IS ダークライダークロニクル   作:金宮 来人

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どうも、私です。
また暑くなったり大雨が降ったりと忙しい一日でした。
環境の変化に皆さんも気を付けてくださいね。
では、どうぞ。


新規学園編 08

「『さぁ、実験を始めよう。』」

ラウラと同化したバグスター体の俺がラウラを操り、一度ボトルを取り外す。挿さっていたのはエボルラビットとライダーシステムのボトルだ。

それを握り、エボルの力を凝縮させて体にある力をすべてボトルに移す。

そして、ソレを終えた後で赤黒く、禍々しい色に輝くボトルをベルトに差し込む。

『ラビット!ライダーシステム!エボリューション!』

「・・変身!」

手をクロスさせて肩の高さで伸ばした『俺』はその力を纏う。

『ラビット!ラビット!エボルラビット!!フッハッハッハッハッハ!!』

変身した後で「俺」がそのエボルラビットの前に立つ。するとラウラの体がその中から出てきた。ラウラは気を失っており、目を閉じてぐったりした状況で出てきたまま倒れた。

【ガチャン・・】

手からハンドルとバグヴァイザーが落ちた。

それを俺は支えて抱え上げ、バグヴァイザーを回収する。

そして、一度アリーナの控室に飛んでベンチに寝かせる。

そして、アリーナの真ん中に立っている『俺』の前に立ちお互いに手を伸ばす。その手が重なった時、エボルの体に俺は入り込む。その結果「『俺』」は一つになった。

「・・フェーズ3・・完了。」

これでまたアメリカの野望を阻止する手に近づいた。

「あとは、・・コレだな。」

取り出したのは石のようになっている一つのトリガーのついた機械。

「・・まぁ、いいか・・。これならもうすぐだし、いざとなれば最終戦でもいいか・・。」

俺はそれを収めて変身を解くとラウラの寝ている控室に入る。検査端末をつけて計測をして問題がないことを診断して終わったところへクロエが駆け込んで来る。

「クロエ、ラウラはエボルの因子で汚染されていた。このままではジーニアスが使えなくなる可能性があった。それ故にその因子を除去したに過ぎない。まぁ・・これからはエボルドライバーを使えなくなったからな。『フルフルラビット/タンク』でどうにか耐えろ。それから、俺が持っている通常のフルボトルのデータと成分はやる。俺には必要になったものがあるからな・・。」

そう言って俺は手持ちのボトルのデータが詰まったタブレット端末とボトルの詰まったボックスを渡す。

「一応データのコピーと劣化量産ボトルがあるが、それはマドカに渡してある。そこにあるそっちの方はオリジナルのボトルだから気をつけろよ。」

俺は手に黒いパネルといくつかのボトルをもって歩く。

「・・さて、アメリカがその気ならそっちでも実験を始めるか・・。」

俺はとある装置を作るための設計図を端末に打ち込んで歩く。

『ネヴュラガス注入装置』『黒ボトルスマッシュ生産計画』

そう打ち込んだデータをある程度の形にして歩みを止める。

たどり着いたのはラボの格納庫。

その扉の前にもう一人の立っている影があった。扉を見つめてこっちに気が付いていない。

「おい、シャルロット・・まだ呼んでないんだが?」

「あ、ごめんね。でも、新しい機体が気になっちゃって・・。通りがかりだったんだけどね?」

「・・そうか。まぁ、いい。もう少ししたら呼ぶ予定だ。一度用事を済ませてここに戻ってこい。」

そういうと顔を明らかに緩ませて、

「わかった。急いで終わらせてくるね。」

そう言って走っていった。

「まだ、最終調整が終わってないというのに・・。楽しみなのは仕方ないか・・。」

頭を掻きながら部屋の中に入るとそのまま椅子に座る。いつものラボの実験室と違い、机の上は乱雑にいろんなものが積んであった。実験した道具もそのまま置いたままだったりしている。

「あ~・・そろそろ片付けるか・・。」

机の上からものをケースに収めていると、出てきた『ある物』・・それは・・、

「これは・・確か未来の・・」

そう、まだ未来に当たるライダーベルトのパーツ。変身道具とでも言おうか。

その『時計のような形をした物』を見るが、・・ケースに収めた。

「これはその時が来ればおそらく使うことになる。なら、俺はその時のためにこれを保管しておかなくてはな。」

それを閉めて机の上もきれいに片づけた。そして、ライダーシステムを組み込んだ機体の最終調整を行う。最後にエンターキーを押して完了音がする。

「完成だな・・。後はシャルロットに違和感がないか聞くだけだ。」

ちなみに俺はライダーシステムを使うメンバーのスリーサイズから体の筋肉量などもすべてを知っている。システムに合わせるためだ。『ビルド』シリーズはハザードレベルに合わせて基本システムは進化する。だが、その力量に兵装が付いていかないことがあるので、強化パーツが必要なのだ。ラウラは特に生まれた元が『アドバンスド』なのでその力が顕著に表れていた。

