試合が始まり、轟くんが右手の氷で攻めてきた。
「その攻撃は対処できます!」
私が取り出したガシャット、それは今までは使えなかったガシャット。
《ドラゴナイトハンターZ!》
私の背後のスクリーンから現れたのは、
ギャアアアアア!
『ど、ドラゴンだあああ!』
これには轟くんも驚いているようです。いえ、轟くんだけではなく観客、生徒達、先生たちも驚いている。
轟くんの氷による攻撃はドラゴンの炎により溶かされてしまった。
「ここからは私の番。」
《マイティアクションX!》
《ガッシャット! ガッチャーン! レベルアップ!》
《マイティマイティアクションX!》
《アガッチャ!》
《ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナ~イト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトハンター!Z!》
ドラゴンが変形し、私の頭から胴体、両腕、両足に装着された。
「何だ…その姿は…」
「レベル5の姿だよ。ノーコンテニュークリアします!」
「!やってみろ!」
轟くんは足元を凍らせてきましたが、そんなワンパターンな攻撃が通じると思っているのでしょうか。私はその場から動かず大きく息を吸い込むと、
ゴオオオオオオオオオ!
巨大な炎の塊を吐いた。炎のブレスは氷を溶かし、轟くんに向かって直進していきます。轟くんはそれを間一髪で避けるが、
「ブレスだけじゃないよ。」
ブレスの後ろに隠れながら進んできた私には気付かなかったようです。私の尻尾での薙ぎ払いが腹に直撃し、吹き飛ばされた。
「くっ…」
轟くんは場外に落ちる寸前、氷で足場を作り、踏みとどまる。
「まだだ!」
氷を使い、空中に足場を作る。
『なにをするつもり?』
私の頭上近くまで来た瞬間、氷が崩れ落ち、私の上に落下してきた。
「この程度、どうとでもなる!」
「そういうと思ってた。俺の目的はそっちだ!」
落下してきた氷の中に轟くんが紛れ込んでいた。轟くんの目的はわからないが、ブレードで弾き飛ばした。その瞬間、
《ガッシューン》
変身が強制解除されてしまった。私はドライバーを確認すると、ガシャットを二本轟くんに奪われている。………奪われている?なぜ、どうして?あれは私の手にした力。
とられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたとられたああああああああああああ!!
永美の体にノイズのようなものがあらわれている。
「あ、ああ、あああああああああああああああ!」
その状況にただ事ではないと思い。ミッドナイト、セメントスの二人が永美を落ち着かせようとステージに上がったが、突然永美の体からノイズが消え、倒れ伏した。
生徒、先生、観客もこの状況に戸惑っていたが、ステージに上がった二人が永美を保健室まで運ぶ。永美はその後、気絶したままだった。気絶している間に轟が永美から取ってしまったガシャットを返却しに来た。
ちなみに雄英体育祭の1位は爆豪、2位は轟、3位は常闇です。
パラドside
「永美!」
体育祭をテレビで見ていると永美が急に倒れた。それも、ゲーム病を発症し、消滅寸前になっている。俺は粒子化し、永美のもとに向かい、身体に入る。永美のストレスを俺に移すことによってゲーム病を抑える。
保健室に運ばれた永美の体は体育祭が終わって数時間経過した後にようやく目を覚ました。
「こ、ここは?」
「ここは保健室さね。あんたは試合中に倒れてここに運び込まれたんだよ。」
「そう、ですか。」
『永美、聞こえるか?』
『パラド。どうして私の中に?』
『お前がゲーム病を発症したからだ。バグスターウイルスを抑制するために永美の体に入ったんだよ。』
『助けてくれてありがとう。』
『はぁ~今日は帰るぞ。』
俺と永美は帰ろうとしたのだが、
「ちょっと待ちな。」
「な、なんでしょうか?」
リカバリーガールに引きとめられた。
「あんた、『適合』の個性のはずだけど、何と適合したのか聞かせてもらおうか。」
永美は突然の質問で、困っている。だが、まだ隠し通せることはできるはずだ。バグスターウイルスのことは、
そう思っていたのだが、
「あんたが適合したのはウイルス。それも未知のウイルスだろう?」
「!?」
「その様子だと知っていたみたいだね。」
しまった!顔に出てしまいました!
