もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら 作:JOJI
10分後・・・・
「なんなんだ!? あの人間は!? 火元に消化器を直接投げつけるとか頭おかしいんじゃねぇの!? 派手な演出で登場した俺にも枇はあるだろうが、それでも直接投げるのはどうかと思うぞ!? 科学原理というものを知らんのか!?」
先程消化器を投げつけられ真っ白になった男がキレて現在キャラ崩壊を起こしている。台本だとこのまま嫌な奴として話が進みバトルに発展していく予定だったが、この状況だとただの不幸なやつとしか認識されなさそうだ。
「サーセンンンンンンッ!」
「くそ…」
男が腕を広げると突然炎が男を包み込み真っ白だった服などがもとの色に戻った。何その便利機能。
「そもそも、なんでここに人間がいるんだ!?」
「パラガスでございます。」
「ブロリーです」
「あ、アーシア・アルジェントです!」
「彼らは現在、リアス様に協力してくれている人間の協力者です。」
と、グレイフィアがそう説明する。
「……リアス。協力者はちゃんと選べよ…。」
「……」
今回ばかりは何も言い返せないリアスであった。
「やぁ、愛しのリアス♪ 会いに来たぜ」
気を取り直して軌道修正を図る男。
それにしても、こいつは一体誰なのか。愛しのリアスとか訳の分からないことを言ってるがさっきの消化器で頭イッてしまったのか?
「愛しのリアス…って、グレイフィアさんあの人は誰なんですか?」
「……まさか、俺を知らないとはな。リアス、下僕の教育がなってないんじゃないか?」
「教える必要性皆無ですもの」
リアスをきっぱりとそう言い放った。
「ぐふっ…愛しのリアスは今日も辛辣…。」
やはり消化器のせいでまだキャラ崩壊が起こっているようだ。
「兵藤一誠様、並びにブロリー様。」
すると、グレイフィアはブロリー達の前まで移動して話し始める。
「この方は古い家柄であるフェニックス家の三男坊にして将来が有望視さえされている上級悪魔の一人……ライザー・フェニックス様です。」
「なるほど、おぼっちゃまということか」
「口を慎め人間…ッ」
「これは失礼した。口が滑ってしまったようだ。」
グレイフィアはパラガスとライザーのやり取りをスルーして「そして」と付け加える。
「この方はグレモリー家の次期当主……すなわち、リアスお嬢様の婚約者であらせられています。」
「「……な、なにぃ!?!?」」
「…って、こんやくしゃってなんだァ?」
「おい(汗)」ベシッ
「な、な、な、なにィ!? リアスはあのチャラいやつと結婚ンンンするというわけか!?」
「そういう事だ」
「おい、チャラいやつとはいったい誰の事だ? んー?」
「ごめんンンン また口が滑っちまった。」
「なら仕方ねぇな」
ライザーは置かれた紅茶を一口飲み、とても優雅な顔をしている。
「いやぁ…リアスの女王が入れてくれたお茶は美味いな。少し変な味はするが…」
「すみません。手が滑ってしまいまして……(青酸カリでは駄目ですか…)」
「なら仕方ないな。」
さりげなく毒殺を図ろうとする朱乃に戦慄する私(ナレーター)。実は気づいていたグレイフィアだが、青酸カリ程度じゃフェニックスは死なないと知っているので止めはしなかった。
隣にゲンドウポーズで表情を隠しているリアスだが、表情を見なくても不機嫌なのは火を見るより明らかである。 時折、ライザーがリアスの紅の髪を触ったり、太ももを撫でたりと…まず、女性を落とすに当たって一番ありえない行動に走るライザーに恋愛(ゲーム)マスターのイッセーはイラつく。
(品性の欠けらも無いな。あれがリアス君の婚約者…)
(まだイッセーの方がマシだな。)
パラガスとブロリーはそれぞれそのような感想を抱く。ブロリーとて女性との接し方に付いてはTHE・紳士のパラガスにある程度学んでいるつもりである。女性の髪を不用意に触るのはアウトであり太ももを触るのは論外どころかセクハラである。一瞬携帯に手を伸ばしかけたイッセーだが、何とかその手を抑える。
「いい加減にして頂戴、ライザー。私は前にも言ったはずよ。私はあなたとは結婚しない………私は私の旦那様を自分の意思で決める。」
と、ゲンドウポーズのまま微かに覗かせる瞳がギラりと光る。
「しかし、リアス。……先の戦争で純粋な悪魔の72柱の大半が消えた。この縁談はそんな純粋な悪魔を減らさぬよう、俺の父やリアスの父、そしてサーゼクス様の考えの総意なんだよ。それに君のお家事情はそんなことが言えるほど、切羽詰まってしまっているのではないか?」
