さて、誰が増えるんでしょうか。
では、早速行ってみましょう。
IS学園に居る重要なメンバーは世界中で起きていた例の事件を見て恐怖した。
「彼が帰ってきます。しかし、我々は彼の真の姿を知っている。どう対応すべきでしょうか?」
「ただ媚びへつらうだけは愚の骨頂。彼の目的通りに進めては学園は危険な目にあうかもしれない。しかしまた彼を拒否することなどは更に下策。手を取るにしても危険な劇物。対応に窮するのは分かっていますね?」
「学園長、落ち着いてください。彼は別に危害を加える気はないですから。更識さんもそこまで危惧する事ではありませんよ?あの方は真に篠ノ之博士の願いを叶えたい。更識さんの妹さんを助けたいという思いですから。基本的には無害です。ただし、悪意を持って近づくなら消されます。それは仕方ない事です。彼は自身よりも彼の周りに危害がある事を一番危惧しています。やさしいんですよ。」
そこで話しているのは有坂先生。学園内でも反織斑派の筆頭で、最近は学園内の半分以上の教師を味方につけた。誠実に話すことで心を変えた教師は数少なくない。生徒からの支持も多く、織斑先生よりも人気が高まってきているが、まだ戦闘面で弱さの事から対立しているものは数多くいる。
「そもそも私たちを雇用してくださったのも、クロノスさんのおかげです。女尊男卑の社会さえなければここまで苦しんだ者はいなかったと思います。母もその風潮に影響されたものですが、それによって起こした事は償わなければならない。それは分かっています。しかし娘の私も犯罪者の娘と言う目で見られていた。これは自分ではどうしようもなかった。それを優しく支えてくれたのは他ならぬ彼です。私や他の教師もその風潮で家族を失ったり、逆に無実の罪で捕まったりとしたものが大勢います。その一人一人に手をのばしてくれた彼を悪く言うのなら・・」
席を立つ。手にはハンドガンの『SIG』。
「この場で学園長の座を頂くことさえ、厭わない。」
本気の覚悟で見せた。
「・・学園長の座は、何れ彼の連れてきた先生に渡すこととなるでしょうから、そう焦る必要はありません。落ち着いてください。」
「そうですか。それなら良かった。」
そう言ってにこやかに銃を降ろす。
「そもそも、エアガンじゃどうしようもないので、頷いてくれなかったらどうしようかと思いましたよ。」
そう言ってそこら辺に撃つと銃口から出て来たのはBB弾。
「・・思い切ったことしますね。私に殺されることは考えなかったのですか?」
更識楯無は殺そうかとISを展開する用意までしていた。それほど本気に見えたのだ。
「殺されるのは怖いですが・・、それ以上に生徒のためを思えば仕方がないです。私の可愛い生徒たちを苦しめる結果になるくらいなら、無茶でも何でもしちゃいますよ?」
「はぁ・・。貴女はこれ以上なく教師だ。私が求める理想だ。」
「それならクロノスさんと他の教師の方に言ってください。あの方たち無しでは今の私は居ないのですよ?」
「ソレは朗報だ。教師を多く迎え入れる理由にもなる。」
「でも、あまり多くは求めないでくださいね?こちらの美浜学園にはまだまだ子供が多いので教師は必要なんですから。」
「ソレはそちらが送ってくる方を受け入れるという形で話になっていますので、人数の注文などは居たしてませんよ。」
「じゃぁ、クロノスさんが間違うはずもないので大丈夫ですね。」
そう話していた。ところにノックが聞こえる。
『クロノスだ。学園に帰参した挨拶に来た事、それから教師の紹介に、明日の打ち合わせがしたい。』
「あぁ、どうぞお入りください。」
学園長がそう言うと中に三人が入ってきた。
「今日は重要な二人だ。明日に数人の教師に学者、機体の搬送を行う。更識簪との話はうまくいったか?」
「少し喧嘩をしましたが概ねは。ただ、今までの機体のパーツは使いたいそうです。」
「ふむ・・、ならば俺の方で話をする必要があるな。機体の事は後に回そう。とりあえずの紹介だ。仙石、野上だ。学園長の補佐を担当重要な二人だから俺が直に紹介をすることにした。」
「仙石イチルだ。まぁ、堅苦しい事は『面倒くさい』ので省くが、これでも美浜学園の学園長として、『CIRS』の社長代わりとして働いてきたから、それなりの実力はあると思う。場所は違うが、それなりにはやっていけると思うのでよろしく。」
