とりあえず、第二話どうぞ。
黄金のコーカサスオオカブトとエボルラビットが対峙した状態で新しい装備の実験が始まる。
「さぁ、実験を始めよう!これがどの位クロノス兄さんに通じるのか!」
「・・来てみろ小童(こわっぱ)。赤子程度にひねってやろう。」
「子供の虐待、反対!!」
「やかましい、はよ来いや!」
「兄さん、言葉遣いが乱れてないか?」
「あぁ、面倒だ。もうこっちから行くぞ!」
片方の肩に付いた三本のつのを前にして体当たりをくらわす。
「ぐはぁ!?行き成りか!?」
「来いと言っていた!貴様が気を抜くのが悪い!」
蹴りにパンチと繰り出すが、段々と上がっているスピードに追いついて来てガードを確実に決め始める。隙があればカウンターを決めようとしてくるが、わざと作った隙なのでそれすらカウンターで返す。
「っふぅ、はぁっ!くぅっ!?せいやぁ!!ぬはぁ!?」
「ふん、はっ!セイヤぁ!ふん!ぬぅら!はぁああ!!」
最期に完全にガードが崩れてそこに横蹴りが打ちこまれる。
「ぐあぁあああ!?」
一旦離れて、ラウラが起き上がるのを待つ。
「うぐぐ・・ふぅ・・。さて、通常はこの位にしておく。今はデータ測定だからな。こっちの技がどの位か受け止めきれるか・・試させてもらう。」
「・・ふん、良いだろう。決めきれなければ、俺の技を受けてもらうがな・・。」
「それすら吸収してやる。・・じゃぁ、決めるぞ。」
ベルトのハンドルをまわして、そのベルトのボトルが稼働する。
『レディ・ゴー!』
「はぁああああ!!」
足にエネルギーをためて蹴りのポーズをとる。
『エボルティックフィニッシュ!!!チャオ!!』
「セイヤァアアアアア!!」
「ぬぅうううう!!?」
飛んできた高速の飛び蹴りを両手と体で受け止めて、両足で踏ん張る。
「このままぁ・・押し切るぅうう!!」
更に足に力が入ったようだ・・が、
「ぬぐぐぅ・・はぁああああ、舐めるなぁ!!はぁっ!!」
「ぐぁあああ!?」
押さえていた両手で一度弾き、体制が崩れた所を蹴りで吹き飛ばす。
「ふぅ、なかなか良い一撃だ。研鑽しろ。・・さぁて、今度はこちらの番だ・・」
俺は肩や腰をほぐすように手をまわす。そのまま、腰に付いた銀と赤色の物体に触れる。
そしてそのボタンを押した。
『ハイパークロックアップ!!』
その音声と共に世界が停止する。本当はすごい超低速で動いているのだろうが・・それすら分からない。ポーズはゲーム空間の限られた範囲だが、こちらは自身が望めばどこまでも広げられる。そして、俺はその間自由に動ける。時間制限が有るのが惜しい所ではあるが・・。
「さぁ、終わりだ・・。ライダー・・キック。」
『ライダーキック!』
「はぁああああ!!」
三本の頭の角の間にエネルギーが貯まりソレが足に降りる。
「はぁああ・・はぁっ!!」
ソレを十分に攻撃用に転化して回し蹴りを放つ。
『ゴガン!!』と音がして一瞬だけ動くがすぐさま止まる。
「さぁ・・お前はどんな悲鳴を上げる?」
『3・2・1・・クッロクオーバー・・』
「そして時は動く。まぁ、楽しかったぞ。」
俺は背中を向けて片手をあげる。
「なに・・がぁあああああ?ぐはあああああ・・がふ・・。」
蹴りの衝撃が強すぎて、凰がめり込んだ壁にもう一度ラウラがめり込んだ。そしてそのまま気絶した。
『・・クロノス兄様、鬼畜ですね。』
「ふん・・まだ、本気ではないがな・・。本気ならアイツは胴体が二つにちぎれているさ。」
『お・・恐ろしい・・。ではお疲れさまでした。今回の事は束様に提出し、新たなパーツ、【ジーニアス】の開発に活かすとします。』
「あぁ・・そうでなくては手伝った甲斐が無い。・・期待している。」
『はい。では、お疲れまさでした。』
「あぁ、・・それとこれから生徒会室に行くと伝えてくれ。楯無にも連絡を。」
『承りました。これからすぐという事で、よろしいので?』
「そうだな・・一応汗だけは流して行く。ラウラが思ったよりも強くなっている。[ハザードレベル6]・・ぐらいは行っているかもな。」
『それはまた・・そちらのデータと基礎体力データも計測するように束様にもうしておきますね。』
