IS ダークライダークロニクル   作:金宮 来人

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皆さん、どうも。私です。
私は正義の敵は他の正義、悪の敵は悪と考えています。
まぁ、正直正義などは偽善としか思えていませんが。
昔、子供ながらに『正義』と抜かして人助けをしたら、怒られた事が有り、ソレ以来正義って言う物は所詮は偽善だと思っています。
正しい事なんてこの世に一つもない・・。
エグゼイドの映画を見てそう思ってしまいました。
では、どうぞ。


04 世界を巻き込む悪意 その名は『正義』

~『CIRS』幹部室~

「ふあ~・・ねみぃ。」

「オータム、あまり気を抜きすぎないで。というか、仕事は少ないんだし文句は言わないでよ。」

「つってもよスコール、前の仕事より暇でしかたねぇよ。外での仕事とかない?」

「幹部がそうそう出てどうするのよ。それは、海外とのやり取りとかの時ぐらいよ。まぁ、ドイツにまた行かせてあげるから、我慢しなさい。」

「お、いいね。ビールもソーセージも旨かったし、黒兎部隊の奴等も気が合うし。」

「そして、ドイツ軍人をストレス解消にしごいて強くして感謝されるのよね。」

「おう、アレは笑ったぜ。まぁ、実践でIS相手に演習する機会なんざそうはないもんな。」

「そうね。だから仕事しなさい。するほど早く行かれるわよ?」

「おっしゃ、やる気出た!ついでにクロノスの話もして土産として『新型IS』装着時の写真も持って行ってみるか。」

「やめなさい、奪い合いになるわ。前に同じような写真持って行ったせいで、血で血を洗う奪い合いが起きたの忘れたの?クロノスに蹴られるわよ?前、脅されてなかった?」

「・・・『次は死ぬほど痛いぞ?』って言われたっつの。」

「じゃぁ、やめときなさい。」

「だが、アイツ等から期待されてるんだ。だから、コピーして増やして行けばいいんじゃね?」

「・・写真渡す事は決定してるのね。じゃぁ、もう知らないわ。一応止めたからね?」

「仕方ない・・クラリッサを生贄にしよう。アイツから強く希望されたと。」

「まぁ、・・間違っては無いのよね。あの子が一番眼の色を変えているし。最悪そうしなさい。」

「よっしゃ、まぁ、・・コレで今日の書類話終わりだが・・。先に前倒しの作業しとくか。」

「そうね、それが良いと思うわ。」

「あぁ、んじゃ、社長に先にこれ持って言ってくるぜ。あ、野上―、クソ不味くて良いからアタシんとこに珈琲を置いといてくれ。」

「・・チッ。」

ジト目をした様な眼の女性が舌打ちをしながら、席を立ち珈琲を入れに行った。

彼女は野上。幹部室の室長補佐で、元々室長の部下だった。室長は元軍人で教師免許も持ち、医療関係の資格も多く持つ女性、名前は仙石イチルという。今はIS委員会に出向いて転入の件の詳しい内容と今後の社の方針の説明、それから現行使える技術の医療応用の件での説明に行っている。行く際に『あぁ、面倒くさい面倒くさい。』と言いながらも書類を持ってしっかりと待ち合わせに遅れないように出て行った所は、根はまじめなのよね。

「情報、持って帰ってきました。」

「あぁ、ムラサキ。お帰りなさい・・どうだった?」

「うーん、更識関係がとりあえず警戒だね。後は、フランスがきな臭い動きしてるのとアメリカの軍事関係者が勝手な行動を開始してるようだね。軍用ISなんて作り始めた様だよ。マスターに報告しといたほうがよさそうだね。」

「・・ふむふむ・・コレは不味いわね。」

「何が?更識程度、すぐに消せると思うけど・・」

「そうすると日本の政府からの反発が有るわね。そして、更識はおそらくクロノスについて調べるわ。ファントムトリガーとばれると、殺人容疑で指名手配やうちの会社に手が入るかもしれないわ。それに、ロシア代表だから下手に刺激すると各国が反応する。そして、彼女は生徒会長、生徒会長権限で色々と無理やりな事も出来るのよ。」

「・・それは不味いね・・手を出しても、出さなくても面倒だ。」

はぁ・・まぁ、クロノスならきっとどうにかできるでしょう。

「ムラサキはこれで今回の任務を終えていいわ。野上には私が伝えとくわ。」

「了解・・。」

さて、これを更に深く調べましょうかね。野上には私の分もつけて渡しましょうかね。アメリカなら私の得意分野だし・・。言われてやるより言われる前にやった方が野上も情報集める手間が省けるから良いでしょう。

「さて、・・あの子にも気をつけるように言っときましょうか。・・・あ、レイン?クロノスの事知ってるわよね?・・あ、もう噂になってるって?そりゃあの容姿だしね。それで更識が動きそうだからソレを阻害してくれないかしら。下手に動くと『SORD』(ソード)が出る事になるわ。・・そう、だからこそ貴方が動いてくれないかなって。・・そう、お願いね。」

「スコールさん、オータムさんと野上さんはどちらに?」

「あら?クリスじゃない。あの二人に何か用事?」

「いえ、今日の食事の件を聞こうかと・・食べたい物は何かあるかなと。」

「あぁ・・多分今日はオータムは肉が食べたいというわね。私は貴女の唐揚げが食べたいわ。」

「わかりました。唐揚げを中心に揚げ物などのメニューで献立を組みますね。あと、コレがタナトスさんから得た情報です。マスターについての海外の見解と対応です。」

「・・アメリカの政府は様子見、ヨーロッパはイギリスが反抗的、フランスが怪しい対応を見せてる・・アフリカ圏とユーラシアはほぼ問題なし・・だけど、ロシアの一部が怪しい動きを見せている・・か。更識に近しい所が特に動きが活発・・ね。まぁ、面倒にならないなら良いのだけど・・。・・は?」

一枚めくると先のムラサキの報告の件であったアメリカの軍部の一部の行動ってこれ?馬鹿じゃないの?

