珈琲店でのバイトと個性的な面々   作:のん輝

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4話「初バイト」

羽沢さんにアルバイトの勧誘をされて数日、俺はスマホのある人物の名前を見て少し緊張していた。

 

「さすがに初めて電話するのは緊張するな・・」

 

あれからバイトを探したがやっぱりというかなかなかいいのが見つからず羽沢さんの所でアルバイトさせてもらおうと思い彼女に電話をしようとしている所だ。

 

「放課後だし大丈夫だよな?よし、いくぞ!」

 

通話ボタンを押し少しの間待つ・・10秒ほどたった所で

 

『はい、羽沢です。』

 

電話に出てくれた。

 

「もしもし、巽です。今時間大丈夫ですか?」

 

『巽君、こんにちは。うん大丈夫だよ。』

 

「その、アルバイトの事だけど受けさせてもらおうと思って。まだ大丈夫かな?」

 

『大丈夫だと思うけど、お父さんに詳しいこと聞くから後で連絡してもいい?』

 

「分かった、それじゃまた後で。」

 

そう言って通話を切った。

 

「はあ~、緊張した~」

 

女の子に電話するというなかなか緊張する事を終え連絡がくるまで買い物をする為にスーパーへ向かうことへした。

 

買い物中に羽沢さんから連絡があり明後日の放課後に面接をしたいから店に来て欲しいと、特に用事がないので二つ返事で了承した。

 

二日後面接を受けに羽沢珈琲店にやって来た。

 

「失礼します~」

 

「あっ、巽君いらっしゃい。」

 

「こんにちは、羽沢さん。面接の事なんだけど・・・」

 

「お父さんに話してくるから少し待っててね。」

 

羽沢さんが店の奥に行き少ししてから羽沢さんのお父さんが出てきて近くの席に座り面接をする事になった。

 

面接と言ってもどうやら最初から雇ってくれるみたいだったらしく都合の悪い日はないかなど確認事項を聞かれる事が多かった、基本的に俺は羽沢さんともう一人同い年の女の子と同じシフトになるらしい。

 

初出勤は土曜の朝からになった。ちなみにもう一人のバイトの子は都合が悪いらしくその日は出勤しないらしい、詳しい紹介は出勤日が同じ時になったらと。

 

土曜日、初出勤の日になった。

 

「特に変なところはないよな、初出勤だし気をつけないとな。」

 

店の制服に着替え鏡で最終確認をして店に出るところである。

 

「おはようございます。」

 

「おはよう巽君。」

 

表に出ると羽沢さんが挨拶をしてくれた、店長はいないみたいだ。どうやら厨房で仕込み中らしいだ。

 

「初めてのバイトで分からない事も多いと思うけど頑張っていこうね。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

「巽君、なんか言葉遣い変だよ?」

 

「いや、バイトでの先輩だから敬語の方がいいのかと思って。」

 

「同い年なんだから気にしなくてもいいのに、普通でいいよ。」

 

「分かった。」

 

どうやら俺の変な気遣いは無駄に終わったみたいだ。羽沢さん曰く休日の朝はそこまで忙しいくないらしい、この前みたいに上原さんが朝から来て愚痴を言いに来たりする事はよくあるみたいだが。

 

『カランコロン』

 

店のドアが開かれてお客さんが入ってきた。

 

「巽君、お客さんだよ。初めての接客頑張って。」

 

羽沢さんに言われてお客さんのところに。

 

「い、いらっしゃいませ。」

 

「いらっしゃいました~ん~?」

 

のんびりした口調のお客さんは何故か俺の顔をまじまじと見てきた。

 

「えっと、お一人様ですか?」

 

「そうで~す。」

 

「こちらにどうぞ。」

 

お客さんの行動に少し疑問を持ったが席に案内してメニューとお冷を渡して、無事に最初のやり取りを終えた。

 

「すいませ~ん。」

 

「はい、ただいま。」

 

メニューを渡したら直ぐに呼ばれた、常連さんか?

 

「ブレンドとフレンチトーストくださ~い。」

 

「ブレンドとフレンチトーストですね?かしこまりました。」

 

伝票にメニューを書き厨房の店長のところまで持っていき渡す。

 

「お願いします。」

 

店長は伝票を受け取ると直ぐに調理をし始めた。

 

「羽沢さんあんな感じで大丈夫だったかな?」

 

「うん、大丈夫だよ。これからもその調子でお願い。」

 

「うっす。」

 

初めての接客も特に問題はなかったみたいだ、よかった。

 

「注文の品できたよー」

 

暫くして出来上がったお客さんの注文の品を持って行く事に。

 

「お待たせしました、フレンチトーストとブレンドです。」

 

「ど~も~」

 

お客さんは注文を受け取り食べ始めた、なんかこの人羽沢さんと初めて会った時に聞いた声の人と似てるな。

 

「ん~やっぱり~そうだ。」

 

お客さんは俺の顔を見て何か納得している。

 

「あの何か?」

 

「君前につぐが座っていた男の子だよね?」

 

「えっ?」

 

「あれ~違った?」

 

「確かにそういう事はあったけど、もしかしてあの時羽沢さんと一緒にいた人?」

 

「そうで~す。まさかあの時の人がここでバイトをしているとはね~」

 

「そうですね、羽沢さんには感謝しています。」

 

「青葉モカで~す。気軽にモカちゃんって呼んでね~」

 

「俺は巽恭介です、よろしく青葉さん。」

 

「よろしくね、たっつー。」

 

「たっつー?それじゃ仕事に戻りますのでごゆっくり。」

 

いきなりあだ名を付けられた事に驚いたが羽沢さんの所に戻る。

 

「なんかマイペースな人だったな。」

 

「お疲れ様、モカちゃん変な事言わなかった?」

 

「特になかったよ。というか青葉さんがきたのって」

 

「うん、私が頼んだの。モカちゃん朝は暇だって言ってたから。」

 

「そうなんだ、少し話したおかげで緊張も解けたかな。」

 

「そっか、ならよかった。」

 

それからお昼前に青葉さんは帰りその時にもたっつーと言われたので彼女の中では恐らく俺はたっつー呼びになったんだろう。

 

その後お昼の忙しい時を体験して少し目が回りそうになった。そういう事もあったが無事に初日のバイトは終わった。

 

「ふうー疲れた。」

 

「お疲れ様、初めてのバイトはどうだった?」

 

「お昼の忙しさは驚いたけど、楽しくやれそうだよ。」

 

「確かに今日のお昼は普段よりちょっと多かったかな、でも楽しくやっていけそう言ってくれたなら安心だね。」

 

そう言った羽沢さんの笑顔に少しドキッとした。それから店の掃除を終えて店を出た。

 

次のバイトの時にはもう一人の同僚の娘が一緒らしいがどんな娘なんだろうな、そんな事を考えながら今回も精肉店でお惣菜を買い家に向かっていた。

 

 




かなり久々の投稿、そして短いです。これからもかなり不定期に投稿すると思いますがよかったら読んでください。それではまた次回~
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