第1話『龍帝を継ぐものと天の遣い』
かつて光り輝く3人のガンダムと3人の女神が天から降り立った地、三璃紗。神話の『三候』と『三戦姫』と呼ばれる彼らは協力して世界を平定すると・・太陽と月と海となって世界を安定していた。やがて遥かな時が流れ・・・・・
『三璃紗、闇に包まれるとき、『三候』の魂やどりし輝けるガンダムと『三戦姫』の力を受け継ぎし乙女、聖印たる玉璽と天の遣いの導きを受け、ここに闇を打ち払わん・・・・』
三璃紗神話『G記』より
後に『三国伝』と呼ばれる風雲豪傑の時代。これはあまたの星の如く乱世に煌めき、熱き侠達と美しき乙女達の物語である
第1話『龍帝を継ぐものと天の遣い』
ここは人間とガンダムが共存する世界・三璃紗。光の都『雒陽』からはるか北の地方、幽州、楼桑村。ここで一人のガンダムと一人の人間の少女が寝ていた。そこへ誰かがやってきた。
???
「幸せそうに寝てやがる・・・オイ!劉備!!」
???
「早く、起きろ!桃香!!」
彼の名前は劉備ガンダム、この物語の主人公である。もう一人の少女も劉備という名前であり、桃香は真名である。真名とは親しいものでしか許されない名前であるのだ。する
???
「「起きろ!!!劉備、桃香!!!」」
劉備ガンダム
「うわっ!!ハイっ!!!」
桃香
「ごめんなさい!!!・・・って白連ちゃん!?」
劉備ガンダム
「なんだ、公孫賛の兄貴か!おどかすなよ!!?」
公孫賛イージエイト
「使いに出たまま帰ってこないと思ったら・・・・」
白連
「こんなところで昼寝とは・・・」
二人を叩き起したのは公孫賛イージエイトと公孫賛(真名・白連)である。二人は劉備ガンダムと桃香の兄弟子と姉妹子であるのだ。
劉備ガンダム
「気持ちいいよ!暖かい光にそよぐ風、大河のせせらぎ」
桃香
「劉君の言う通りだよ。三璃紗の豊かな自然と一体になれるよ。」
公孫賛イージエイト
「まったくのんきだな!お前達ってやつは・・」
桃香
「兄さんや白連ちゃん達もいっしょにどう?」
白連
「馬鹿な事を言うな!!」
四人はそんなやり取りをしながら帰り道を歩いていた。すると
子供
「うわあああああああああん!!」
子供の悲鳴が聞こえてきた。劉備ガンダムたちはその場へとやってきた。
桃香
「あれって!!?」
劉備ガンダム
「董卓軍の兵士!!」
アニキ
「このガキが!!!ぶっ殺してやる!!」
兵士の一人が子供に斬りかかろうとすると
劉備ガンダム
「やめろ!!!」
アニキ
「何だと!!」
劉備ガンダム
「幼い子供に手を出すやつは俺が許さん!!」
劉備ガンダムは剣で兵士たちを倒していくのであった。
デク
「え!?」
チビ
「何しやがる!!?」
アニキ
「てめぇ、俺達に刃向かうとは・・・・覚えておれ!!!」
兵士たちはその場から逃げたのであった。
劉備ガンダム
「へっ!いつでもきやがれ!!」
桃香
「かっこよかったよ。劉君!!」
白連
「また無茶を・・・」
桃香
「いいから、いいから、ところで坊や、何があったの?」
子供
「ごめんなさい・・おなかがペコペコで・・つい・・兵隊さん達の食べ物を盗もうと・・・」
桃香
「そうか・・・気持ちはわかるけど盗みはだめだよ。もう二度としない?」
子供
「はい!」
劉備ガンダム
「よしならば・・これで食べ物を買いな」
劉備ガンダムは袋から銀貨を出して子供にやった。
劉備ガンダム
「いいことしたな、兄貴達!」
公孫賛イージエイト
「しかし・・兵士の食料に手を出すほどよほど飢えていたんだな・・・・」
桃香
「あんな子供が三璃紗にはあふれているんだ。」
四人はその様子を見ていた。
公孫賛イージエイト
「こんな豊かな大地なのに戦が絶えず食料が不足する。」
劉備ガンダム
「・・・・」
白連
「弱い者はドンドンつらい生活に追いやられていくのだ。」
桃香
「・・・・」
公孫賛イージエイト
