珈琲店でのバイトと個性的な面々   作:のん輝

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3話「羽沢珈琲店」

土曜日、俺は羽沢さんとの約束通り羽沢珈琲店の前に来ていた。

 

「時間もちょうどいいし入るか。」

 

店の入り口のドアを引き中に入る。

 

「いらっしゃいませ。あっ、巽君来てくれたんだね。」

 

「まあ、約束したから。」

 

「ふふっ、そうだね。それじゃ好きな席に座ってね。」

 

そう言われて俺は窓側の席に座ることにした。

 

「メニューになります。」

 

羽沢さんはお冷やとメニューを持ってきてくれて俺は受け取りメニューを眺める。

普段喫茶店とか来ないから何を頼めばいいんだ?まあとりあえず最初にあったケーキセットにするか。

イチゴのショートケーキとカフェオレのセットを頼んだ。

 

「かしこまりました、少々お待ちください。」

 

羽沢さんは伝票にメモしキッチンに行き伝票を渡していた、恐らくここの店長兼羽沢さんのお父さんだろ。

しかし喫茶店だしマスターと呼んだ方がいいのか?まあどっちでもいいか。

注文を待っている間この前買ったバイト情報誌を見ている。

情報誌と暫くにらめっこしていると注文ができたみたいで羽沢さんが持ってきてくれた。

 

「お待たせしました、こちらご注文のケーキセットです。」

 

注文を置いた時に羽沢さんは俺の見ていたバイト情報誌を見てきた。

 

「巽君アルバイト探してるの?」

 

「まあね、一人暮らししてるから早めに見つけたいんだけど・・なんかいいなって思うのがないからなかなか決まらなくて。」

 

「そうなんだ、アルバイトか・・」

 

羽沢さんは何やら思い出したのか奥の店長に話をしている。とりあえず注文も来たことだし食べるか。

ケーキを食べカフェオレを飲む。なんというかゆっくりした時間だな、客も俺以外いないから凄く静かだ。

 

「つぐー!」

 

「ごふっ」

 

静かな時間は一人の来訪者により終わった、突然の大声でカフェオレをこぼしかけた。

恐らく羽沢さんの友人だろう、公園でもつぐと呼ばれていたし。けどあの時の友人とは別の友人だろうあの時はなんというか気の抜けた声だった気がするはっきりと覚えてないけど。

 

「ひまりちゃん、今お客さんいるから。」

 

「えっ?あっ、ごめんなさい!」

 

ひまりと呼ばれた少女は俺に気付き頭を下げてきた。確かに多少びっくりしたけど俺は大丈夫という意味で右手を上げた。

 

「ごめんなさい巽君。ひまりちゃん、私の友達なんですけどびっくりさせちゃって。」

 

「あっ、大丈夫だよ。それよりも彼女何か聞いてほしいことあるんじゃないの?というかなんか凄い見られてるんだけど。」

 

羽沢さんがこっちに来てからひまりさんは好奇心丸出しと言わんばかりの表情でこちらを見ている。なんか恥ずかしい・・というか何故決心したよう表情でこっちに向かって歩いてくるんですか?

 

「あ、あの!」

 

「は、はい!」

 

彼女の迫力に少し圧倒されてしまい声が軽く裏返ってしまった。

 

「つぐとはどういう関係なんですか!?」

 

「ひ、ひまりちゃん!」

 

「えっ?」

 

いきなり何を聞いてくるんだひまりさんは?

 

「この前私を助けてくれた人だよ、話したでしょ。今日はお礼ってことで来てもらったの。」

 

「ああ~公園で助けてくれたっていう。」

 

「そうだよ、もういきなり変な事聞かないの。」

 

俺がポカーンとしていると話が纏まったみたいだ。

 

「いきなり変な事聞いてごめんなさい、私上原ひまりって言います。この前つぐを助けてくれてありがとうございます。」

 

「びっくりしたけど、大丈夫だよ。俺巽恭介、よろしく上原さん。」

 

「はい、巽さん。」

 

「あっ、同い年だし変に気を使わなくてもいいよ。」

 

「えっ、そうなの?てっきり年上かと。」

 

「俺って老けて見えるのかな・・羽沢さんにも言われたし・・」

 

友人にはそういう風に見えるとは言われたことはないのだが・・

 

「あっ、そうじゃなくて落ち着いた感じがするからで決して悪い意味で言った訳じゃないよ!」

 

落ち込みかけた所で上原さんがフォローしてくれた。気を使わせてしまった・・

それから上原さんと羽沢さんが俺のテーブルに座り二人の学校生活の事を聞くことになった。

二人が通ってる高校が俺の高校の近くだったのは驚いた、そして二人がバンド活動をしているのにも。

中学の時に中の良い友人達が少しでも一緒にいられるようにという理由で始めたと、今ではそこそこ名前が知られているらしい。ちなみにこの前俺が聞いた声の友人も同じメンバーらしい。

 

「結構いい時間になったな、そろそろ出るよ。」

 

「あっ、巽君その前に一つ聞きたいことがあるんだけど。」

 

羽沢さんは一呼吸置き

 

「よかったらここでバイトしませんか?」

 

バイトの勧誘をしてきた。

 

「えっ?」

 

本日2度目の間抜けな声が出てしまった。

 

「バイトの話はありがたいんだけど、でもなんで?」

 

「その、前にお父さんが男のアルバイトを雇おうかなって言ってたのを思い出して。」

 

「それで勧誘をしてくれたと。」

 

羽沢さんのお父さんの方を見ると頷いてた。

 

「えっと、勧誘をしてくれたのはありがたいんだけど急に言われたからすぐに返事は難しいかな。それで返事を言いにくるのはまたお店に来た方がいい?」

 

「それじゃあ、連絡先交換しませんか?わざわざお店に来てもらうのも悪いから。」

 

「分かった。」

 

その後上原さんも交換したいと言ったので交換した、理由はどうやら俺が面白そうな人みたいだからという事らしい。

こうして俺の連絡先に二人の女の子の連絡先が追加された。

 

「それじゃあ、決まったら連絡させてもらうよ。」

 

「うん、まってるね。ありがとうございました。」

 

羽沢さんに見送られて羽沢珈琲店を出た。さて、バイト先を紹介されたな、もう少し探して見つからなかったらお世話になろう。




今回はひまりに登場してもらいました、ガルパで朝早めに来るというのがあったので。
次からはバイトを始めさせたいと思います。
こんな作品ですが評価してもらってありがとうございます、それではまた次回~
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