色々とやることあって、遅れました。
あと、予約したつもりがひと月先になってました。すいません。
話はばちこーん変わって、今回変身するのは、なんとあの人!
誰なのかは、この後で。
では、どうぞ。
鳳の機体を作ると同時に、俺は自分が使うシステムのチェック、アメリカの【イーリス・コーリング】、【ナターシャ・ファイルス】にコンタクトを取ろうとしたが・・ダメだった。
既にイーリスは戦極ドライバーの正式運用を始め、それを世界中に配信し始めた。
俺に頼らなくてもライダーの力が使えると言う事で世界中からアメリカへの注文、技術開示依頼が殺到している。
ナターシャの方は完全にイーリスと組み、シルバリオゴスペルにも戦極ドライバーを搭載することを試験的に行っているとの事だ。
「っく・・クソが!!」
俺は机の上にあったアメリカの機体とのライダーシステム案を地面に投げ捨てた。
「このままではヘルヘイムの森がアメリカだけではなく、世界中に拡散される。・・どうにか抑える手はないのか・・。」
しかも最悪なことにその危険性を訴えた俺は、自身の優位性を守ろうとする愚かな人物扱いされて、新聞によって各国から叩かれた。日本からもだ。
「何が、【君自身が上にありたいから言っているんじゃないのかね?】だ!!人間はこれだから愚かなのだ!!・・・こうなれば、戦極ドライバーよりも俺の機体たちが上なことを証明し、そのうえで世界中に警告を発せる場を設けるしか・・、そうか!!ビルドの世界であった各代表のライダーバトル!あれを使って世界に広めるしかない!!」
俺は自身の機体ともう一つ、対になる機体を作り始めた。
そして、しばらくして二機の機体ができ次第俺はアメリカの代表に宣戦布告し、それを世界中に配信、ライブ中継することを広めた。
「これは正々堂々とした勝負。そちらの代表とこちらの代表、その力の差を世界中で認めてもらいましょう。」
『それをして、こちらに何の利があるのかね?ミスタークロノス。我々はしっかりと世界中に広めている。』
モニター通信でやり取りをする。相手はアメリカ軍務大臣。ISの軍事利用を進めているとはっきり言っているものだ。俺達でさえ一応は学生の形でかくしてカモフラージュしているのに・・。見た目がムキムキならわかるが、丸っこい脂ぎったやつなのが非常に解せん。
「その戦極ドライバーの危険性を隠してな。俺はこの場でそれを訴えてもいい。信じるかどうかは世界中の人間だが、それでもアメリカ自体の信用は落ちる。もし、その勝負でこっちが負ければそれは一切関与しない。むしろ技術提供も行う。それでどうだ?」
『・・なるほど。それでは、ミスタークロノスとドクター束の身柄をこちらに移していただけると言う事と、あなたの作った機体はすべてこちらのものとなるという条件なら・・。』
「問題ない。・・それでは交渉成立だ。ちなみに勝負の際、一切の干渉は無いことを確実に約束する。そちらも真剣勝負、代表選手は二人だが同点ならそちらの勝ちでいい。」
『わかりました。では、日時と場所を設定しましょう。どちらを希望でしょうか?』
「場所はそちらが決めていいし、日時は世界中の配信のために世界IS委員会に決めてもらおう。ちゃんと俺は加わらないし、話し合いの上で決めた後、両方の合意を得る。これで如何か?」
『問題ないですな。では、・・束の間(つかのま)の頂点の座を喜んでいてください。』
そう言ってモニターは通信を切る。俺ではなく、タナトスさんが切った。
『・・あのクソ豚、肉団子にしてやろうかしら?』
「いや、大丈夫だ。・・引導は俺が渡す。」
そう言って金と黒の携帯電話を持つ。
「代表は俺と束だ。」
俺はその携帯をぎゅっと握った。
「・・俺は力を示す。正当性を主張する。・・たとえ世界が正義と言ってアメリカを選択しても、そうなった時は俺は悪として自身の正当性を貫く。・・・それが、世界中の悪であってもだ。俺自身の正義のために、俺は悪にでもなる。」
手の中の携帯を見つめてそう呟く。
「それが、俺の決めた・・ルールだから。」
俺は暗くなったモニターを睨みつけた。
そして、相手の指定してきた場所はIS学園の一番大きい『第一アリーナ』。日時はお互いに納得した日時で5月5日AM5時・・わざとか?