「俺と白連はこの国の人々が安心して暮らせるようにしたい!そのためにももっと自分を鍛えないとな。」
劉備ガンダム
「さすが兄貴!いいことをいうな!」
白連
「ああ、ところで一つ聞きたい!」
桃香
「え?」
公孫賛イージエイト
「そういえばお前達、あんな銀貨をよくもっていたな。」
劉備ガンダム
「銀貨?」
すると二人は思い出した。
劉備ガンダム
「あー!!あれは先生の大事なお使いの金だった。」
桃香
「ど、どうしよう!!兄さん、白連ちゃん!!」
公孫賛イージエイト
「そんなことだろうと思ったよ。」
白連
「まったくお前達というやつは・・・」
その夜
盧植ジムキャノン
「劉備、桃香!!お前達というやつは!!」
劉備ガンダム
「すみません!!」
桃香
「ごめんなさい!!」
二人は劉備の師で桃香の養父の儒学者・盧植ジムキャノンに叱られていた。
劉備ガンダム
「大事なお金を・・申し訳ありません。先生!」
桃香
「劉君は悪くないんです。」
公孫賛イージエイト
「桃香の言うとおりです。二人をお許しください。」
白連
「人助けのために使ってしまったのです。」
盧植ジムキャノン
「そのことを言っているのではない!!」
四人
「え!」
盧植ジムキャノン
「劉備、公孫賛、桃香、白連!お前たちのやったことはな、盗人つまり罪人の手助けなのだぞ!」
白連
「先生!しかし・・・」
桃香
「ほうっておけばその子は殺されていました!」
盧植ジムキャノン
「それが法を犯した行為であればいたしかたあるまい。よいか人々が法を守ってこそ初めて国家が成り立つのだ!たとえどんな理由であろうと絶対に法を犯してはならぬ!その罪はその身をもって償うが定め・・」
すると
役人
「盧植殿はおいでか!?」
公孫賛イージエイト
「役人?」
白連
「まさか!?」
盧植ジムキャノン
「やはりきたか・・・・」
役人が入ってきた。
役人
「盧植殿、失礼する!」
盧植ジムキャノン
「役人の方々がこんな夜に何用ですか?」
役人
「董卓軍への反逆の罪で貴方を逮捕します!!」
劉備ガンダム
「何だと!!?」
桃香
「そんな!?」
劉備ガンダムと桃香は驚いていた。
劉備ガンダム
「待ってくれ!!先生は何もしていない!!手を出したのは俺だ!!」
桃香
「劉君!!」
盧植ジムキャノン
「控えておれ、」
劉備ガンダム
「いえ!先生は俺が守ります!!」
劉備ガンダムは刀を抜こうとするが
盧植ジムキャノン
「身の程を知れ!劉備!!」
劉備ガンダム
「先生・・・」
盧植ジムキャノン
「考えもなく刀に手をかけるとはなんたる愚か者よ!お前は破門じゃ!!こんなバカはほっといて参りましょう・・・役人の方々!!」
こうして盧植ジムキャノンは役人に連れられてしまった。劉備ガンダムと桃香もそのまま立っていたのであった。
そのころ盧植ジムキャノンは拷問を受けていた。
馬元義ザク
「盧植よ!若いやつらをたぶらかし我らに逆らうは重罪ぞ!!だが・・・・事と次第によっては助けてやってもよいのだぞ!!」
盧植ジムキャノン
「どういう意味だ?」
馬元義ザク
「『伝説の二対の宝剣』と『天の御使い』はどこにある?」
盧植ジムキャノンは驚いた。
盧植ジムキャノン
「何じゃそれは?知らんな!」
馬元義ザク
「そんなはずはない!貴様が宮廷軍師を務めていたとき、霊帝から密かに賜ったハズ!その『宝剣』と『御使い』を大師である董卓様に差し出せば・・・」
盧植ジムキャノン
「知らんものは知らん!!」
馬元義ザク
「では思い出されるまでやるまでだ!打て!!」
盧植ジムキャノンは拷問をうつけ続けていた。
翌日
公孫賛イージエイト
「行くな、劉備!!」
公孫賛イージエイトは劉備ガンダムを殴り飛ばした。
白連
「落ちつけ!! 公孫賛!!」
桃香
「兄さん、やめて!!」
劉備ガンダム
「何をするんだ!!兄貴!!」
