍華?」

「コアの捕食お願いするわね」

「帰還準備しとくぞ」

「ああ」

形態変型を行う、現れた牙は狼の形。

もとプレイヤーには分かるであろうこの捕食形態

最大まで溜めた捕食形態。あえてこの捕食形態にしてきたんだ外す訳には行かない。本来なら戦闘中に使うべきなんだろうがいかんせん発生が遅すぎる。まぁリンクでそこん所はどうにでもなるんだけど。

今はいい。初の大型なんだ、これでキメたい。これが欲しくてリンクし続けたんだイメージを神機に取り込ませ一緒に進化していく、それを強制的に行うのがリンクという技能の側面のひとつ。

まず一体これが初の大型のコアだ。もっと強くしないとな

「───イタダキマス」

バクん!と狼の食らった先にはもう何も残ってはいなかった。あるのは血溜まりだけ。全て喰らい尽くす俺の捕食イメージ。空腹もあってかかなり強力だなこれ……取り敢えずひと段落、か

「ミッションコンプリート。ご馳走様でした」

「お疲れ様劍華!」

……コウタ、さっきまであんなにオロロロしてたのに復帰早いな

「お疲れ様、この後帰りながら反省会ね?」

「はい、お願いします」

「……この分なら第一部隊隊長の名も張れるんじゃないか?」

「あははは、それはないない。第一部隊長はリンドウさんだからね。俺はそこを替わるつもりはないよ。本人に直談判でもされない限りね」

「そんなこと言っていいのかしら?リンドウがそれ聞いたら本当にやりかねないわよ」

「…………やっぱ無理、直談判されても無理!」

一瞬で想像出来てしまった。リンドウが俺に「休みたくなったから第一部隊長変わってくれ!」って言いにくる姿が

「あははは、やっぱりすげーよ劍華。また一緒にミッション行こうぜ」

「ああもちろん」

「オイ、帰還準備出来たぞ。さっさと帰ってリンドウに成果を報告してやれ」

「了解。じゃあ帰りましょ〜」

「「おー」」

ちぇー、ソーマは乗っては来ないか

 

帰還用のヘリを見て一息

「ハぁ」

………あんま余裕ないかもなァ、視界が半分赤くなってやがる。ヴァジュラはちょっとまずったな

アァ、オナカスイタ

 

────

アナグラへ帰還

 

「おお、お前ら早かったなぁお疲れさん。誰も欠けてないな優秀でけっこう。あー疲れた」

エントランスに戻って来たと思ったらこれだ。

カウンター上のソファーにどっかりと居座り、いかにも疲れてますみたいな感じたっぷりのリンドウに、嫌味ではないが、それに似た八つ当たり気味の口調で出迎えられた。理由はウロボロス討伐によるものだろう。いくらなんでもアレの相手は流石に疲れるんだなリンドウでも。

 

「リンドウさん、お忍びデートどうだったんですか?」

コウタ報告より先にそっちが口から出るのはある意味凄いと俺は思うよ

「ん、まぁ疲れたな。俺が行った時にはもう怒り心頭でな、いやぁ流石に今回はキツかったなぁ」

「リンドウさん俺もっとその話聞いてみたいです!」

「また今度な。今日は勘弁してくれ」

「はい!」

「……リンドウ」

「すまんなサクヤビール取っといてくれって言った割に俺のが早かったわ」

「あんまり無茶しちゃダメよ。お願いだから」

「わーってるよ、大丈夫俺は死なないさ」

……あぁ、あんたは死なない。殺させはしない

「お前もちゃんと生きて帰って来たな」

「当然だ」

「へぇ、もっとなんかあると思ってたけど意外とすんなり受け入れるんだな」

「うるせぇ。そもそもコイツが指示してんだ俺らが死ぬはずがねぇ」

「え?どういう事?」

「あれ?ソーマ説明しなかったのか、コイツ状況が分かってない感じだぞ?」

「………あんたから説明してやった方が納得するだろ(最後のインパクトが強すぎて今まで忘れてたとは言えない)」

どういう事だ?説明?なんの?それに関しては何も分からないしそもそもなんの話をしてるんだ?

