バンドリはリリース直後から始めて、去年の秋頃に沼にどっぷり浸かってしまった感じですね。
身の上話はこの辺にして作品の説明をば
この作品はオリジナル男主人公の川崎 紡(つむぐ)を主な視点として、主要人物は沙綾との物語となります。
オリキャラがダメな方は申し訳ない。
キャラクター詳細は今回の話の後でしたいと思いますので、まずお楽しみください。
※本作品開始は2人とも中学3年からの開始なってます
生まれてから通い慣れた商店街。季節のイベントを積極的に執り行い、賑わいの絶えない良い商店街。俺はここが好きだ。
その商店街の通りの一角に俺の好きなエリアがある。
通るたびに腹を空かせる魔法をかけてく「北沢精肉店」。
コーヒーと静かな時間を提供する「羽沢珈琲店」テイクアウトできないのが惜しい。
そして、この嗅ぎ慣れた小麦の匂い、幼い頃から馴染みのある「山吹ベーカリー」。
このエリアは腹と心を満足させる素敵な場所がたくさんある。
この中でも行きつけのお店へ足を運ぶ。
「いらっしゃーい、紡」
「おう沙綾」
「あら、いらっしゃい紡くん」
「こんにちわ千紘さん」
山吹家とは親が仲良しで幼い頃からの付き合いであり、ここの店のパンに魅了された常連客の一人である。
「いつも買ってくれてありがとうね」
「いやーここのパン美味しくって、母親には食べすぎ!って言われましたよ」
「ふふっ毎度お買い上げありがとうございます。紡」
「丁寧口調やめろよ沙綾。なんか気持ち悪い」
「何それひどい」
軽く叩きながらクスクスと笑う。
生まれてからずっとの付き合いで、今更の丁寧口調なんて違和感で背中がむず痒くなる。
幼稚園、小学生と同じところへ通っていたが、中学では沙綾は中高一貫の中学に入学。学校は違えども、それでも今も交友関係は続いてる。
「で、今日のオススメはなに」
「んーオススメはクロワッサンかな。丁度焼きたてなの」
「それ絶対美味しいやつ。コーヒーの香りを楽しみつつクロワッサンを食すのが」
「そのコーヒー、ミルクと砂糖入りでしょ?」
「……ブラックカンベンシテクダサイ」
「カタコトニナッテル」
「真似すんなよなー、中学生にブラックはまだ早いっての」
「はいはい、わかってますとも」
ブラック飲めるようにちょっとずつ挑戦してはみるものの現在10連敗以上。10連敗してから俺は数えるのをやめた。大人の味に憧れはするものの、まだその扉を開けるのには早いと告げられているのだろうか。
「まあ、それは、それと、して」
某裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦う男のネタの動画風に話を区切る。
「バンドの調子はどーよ?」
「すごくいいよ、今夏希たちもノリノリで。そしてさらに面白い企画を立ててる途中なの」
「へーなになに、教えてよ」
「まだ秘密〜♪」
「そこまで言っておいてお預けはずるい」
「ズルくないよー、まあまた後々にね?」
「……わかったよその代わり早く教えてくれよ?」
何かしらあると言っておきながら言わない。気になることこの上ないよなこれ。
バンドを始めてから一年たつのだろうか。小学校を卒業する頃に比べて積極的になったと思う。普段から明るい性格だったけど、それに加えて活発になった。とても日々が充実しているように見える。
「紡もなにか始めたら?中学生になって部活も入らず過ぎて、中学3年になっちゃった訳だし」
「あはは、やりたいのが見つからないからな」
「運動も嫌いじゃないでしょ?それにピアノとかさ。卒業式の演奏してたじゃん」
「たしかにバンドミントンとかテニスとか一瞬惹かれたものあったけど、入るほどじゃなかったな。あとピアノはー……」
親の方針で小学生の間、ピアノのレッスンを受けていていた。歴で言えば5、6年になるかな、ピアノはまあ続いてた方だけど今はもうやってない。理由は中学入学後にピアノを弾いてることを、他の友達にからかわれたりしたことがきっかけだった。我ながら浅はかというか、くだらない理由というか……そんなこんなでここ1年半は鍵盤にすら触れていない。
「私は紡の演奏好きだったなー、卒業式とか泣きそうだったもん」
「結局泣いてないんかい。まあ長く続いた方だしいいでしょ、それに……ダサいし」
「ダサくないよ?カッコいいじゃん」
「本当か?嘘言ってるようにしか聞こえない。まあピアノはやらないぞ」
「……そっか残念だなあ。じゃあさ、今なにか他にやりたいこととかないの?」
「やりたいこと、ねえ。やりたいもの探しって俺下手なんだよな。踏み入れず終いで」
その上飽き性。救えぬ男だ……。
「なにかやりたいことを1つでも見つけてくること、これ今度来るまでの宿題ね」
沙綾からそう言われ、「はいはい」と軽く返事を済ませて店を出た。
……やりたいことか。
夢を追う人。
目標を掲げて挑戦する者。
困難に立ち向かう者。
壁が立ちふさがり、地べた這いつくばる者。
努力をしてどれだけ惨めで、泥臭くて、不細工な結末を迎える者でも。
俺は尊敬する。
そして「やりたいこと」を目一杯やる人も同様に俺は尊敬する。
店での沙綾を見ていると、今の生活が非常に満喫しているのがよくわかる。
今の彼女は俺にとって幼馴染でありながら、憧れの人物だと思えた。
一話は以上となります。
僕のウィークポイント(?)といいますか、
・比較的短い文章
・話数が少ない
のために、予定としては10話持つのかどうか……
代わりに話は進んで行くと思うのでどうかお願いします。
さて、川崎紡(つむぐ)の軽い説明を。
・中学3年の公立出身
・身長は160代
・帰宅部
・運動能力や学力は決して秀でてはない
・興味のあるものが非常に少ない
まあこんなところでしょうか。
気になる点などありましたら是非感想まで。
もしくはツイッター@p_maturigoto_v までどうぞ(喜びながら返信しています)
では二話でまたお会いましょう。