公孫賛イージエイト
「お前はまだわからんのか!?先生のお心がっ!!」
桃香
「兄さんの言うとおりだけど私も先生の身が心配で・・・」
白連
「桃香まで・・公孫賛はお前たちの身を心配しているのだぞ!!」
すると
市民
「みんな、大変だ!!盧植さんが・・・!!」
桃香
「どうしたのですか?」
市民
「処刑されることになった!!」
劉備ガンダム
「なんだって!!?」
そして、劉備ガンダム達は処刑場へとやってきた。
馬元義ザク
「よいか!反逆者はどうなるかとくと見るがいい!!我ら董卓軍に文句のある奴はおるか!?」
劉備ガンダム
「先生!!」
桃香
「やめて!!」
兵士
「こら、さがれ!!」
盧植ジムキャノン
「うるさいぞ。若いの!!悪法もまた法なり!」
劉備ガンダム、桃香
「!!」
盧植ジムキャノン
「どんな法でも犯せば罪・・・・だがワシはあえてお前達に問う!」
桃香
「え?」
盧植ジムキャノン
「悪法を・・・・その悪を除かんとすれば何とする!?」
劉備ガンダム
「せ・・正義をもって・・・・」
桃香
「法そのものを変えんとすべし・・・」
盧植ジムキャノン
「ならば己らに正義はありやッ!!?」
そして・・・・
劉備ガンダム
「我が魂は!!」
桃香
「正義ともありぃッ!!」
二人は涙を流しながらもそう答えた。
盧植ジムキャノン
「その心忘れるな・・・生きよ!!」
馬元義ザク
「茶番は終わりだ!!死ねえええええええええええええ!!!!!」
そして、馬元義ザクはそのまま盧植ジムキャノンの首を切り落としたのであった。
劉備ガンダム
「先生―っ!!!!!!」
桃香
「いやあああああーっ!!!!!!!」
その夜、劉備ガンダムと桃香は盧植ジムキャノンの死に涙を流していた。
劉備ガンダム
「先生…」
桃香
「・・・・・」
劉備ガンダムにとって盧植ジムキャノンは師匠であり育ての親でもあるのだ。今まで鍛えてもらったことを思い出していた。そして桃香も赤ん坊のころから盧植ジムキャノンに育ててもらっていることを思い出しているのであった。
公孫賛イージエイト
「劉備・・・・」
白連
「桃香・・・」
劉備ガンダム
「兄貴・・・・俺は・・・俺は自分の無力が憎い!!俺にもっと力があれば・・」
桃香
「私も誰かが傷つくのを見たくない・・・・私も力がほしい・・誰かを守ることができる力を・・・・」
公孫賛イージエイト
「ならば力を・・」
白連
「真の力を求めよ!!」
公孫賛イージエイト
「これが先生の最後の教えだ!!」
劉備ガンダム
「え?」
すると公孫賛イージエイトと白連は龍の置物を動かした。そこには輝ける二本の宝剣があった。
公孫賛イージエイト
「龍帝剣!!」
白連
「龍神剣!!」
劉備ガンダム
「龍帝剣?」
桃香
「龍神剣?」
公孫賛イージエイト
「先生が命をかけて守り抜いた二対の宝剣だ!」
二人は触ろうとするが光りが突然輝き始めた。するとそこに一人の青年が現れた。
青年
「いてて・・・・」
劉備ガンダム
「なんだこいつは・・・・」
青年
「ここは・・・・いったい・・・」
桃香
「貴方は一体・・・?」
青年
「俺は・・・北郷一刀・・・見ての通り・・・・」
白連
「もしかして・・彼が先生の言っていた天の遣いではないのか?」
公孫賛イージエイト
「ああ、まさか宝剣の光によって召喚されるとはな・・・」
一刀
「天の遣いって・・・」
劉備ガンダム
「それよりもなんで消えたんだ?」
公孫賛イージエイト
「真の正義をもつ者のみが手にする事がかなう!お前達にできるか?」
桃香
「真の正義?」
一刀
「無視ですか・・・・」
すると・・・馬元義ザク達董卓軍兵士がやってきた。
馬元義ザク
「逆族の小僧ども!宝剣があるはずだ!!渡せ!!」
すると・・・・
馬元義ザク
「フン!かまわん火を放て!!」