『ファントムトリガー殺害計画』・・軍部と女尊男卑のスポンサーからの資金提供者の名前が載っている。私が調べようと思っていた事がそこに乗っていた。

「・・クリス、貴女どうやって此処まで・・。」

「ムラサキの資料を少しのぞかせてもらって、タナトスさんに頼みました。」

「あー。なら正確ね。わかったわ。これ、野上に渡しとくわ。」

「お願いしますね。では。」

そう言って去って行くクリス。まったく、あの子の気のきかせ方は凄いわね。そう思いながら、仕事を進める。はぁ・・仙石じゃないけど・・。

「・・面倒だわ。」

 

相部屋のメンバーが・・メンバーと言っている時点でおかしい事は分かっているだろう。まぁ、はっきり言うと女子寮の隣の空きスペースにCIRS所属または関連メンバーの寮を作った。はっきり言うとまぁ、相部屋というより寮の各部屋に一人なのでまぁ、相部屋という形ではないんだが。それぞれの部屋はあるのだがこの寮の特殊な所が二つ、まぁ、寮なので専用の食堂はあるのは普通だが、そこの真下の地下に作戦室、そして、寮の下全体にわたるほど大きな地下二階部分が有り、そこには研究室兼兵器開発室が有る。一応、図面上では研究室兼ISの整備室となっている。

俺はそこで徹夜してベルトとISの調整、後は新型兵器の開発をしている。部屋で寝る事はおそらくほぼ無いだろう。寝なくても良い体に変わっているのだから。ダメージをくらえば体を休める為に寝る事はあるだろうが基本、睡眠などは取っていない。食事もあまり必要ではないが好みで取っている。自分で作る事も多く有ったが、最近はクロエが作る様になった。俺とクリスが教えて今では美味しいものを作る様になったが、昔はゲル状や黒炭製造ばかりしていたらしい。ソレを束は食べていたとか。考えただけでぞっとする。そして、料理を教えて自分で作れるようになってからは家族には自身が作ると言い出して、クリスと共に料理をするようになったという訳だ。

さぁ、何時だと時間を見ると六時を回るくらいだ。丁度いい時間だからと研究室の備え付けのシャワールームに入り汗を流す。そこから出て支度を済ませ制服に袖を通す。そこから出てドアにロックをかけて専用の階段を上がりドアを出ると一階に繋がっている。

「兄さん、また徹夜ですか?」

食堂に入るとクロエから声をかけられる。

「俺が徹夜をしない事はほぼ無いと知っているだろう?」

「入学して授業初日ですから、兄さんも緊張の一つくらいするかと・・気疲れもするかと。あの女のクラスに編入ですから。」

「・・気にもせんな。いや、多少うざいがまぁ、SORDの前線と関連メンバーが居る状態で怪我をする方が難しいからな。俺よりもクロエなどが気疲れするだろう。ゆっくり休んでも良いんだが?」

そう言いつつ、食事を済ませる。

「いえ、私は問題ありません。家族が一緒に居る状態の私に何の問題が有りましょうか。いえ、何が障害となりましょうか。」

「・・ま、好きにしろ。俺は起床の号令をしてくる。」

「お願いいたします。」

 

『全員起床!各員食堂にて食事をすませろ!』

 

寮内放送を使い全員を起こす。そして、俺は部屋に行って自身の荷物を持つ。昨日は一応部屋を見る為に此処に戻ってきて荷物を置いたのを下に持っていくのを忘れていた。今日からは全ての荷物を下に持っていき自室がわりに使う予定だ。

そして、荷物を持ってゆっくりとしながらもう一度地下に入り各自の現在のスペックにリミッターをかけて調節したISを持って上がる。もう一度しっかりロックする。食堂に入ると全員が支度を済ませていたので、全員を並ばせる。

「レナ・・機体名は『シューター』、基本兵装は『イグニス』と『ジャッジ』だ。」

「はい、マスター。」

「マキ、お前は『ストライカー』、基本兵装は『グロック』だ。」

「オッケー、マスター。」

「マドカは『スナイパー』・・因みにライフルは使いなれたお前のいつものに換装しておいた。」

「うん、ありがとう兄さん。」

「シャルには『マークスマン』だが、兵装は入れれるだけ入れた。使いやすい武器を好きに使うと良い。ぶっちゃけ武器庫だ。」

「ありがとうね、クロノス。」

「ラウラは唯のメンテナンスだけだが・・一応基本兵装を全部強化しておいた。競技リミッターを切ると敵がISだろうが一発で各部位が吹き飛ぶから気をつけろ。」

「・・おい、何故私の機体だけ魔改造されているんだ?」

「何を言っているんだ?俺が手掛けた機体は全てリミッターを切ると同じ性能が出るが?」

「・・悪かった。一応礼を言うぞ兄さん。」

そして、俺たちは教室に向かう事にした。

因みに俺の機体はラウラ以外の全部の機体の元になった『ストレイド』だ。

シャープなボディに銃と刀がついているだけの普通な機体。まぁ、システムロックを解除すれば、色々と使えるが・・。

 




今回の『正義と言う名の悪』は世界の警察を名乗るアメリカです。
まぁ、スコールとレインが居る時点で何もできないでしょうが・・。
それぞれの機体の性能はまた今度。

では、次回。
シーユーネクストステージ。
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