今回は二話、連続投稿となっております。
前・後編でこの物語は終わりとなります。
では、
皆さま、善き終末を・・・。
五面のベストマッチ・コンボのボトルを差し込み終わる。最後に残った上面の黒いパネルにネヴュラガスによって黒くなったボトルを挿しこむと金色と黒に輝く。それを差し込み続け、最後に残った黒いボトルを差し込む。すると、上空が暗くなる。
見上げた先には巨大な黒い闇、『ブラックホール』が存在していた。
「これで、俺の仕事も終わりか・・。」
その力と共鳴するようにボックスは宙に浮かび、巨大な力を纏って存在している。
「何をするつもりなんだ!?クロノス兄さん!」
そこへラウラが飛び込んでくる。続いて他のメンバーも入ってくる。
塔の屋上は庭園のようになっており、今は力の暴風が吹き荒れている。
「これによって世界を滅ぼす。そうでないとこれ以上は宇宙が危険だからな。」
そう言いながら俺は『白い』パネルとラウラから奪った『ジーニアスボトル』を取り出す。
「そして、『こう』する訳だ・・。」
俺はその白いパネルを黒いパネルに乗せて、その上からジーニアスボトルを重ねた。すると上空に向けて光の線が飛び出していく。
するとブラックホールからもう一つ、地球が現れて引っ張られるように近づいている。
「あの地球はここと違う世界。並行世界の地球だ。あの世界も終わった世界。どちらも滅びなければならない世界同士。それをこの世界にぶつけて対消滅させる。」
「そんなことしなくても、ヘルヘイムの森を退治すれば・・。」
「もう遅い。・・汚染が広がった。アメリカや日本だけじゃない。世界中どこにもインベスや敵が現れている。クラックに引き込まれて居なくなる人も後を絶たないし、逆にヘルヘイムの芽がこちらの世界にも芽吹き始めた。もうこの世界はおしまいなんだ。だから、俺はこの『エボルト』の破壊の力を使うことにした。」
手元のボックス、『パンドラボックス』を叩く。
「こいつを止めたきゃ、俺を倒すことだ。俺は光に乗って途中の次元の狭間で待っている。お前らが俺を倒そうとするなら受けて立つ。覚悟してこい!」
そう言って俺は光に乗って宇宙へと飛び出す。そして、荒野のような世界で座る。
・・あいつ等の正義を信じて。
◇
どうする・・本当にこのままじゃ世界が・・でもクロノス兄さんの選択も間違っていない・・。
そう私『ラウラ』は悩む。
「「「「変身!!」」」」
そうしていると、アナザーイチカと簪、シャルロットと鈴音が変身をする。
アナザーパラドックス、クローズマグマ、ダークカブト、龍騎が空を見て構えていた。
「お前ら・・。」
「クロノスがあんな言い方をしたんだ。」
「たぶん、何か考えがあるんだと思う。」
「なら私たちはそれを支えなくちゃいけない。」
「そうしてやるのが、あたし達のやることだから!」
そう言って四人は光に乗って飛んで行った。・・それを見つめて頭を振る楯無。
「簪ちゃんだけにかっこいいとことられたくはないわね。・・変身!」
『グリスブリザード!』
ブリザードナックルにボトルをはめ込みソレをベルトにさしてハンドルを回す。
『激凍心火!グリスブリザード!ガキガキガキガキ!ガキーン!』
【グリスブリザード】に変身した楯無も飛んでいく。
目の前にある塔の壁に飛んで行った全員が戦っている映像が映し出される。
人数がいてもやはりクロノスには敵わないらしく、攻撃を食らわせながらもみんなが倒れていく。それを私はどうするべきか・・こぶしを握り締めて歯を食いしばる。
そこへ、塔を上がってきたほかのメンバーが後ろから背中を押すように手を当てた。
「私はもう、あなたに託すしかありません。」
「こっちももう変身ができないからさ。」
「アタシ等の分まで、あいつをぶっ飛ばしてきてくれ!」
「アタシもあんたに、」「私もあなたに、」「「託す。」」
クロエ、レナ、マキ、チョコとバニラも私の背中を押してくれた。
隣へマドカが立つ。光を見上げながら、
「さぁ、これが最後になるだろう。クロノスのことだ。」
そう言って『フルフルラビットタンクボトル』に似た形状の紫色した長い物を取り出す。
それを二つに分けるように折り曲げた。ベルトは何故かビルドドライバーだ。
『プライムローグ!!』
それを挿すと待機音が流れ、ハンドルを回す。
『ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!・・アーユーレディ』?