そう疑ってしまうな。
だって俺の使うライダーシステムと明らかに関連があるのだから。
実際は世界中の時間を鑑みての事らしい。時差やいろいろな条件下からイギリスか欧州当たりの方でやる物だと思った。
とりあえず、俺と束は選手としてスーツに着替えて他の奴らからライダーシステムを使ったISの待機状態を一時預かった。さらにそれを大会の代表審判役に預ける。そして、目の前の金庫に入れて鍵を2つかけた。
これで相手から他の機体の介入の危険性、横やりや援護などが行えないことを示し、難癖をつけられないようにしたのだ。
こっちの生徒の危険?それをすれば俺が黙ってはいない。
女子供を何かするというのなら、普通にファントムトリガーが動くだけだ。ライダーでなくとも訓練はしっかりとしてある。
そう思って会場で構えると相手の選手二人も登場した。
「・・若いな。イーリス・コーリングだ。」
「初めまして、ナターシャ・ファイルスよ。」
そう言って握手を出してくるが、
「すまないが、アメリカのお偉いさんが難癖をつけないためにも接触は控えさせてもらう。握手をした際に薬などを仕込んだとか言われたくはないのでな。」
「・・そんなことを言ったのかうちの方は?」
その言葉に俺は驚く。もしかして、俺がアメリカに伝えた危険性などは操縦者には伝えられてないのか?・・それもこの勝負に勝ってからか。
「そう・・だな。この勝負に勝ってからすべてを話す。」
「なら、聞けず仕舞いだな。この勝負は私たちが勝つからな。」
そう言って胸を張るイーリス。・・デカいな。鳳の同じ行動でもこうも違いがあるとはある意味面白い。
「そちらは・・篠ノ之束博士ですよね?」
「そうだよ?心配してるの?それとも疑問?・・私の事なんだから、自分で決着つけるってのが筋ってもんだよ。・・愚か者どもに格の違いを見せつけるには私自身が出た方がわかりやすいからね。」
白系のISスーツに兎耳。いつものエプロンドレスでないのが目新しい。だが、それだけ真剣にこの場にいると言う事だ。あの自由奔放の束がこの場にいること自体がすごい事だともいえる。それだけ真剣なのだ。
「さぁ、お互いの第一試合の選手だけ残って、あとは控えの部屋に。替え玉だと因縁をつけられないようにここで変身しよう。」
そう言って束が定位置につく。俺は控室に下がるとシールドバリアーが展開される。
『さぁ、今世紀最大のバトルです。アメリカの国家代表『イーリス・コーリング』、テストパイロット『ナターシャ・ファイルス』対、IS学園代表『クロノス・クロニクル』、『篠ノ之束』の代表試合です!』
そう言って俺の居る控室にもモニターが映される。
『第一試合、ナターシャ・ファイルス選手対、篠ノ之束選手!』
お互いに機体の準備をする。束はフレームスタイルを展開。そして、ライダーシステムを起動してベルトを腰につけた。
対してナターシャは『シルバリオゴスペル』に戦極ドライバーをつけて追加装甲型にしたようだ。
『バナナアームズ!ロックオン!』
「変身!」
『ソイヤ!バナナアームズ!ナイトオブスピアー!!』
白い機体に黄色と赤の装甲が増えた。・・あれ、無駄じゃないか?
「・・もしも・・この勝負で勝敗に納得がいかなくても・・、世界を救うためなら悪にでもなる。クロノスはそう言った。なら私も覚悟を決めて、・・この場に立つべきだと思った。だからはっきり言う。・・よそ見をするな。お前の相手は、この私だ!」
そう言って『白と青の携帯』を開く。Ψ『プサイ』を象った文字が見えるその携帯電話を持ったまま指は数字を3つ押した。
その数字は【3】【1】【5】・・そして、エンターを押す。待機音がして携帯を閉じる。
『スタンディング バイ・・』
「変身!!」
『コンプリート!』
形態を差し込んで横に倒す。
青いフォトンストリームが体に走り、白と青の仮面ライダーに変わる。
「空の帝王・・天のベルト『仮面ライダー・・サイガ』。」
背中にジェットパック、天のベルトの名のごとく空を駆ける力。
「・・さぁ、お前と私の人生をかけたゲームを始めよう。」
そう言って手を構えた。
はい、変身したのは束さんでした。
予想は当たりましたか?
次回、新規学園編 11話
『天のベルト・地のベルト 白と黒の帝王降臨!?』
ではまた次回。