頭が痛い。
胸が苦しい。
体が動かない。
俺の体はどうやらもうダメなようだ。
俺はバイクで走っている最中に車に弾き飛ばされた.
あぁ、こんなところで死ぬのか………来世があるなら自分で来世を決めたいな。
《承認しました。転生の間に移動します。》
…は?
ぼんやりしていた視界が突然はっきりと見えるようになった。
体の痛みもなくっている。
「ど、どういうことだ?」
戸惑っていた俺は体を起こし、あたりを見回すが一面真っ白の空間だった。
周りには扉すらな………訂正する。
台座と本がある。
俺は台座と本がある場所に行く。
「この本はいったいなんだ?」
人の性というのだろうか、ついつい台座に置かれていた本を触ってしまう。
すると、
《使用者を確認………使用者の肉体を再構築します。》
「さ、再構築!?ちょ、ちょっと待ってくれ!」
《使用者の肉体と適合する肉体を形成………仮面ライダーエグゼイドに登場するバグスター、パラドに再構築します………成功。》
「ぱ、パラドだと?なぜ仮面ライダーなんだ?い、いや、それより、俺の体がバグスターに…っ!?こ、これは!」
俺の体はバグスターのように粒子化し、消滅した。
そして、散らばった粒子がまた一つになり、人の形を作る。
どうやら俺の体は作り変えられたようだ。
流石に一度消滅させられ、その粒子をまた一つにされたんだ。
再構築されたことはわかる。
《人間の遺伝子を付与します。》
体に何かが入ってきたのが分かる。
《仮面ライダーエグゼイドが本編で使用したガシャットすべて、仮面ライダーパラドクスが使用したガシャットギアデュアル、ゲーマドライバー、バグヴァイザーを提供します。ゲーマドライバーはもう一つ贈らせてもらいます。>
「本当に仮面ライダーになれるとは思わなかった。」
《再構築、アイテムの提供が終了しました。これより、転生を行います。》
「て、転生?」
《3・2・1、転生開始。》
「ちょ、ちょっとまっ………」
体の粒子化が始まり、その部屋から強制退去させられた。
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???side
「ワールドチャンピオンに輝いたのは、ゲーマーM!」
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!
大会が終了し、私、ゲーマーMこと
タクシーの中から何かいい店がないかと探していると、
「止めてください!」
私は中古品を取り扱っている店の前でタクシーを止めると、店の中に入っていく。
商品の棚を一つ一つ確認していると、真新しい大きめのジュラルミンケースが二つ置かれていた。このケースのことを店員に聞いてみたところ、今日の朝、この店の店長が持ってきたという。値段を見てみると、二つ合わせて十万円だった。
この値段を見て、いつもの私では安いと感じないはずなのだが、この時の私には安く思えた。クレジットカードで支払いを終わらせた私はまたタクシーをつかまえ家に帰る。
「このケースの中身はなんだろう。帰ってからのお楽しみ。」
家に到着すると、すぐさま自室に入り、ドキドキした心を落ち着かせながらスーツを開けると、
「なに、これ?」
紫色のコントローラー?のようなものと、よくわからないベルト?が二つ。そして、ゲームのカセットと思われるものが9個入っていた。
「すごい、なにこれ。こんなもの見たことがない!」
私はいろいろといじっていると、カセットのようなものにスイッチが付いていることが分かった。さっそく押してみようと思ったその時、
『やめておけ、普通の人間が起動するとゲーム病を発症するぞ。』
「だ、だれ!?」
驚いたことにより、カセットを落としてしまった。しかし、今はそんなことはどうでもいい。今喋ったやつを見つけないと。
周りをきょろきょろと見回しているがいっこうに見つからない。
「何処にいるの!はやくでてきなさい!」
『俺はここだ。』
声が聞こえた場所を見る。そこには先ほどの紫色のコントローラー?があった。よく見ると、画面のようなものがあり、のぞき込むが何もない。
「?私の気のせいかな?」
『気のせいじゃないぞ』
「うわああああああああああああ!?」
画面にはさっきまではいなかった男の人が写り込んでいる。
「え、え?ゆ、幽霊?」
『違う。まぁ落ち着いて俺の話を聞かないか?』
「はなし?」
『そうだ。気になってるんだろ?そこにあるアイテムが。』
「そうだけど…」
『よし。俺がそのアイテムの使い方を教えてやる。ただし、』
「ただし?」
『俺に常識を教えてくれないか?』
「常識?そのくらいならいいけど。」
『よし、交渉成立だ。説明するからここから出してくれ。』
「だ、出すってどうやって?」
男はコントローラーから出してくれと言っているが………?待って、ここでこのよくわからない男を出してもいいの?
「出すのはダメ。」
『どうしてか聞いてもいいか?』
「私が危険にさらされるかもしれないから。」
『初対面の男は信用しないというくらいの危機感はあるんだな。まぁ今回はこのまま話を進めるか。』
私と男は情報を交換し合った。
二時間後
「このゲーマドライバー?っていうのにガシャット?を差し込むと変身できるっていうわけか~」
『そういうことだ。』
私がこの男、パラドの話を信じれば、これらのアイテムがあれば超人的な力を手に入れることができるというわけだ。ただ、適合手術?というものを受けないと使えないらしい。
そのことを聞いたとき、残念だと思った。
そんな力があれば、あの雄英高校に入学できるはず。」
『雄英高校?』
「声に出てた!?」
『その雄英高校に通いたいのか?』
「通えるのなら通いたいけど、私のような外れのような個性で合格するわけないよ。」
『………その個性っていうのは生まれつきのものって聞いたけど、永美の個性は何か聞いてもいいか?』
「私の個性は『適合』。ただし、何に適合するのかはいまだにわかってないから無個性みたいなものだね。」
『適合か…』
「パラド?」
パラドがぶつぶつと呟くと、
『永美、俺と一つにならないか?』
「え?ええええええええええ!」
私は今の言葉にパニック状態になってしまったが、
『一つになるっているのは、俺を取り込めって言っているんだ。』
「と、取り込む?」
『そうだ。俺はバグスター、バグスターウイルスだ。さっき説明したように、バグスターウイルスは人間に感染することができるコンピューターウイルスだ。俺が永美の体に入り、永美がバグスターウイルスに適合すれば、』
「変身できる…」
『ただし、もし、適合に失敗すれば消滅する。』
「!?」
私は消滅という言葉を聞き、息をのむが、チャンスは今しかない。ここでやらないと何も始まらない。
「お願い。やって。」
『わかった。バグヴァイザーの二つの突起、銃口を自分の体につけろ。』
「こう?」
『そうだ。そして、Bボタンを押すと俺が永美の中に入る…だが、本当にいいのか?死ぬかもしれないんだぞ。』
「わかってる。でも、私は今のゲーマーである私を変えたいの。ゲームだけができるだけじゃなくて、人も救いたい。」
『…わかった。なら、Bボタンを押せ。』
私はバグヴァイザーのBボタンを押した。だが、何も起きない。パラドにそのことを確かめようとすると身体に何かが入ってきた。
「ぐ、ぐううううううううううああああああああああああああああ!!」
体がむしばまれている感じがする。だけど、
「私はヒーローに、な、るん、だ!」
その瞬間私の体を蝕んでいる感覚はなくなった。
「てき、ご、う、したの?」
私の体は疲れで限界が来たようだ。そのまま睡魔に襲われ床に倒れる時、誰かに支えられた。
「まったくあまり無茶をするなよ。永美。」
「パ、ラド…」
私は眠りに落ちた。