「ねぇ、鹿江君」
「何だよ。詩音」
クレープ屋まではかなり遠い。歩いて30分程だ。
え?自転車で二人のり??
まぁ、確かに、そう言うのは恋愛小説とかで多いよな。
でも、現実ではそうは上手くいかない。
二人のりはダメなんだ。いいか、二人のりはダメだ!
「演技力じゃがりこ面接ぅー」
「は?」
いきなり詩音が素っ頓狂な声を上げた。
「いや、いきなり何だよ。詩音」
「これから私が言うお題に合わせてじゃがりこと言って頂戴。アレンジなどは自由よ」
「は??」
「いいから、行くわよ」
詩音はほぼ何の説明も無しに、演技力じゃがりこ面接たるものを始めた。
「嬉しくて?」
「じゃがりこっ!」
「悲しくて?」
「じゃがががg……」
「怒ってて?」
「ふざけんなてめぇ、詩音。いきなr…」
怒ってて?と言うので今の気持ちを
素直に表現したところ右頬に強烈なパンチを食らった。解せぬ
「嫉妬して?」
「じゃがりこ…」
「失恋して?」
「じゃがぁぁあああ!」
「喧嘩して?」
「本当にふざけんなよ、詩音。覚えてろ」
「貴方が覚えてなさい。」
「じゃがりこ」
「………バカじゃないの?鹿江君」
「じゃがりこじゃないの?詩音ちゃん」
ふざけて詩音をおちょくったところ
左頬に強烈なパンチを食らった。可哀想な俺の両頬
「がっかりして?」
「じゃがりこぉ」
「驚いて?」
「じゃがりこなのか!!?」
「疲れ果てて?」
「疲れてるから静かにしろじゃがりこ」
「感謝して?」
「じゃがりぃーぬ」
「隣の私に?」
「はは、今日もお可愛いですね?まぁ嘘だけど」
「………遠くの人に?」
「可愛いじゃがりこですねー!!」
「……知り合いの私に?」
「疲れてるのかな?詩音の幻覚が…」
「赤の他人に?」
「あ、はい、じゃがりこ」
「私に恋のビームの?」
「クレープ行かないで帰りたいビーム!」
「二次元を見て?」
「うひょあぁぁああああ!」
「三次元の私を見て?」
「ぐふっ………」
「はーい、以上です。ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ」
演技力じゃがりこ面接とやらが終わり、
詩音の顔を覗き込むと、凄い不機嫌そうな顔だった
「何で怒ってるんだよ」
「ちゃんとやりなさいよ」
「………ちゃんとやってるよ」
俺はため息をつきながら答えた
「クレープ、食べたくないわけ?」
「甘いものが俺は得意じゃないの知ってるだろ」
「そうだけど…」
詩音は少し落ち込んだ顔をする。
クレープ…そんなに食べたかったのか
「でも、今日は特別だから。」
「え?」
詩音は俺の顔を驚いた顔をして見る
「特別に一緒に行こうぜ。クレープ屋」
「……ええ、」
そんな事を話しているとクレープ屋についた。
演技力じゃがりこ面接を使わせて頂きました。
ありがとうございます