俺と彼女と友達のツンデレ物語   作:スタンチッカ

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通信制限の壁は高い。


まさかの事態

〜放課後〜

 

「あー…暇だ……」

 

「そりゃあ、そうでしょうね。貴方、部活に入ってないんですもの」

 

「それを言ったら詩音もだろうが…」

 

俺は机に突っ伏していた。

詩音は席に座って読書をしていた。

 

「あー…遊びにいきてー!」

 

「みんな、帰っちゃったわよ」

 

「分かってるよ!」

 

俺は起き上がり、軽く頭を掻く。

 

「ねぇ、僕僕キャラはもういいの?」

 

「お前が二人の時はこっちで話してほしいって言ったんだろ?」

 

「そうだったかしら」

 

詩音はとぼけながら髪を耳にかける

 

「詩音…バカと、とぼけは、違うんだぜ?」

 

「知ってるわよ、そのぐらい」

 

「そうか……?」

 

俺は詩音の頭が心配になり、詩音を見つめる。

 

「何見てんのよ」

 

「いや、頭が心配で…」

 

「………」

 

叩かれた。しかも、思いっきり。

 

「痛い……」

 

「貴方が悪いわ。今のは」

 

「そうだけど…そうだけどさぁ!加減はないの!?」

 

「無いわ」

 

「ですよね、知ってた。」

 

「全く…こんなんだから鹿江君は鹿江君なんだわ」

 

「どういう意味だよ、コラ」

 

「そのまんまの意味よ。」

 

「あ?」

 

「分からないならそれでいいわ。ふっ…wおバカさん」

 

絶対、あいつ、喧嘩売ってる。

そう思い、俺は立ち上がる。

 

「あのなぁ!俺だって、頑張ってるんだぜ!?」

 

「あら、どこら辺を?」

 

「毎朝、靴を右から履くとか!」

 

「どうでもいいわね。」

 

「毎朝、牛乳飲むとか!」

 

「そうね。鹿江君、背…小さいものね」

 

気にしてるんだから黙れ。

 

「忘れ物しないようにって!」

 

「あれ?今日、筆箱忘れてたわよね?」

 

「部活もサボらないようにって!」

 

「貴方、入部してないじゃない!」

 

「授業では毎回一回は手を挙げてるし!」

 

「にしては、先生にさされないわよね」

 

「規則正しい生活、おくってるし!」

 

「今年一番の要らない情報ね。それ」

 

「……………」

 

「もう、無いの?」

 

「クソ…!いい事がありすぎてもう、言えない…!」

 

「全部、しょーもない事だったわよ!?」

 

詩音はため息をつく。

 

「仕方ないわ。貴方はそのぐらいの力よね」

 

詩音は立ち上がって鞄に本を仕舞う

 

「お?どこ行くんだ?」

 

「帰るのよ」

 

「そうか、じゃあ、俺も帰るかな」

 

「当たり前よ。今日は、デートに行くわよ」

 

「は?」

 

俺は耳を疑った。

 

「デートよ、デート。」

 

「なんで?」

 

「……クレープが食べたいのよ」

 

案外可愛い理由だった。

 

「クレープ……しゃーねぇ。奢ってやるよ」

 

「まぁ、ありがとう。お詫びに今度、上履き舐めさせてあげるわ」

 

「間に合ってます」

 

そう言って俺も鞄を持ち、歩き出す。

 

クレープか…楽しみだな。




ツンデレ難しい
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