「お久しぶりですね。・・ッチ。このような事になったのであまり文句は言いませんが、手を煩わせるような生徒は国に返す事なども考えているのでよろしく。さっそくですが、イギリスの代表候補生と篠ノ之博士の妹、一人目の男子学生は退学にしませんか?男子生徒は政府でモルモットとして扱うのがよろしいかと。」
「み~んちゃん。いきなりそういう話は無しだよ。いずれ私たちの手で消してもいいのだからさぁ。」
「・・その際は『ファントムトリガー』に依頼しましょうか。足がつきませんので。」
「それはいいな!十分に力を発揮してくれるだろうさ!はっはっはっは!」
二人が物騒な話をしているのでクロノスは頭を抱える。
「はぁ・・、とりあえずはこの二人をよろしくお願いします。書類仕事から、実務業務まで行えます。学園長の補佐は主に野上が。仙石は学園長の仕事を覚えつつ、保険の教師としても働きますので。彼女の腕は一流で、そこらの病院よりも信用ができます。銃で撃たれても剣で切られても、即死で無い限りは大体が治りますので。」
「そんなに褒めるなよ。私はできる事をするだけだ。それがちょうど命を助けることにつながっただけだよ。」
そう言いながら荷物から出した白衣を着る。
席を示すとそこへ座る。野上はいつも通りにその後ろへ。
「それでは・・明日の話をしましょうか。」
そう言ってクロノスは端末を出し、少し設定をいじって空中投影した。
そしてすべての計画を話す。
▼
美浜学園。教師と博士、学者と新型ISの移動計画の実行日。
(どう動くか見ものだな・・。)
それじゃ、始めようかね。
「作戦開始(ミッションスタート)。」
搬入用のトラックが走りだし、IS学園への道を進む。
そして、IS学園への資材搬入用の橋へかかった時に背後の橋を壊された。
『そのトラックの中身をすべて渡してもらおうか!!』
そこにはISが五機。急に表れたことから、橋の下に隠れていたのだろう。
ラファールリヴァイブ二機と打鉄二機。それにメイルシュトロームが一機。
止まったトラックからは作業服の人が二人ずつ降りる。
『さっさと荷台を開けろ!』
先頭を走っていた車両の荷台の横を開くボタンを押す。
自動で開き始めたそこには・・、一人の男性。いや青年と言った方がいい存在。
「ふむ。予想よりも少なくて楽そうだ。なぁ?『簪』よ?」
もうひとつの荷台も開かれるとそこに居たのは少女。
「確かに。これぐらいじゃあまり私の新型の見せ場にはならないかもしれないけどね。まぁ、贅沢は言ってられない。これが私の新しい仕事だもの。」
「では、行くとしようか。」
『マイティアクションX!』『デンジャラスゾンビ!』
その画面から広がった『何か』が辺りの景色の色を変えた。
「初披露、これが私の新しい機体・・『打鉄龍剣』(うちがねりゅうけん)!」
『カシャカシャカシャ・・カシャン!』
荷台に居た、小型の龍の形をしたロボットを呼び手に乗せる。そしてその龍の背中に振っていたボトルを差し込むとソレは変形する。そしてそれをベルトに挿した。
『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』
待機音と共に龍の鳴き声がする。それをハンドルとギアのついたベルトに差し込み、ハンドルを回す。すると体の前に配管のようなものが通りアーマーを形成する。
『アーユーレディ!?』
「変身!!」
『ウェイクアップバーニング!ゲットクローズドラゴン!!イェア!』
打鉄に龍の鎧が付き、更に手に剣を持つ。
青とオレンジの龍剣士が表れる。
それを見届けた後、男は手に持つ二つのガシャットを構えてベルトに差し込む。
「グレード、X-0。」
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクションX!アガッチャ!デーンジャデンジャー!ジェノシス、クライシス、デンジャラスゾンビィ!』
すぐさまハンドルを開くと、ゲームの画面を割るように白黒の骸骨のような体をした異形の戦士が表れる。
『さぁ、貴様らの目的の新型機体だぞ?クククッ!ははは、ハハハハハハハ!!』
笑いだした男に全員が下がる。明らかにおかしな雰囲気を噛持ちだしているからだ。
『海に朽ちて眠り死亡者よ!その恨みを今こそ見せろ!!』
そういうと水の中から人のドロドロしたような影がいくつもISに向かって上がってきた。
