仮面ライダー龍騎&魔法少女まどか☆マギカ FOOLS,GAME   作:ホシボシ

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すいません、正直に言いますと、当時この話は適当に作りました。
本当に何も考えてません。

ただあえて、当時の罪を残したいと思います。


この時、ポケモンにハマッていたので。
ポケモン知らないと意味不明だと思います(´;ω;`)


Episode 10

 

 

 

Episode 10「鏡像」

 

 

 

 

 

ミラーモンスター、略してミラモン。

図鑑には載っていない不思議な生き物だ。

彼らはカードの力で呼び出され、同時にカードによってコントロールされる。

 

 

「よっしゃー! ミラモンゲットだぜー!」

 

 

彼女の名前は千歳ゆま。

ミラモンを扱う者の頂点、つまりミラモンマスターを目指して戦うミラモントレーナーの少女である。

これは、そんな彼女と仲間のミラモン達がミラモンチャンピオンに挑む為の物語である。

 

 

「おいお前! ミラモントレーナーだな!」

 

「!!」

 

 

ゆまは目の前から歩いてきたニコと言う少女と視線がぶつかってしまう。

ミラモントレーナーにとってはそれが戦いの合図。

二人は無言で頷くとカードを構えて一定の距離まで離れあう。

 

 

「フッ!」

 

 

ニコがバールを振るうと辺りが荒野に変わり、戦いの準備が完了する。

もはや言葉は不要、思いはミラモンバトルにてぶつけ合えばいい。

二人はカードを構えると、同時に口を開いて想いを解き放った。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

先に動いたのはニコ。

彼女はカードを構え真横に走り出す。

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「!」

 

「出でよ! ブルーアイ――……じゃなかった」

 

 

これ違うやつだ。

ニコは持っていたカードをポケットにしまうと、別のカードを空に放り投げる。

 

 

「バイオグリーザ、君に決めた!!」

 

 

カードがはじけ光と共に現れたのはカメレオンの姿をしたミラモン、バイオグリーザである。

先に出してくるとはよほど自信があるのか。

ならば多少有利な奴をぶつけてやる! ゆまもカードを選んで空に放り投げた。

 

 

「行け! ボル!!」

 

 

カニのミラモン、ボルキャンサーが現れ両手を大きく広げて威嚇のポーズをとった。

ノーマルタイプのバイオグリーザは格闘タイプの技に弱いはず、インファイトを当てる事ができれば!

 

 

「×××!!」

 

「あぁ! ボル!!」

 

 

しかし何故か有利な筈のボルキャンサーが吹っ飛んできて目を回していた。

戸惑うゆまと、笑い声を上げるニコ。まだまだミラモンの修行が足りないと言い放った。

なぜニコが先にミラモンを出して余裕を見せたのか。

それは罠。トラップである。

 

 

「確かにインファイトの選択は悪くない。しかし何か忘れていないか? なあ、ゆまたん」

 

「っ! ま、まさか!」

 

「そう、バイオグリーザの特性は『変幻自在』!」

 

 

直前に出した技のタイプに変わるというトリッキーな特性だ。

これによってノーマルタイプのバイオグリーザでもいろいろなタイプに変わる事が可能なのである。

ニコは既にゴーストタイプの技である『影撃ち』を使用していた。これによりバイオグリーザのタイプはゴーストとなり、格闘攻撃を無効化していたと言う訳だ。

 

 

「ミラモンの特性、そして技を完璧に把握しておかなければチャンピオンにはなれないぞ!!」

 

「むむむっ! ギガゼール!」

 

 

ゆまはボルキャンサーをカードに戻すと、新たなモンスターを召還する。

フムと顎を押さえるニコ。ギガゼールは素早さに特化したミラモン。

バイオグリーザは耐久値は低い。確実に向こうの方が早いだろうし、ラッシュを受けきれないか。

であれば少しでもダメージを!

 

 

「やれ、不意打ちだ!」

 

 

透明になるバイオグリーザ。

槍を構えて突進してきたギガゼールを跳躍で飛び越えると、舌を伸ばして背中を叩く

よろけるギガゼールにもう一発舌が打ち込まれた。

いける! ニコはニヤリと笑みを浮かべるが――

 

 

「耐えて!」

 

「ッ!」

 

 

踏みとどまるギガゼール。

そしてダメージを受けたところに手を伸ばして、舌を掴み取って見せた。

ギガゼールはそれをすぐに手繰り寄せると、持っていた槍を思い切り突き入れる。

 

 

「メガホーン!」

 

「ッ! しまった!」

 

 

強力な一突きがバイオグリーザを吹き飛ばして気絶させる。

タイプが変わるという事はその度に弱点も変わるという事だ。不意打ちは悪タイプなので、虫タイプの攻撃はよく通る。そこをうまくついてくるとは……。

なるほど、なかなかミラモンマスターの素質がありそうだ。

それにしても先程のタイプ一致不意打ちを耐えるとは。

 

 

(まさか防御特化? 乱数か?)