「どちらにしろ、世界に対して何か考えがあるんだ。きっと・・。わたしはそれを信じてる!変身!」
『大義晩成!!プライムローグ!!ドリャドリャドリャドリャドリャァァーーアッ!!』
ローグを最後の強化した姿、『プライムローグ』へ変身してこっちに手を伸ばす。
「大義のために、何かを犠牲にしようとしている。それを一緒に聞くぞ。」
「・・そうだな。相手は自己中心的で自意識過剰で、・・それでも誰よりも優しいあのクロノスだもんな。」
『マックスハザードオン!』
ハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを取り出す。
『ラビット&ラビット!』
「私は世界を救いたい。皆を守りたい。だから・・」
『ドンテンカン!ドーンテンカン!ドンテンカン!ドーンテンカン!』
待機音がして、ハンドルを回す。
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
と音声が流れながら歯車が回り、赤いロボットのウサギが飛んでくる。
「変身!」
ウサギが割れて装甲となり体に装備される。
『紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』
変身した私はマドカとともに光に走ってその光に乗って飛んでいく。
「世界を守るために、クロノスが何を考えているか知りたいんだ!」
光の先にあった荒野に、先に行ったみんなが倒れていた。
「私たち姉妹の力!熱い思いをぶつける!燃え滾るこの思いを!!」
「心火を燃やしても凍るほど固い!この滾る思いを!!」
「「誰か私たちを止めてみろぉぉぉおおお!!」」
クローズマグマとグリスブリザードが攻撃を連続している。姉妹そろっての巧みな連撃だ。
「止めてやろう、貴様らの運命さえも・・、なぁ!!」
だが、それもエボルトによって防がれていく。
「ふむ、メインが来たな。では、お遊びはこれまでだ。」
『レディ・ゴー!・・ブラックホールフィニッシュ!!チャオ!』
ハンドルを回して、技を打つために右足と拳にエネルギーをためて構える。
「「きゃぁー!?」」
二人の拳をそのエネルギーの拳で殴りあって反発させて二人を同じところに一纏めにしてそこに回し蹴りを決めた。
吹き飛んで地面に転がり、変身が解けた二人に同じようにダメージを食らっていたアナザーとシャルロットに鈴音が這いずりながら近づく。
マドカはそのみんなを助けて後ろへと下げていく。
クロノスは変身を解いた。全員を倒した後で荒野に転がる黒い四角い石のようなものに座ったクロノスは人間の状態だった。
私はフルボトルバスターを剣にして構える。
「クロノス、実際にあなたは何を考えてるのか、教えてもらう。」
「できるのか?お前に・・。」
「やって見せる。」
「それが覚悟という物なのか・・。」
立ち上がり、手をはたく。
「・・なら、俺を倒せ。答えはその先にある。」
エボルドライバーにエボルトリガーをセットする。
『オーバー ザ レボリューション!』
コブラとライダーシステムを挿した状態でハンドルを回し、変身する。
『レボリューション!・・Are you Ready! 』
「・・変身!」
『ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!』
【仮面ライダーエボル・ブラックホールフォーム】になったクロノスは、自分に黒いパネルを取り込む。
すると姿が変わり、エボルト・怪人態となった。
「人である事さえやめたか!クロノス!!」
私はソレに向かってラビットラビットフォームの脚部のバネを使って一瞬で近づく。振り上げた剣を振り下ろすが・・、
「ふん・・遅いな。」
軽くよけられた。さらに後ろから観察される余裕があるレベルだ。そして、殴られてそのまま前に吹き飛ぶ。
「ぐはぁ!?」
今までと桁違いのダメージを受ける。転がりながらなんとか止まって顔を上げる。
「・・ふむ、まだやる気が少ないようだな。・・なりふり構わず戦えるようにしてやろう。」
そう言って、一瞬で倒れているみんなの近くにいたマドカの前に現れる。
「大義のために何かしようとしているんだろ!?教えてくれ!」
「・・ふん、それなら力づくで聞くんだな。」
そう言われてすぐにマドカは構えた。そしてパンチやキックを放つ。今まで以上に強化されたその攻撃だが、いとも容易く受け止められる。さらに拳を正面から掴まれ止まる。
「何!?」
「退け。」「ぐぁぁああ!?」
軽く跳ねのけるくらいの動きでマドカが吹き飛ばされる。
「さて、アナザーよ・・ともに力となれ。」
「え?・・なっ!?」
手を向けた先にはアナザーイチカが居て、首をつかまれたと思ったら手から蛇が現れてそれに飲み込まれた。
「え・・、アナザーイチカ・・は、どうなった?」
そう言って見たが、視線の先にはいたはずのアナザーイチカの姿は無い。
「あいつは俺の力となった。一部となったんだよ。くくく・・。そして、これが最後の力のカギだ・・。」
クロノスはさらに目の前に映像を見せる。
ブラックホールが月を砕きながら吸い込み、そこにあった月がなくなる。
さらに地球の映像に変わるとビルやヘルヘイムの芽などが吸い込まれていく。
インベスと呼ばれる怪人や戦国ドライバーをつけた人物なども吸い込まれる。
「いったい何を・・!?」
「これで俺は最強の力を手に入れた・・。」
何が言いたいかわからなかった。しかし、目の前のエボルト・怪人態に肩や手などにパーツが増えた。おそらくはさっき月などを壊して得た力だろう。
「ラストフェーズ・・〈エボルト・完全体〉だ。・・さぁ、決着をつける時だ。・・はぁ!!」
さらに強力な覇気を吹き出す。
「っく・・!?勝てるのか私が・・クロノスに・・?」
「俺に勝てなければ世界は終わる・・ただそれだけだ。・・見せてみろ、お前の可能性を。未来を。その意志で掴む明日を!!」
そう言って手を広げる。
私はそれに呼応するように構えた。そして、フルボトルバスターを構えて剣で切りかかる。
「はぁああああ!!」
「そうだ!それでいい!」
それを手で受け止めながらもその声が笑っているのがわかる。その声に答えるように私の力を上げて、速度を上げて、出せる限りの力を尽くして攻撃を繰り返す。
「はぁあああああ!せい!やぁああああ!!」
「いいぞ!そうだ、そうしてハザードレベルを上げろ!お前の〈・・・〉最終段階まであと少しだ!」
そう言って私の腹に肘打ちを食らわせて、私を吹き飛ばした。