兵士達は火矢を劉備達の家に放った。そして、五人は何とか出てきた。
公孫賛イージエイト
「くっ・・・」
劉備ガンダム
「貴様ら!!」
白連
「なんと卑劣なんだ!!」
桃香
「大丈夫ですか?」
一刀
「なんとか・・・」
馬元義ザク
「出てきたな!見慣れない奴もいるが、宝剣をよこせ!そうすれば・・・楽に師匠の元へ送ってやるぞ!」
劉備ガンダム
「おのれ!!」
桃香
「もう許さない!!」
二人は剣を抜こうとするが
馬元義ザク
「ほほう、剣を抜くか?それがお前らの師匠の教えか?」
劉備ガンダム、桃香
「くっ!!」
馬元義ザク
「法に逆らえば死してなお罪人!師匠が悲しむであろうなあ!!ほらどうした?ぬいてみろ!!」
劉備ガンダム
「悪法もまた法なり・・・・」
桃香
「なればその悪を除かんとすれば何をすべきか・・・」
劉備ガンダム、桃香
「「我が魂に宿る正義をもって悪を断つっ!!」」
劉備ガンダム、桃香は剣を抜くと董卓軍に立ち向かった。
馬元義ザク
「こしゃくな斬れ!斬れ!!」
董卓軍は劉備達に襲いかかった。二人はそれ苦戦する来なく倒していくのであった。
馬元義ザク
「ええい!!どけ!!俺がやる!!」
馬元義ザクは劉備ガンダムと桃香に襲いかかった。そして・・ついに刀をはじかれてしまった。
劉備ガンダム
「ぐわあ!!」
桃香
「きゃあ!!」
馬元義ザク
「死ね!小僧ども!!」
馬元義ザクは二人にとどめを刺そうとした。
公孫賛イージエイト
「龍帝剣と龍神剣を呼べ!!」
白連
「お前達の正義を見せろ!!」
一刀
「龍帝剣・・・・龍神剣?」
そして・・・
劉備ガンダム
「龍帝剣!!」
桃香
「龍神剣!!!」
二人の手に龍を模した黄金の剣が手に現れた
馬元義ザク
「何!?」
劉備ガンダム、桃香
「はあああああああああああああ!!!」
二人は馬元義ザクを攻撃し、倒したのであった。
公孫賛イージエイト
「あの剣の輝き・・・・」
白連
「先生・・やはり・・劉備と桃香は・・・・」
董卓軍兵士A
「馬元義様がやられた!?」
董卓軍兵士B
「逃げろ!!」
董卓兵士達はその場から逃げだしたのであった。
そして、翌日、五人は盧植の墓の前にいた。
公孫賛イージエイト
「そろそろ行くぞ。二人とも!」
白連
「お前達はやはり別々の道へ行くのか?」
公孫賛イージエイト
「俺と白連と共に父の軍で董卓軍と戦わないか?」
桃香
「ありがとう、兄さん、白連ちゃん。でも私達はまだまだ、未熟者だから・・・」
劉備ガンダム
「俺達はもっと世界を広く見てみたいんだ。」
桃香
「それに彼の事も心配だし。」
あれから、一刀の事を聞いた。彼は記憶喪失であり、いつの間にかこの世界に来ていたのだ。
一刀
「俺、自分がだれかわからないけど・・さっき、二人の劉備が戦っているを見て決めたんだ。俺も旅に出て記憶を取り戻す。」
桃香
「よろしくね。ご主人様♪」
一刀
「え!?」
劉備ガンダム
「先生が言っていたんだ。アンタは天の遣いと呼ばれているんだ。だからアンタは桃香の主人というわけだ。」
一刀
「だからって・・・」
公孫賛イージエイト
「とにかく・・・それならもう何も言うまい!がんばれよ!!」
劉備ガンダム
「兄貴!!」
白連
「しっかりやれよ!!」
桃香
「白連ちゃん!!」
そして、公孫賛イージエイトと白連はそのまま走り去ったのであった。
劉備ガンダム
「先生、俺達も旅立ちます!!」
桃香
「何ができるかわからないけど・・・この国の人々のためにがんばります・・・・」
劉備ガンダム
「俺達の正義を見ていてください・・・」
そして、ここに一人の侠と一人の乙女が立ち上がった。その名は劉備ガンダムと劉備(桃香)!!そして、謎の天の遣い、北郷一刀。その内なる正義の魂。今、まさに正義の炎と燃える!!
続く
次回
劉備ガンダムと桃香と一刀はとある村で新たな出会いを体験するのであった。