 

 

ディープな考えである。常人には至れぬ境地である。

ニコは次のカードを投げて戦いを続行させた。

 

 

「後は任せたぞ、アーボッ……じゃなくて、ベノスネーカー!」

 

「ジャアアアアアアアアアアア!!」

 

 

大きな咆哮と共に出現するベノスネーカー。

その迫力にゆまとギガゼールは大きくひるんでしまう。

威嚇、ギガゼールの武器を持つ手が震えて攻撃力が下がってしまった。

けれどスピード特化ならば!

 

 

「おしきっちゃえ!」

 

「甘い甘い! とぐろを巻けベノスネーカー!」

 

「!」

 

 

突き出した槍がベノスネーカーの肉体に突き刺さった瞬間、粉砕される。

 

 

「そんな!」

 

「フッ、戦いは何も、ただ武器を振るって攻撃すればいいってもんじゃない」

 

 

とぐろを巻く事でステータスを上げ、相手の次のモンスターをも粉砕する事を見据えている。

防御が上がったベノスネーカーにとって、攻撃力の下がったギガゼールのの攻撃など恐れるに足らず。

 

 

「さらに――! 攻撃と命中も上がってるんだよなぁ」

 

 

ニコは手でギガゼールを示すと、余裕の命令を。

 

 

「ダストシュート!!」

 

「ジャアアアアアアアアアア!!」

 

 

溶解液の塊が発射されて、ギガゼールを直撃。吹き飛ばす。

気絶し戦闘不能になるギガゼール。

アワアワと慌てるゆまを見て、相変わらず余裕の笑みを浮かべているニコ。

 

 

「いいぞ~」

 

「うっ!」

 

 

次のカードを構えるゆま。

しかしあのベノスネーカーに勝てるのか? 不安が襲う。

するとニコはフフンと鼻を鳴らして一つのアドバイスを。

 

 

「ミラモンを信頼し、心を通わせる事が大切なんだぞ」

 

「ッ!」

 

 

そうか、そうだな。

自分が諦めていては勝負には勝てない。

ゆまは目に光を宿してカードを投げる!

 

 

「行け! デストワイルダー!」

 

「グオオオオオオオ!!」

 

 

白虎型モンスターデストワイルダーが咆哮と共にゆまの前に出現する。

 

 

「だが無駄だ!」

 

 

ニコは吼える。

攻撃力が上がったベノスネーカーの一撃を耐えられる奴など、いる訳が無い。

 

 

「吹き飛べ! ダストシュート!!」

 

「虎さん!!」

 

 

ゆまの声がかき消される程の衝撃が。

ベノスネーカーの攻撃が直撃したデストワイルダー。

はい、勝った、ニコはニヤリと己の勝利を確信するのだが――

 

 

「っ?」

 

 

煙の中から現れたのは、紛れも無くそこに立っているデストワイルダーであった。

 

 

「ば、馬鹿な!!」

 

 

表情を歪ませるニコ。

なぜ、なぜ耐えられる? 確かにデストワイルダーはそこそこ耐久があるが、だからか?

いや待て、ニコはデストワイルダーの体にある物が装備されているのを発見した。

 

 

「気合の襷か!!」

 

 

説明しよう。

気合の襷とは、どんなに強い攻撃でもHPが満タンならば耐えられると言う便利なアイテムなのである。

 

 

「そうだよ! そして!」

 

「ッ!」

 

 

気づくニコ。

さ、寒い! そして前を見ると、そこには完全に凍り付いているベノスネーカーの姿が。

 

 

「まさか! 絶対零度!?」

 

 

説明しよう!

絶対零度とはどんなに相手が強くても一撃で倒れてしまう強い技なのだ!