『ひぃ!?』
『な、何よこれは!?』
『ひ、人!?人の顔が・・!?』
『ば、化け物!?』
『何よこれ!?どうなっているの!?いやぁ!!掴むな!放せ!!』
その異形が掴んでいる間に二人は距離を詰める。男はメイルシュトローム、少女は打鉄の一機に。
『さぁ、あなた達の運命は決まった。ここで私に斬られると。』
『ビートクローザー!ヒッパレー!!』
剣の柄を引くと音声が鳴る。そしてエネルギーが剣に貯まる。
『はぁ!!』
『スマッシュヒット!』
それをくらわすと相手の機体がかなり向こうへ飛んでいく。
『ガッシューン・・ガッチャーン!キメ技!デンジャラスストライク!』
『はぁあああ・・はぁ!!そうらぁ!!』
無数の影にまとわりつかれたメイルシュトロームに蹴りをくらわせて、更に追い打ちでくらわせると、二発でSEがきれて機体は落ちて行った。
『な!?たった二発で!?』
『あり得ない!こっちは競技用のリミッター解除しているのよ!?競技用じゃないのよ!?』
『うぐぅ・・ううぇ・・』
『こっちはSEが三分の一をきってるわ!?』
相手がわめいている間に少女は更に構える。
『ヒッパレーヒッパレーヒッパレー!メガヒット!!』
『せいやぁぁぁ!!』
音声とともにエネルギーが蓄えられた剣をもう一機の打鉄を抱えた打鉄に斬りかかった。
抱えていたためにいきなり切り技をくらった打鉄は防御もできずそのまま落ちて行った。
『あぁ!?また!?今度は一撃で!?』
『よそ見してんじゃ・・ねぇ!』
『ギュ・イーン!!』
音声とともに手に装備したチェーンソウで切られてひるんだところを、更に斬り刻むように何度も切られて、ラファールリヴァイブの一機は、最後には蹴り落とされ水の中へ。
『どうなっている・・』
『こんなの、ぐぅ・・聞いていない・・』
二人のIS乗りは混乱しそう言っているとそこへ男と少女がお互いに武器を構えて目の前に来る。
『CIRSを敵に回したからだよ。テメェら全員、生きて帰れると思うんじゃねぇ。』
『こんな事をしでかしたんだから・・、それなりの覚悟はできているはず。』
剣の溝にボトルを差し込む。
『スペシャルチューン!ヒッパレーヒッパレー!ミリオンスラッシュ!!』
『きゃぁあああ!?』
その剣で切りつけたラファールリヴァイブは一撃でSEがきれて水の中へ。
『ヒッパレーヒッパレーヒッパレー!メガスラッシュ!!』
『今の私は!誰にも負ける気がしない!!』
ダメージを受けていた打鉄は更に受けた強力なダメージより、SEがすぐさまきれてそのまま人ごと真っ二つに。
『ぐぎゃぁああああ・・・』
血を撒きながら操縦者は水へと落ちて行った。
そして二人はトラックへ戻り変身を解く。と同時に機体を納める。
「まったく面倒ばかり起こす。今回も教職員にしか教えていない経路に時間での襲撃。どうせ裏で手を引いているのは奴らだろう。しかも複数の情報のうち、・・これを知らせたのはあのグループか・・。中立位置を保つと言っていたが、織斑派に傾いていた所だ・・。」
「まぁ、分かっていた事だけどね。クロノスさん。今後とも、ご指導よろしくお願いします。」
「あぁ、それが使えるならお前さんは強くなれる。いずれ、空へと上がった人は宇宙を目指す。高みを目指せ、更識簪。強さではなく、姉にできなかった偉業のために、その力を尽くすがいいさ。」
「はい!これからも、あなた達と共に上を目指します。そして、博士の思い描く未来へのために。世界の平和のために。そのために多少の血に汚れる覚悟はできました。」
「あぁ、お前になら喜んで力になろう。こちらもよろしく頼む。」
手を出す男と少女は強く握手をする。それを周りはうらやましそうに見ていた。
「はい!」
少女の笑顔は以前の暗さを感じさせないほど眩しかったと、のちに皆は語る。
今回増えたのは簪ちゃんが仮面ライダー化しました。
仮面ライダークローズ。個人的には初めて見た時から、かなりいい感じだなぁと思っていました。サブライダーでドラゴン系って、なんかかっこいいですよね?クローズマグマもクローズチャージも良かったですが・・。
まだ万丈は変身を残している・・。今はまだ最強ではない・・。
あ、別にエボルドラゴンを出すつもりはありませんよ。フリじゃありませんから。
ではまた次回。
シーユーネクストステージ。