「何が後一回だ、結局三回もやったから間に合うか微妙じゃねえか!」
俺はさっきまで一緒にいてた友人に対して恨み節を言いながら走っていた。
ここで俺の自己紹介をしておこう。俺の名前は巽恭介(たつみきょうすけ)高校一年生で訳があり一人暮らしをしている。走っている理由だが近くのスーパーで特売がありその特売品を手に入れるために走っている。
「ほんとにギリギリだな、確かこの公園を通れば少しは近道になったはずだ。」
普段はあまり通らない公園を通る事を決め、公園に入りそのまま駆け抜けようした時にある光景が目に入った。
「ほーら、怖くないよ~」
茶髪のショートカットの女の子が木に登り、木から降りられなくなったであろう猫を助けようとしている。
(大丈夫かな、それよりも早く行かないと!)
その様子が少し気になったが今は特売品を手に入れる事を優先するために緩めた足をまた早めようとした時・・
バキッ
と嫌な音が聞こえた。
(おいおい、まさかさっきの木じゃねえだろうな)
木に登ってた女の子の方を見ると木が少し傾いてるのが見えた、女の子は猫を助ける事に集中してるのか木が傾いてるのに気づいていない。
(あのままじゃ落っこちるぞ、見過ごす事はできねえよな!)
女の子と猫を助けるために木の方に向かい走り始めた。
「ほーら、もう大丈夫だよ。おとなしくしててね~」
女の子は猫を無事助けたみたいだが
「あれ?なんだか木が傾いてるような気が・・キャー!」
猫を助けたのと同じく木が更に傾いた。
木の所まで後数メートルになり
(よしっこれなら間にあっ・・うそだろー!)
俺は石か何かに躓きその拍子にヘッドスライディングの状態になり木の所に突っ込んだ。
「いてて、なんとか間に合っ・・」
「キャー!」
木の所に着くと同時に上から女の子声が聞こえて
「ぐえっ!」
背中に衝撃が走った。
「あれ、痛くない?」
「にゃー」
(どうやら女の子も猫も無事らしい、よかった・・)
無事がわかり安心し、その後背中の痛みからか意識が遠くなってきた気がする。
「つぐ~こんな所にいた~、おおーつぐが男の子の上に座ってる~」
「えっ、男の子?ってわあー!?大丈夫ですか!?」
「にゃー」
意識がなくなる前に聞こえたのは気が抜けた声とつぐと呼ばれた女の子の焦った声と猫の鳴き声だった。
(あっ、これ特売間に合わねえ・・)
そして本来の目的を果たせない事を思いだし意識がなくなった。
「なかなか起きないな~、顔に落書きでもしちゃおうか~」
「ダメだよ!助けてくれた人にそんな事しちゃ!」
「冗談だよ~」
「もう、モカちゃんは・・」
「いてて・・」
「あっ起きた~」
「えっ、あの大丈夫ですか!?」
茶髪の女の子が凄く心配そうにこっちを見てきてた。心配してくれるのは嬉しいのだがものすごく近い!
「ああ、大丈b・・って今何時!?」
慌ててスマホの時間を見ると既に特売が始まっている時間を過ぎていた。
「君も猫も無事でよかった、それじゃ俺行くところあるから!」
そう言って間に合わないとわかっていながらスーパーの方に向けて走り始めた。
「なんか~慌ただしい人だね~」
「うん、お礼したかったのに・・」
と猫を助けた女の子とその友人は少年が走っていた方を見ていた。
ということでバンドリのお話です。
つぐみのメインの話を書いてみたいな~と思い始めてみました。
次はもうちょっと絡ませていこうと思います。