だが待てとニコ。絶対零度は命中率が低いはず、それをココで放つギャンブル精神。

それがあの小さな体の中に内包されていると言うのか

 

 

「この幼女ッ、只者じゃねぇ!」

 

 

ニコは敵ながらあっぱれだと言う笑みを浮かべて、ゆまを睨む。

 

 

「ただコッチも、このままやられて終わる訳にはいかない」

 

「!」

 

 

ゆまの前で立っていたデストワイルダーが倒れて目を回している。

なんで! ゆまが近寄って確かめると、毒状態になっていた。

なるほど、あの一撃にて毒を受けてしまったのか。

襷で耐えても、その後の毒ダメージでダウンしたと言う事なのだろう。

 

 

「「………」」

 

 

ニヤリと笑いあう両者。

たまらねぇぜ、これだからミラモンバトルは止められねぇ。

劣勢のゆまも、優勢のニコも、ビリビリと伝わる相手の思いを感じてカードを空へと放り投げる。

 

 

「さあ決めようか! マグナギガ!」

 

「ダークウイング!!」

 

 

出現する両者のモンスター。

しかし思わずニコは噴出してしまう。

 

 

「んんwwwボークウイングですかなwww」

 

「!?」

 

 

思わず口調が変わるヤコ。ではなくニコ。

勝った! ニコは勝利を確信する。

そもそもダークウイングはミラモンの中でトップクラスに素早いが、逆を言えば火力は控えめだ。

一方のコチラのミラモンであるマグナギガは素早は低いが、高い耐久力からの一撃がある。

ニコにはマグナギガとは別にもう一体ミラモンがいる。

あそこからゆまが勝つなど不可能!

 

 

「我が頂きましたぞこのバトルwww」

 

「――ッ!」

 

 

だが――!

 

 

「ダークウイング!」

 

 

ゆまの目は死んでいない!

 

 

「超音波!!」

 

「ッ!!」

 

 

見た目は完全に機械のマグナギガだが、彼も『モンスター』である事には変わりない。

ダークウイングが発生させる超音波によって思考が『混乱状態』となり、正常な思考が保てなくなる。ニコは必死にモンスターに命令を行うが、マグナギガは何がなんだか分からず――

 

 

「んんwwwありえないwww」

 

 

マグナギガはミサイルを放つのだが、そのミサイルのターゲットを自分に設定してしまった。

結果、訳も分からず自分を攻撃してしまう。凄まじい火力故に、一発で気絶してしまうマグナギガ。

ニコは頭を掻き毟って地団太を踏んでいた。

 

 

「運命力がぁァア!! くっそぉぉお!!」

 

 

素に戻ったニコ。

余裕が無くなったと言えばいいか。

最悪負けも見えてきた。どうやら戦いは五分五分と言う訳か。

だが仮にもゲーマーとして、こんな初心者の幼女に負けるわけにはいかない。

血走った目で相手を睨むと、カードを投げてモンスターを召喚する。

 

 

「粉砕しろメタルゲラス!」

 

「グォオオオオ!!」

 

 

ニコの最後のモンスターはメタルゲラス。

同じく高い耐久から高威力の一撃が繰り出されると言う訳だ。

一撃でも当てればニコの勝ち。ニコはメタルゲラスに『突進』を命令して、歯を食い縛る。

 

 

(超音波は状態異常を回復させる木の実を持たせているから大丈夫)

 

 

一方どう考えても、ダークウイングにメタルゲラスを一撃で倒せる手立ては無い。

 

 

「いけるか――ッ!」

 

「………」

 

 

ゆまは、腕をかざす。

 

 

「ッ! な、なんだあの構え――ッ!」

 

 

ハッと表情を変えるニコ。ま、まさか!!

 

 

「進化を超えろ!」

 

「メガ進化か!!」

 

 

光り輝くダークウイング。

光が弾けたかと思うと、そこにいたのはダークウイングの強化形態であるダークレイダーだった。

 

 

「まずい!」

 

 

ニコはすぐにメタルゲラスに停止する様命令を下すが、なにぶんスピードがかなり出ているので、急に止まるのも難しく――

 

 

「エアロブラスト!!」

 

「め、メタルゲラスー!!」

 

 

嵐にもみくちゃにされて倒れるメタルゲラス。

完全に目を回して気絶しており、戦闘不能と言うのが明らかだった。

つまりこの勝負――

 

 

「ゆまは! ミラモンマスターになるんだからねっ!!」

 

「ぐっ! ま、負けた……!!」

 

 

すべてのモンスターをカードに戻して近づく二人。

ニコは少し悔しげではあったが、ゆまとガッチリ握手を交わすと、再び笑顔に戻る。

ミラモン勝負は心と心のぶつかり合いだ。

それを通せば友情が芽生えるというのは不思議ではない。

 

 

「お前ならばミラモンチャンピオンを倒せるかもしれない」

 

「うん。ゆま、ミラモンマスターになるもん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「面白いですね」

 

「「!」」

 

 

声が聞こえてその方を振り返る二人。

するとそこには圧倒的な覇気を纏った女の人が立っていた。

 

 

「あ、あれは! ミラモンチャンピオンの美国織莉子!!」

 

「あ、あれが!!」

 

 

たった一匹のミラモンで頂点に君臨しているという女帝!