「私は家を潰さないし、婿養子は迎え入れるわ。……でもそれは私が本気で好きになった人とよ。だからもう一度言うわ。ライザー、私は貴方とは結婚しない…結婚しない!!」クワッ
ゲンドウポーズのまま睨みをきかせてクワッと言い放つ。ライザーは部長の目の前に立って睨みをつけ舌打ちする。
「リアス…俺もなフェニックスの看板────んー?いや、ちょっと待って…さっきから気になっていたがそのポーズなんだよ?」
「……実はさっきこの体制をとった時腰を…この状態から動けないの。」
「50代のおっさんかよ!? いや、まずなんでそのポーズを!?」
…アーシア治療中
仕切り直し
「リアス。俺もなフェニックスの看板を背負っているんだよ。家名に泥を塗られるわけにはいかないんだ。俺はお前の眷属やそこの人間を焼き殺してでもお前を冥界に連れて帰るぞ。」
そして、全身からプレッシャーを放ちまた部室に炎が広がり、部室を再び熱気が包む。その炎を手に集める。
「さぁ、どうする?」
「くっ……」
「ニィ……ではまず…そこ金髪の女から…」
その手の中に収まった炎をアーシアに向け……あっ…
「あっ……いや、その子はやめた方が…」
と、イッセーは注意を促すが時すでに遅し。
「なんだと?」
その言葉を聞き…アーシアコンのブロリーは立ち上がった。
「なんだ? お前から死にたいのか? 人──」
その時、ライザーは自分でも信じられないほどのドッと汗をかいた。凄まじい殺気とライザーとは比べるのもおこがましいほどのプレッシャーを放つブロリーにライザーは戦慄する。パラガスがカバーしているおかげでアーシアは殺気とプレッシャーに当てられずに済んだが、それ以外の部員は息するのがやっとの現象に陥った。
それは恐怖。本能で感じたのだ…アレには勝てない 逃げろと、自分に向けられている訳でもないのにこれほどまでにヤバいのだ。実際に向けられているライザーの心境は凄まじいだろう。
寒い訳でもないのに寒気がブワッとあがり、口がカタカタと音を鳴らす。
「な、なんだ…お、お前…!?」
「そんなことはどうでもいい。貴様、アーシアに何をしようとしていた?」
「い、いや、その…」
あの誇り高き(笑)フェニックスが情けなく教師に説教されている生徒のように縮こまり体が震えていた。ただでさえ自分より身長が上なのにライザーには巨人のようにでかく見えた。
「くっ…くっ…ふ、ふざけるなッ! 人間が、このライザー様より上なわけがあるかッ!!」
その凝縮された火球を手にブロリーの胸にぶち当てる(身長差)
ボンッと凄まじい爆発音を鳴らして破裂した火球。巻き込まれた腕が肘まで消し飛ぶがすぐに再生する。部室中に煙が巻上がり焦げ臭くなる。
「ふっ…はははっ! やはり勘違いだったようだな…この俺が人間なんかに震えるわけ───」
「…なんなんだァ? 今のはぁ?」
「ハッ!?」
ブロリーが気で煙をかき消して現れる。不敵な笑みを浮かべて
ブロリーはライザーの頭を鷲掴みして持ち上げる。
「グッ!? 下賎な人間が気安く触れるなぁ!?」
ライザーは火を纏った足でブロリーの顎を蹴りあげるがまったくきいていない。
「HA☆NA☆SEッ!!」
「いいだろう」
ぱっとライザーを放すブロリー。しかし、もう1つの剛腕がライザーに迫っていた。
その剛腕がライザーを貫く時であった。
「そこまでです。」
ライザーを貫こうとしていたブロリーの腕が何者かにパシッと受け止められる。グレイフィアが横から手を突き出して手の平で受け止めたのだ。
「これ以上の勝手な振る舞いは許しませんよ?」
「……」
「ハッ……はぁッ…!?」
開放されたライザーが必死に空気を吸っている中グレイフィアとブロリーの視線が飛び交う。正直さっきより怖い。
ブロリーが情けなく跪いているライザーをチラ見して舌打ちする。
「…興醒めだ。帰るぞアーシア。」
「え、あ、はい!」
「…私はもう少し残っておこう。」
ブロリーはカバンを片手に部室を後にする。それを急いで追うアーシア。
「…すまないな。私の息子が無礼を働いた事を代わりに詫びよう。すまなかった。 どうぞ続けてくれたまえ。」
「……」
跪いているライザーはただキッと扉を見つめていた。
いやぁ、なんかすまない。どうしてもネタには知りたくてライザーのキャラをブレッブレにしてしまい…そもそも、ライザーのキャラをあまり理解してなくてすまない…