皆さんもお待ちかね、例のライダーシステムです。
では、本編へどうぞ。
連絡して話を聞いた結果、衝撃を受けた俺はすぐさまラボに戻った。
「タナトス!回線を開け。それとアメリカが独自にライダーシステムだと・・どう言う事だ!?」
『いや、私に聞かれても・・。調べた限りじゃこの報告書、どこかおかしいわよ?【作った】のじゃなくて【見つけた】って言う報告が有るわね。どう言う事かしら?』
「・・もしかして、拾った・・という事か?」
『それならどう言う事になるのかしら?数多の仮面ライダーさん?』
「・・・世界規模の危険性を視野に入れなければいけないかもしれない・・。」
すぐさま俺はシステムを立ち上げて、使用して無いベルトのデータを出す。
『アーマード・ライダー・システム』・・鎧武≪ガイム≫のシステムだ。
俺の機体にも組み込んである、『戦国ドライバー』と『ゲネシスドライバー』。そしてソレを使用して変身するためのアイテム、【メロンロックシード】と≪メロンエナジーロックシード≫を持っている。他にも有るが、大きく戦力になるのはこれだ。
『ロックシード』は普通のアイテムではない。異世界と繋がるゲート的な物『クラック』を通った向こう側の世界にある植物の実を『戦国ドライバー』を装備した状態で収穫した時のみ、『ロックシード』のアイテムとしての効果を発揮する。
つまりは、何らかの理由から戦国ドライバーを手に入れた人物がいて、そこに開いたクラックを通り、ドライバーの力を使ってロックシードを手に入れた。そして、宣言したとなれば量産化が出来ている可能性が有るという事だ・・。
「・・マズイ・・。これは非常にまずい・・。」
『何?アイデンティティーが無くなるとかじゃないわよね?』
「クラックがこの世界に開く条件が有るという事だ!『インベス』と言う怪人がそのクラックを通って表れない保証はない!クラックに迷い込んだ一般人がインベス化して人を襲う可能性もある!・・分かって居ればその因子ごと壊してやった物を・・。此処まで世界と結びついたなら、因子どころの問題じゃなくなった・・。どうする・・どうしたらいい・・考えろ・・落ちつけ・・頭を冷やすんだ・・。」
普通に無い異常事態に俺の頭はありえない位熱暴走を起こしている。知恵熱が出そうだ・・。
「・・とりあえず、そのライダーは誰が成るのか、その情報は分かるか?」
『えっと・・少し待ってちょうだい。・・・・分かったわ。パイロットネーム【イーリス・コーリング】。現アメリカ代表ね。それから、その部隊の数人にもベルトが有るらしいわ。量産型で力が低いと書いて有るけど‥おそらく、ロックシードの事をよく知らないのでしょうね。ハズレを引いたのを知らないのでしょう。』
「・・イーリス・コーリング・・か。・・そうだな・・・っ!・・そうだ!それよりも強いライダーを当ててアメリカ独自の物から手を引かせる。その後で関係資料を消して、更に関係者の深く事情を知っている人物も消す。おそらくだが、コーリングはそこまでは知っていないはずだ。そうでなければあんな危険そうな物は使わない。」
俺はすぐさま別のシステムを立ち上げて作成エンジンを起動。
ラボ内に有る機械をフル活用してそのベルトを作成する様にした。
装備するパーツはあっても、ソレを使うベルトは一つしかない。
今までの皆が付けたベルトは俺が作ってきた物だ。記憶とデータ、因子をつなぎ合わせて皆に使えるようにして来た。それが無理やりに繋がれた因子なら、きっとどこかでほころびが出る。それがクラックなら大変な事だ。人類の危機ですらあるのだ。
だから俺は焦る。ベルトを作る。
そして、適合する操縦者をピックアップする。誰に使わせるか・・ソレを考えて、データを照らし合わせる。
そして、見つけた。そのパイロット名は【ナターシャ・ファイルス】、使用機体名『シルバリオ・ゴスペル』。アメリカとイスラエル共同開発の高機動型広範囲制圧機体らしい。
・・この機体性能と使用する武器、そして代表のコーリングと親友関係にあるというのも好条件だ。
ベルトが完成し次第、すぐさまアポイメントを取ろう。