ゆまとニコはそのあまりのオーラに抱き合ってアワアワと震えていた。

一方で織莉子はサイドテールを揺らしながらゆまの前へとやってくる。

 

 

「ミラモン界の頂点に立とうとするその心意気や良し!」

 

 

ならばそれに応えてやるのが、頂点に君臨する者の勤めだろうと。

 

 

「あなたにミラモンバトルを申し込みます!」

 

「ッ!」

 

 

一瞬怯んだ様に表情を曇らせるゆまだが、すぐにキッと真剣な眼差しになると強く頷いた。

 

 

「勝算はあるのか?」

 

 

問い掛けるニコ。

ゆまは再び強く頷いた。先ほどは見せなかったが、もしかしたら『切り札』を使う時がくるのかもしれない。

 

 

「切り札?」

 

「うん、強いミラモンがいるの」

 

「………」

 

 

ゴクリと喉を鳴らすニコ。

一方で構える織莉子。

 

 

「さあ、行きますよ」

 

「うん、お願いします!」

 

 

カードを構える両者。

ニコが見守る中、ミラモントレーナーの頂点を決める戦いが始まった!

 

 

「行け! ボルちゃん!」

 

 

出現したボルキャンサーは間髪入れずダッシュで織莉子の所へ走る。

出現時に距離をつめる事で先制攻撃を行おうと言うのだ。

しかし――!

 

 

「あぁ! ボル!!」

 

 

飛んでくるボルキャンサー。見ればすっかり目を回して気絶している。

なんだ? ゆまが顔を上げると、そこには凄まじい光と覇気に満ち満ちたミラモンが空に浮遊していた。

 

 

「あれは! で、伝説のミラモン! ゴルトフェニックス!!」

 

 

金色の光に包まれているのは不死鳥のミラモン、ゴルトフェニックス。

ゆまは圧倒的な力の奔流に喉を鳴らす。あれがチャンピオンの風格、しかし怯んではいけない!

すぐにギガゼールを召喚すると、ゴルトフェニックスに向かわせる事に。

 

 

「無駄です! 聖なる炎!」

 

「あぁ! ギガゼール!!」

 

 

光と炎が入り混じった嵐がギガゼールを包み込んでいく。

ギガゼールはあっと言う間に排出され、気絶してしまった。

ゆまは圧倒的な実力を感じて唇を噛む。

幼いゆまでも分かる。このままデストワイルダーとダークウイングを差し向けてもゴルトフェニックスには勝てない。

 

メガ進化のエネルギーは使い終わってしまったし、そもそも僅かな時間で感じる力の差。

チャンピオンが一匹のミラモンで成り立つ訳。それが身にしみて感じられると言うものだ。

ならばやはり、こちらも使うしかないのか、切り札を。

 

 

「ッ!」(目が変わった)

 

 

織莉子もまた、明らかにゆまの表情が変わった事に気づいた。

何か仕掛けてくるのか? 一応注意しつつ、けれどもゴルトフェニックスを超えるモンスターなどと言う想いも抱えていた。

 

 

「お願い、ゆまに希望を齎して!」

 

「!!」

 

 

カードを投げるゆま。

何が来る? ニコと織莉子はそれを見――

 

 

「行けッ、浅倉威!!」

 

「アァァ! イラつくぜェ!!」

 

「「―――」」

 

 

走り出す浅倉。

ずっこける織莉子。

 

 

「え? ミラモン? あれミラモンなの!? ッて言うかミラモンって何でしたっけ? モンスター、モンスターですよね!? あれ人間じゃないの?」

 

「なんだコレはァ! 焼き鳥か? イライラするぜェ、食い物ごときが俺に逆らうなんてよォオッ!!」

 

 

あれ? 普通に圧してる……?

あれ? 何、何で人間がミラモンと戦えてるの?