永美が焦っている間にも話は進む。
「個性届には特殊なウイルスと適合したおかげで今使っているアイテムで変身している。と、書いているがその特殊なウイルスはいったい何なんだろうね?そのアイテムも個性の一部と書いてあるがいったい誰が作ったのやら。」
「そ、それは…」
「私はこの学校の生徒を任されている先生の一人でもある。そんな未知のウイルスを持っている生徒は他の生徒のため学校には置いておけないね。」
「………」
リカバリーガールの言い方はきついがその通りだ。仕方ない。
『永美。』
「なに?パラド。」
「パラド?誰と話しているんだい?」
『体の主導権借りるぞ。』
「え?」
永美の体の主導権を奪い取り、俺が表に出てきた。おそらくだが目の色が真っ赤になっているだろう。
目の変化、そして、雰囲気の変化に気付いたリカバリーガールは警戒している。
「リカバリーガールでいいな?」
「あんたは何なんだい?」
「俺はパラド。永美の体に感染しているウイルスの本体だと思ってくれればいい。」
「なに?」
「今からあんたに永美と俺の出会いを話す。それを信じるか信じないかはあんたしだいだが、聞いてくれるか?」
「…一応聞いてあげるよ。私も未知のウイルスは気になるからね。」
「じゃあ話を聞いてくれ。」
俺は永美がどのようにして感染し、今の力を得たのか、簡潔に話した。話している間リカバリーガールは驚いていたが納得しているようだった。そして、バグスターウイルスの特性も話した。
「そうだったのかい………これは世間に知ってもらってもいい案件だとは思うけど…はぁ~ここだけの話にしといてあげるよ。まったく、そのガシャット?が抜けないようにしときなさい。さもないと、また今日みたいなことになるよ。」
「ありがとうございます。」
「ほら、早く帰りなさい。」
俺は保健室から出ていった。
『永美、もう大丈夫だ。リカバリーガールは秘密にしてくれるらしい。』
『ほ、本当に?』
『あぁ安心しろ。相手は雄英の教師、嘘はつかないだろう。』
『そっかぁ。でも、ガシャットが抜けないようにしないとまた私…』
『そこは俺に考えがあるから任せておけ。さぁ帰るぞ。』
『うん!』
雄英の校内を歩いていると、緑色の髪をした男の子とおっとりとした感じの女の子がこちらに走ってくる。
「あ!導さん!目を覚ましたんだね。よかったぁ。」
「本当に大丈夫だった?もう二時間以上も気絶していたんだよ。」
「あぁ永美は大丈夫だ。問題ない。」
俺はいま不意にしゃべってしまった。まずい!
『永美!チェンジ!』
『えええぇぇぇぇぇ。』
永美に体の主導権を渡し、俺は引っ込むことにした。永美、ファイト!
緑谷side
「導さん、だよね?本当に。」
「今の喋り方はおかしいよ。導ちゃん。どうしたの?」
「だ、大丈夫です!私は平気です!今日はもう疲れたので帰らせていただきますね!それでは!」
そういうと、導さんは走り去っていった。
「元の導ちゃんに戻ってたよね?」
「う、うん…」
『そういえば、ヴィランが襲撃してきた際に導さんの口調が今みたいになっていたような…』
考えても仕方ないと思った僕は、麗日さんと一緒に帰ることにした。導さんには謎が多い。それに個性も不思議だ。彼女はいったい何者なんだ?
そう思ってしまうほど、導さんは不思議な人だ。
永美side
「ハックシュン!」
「大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だけど。パラド。」
「どうした?」
「ガシャットの件はどうなったの?」
「それについては明日のお楽しみだ。」
パラドは家につくと私が持っているガシャットすべてを回収したと思うと、自分の部屋にもっていってしまった。なんでも、改良をするとかどうとか…
「二日は休みだから、それまでに改良間に合わせてね。」
「任せておけ。」
パラドは部屋にこもってしまった。
パラドside
俺は今、手紙を読んでいる。この手紙が送られてきた場所は不明だが、おそらく、俺が転生したあの白い空間から送られてきたものだと思う。手紙の内容は新たなガシャットを送ってくるということと明日、ガシャットが改良されるということだった。改良の内容は、変身者以外がガシャットをドライバーから抜くことができなくなる。もし、ガシャットを奪われたとしても自動的に戻ってくるというものだ。
「追加のガシャットに改良か~」
どのようなガシャットが送られてくるのか気にはなるが、今は明日に備えて手紙の内容を覚えないといけない。この手紙は明日午前0時に完全消滅するからだ。だから、頭に入れておかないと。
今日のこの時間はすべて手紙を覚えるだけの時間になる。明日からは永美の特訓だ。
こうして、今日という激動の一日が終わりを迎える。
「今日は本当に疲れた!」
ライダー少女 エグゼイド
ハンターアクションゲーマーレベル5(フルドラゴン)
頭から胴体にはゆるキャラのようなドラゴンがデフォルメされたパーカーを着ている。背中には小さな羽がある。左腕にはドラゴナイトガンと呼ばれる電磁キャノン砲、右腕にはドラゴナイトブレードと呼ばれる電磁ブレードが装着されている。足には黒い少し機械のような見た目のブーツを履いている。