「それもそうかじゃあ──『第7班によるウロボロス討伐を達成───』おっと邪魔が入ったか」

「あの、ウロボロスってなんですか?」

コウタから疑問の声が上がった。本当にノルン起動させてないんだな……

「ウロボロスと言うのは超巨大アラガミよ」

「ヴァジュラよりも強いんですか?」

「そうだなぁお前たち()()だとキツイだろうな」

「三人ですか?」

そこはお前ら四人じゃ、って言うところだと思うんだけど

「ああ間違ってない三人だ。新入り、お前さんソロでウロボロス討伐出来るだろ」

「………さあどうでしょうか。皆さんからだいぶ強いって評価は頂いてますけど流石にソロはキツいと思いますよ」

マジだ。今の声のトーンマジだった。

この人エイジスだけじゃなくて俺の事も何か知ってるのか?

別に構わないけど支部長に知られるのは色々と不味い。博士の方は大丈夫、あの人は利用出来る。それに何だかんだでお人好しだから

「はははっ!そうか()()じやなくてキツいか。これは期待出来そうだ。早く強くなっておっさんに楽させてくれよ」

「いや、オッサンて俺あなたと6つしか違わないですからね?」

「「「「えっ!?」」」」

「え?」

なに?なんでそんな反応なの?

「新入りお前今幾つだ?」

「20ですけど」

そういう設定なだけで肉体的には18か19だ。精神的には60後半になるだろうか

「なんだろ、うん。劍華さん今までタメ口使っててすみませんでした今日から劍華さんと───「コウタ?オコルヨ?」ひぃぃ!」

そんなツバキさん見つけて隠れる時みたいな声出さなくても………

「ごめんなさい、わたしもう少し若いと思ってたわ。ソーマと同い年くらいだと思ってたけどちょっと上なのね」

「ええまぁ、というかノルンに普通に載ってますよね」

「すまない俺も初めて知った。これからもソーマで頼む。お願いだからさん付けとか絶対にやめてくれ本気で」

ちぇー面白くないなー。まぁそんな事を言ったところで俺がやめるとは言っていないがなぁ!

 

「ああ、それでお前さんの所に配給ビール回っているのか」

「今ですか!?俺結構飲んでますよねリンドウさんと一緒に」

「いやーすまんすまん。今度一杯奢るから許してくれ」

「んー、しょうがないですね。じゃ一番高いところにお願いします」

「おま。容赦ないねーまぁいいや、そこそこ上手い所に連れてってやるから楽しみにしとけ」

「うっしゃー!じゃヴァジュラ初討伐成功って事で俺ら全員に奢って下さいね」

「え?」

「マジですか、ありがとうございます!リンドウさん」

「あら、いいの?リンドウあなたの奢りなら遠慮なく」

「ふん、こういうのも時々あってもいいかもしれないな。俺も行く」

「待て待て待て、4人分?俺も入れて5人分だぞ!?本気か?」

「ちゃーんと命令通り四人戻って来たんだから良いじゃないですか〜」

「いい訳あるかーー!」

その日、アナグラ内で何度もリンドウの断末魔が聞こえたらしい

それから数日間リンドウを見たものは『すごくゲッソリしてた』と口を揃えて言った

 

 

ヴァジュラ討伐から二日後

ついにこの日が来た。このアナグラにアリサが来た。




概要としては前編がヴァジュラ討伐
後半で主人公の本気の狩りとアリサ入隊って感じです
どちらも戦闘面がイマイチな自信があるのでこうした方が面白くなりそうじゃね?とかアドバイス、アイディアとうありましたら是非是非教えて下さりませ


それではまたすぐ次回で
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