あれ? あれミラモン? マジのミラモン?

 

 

「ギィイイイ!!」

 

「アァ、つまらん……!」

 

 

あれ? 勝ってる。ゴルトフェニックス逃げて行っちゃった……。

あれ? あれれ? 何コレ。

 

 

「チャンピオンのモンスターが逃げ出したぞ!」

 

「え? じゃあ!」

 

「ああ、お前の勝ちだゆまたん!!」

 

「ま、負けた……!」

 

 

こうして、新たなるミラモンチャンピオンが誕生した。

彼女の名は千歳ゆま。ミラモンの世界を担う新たなホープとして――

 

 

「ウラァアア!!」

 

「「「!!」」」

 

 

その時だ。

三人の中に飛び込んでくる浅倉。ガルルルと唸り、三人を睨みつける。

どうやらレベルが高すぎて、ゆまの言う事をまったく聞いていないらしい。

浅倉はまだまだ戦い足りない様子。

ならばその矛先が次に向うのは――

 

 

「どうした? 俺はまだまだ戦い足りないぜェ?」

 

「こ、コッチくるぞ!」

 

「くっ! 次の獲物は私達と言う事ですか!」

 

「――ッ! 止めて浅倉威!!」

 

「アァァ、断る!!」

 

 

やっぱり言う事を聞いてくれない。

ゆまは唇を噛んでニコと織莉子に謝罪を行う。

自分が扱えないミラモンが自分達に牙を向けている。

これじゃあミラモンマスター失格だ。

 

 

「そんな事はありませんよ」

 

「え?」

 

 

そんなゆまの肩に、織莉子がやさしく触れた。

 

 

「大切なのはミラモンマスターになりたいと願うその心なんですから」(そもそもアレはミラモンじゃないけど)

 

「織莉子おねえちゃん……!」

 

 

頷きあう二人。

しかし浅倉は尚も獣の様な声を上げて近づいてくる。

どうしたものか? ゆまと織莉子が汗を浮かべて後ろへ後退していくと、反対にニコが前に出た。

 

 

「っ? 神那さん?」

 

「ココは私に任せろ」

 

「ですが……!」

 

 

ゴルトフェニックスをもねじ伏せた相手だ。

ニコ一人がどうにかできるとは思えないのだが……。

それを聞くと、ニコは自信ありげにフフンと笑って見せた。

構えているのはカード。いまさらニコのミラモンで相手を止めようと?

 

 

「いや、使うのはミラモンじゃない」

 

「え? では一体……」

 

「ドロー!」

 

 

ニコは引いたカードの柄を見てニヤリと笑う。

 

 

「揃っちまったな。勝利の(ピース)ッ!」

 

「ッ?」

 

 

ニコの手には五枚のカードがあった。

よく見るとそれは人の手足の様に見える。

そして中央には人の顔が。

 

 

「か、神那さん。それは……! まさか!」

 

「ああ、封印されしエク○ディアだ」

 

 

これが五枚そろった時、どうなるのか?

それは浅倉が身を以って知る事になるだろう。

 

 

「あの、それミラモン関係な――」

 

「覚えとけ。私の名はデュエリスト神那ニコ!」

 

 

ニコの真上に出現するのは巨大なモンスター。その手が光輝き――

 

 

「消えろ! 怒りの業火エクゾードフレイムゥウウッッ!!」

 

「ぐわあああああああああああああああ!!」

 

 

吹き飛ぶ浅倉。

こうして、ミラモンの世界の平和は守られたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、楽しかった! またやろうね!」

 

「おお、そだな。織莉子も付き合ってくれてサンクス」

 

「いえ、いいんですよ。どうせ暇ですし」

 

「ゆまたんはミラモンの中で何が一番好きだ?」

 

「うーん……、でもゆま、ミラーモンスターより正直ピカチュウの方が好きだな」

 

「やめろ! 可哀想だろ!」

 

 

わいのわいのと笑いながらリビングから離れていく三人。

ニコの再生成の魔法は本当に便利な物だ。

こんなに簡単に遊びの空間が作れるんだからと。

そしてそれを遠めに見ていたマミ。

 

 

「なんなの今回、本当になんなの!!」

 

 

ねえ何なの! ミラモンって何! あと最後のもう全く違うヤツ! あれ何!?

今回いろいろな意味で大丈夫なのかな!? マミは叫ぶが、その声は三人にはもう届かない。

マミの前では浅倉が白目をむいて気絶していた。

 

 

 

 

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