永美side
教室に入った私はおとなしく席に着く。
『はぁ~パラドのことどうやって言い訳しようかな?』
『とりあえず、二重人格でした。と、言ってみたらどうだ?意外といけるかもしれないぞ。』
『そうしようかな…はぁ~』
パラドと相談していると、相澤先生が教室に入ってきた。先ほどまで喋っていたみんなが突然黙った。
『うん。いつもの光景だね。』
『そうなのか。』
パラドと話していると、相澤先生が今日のヒーロー情報学はいつもと違うと言っている。どんなことをするのかワクワクしていると、
「『コードネーム』、ヒーロー名の考案だ。」
「「「「「胸ふくらむヤツきたああああああああああ!」」」」」
相澤先生が言うには、先日の体育祭でプロからのドラフト指名が来ているようです。今回の指名は興味を持っているというだけの指名らしい。卒業までにその興味がなくなれば、指名はなかったことになるらしい。今回の指名の結果は爆豪くんと轟くんに集中している。
『私の名前は無いね。』
『試合中にぶっ倒れたからな。』
『それもそうだね。』
みんなが指名についてざわざわしているが、まだ相澤先生の話はまだ続いている。
「これを踏まえ…指名の有無関係なく。いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。」
職場体験の目的はプロの活動を実際に体験することによってより実りのある訓練をすることが目的らしい。
『なるほど、プロと一時的ではあるけど仕事を共にするからヒーロー名がいるんだね。』
『そうみたいだな。』
「まァ仮ではあるが適当なもんは…「付けたら地獄を見ちゃうよ!」
ミッドナイトが突然現れ、相澤先生の代わりに説明を始めた。なんでも、この時付けた名前が世の中に認知され、プロ名になることが多いらしい。
『…永美。』
『どうしたの?』
『永美にどうしても俺が考えている名前にしてほしいと思っているんだが、いいか?』
『変な名前じゃなければ…』
15分後
「出来た人から発表してね!」
ミッドナイトの言葉に、続々と自分の考えたヒーロー名を発表していく。そして、
「えぇ爆豪君はまだ終わりそうにないので、実質最後、導ちゃん、発表してね。」
「は、はい!」
緊張してカクカクした動きになりながらみんなの前に立つ。
「わ、私の名前は!仮面ライダーエグゼイド!です!」
「仮面ライダー?」
「は、はい!」
「理由を聞いても?」
「わ、私の友達が、私の変身した姿をエグゼイドと言っていたからです!」
「…仮面ライダー。どこかで聞いたことがあるような?でも、その名前いいね!」
「あ、ありがとうございます!」
私の名前が決まった!そのことがうれしくて小躍りしそうになったが、
『お、落ち着け~落ち着け~。』
『仮面ライダー。人知れず、世界を救った人たちの名前だ。』
『そうなんだ。』
『あぁ、だから、名前負けしないように頑張ろうぜ。永美。』
『うん!』
名前が決まった後、相澤先生が職場体験の説明を始めた。
職場体験は一週間、職場は指名があった人は個別にリストを渡され、その中から選ぶ。指名がなかった人は雄英がオファーした全国の受け入れ可能な事務所40件の中から選ぶ。今週末、残り二日のうちに選ばなければならない。
相澤先生は授業が終わると教室から出て行った。
『朝のこと聞かれなかったぁ。』
『それを言うと…』
『なに?』
「導。お前に少し話がある。」
相澤先生に連行されています。
『ど、どうしてこうなった…』
空き教室に連れてこられ、相澤先生に朝のことを尋ねられた。
「髪と目の色の変化。性格のあの変わりようはどういうことか説明してくれるな?」
「…実は」
私はパラドと考えていた二重人格の話を相澤先生に本当の事かのように話した。相澤先生は驚いていたが納得したように頷き、
「…お前も大変なんだな。そんな導に渡すものがあったのを忘れていた。」
渡されたものは一枚の紙。書かれていることを読むと、
「し、指名、ですか?」
「あぁ。だが、その事務所は昨年に突然現れたヒーローによって作られた事務所だ。そのヒーローは新人だが、事務所をたった一ヶ月で東京にあるヒーロー事務所の中でもトップ10に入る勢いで成果を出している。」
「そ、そんなすごい事務所から!」
「事務所の名前は、ゲームヒーローOFFICE。」
「ゲームヒーロー…わかりました!そこに行きます。」
「分かった。提出しておいたことにしておく。」
相澤先生は教室から出ていき、私一人だけになった。空き教室に一人でいる趣味もないので家に帰った私。だが、帰っている途中、パラドに声をかけるがパラドから返事がない。家の中に入ると、玄関に置手紙があった。読んでみると、一週間ほど、パラドは私用で帰ってこられないらしい。
パラドはどこで何をしているのかな?
そんな疑問が浮かぶが、とりあえず晩御飯を食べよう。
このような日が二日続き、
職場体験 当日
「くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け。」
相澤先生にそう言われ、各々、自分が行く職場に向かっていく。
みんなが散っていく中、飯田くん、緑谷くん、麗日さんが何か話している。そういえば、飯田くんは体育祭の時にお兄さんをヒーロー殺しに再起不能にされていたね…
そのことが少し気にかかるが私は自分が行く事務所に向かう。
事務所がある渋谷に向かう。
『はぁ~それにしても、パラドはいったいどこに行ったの?』
考えているうちにいつの間にか、渋谷についていた。着いてからは事務所までの地図を頼りに事務所に向かう。
そして、
「ここかな?」
着いた場所には大きな看板があり、看板にはゲームヒーローOFFICEと大きく書かれている。事務所の中に入ると、
「ようこそ、ゲームヒーローOFFICEへ。」
「!?ぱ、パラド!」
私を待ち構えていたのはパラドだった。
「ど、どうして、パラドがここに?」
「そんなことか。それは、ここが俺の事務所だからだ。」
「え?パラドの、事務所?」
「そうだ。永美に会って、二週間くらいでヒーローになったからな。」
「ど、どどど、どういうこと!?」
「今から説明してやる。」
パラドの話によれば、私と会って、一週間ほどが経った時に、大物政治家や雄英の校長先生がヴィランの集団に人質に取られてしまったことがあったようです。その時、偶然その騒ぎを聞きつけたパラドがヴィランの集団を一瞬で壊滅させた。その力をその場にいた全員に認められ、特殊な形だがヒーローになったそうだ。その後、一人でヒーロー事務所を立ち上げ、四苦八苦しながら今の事務所にまでしたそうだ。
「ぱ、パラドの意外な一面…」
「話は終わったから、コスチュームに着替える!これから見回りに行くぞ。」
「は、はい!」
今のパラドは職場体験先のヒーロー。ちゃんと、パラドの行動一つ一つを見て、立派なヒーローになるため頑張ろう!
コスチュームに着替え、気合を入れた私はパラドとともに見回りに出かける。その前に、
「俺の変身前の姿を知っているのは事務所のヒーローと永美だけだ。これからも、他人に素顔を見せるつもりがないから、俺は変身していく。」
「パラドの変身!?見たい!」
パラドはガシャットギアデュアルを取り出すと、ダイヤルを左に回した。
《パーフェクトパズル!》
《What's the next stage?》
ボタンを押すと、
《デュアルアップ!》
《Get the glory in the chain.PERFECT PUZZLE!》
パラドが変身した。
「仮面ライダーパラドクスlevel50。」
「か、カッコイイ!」
パラドの見た目は私のとは全く違っていた。私のように髪の毛があるとかではなく、フルアーマーだ!
「行くぞ。」
「はい!」
私とパラドは見回りを始めた。