「あぁ、それが良いと思う。では汗を流しに行くから、楯無とラウラの件頼んだ。」
『はい、お任せを。』
そう通信終了して俺はアリーナのシャワールームに入る。専用の男用の寮とシャワールームが出来たので部活をした生徒や体力訓練をした生徒がよく使う。一応女子用と離して作ったので女子生徒がこっちに来るはずはない・・筈なのだが・・、
「あぁ・・此処が男性の使う男の空間・・禁断の神域・・まさに禁則域・・。先ずは準備段階に体をほぐして・・」
「何をするつもりだ、馬鹿者!?」
シャワールームの前で、もじもじしていたジャージ姿の女子生徒が準備運動を始めたので慌てて頭部にチョップを入れた。
「はきゅんっ!?」
その場で崩れ落ちた。良く見れば・・生徒じゃなく教師だった。
童顔の教師、『ルクレール・オルレア・アンジェ』・・男子生徒の注目を集めている教師だ。
専用機はミドルネームの『オルレア』。主兵装はレーザーブレードの月光[ムーンライト]。
いつもはライフルを持っているが、本気になると両手に月光を持って高速で切り刻むという、どう考えても男らしい精神の持ち主だ。
一部のファンからは『漢女』と書いて[オトメ]と呼ばれている。
元はファントムタスクのメンバーで、俺が解体する前に独自に脱走、その後はフリーの傭兵だったが、俺が教師として引き入れたいと言うと勝負する事に。
俺は普通にIS装備で、ストレイドを使用して勝負した。勝ったら教師としてでも女としてでも好きにしろと自信満々でいって来た。初めはまた女尊男卑だったかと思ったが、強さこそが真髄と考えているらしく、自分より弱い男に抱かれたくは無いという考えだったらしい。だから、なんでそうも男らしいのか・・。
「それが・・こんな事になるとは・・。」
目の前で気絶したアンジェ先生。男に興味を持ったことから、男の事で知りたいと思うと何処でも突っ走ろうとする『がっかり美人』と言われているが、やはりその美貌と男らしい精神から人気は高い。
今回もおそらくは男性の体、特に成熟しきっていない男子生徒の体が知りたいと思っていたのかもしれない。あと、この学園・・男子生徒の受け入れが始まってから何故か[男の娘]と呼ばれるジャンルの可愛い系の男子が異様に多い。
おそらくコアの適正上、コアが気に入った人物を受け入れているのだろうが・・そう言う性格なのだろうか?性癖と言っても良いかもしれない。
「っは!?私は・・そうだ!男の娘の体をなめるように観察したいと・・」
「アウトー!!」
しゃがんだ状態のアンジェ先生に踵落としを決めた。
「ぐっはぁ!?」
再び気絶した先生をスマキ状態にして生徒会室に連れて行くようにした。
五分でシャワーを浴びて着替え、気絶から目覚める前に生徒会室に連行。
簀巻き状態の蓑虫[アンジェ]を肩に担ぎ、生徒会室に連行。虚に教育的指導をしてもらう事にした。現在、学園卒業後もすぐには就職先が無い生徒には、その分野に特化した大学や学園の特別講師と言う仕事を斡旋している。布仏虚もその役目上、生徒会顧問としての仕事を振る事にしているので教師への説教などもしっかり勉強済みだ。
・・・・そんなこと勉強しなくても・・なぁ・・。
怒ること前提なのかぁ・・。
それからとりあえず布仏が戻って来るまで俺はティータイム&楯無の仕事の手伝い。
お互いに無言で隣の部屋の説教を聞きながら、書類整理をこなして行く。
・・・。
教職員、一番採用させてるうちの企業が悪いのかなぁ?
・・もう少し、能力よりも性格を重視させるようにしようかなぁ?
この前、従兄弟の家に行くと年上の従兄弟の息子が大きくなってました。
正直、自分が老けた感じが半端なかったですね。
その子がサンボンツノカブトを自慢して見せてくれました。
いやぁ・・年取ったら虫の足ってどうもダメですね。
昔はあんなに大丈夫だったのに・・。
なんか、いろいろと泣きそうな旅行でした。
PS、山城に上り特殊な堀を見ようとしたら足首をくじきました。
その後何とか上りましたが、山城の特殊な形状に翻弄されてボロボロに・・。
山城を責めるのはきついのを、なるほどと実感できた夏でした。