「クロノス!来たよ!」

「あぁ、ちょうどいいタイミングだな。今しがた最終調整も終わったから、お前が装備して違和感がないか確認するだけだ。これがお前の機体だ。」

そう言って渡したのは腕につけるベルト式の待機状態の機体。

「へぇ・・。リストバンドみたいなの?」

「それは一番最新型の機能がある。種類で言えば旧式に近いが、能力としては俺に匹敵する力があるものを使える。」

「クロノスに匹敵・・って最強クラスってことじゃないかな!?そんなもの渡して大丈夫なの!?むしろ私が扱えるの?」

「大丈夫だ。それじゃアリーナに行くぞ。」

俺は実験用のアリーナへと足を運ぶ。控室にはクロエもラウラもいなかった。

アリーナに飛び出してフレームシステムでISを起動。シャルロットも同じようにフレームシステムで起動した。

姿はあまり変わってないが手首と腰にソケットがある。

「機体名は『装甲昆虫型ライダーシステム【インゼクター】』だ・・。」

「【インゼクター】・・か。」

使い方を教えるために俺も同じシステムを呼び出す。腕にスロットが装備される。

「さぁ、見せてやろう・・最強の力の片鱗を!!・・ふん!」

腰を沈め、腕を伸ばして力を込めて構えて肘をまげて手首を見せるように掲げる。

そこへと金色に輝く機械の昆虫・・コーカサスオオカブトがスロットへとはまる。

「変身!」

『ヘンシン・・』

体に金色の装甲と水色に光る複眼、そして頭に三本の角が輝く。

『チェンジ・・ビートル・・』

「これが『仮面ライダーコーカサス』。コーカサスゼクターを装備した姿だ。」

「・・わかった。わたしはどうすればいいのかな?システムを見たら、ゼクターはいろいろと居るようだけど?それにゼクターをつけるスロットも各所にあるようだし・・。」

「お前に素質は関係なく使えるようにシステムを組みなおした。どのゼクターでも使える。試しに好きなものを呼んだらいい。その時に呼べるものはその機体のシステム内に表示されるようにしてある。」

「わかった・・。じゃあ、コレにしてみよう。来い!カブトゼクター!」

そう呼ぶと空に穴をあけたようにして異空間から赤い機械のカブトムシが飛んでくる。

それを手に持つと腰にあるバックルが連動して光る。どこにつけるかがわかるようになっている誘導システムだ。そこへ赤いカブトムシを装備した。

「変身!」

『ヘンシン・・』

銀色の装甲をつけた赤いライダーが目の前にいる。

「成功だな。違和感はないか?」

「うーん、違和感だらけだね・・。ここまでライダーシステムが力にあふれると思ってなかったから、慣れるのに時間がかかりそうだね。っそれにほかの子も特性があるみたいだし、時間が必要だね。」

「そうか。まぁ、システムの説明をもう少ししておこう。まずはその姿はさなぎの状態だ。その装甲をとることで真のライダーの力を使える。まだ抑えてある状態だ。堅い防御型というやつだ。さなぎは成虫へと成長する。」

「そうなの!?これでも十分力があふれるのに・・。」

各所を見回すように首を動かしているシャルロット。

「さぁ、次の段階だ。アーマーをパージする。まず半分だけゼクターの角を持ち上げろ。」

そういうとシャルロットは言われるとおりに『ゼクトホーン』を半分起こすと、装甲が音を立てて浮き上がる。

「それから、角を完全に引き上げると装甲が飛んで真のライダーフォームになる。それが『キャストオフ』だ。これはあるライダーと無いライダーがある。使い分けろ。」

「うん・・キャスト・オフ!」

『キャスト・オフ!・・チェンジ、ビートル!』

装甲が飛び俺はそれを手ではじく。そして首元に下がっていた角が上がり、完全に頭部に装備されると複眼が光る。

「これが真の仮面ライダーカブトだ。」

「わかった。これならいける気がする。」

「いや、まだ足りない。真の力はこれからだ。」

「えぇ!?」

「『クロックアップ』システムを使え。腰と腕のベルトの両方についている。それを使えばお前は他の者を超えた速度で動ける。周りが遅く動くように見えるぐらいにな。」

「わかった、・・クロックアップ!」

『クロックアップ!!』

そういうと一瞬で目の前のシャルロットが消えるように移動した。俺は腰に手を伸ばす。

「ハイパー・クロックアップ・・。」

『ハイパー・クロックアップ!』

ハイパーゼクターのボタンをたたく。すると機械音が流れ、ほとんど周りの風景が止まった状態で【カブト】に変身したシャルロットが後ろに立っていた。その手は俺の顔をつつくように人差し指が伸びている状態だ。

俺はそれの後ろに回る。そして、後ろから回し蹴りを横腹に決めた。ほとんど動いていないかのようなゆっくりとした動きで横にずれていくシャルロットをさらに地面に殴り倒すように拳を上から落とした。

『クロックオーバー・・』

【ドガゴン!】

音声とともに速度が戻り、シャルロットは体を横に【く】の字に曲げて顔面を地面にたたきつけられていた。実に異様な光景ではあるが・・。

「むぎゃぁああ!?いったぁあああああ!?」

「はしゃぎすぎだ、馬鹿者。」

顔を上げて変身を解くシャルロットは涙目だ。脇腹にも手を当てている。

俺は変身を解きながら腕を組んで見下ろす。

「ご、ごめんなさい・・。」

「下らんことをしてるからこうなる。・・まぁ、このままお前は好きに変身して問題ないか確認しろ。そしてそれぞれの特性を生かすように。」

「りょ、了解です!」

啓礼のようにびしっと額に手を付けて起立をする。

「ならばいい。・・がんばれ。」

そう言って肩をたたいて俺はアリーナを後にした。

後ろから、

「頑張るぞ!」

という意気込みを込めた声を聴きながら。

 




今回、コーカサスだけはもらいましたが、別にシャルに【初代メテオ】ケタロスをやらせるわけではないので・・悪しからず。
正直ほとんどのゼクターは出番がないと思います(笑)
シャルをカブトにした理由は・・特にありません。
では、また次回。
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