・・ダークライダーのはずなのに世界の事を危惧して焦るとは・・俺も丸くなったもんだ・・。
まぁ、仕方ない。此処には大勢の友人や仲のいい人間が居るんだ。
その関係は嫌いじゃない。程よい距離感が気に入っているんだ。
「・・だから、俺の邪魔をする気にくわない奴をぶっ潰す。それで良いんだ。」
声に出して覚悟を決めた。俺は俺らしく、ダークライダーの力とファントムトリガーの権力を使って全てを手中に収める。
俺のベルトは決まっている。それと同じ種類のベルトを元にシステムの構成をしていく。
シルバリオ・ゴスペルにOSのアップデートでフレームシステムに付け替えるだけで良い様に機体のフレームを作り上げる。それから、それにベルトシステムを組み込むようにあらかじめから作って置く。
後は機体からコアを移し替えて、フレームに外装をつけかえたり、内部のシステムと兵装を連結させたりすればいいだけだ。
「さて、本気ではじめるか・・。」
俺は自身の力を引き出して全力の大急ぎでのシステムを一から作る作業に入る。
おそらく常任で有れば脳が焼き切れるほどの計算と構成の連続を端末で打ちこんでシステムを構築していく。
『相変わらずのコンピュータ顔負けのスピードよね。まぁ、私も同じくらいにはできるけど・・気分のらないしやらないわ。』
「だろうな。」
会話をする為の方に脳を使うのも実は面倒だが、タナトスシステムとしての人格がはっきりしている以上、構わなかったらいじけるんだよな。そうなると拗ねたり悪戯と称してどんな事をしてくるか分からないのだ。そんな事だけは防がなければならないので・・。
前に『人格が有る、タナトスシステムなんて必要じゃない。このようにコンピュータシステムは人の言う事を忠実にこなせばいい。』と言っていた外の企業の技術者が、新しく組んだ最新機能のシステムを我が社『SIRS』に発表していたんだが、それを見て腹を立てたタナトスはそのシステムのファイアーウォールをあっさりと攻略。システムを根本から書き代えて聞かれた事や作業に対しふざけた対応しか返さないシステムにした。
例えば、「この計算を解け。」という命令に対し、その計算式を解いた後、わざわざ答えを二進数で表示。画面いっぱいの0と1の羅列になった。
他にも、「この人物は美人かそうでないか?」という問いに対して、『約200年前の南アフリカ共和国のグレイスさんから見たらとてつもない美人に見えるだろう。』という答えが来た。誰だし、何故そんなとこの個人に限定するのか訳が分からない。逆にその答えは適当じゃない場合で実在する人物の感想だったら怖いと思う。
閑話休題
そう言う事で下手な事だけはさせたくはないのだ。
そしてそんな関係ない事よりも、ベルトを作るのを急ぐ必要が理由が有るのだ。その理由が大きな事実なのだが・・最終的な事だけ言うと、世界が滅ぶ可能性が有る。
その滅ぶ可能性の理由が【戦国ドライバー】と『クラック』の関係だ。
戦国ドライバーを使用するときにはロックシードを使用する。そのロックシードを取りにクラックの中に入る。その先に繋がっているのは【ヘルヘイムの森】だ。
コレが問題なのだ。
このままでは世界は滅んでしまう。
[悪意の無い害悪]という矛盾、ヘルヘイムの森によって・・。
ソレを止める為にも、俺はアメリカの暴走を止める。
言葉で言っても無駄だろう。
難癖や色々と理由をつけて来る。独自で得た力を失いたくないだろうからな。
だが、俺が持っている以上は専用ではない。独占と思っていてもらっては困る。
そうこうしている内に機械が止まる。さぁ、完成だ。
「これを使ってアメリカを説得する。そうでなければ・・滅んで貰うだけだ。世界の為に・・な。」
手に持つのはバックルに装備させる事が出来るベルト。
そして、モニターには量産型のベルトの設計図とシステム。
「この、『天のベルト』と『シルバリオ・ゴスペル』を組み合わせた新しい機体にかける。」
世界を守る。納得しないようなら、久々にファントムトリガーの仕事をしようじゃないか。
因みに、もしもナターシャにつけさせるなら一番適合しそうなイメージは【ピーチエナジーロックシード】ですね。
・・爆発する?
まぁ、別なものが付きますがね。