主人公の一夏をダークサイドに落とした作品となります。
はっきり言うと、殺人を厭わない存在となっていますので、
そう言う一夏が見たくないという方はプラウザバックしてください。
では、新作投稿を開始いたします。
「くそっ、放せ!!」
「おとなしくしろ!ガキが!!」
そう言いながら手に掴んでいた手を後ろに縛られた少年を男は殴る。
他の数人の男も笑ってそれをけしかける。
「いいぞ!!やれやれ!!」
「あのクソ女の弟だと思うとスカッとするな。」
「どうせ後でばらすんだ。今のうちにストレスを発散させとこうか。」
そう言って殴るけるを続ける。そして、
「そういや、あの女はどうした?そろそろ棄権して、騒いでんじゃないか?」
「おう、ラジオ付けるか。」
そう言ってつけたラジオからは【流石織斑選手!最強の座はだてではない!!相手のイタリア代表、ジョゼスターフ選手を押し込んでいる!!】
「な!?当然のように決勝が始まっているだと!?おい!ちゃんと脅しはかけたんだろうな!?」
「あぁ!弟は預かった、返してほしければ決勝は棄権しろ。もし、出場したら命はない。・・確かに伝えたぞ!?」
「・・おい、ガキ。」
そう言って少年を持ち上げて無理やり顔をあげる。
「てめぇ、織斑一夏だよな?」
「・・そうだよ。織斑一夏だ。でも・・あの女にも周りにも落ちこぼれ扱いされた所詮クソガキだよ!!そうだよ!!俺がどうやったって、俺をどうしたって、あの女は何もおこさねぇよ!!知ってたよ!俺はもう・・もう・・何をしても・・弟じゃないんだよ!!こっちから願い下げだ!!もう・・つかれたよ・・なんで俺は・・こんな人間に生まれたんだよ・・短い、たった数年の人生だよ・・分からないだろ・・あんた達もどうせ周りの女どもと一緒だ。何も知らない・・俺も、あの女の為に人生狂わされた・・たった一人の人間なんだ・・でも・・でもっ!!こんな人生なんかいらない!!くそくらえだよ!!」
少年、織斑一夏は眼から血の涙を流し、口の端からも血を流しながら吠えた。
「・・そんなに嫌なら、その人生…俺が変えてやる。」
「だ、誰だ!?」
誰もいないはずの入口に一人の青年が立っていた。
「名前はない。強いて言うなら・・『ダークライダー』。」
「はぁ?意味分かんねぇこと・・がはっ!?」
答えていた男の腹には紫色の杖が刺さっていた。
「ふん・・さて、駆除の時間だ。地獄を楽しみな・・『エターナル』・・変身・・。」
『エターナル!』
腰にあるベルトにメモリの様な物を指すとその男は文字通り変身した。
「な、なんで男がISを・・」
「コレはISじゃない。・・貴様等には関係ないものだ。だから地獄を楽しめ。」
そう言って親指を下に向ける。そして羽織っていたマントを投げて俺にかぶせる。
「な、舐めやがって!!」
そう言って誘拐犯が銃を向けて撃ちまくる。しかし、男にはまったく効かない。
「な!?ば、化け物め・・」
「そうだ、だから・・貴様等は死ね!」『ヒート・マキシマムドライブ』
誘拐犯たちに向かって拳を振り上げた。その手に炎がついていた事に危機感を覚え俺はすぐにマントで全身を隠した。すると、すぐに凄い爆発音と衝撃がマント越しに伝わる。
「「「「ぎゃああぁぁあ!?」」」」
そして、恐る恐るマントをどけるとそこには『黒焦げになった人の形をしたもの』があった。
「・・。」
ソレを見ても俺は何も言わなかった。誘拐犯だと認識しているのに・・その様に恐怖を覚えなかった。
「・・さて、織斑一夏。」
「・・なに?」
「お前は選ばれた。俺たちの意志に・・」
「意志?」
「・・未来に絶望していたお前は、素質が有る・・俺たちの力を使え。」
「・・さっきみたいな力?」
「そうだ・・そして、お前の思う通りに使え。正義の形は一つじゃない。コイツらみたいな奴等も、女尊男卑の世界を変えようとした正義だ。だが、俺と相いれなかった。だからこうなった。」
「・・俺をいじめる奴等を見返すのも正義?」
「そいつらの中には警察や政府が手を出せない奴等で悪事を働く奴等もいる。そいつらを殺すのも、また正義だ。悪には悪の正義が有る。ダークな面で己の正義を持った仮面ライダー。それが俺たちだ・・受け入れるならお前はもう人じゃなくなるが・・。」
「いいよ。受け入れる・・。どうせ、姉に捨てられたんだ・・。人じゃないと思われてたんだ・・なら、化物にだってなって見せる。俺だって怒る事が有るんだ。・・どうせ人じゃないと思われていたんなら、俺は俺として生きる。だから・・力を!!」
「・・わかった。数多の世界のダークライダーの力、受け取れ。」
手を握り眼を瞑ると体中に激痛が走る。
「ぐあああぁぁぁあああ!?」
だが、俺は手を放さない。力を手に入れるんだ!こんな人生からサヨナラするんだ。だから・・
「ああああっぁぁぁぁ・・ぉぉぉおおおお!!」
逆に一気に力を入れて握る。すると、
「・・一夏・・お前の人生、地獄が待っているかもしれん。だが、ソレを楽しむんだな。」
「俺は・・地獄だって楽しんで見せる!!」
そして、爆発が起きた。
○
◆
織斑千冬は決勝に勝ち、表彰されていた。だが、放送席が妙な事を言っていた。
『織斑選手の勝利を弟さんに聞こうと思いましたが・・席に居ませんねぇ?』
「・・一夏はどこに行った?」
またふらふらとどこかに行ったのか?まったく、落ち着きのない奴だ。だからアイツは駄目なんだ。また説教だな。
『まぁ、良いでしょう。織斑選手、この勝利、誰に伝えたいですか?』
「私を支えてくれたみんなに。」
『わかりました。改めて、おめでとうございます。』
そう言ってインタビューが終わり控室に戻る。貰った花束を置き、荷物をまとめながら付いてきた政府の役員に言う。
「おい、一夏はどこか探して来てくれ。私は荷物をまとめないと・・」
「弟さんならもう居ませんよ?」
「・・?どう言う意味だ?」
「あのでき損ないなら、誘拐されて殺されました。そして、・・もう、この世に居ません。」
「・・・おい、どう言う事だ?」
「説明します、落ちついてください。」
聞けば、私が決勝に出ないよう要求が有り、出た場合一夏は殺されるということだった。しかし私は何も聞いていないので決勝に出た・・という事は・・。
「先ほど郊外の工場跡地にて爆発が有り、調べた所織弟さんを攫った誘拐犯の死体と弟さんの血痕が見つかりました。まぁ、ひき肉状態だったので、おそらくは誘拐犯の中に混ざって死体もあるでしょう。誘拐犯は手駒で、作戦に失敗したから使いつぶされたんだと思います。下手に足がつかないよう、実行犯を消して足がつくのを恐れた今回の計画を立てた犯人のやった事でしょう。血痕が見つかっている時点でおそらくは死亡していたんでしょうから、遅かれ早かれ死んだのは変わりませんね。では・・私はこれを上に報告して来ます。織斑選手も片づけを手早くお願いしますね。」
私は地面に膝をつき呆然となる。・・一夏が死んだ・・。
「嘘だ・・そんな・・」
『誘拐されたいっくんが運び込まれた工場が爆発した事は本当だよ。』
急に携帯から声が聞こえた。
「た、束?」
『・・お前のせいだ。お前のせいでいっくんが死んだんだ!』
「な!?なぜ・・」
『人の前で、他人の大勢の前でいっくんを叱ったりした結果、周りはいっくんをでき損ないとして見るようになった!そのせいでいじめられて・・学校でも道端でも罵声を受けいじめられ、いっくんは・・それでも耐えてちーちゃんの家事の手伝いをしていた。それなのに!!ソレを知りながらも文句ばっかり言った!『弁当はもっと野菜を減らせ。好きな物も分からないのか、お前は馬鹿か?』とか・・人の前で平気でね。もうお前なんか知るか。いっくんを苦しめたお前となんか絶交だ・・。自分の行いを恨んで、悔やんで、苦しんで死ね!!』
ぶつっと音がして電話が切れる。なぜ・・束はそんなに怒っているのか、私には分からなかった。だが、これから一人で生きていかねばならない・・一夏が居ないから家事も私がしないといけない。そう考えると絶望が目の前に降りた。
◆
「いっくん・・無事で居て。」
篠ノ之束は付近のカメラを探し織斑一夏の姿を探した。そして、映っていた情報は、
「・・爆発時、いっくんはあの建物の中に居た・・。」
絶望を与える情報だけだった。
こんな感じで始まりました新作ですが、ゆっくり投稿して行こうと思います。
次回もよろしくお願いします。
シーユーネクストステージ