もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら 作:JOJI
『ライザー様の『兵士』2名、『騎士』1名、『僧侶』1名、リタイア』
「やべ、力加減間違えちまった。くそー、まだ裸を拝んでいない騎士っ子がいたのになー…仕方ねぇか…。」
勢い余ってまだ名前も知らない『騎士』が出番もセリフも与えられずその場にいたのか不思議に思うくらい空気のままリタイアしてしまった。その出番を奪ったイッセーは仕方ないと割り振って我らが『騎士』木場の戦いを見る。
どうやらあちらの戦いもクライマックスのようだ。
「…貴様らの『兵士』はどうなっている?」
「残念だけど僕が聞きたいくらいだよ。」
(前までは僕との差は歴然なほど実力が離れていたのに1週間ほどブロリー君に連れ去られて帰ってきたと思ったらムキムキに変身できるようになってるし僕よりもパワーが上になってるしで頭痛くなるね。)
1週間で人はこんなに変われるのかと内心めっちゃ驚いている木場。かのライザ○プもびっくりである。手元の剣を見る。そこには柄から先の刃がない。先程折られたのだ。
「これで終わりだな…」
木場の剣が折れて油断せず近づいてくる敵の騎士カーラマイン。
「そうかな?」
「なに?…っ!?」
見ると自分の剣が氷に覆われていたのだ。
「はァっ!」
木場は空いた距離を詰めて凍った剣に向けて蹴りを放つ。その蹴りは真っ直ぐ剣を貫いて砕いた。よく見ると木場に握られていた折れた剣先から氷の剣ができあがっていた。
「氷の神器か!? ならば!」
カーラマインは折れた剣を捨てて、腰に下げていた短剣を抜く。そこからフェニックスの炎が眩く光る。
「これならどうだ!」
その炎の剣を木場に振るう! しかし、
「無駄だよ。」
木場の持っていた氷の剣はいつの間にか無くなっており、代わりに先程の剣より剣先が大きく、円盤状で中心に不可解な球体がある。
そして、その球体は炎をまるで風のように吸い取ってゆく。
「僕は複数の神器を持っている訳じゃない……創ったのさ。」
次の瞬間、木場の周りに複数の様々な剣が現れる。
『
その剣の海から1つの剣を握る。
「僕の任意であらゆる魔剣を呼び出す神器さ。覚悟はいいかい?」
「…なるほど…しかし! 私もここで折れるわけには行かない! せめて貴様だけでも連れてってやろう!」
カーラマインはライザーから貰った短剣を強く握り、凄まじいスピードで木場を倒さんと駆け出す。
「なら僕も、全力で相手をしよう!」
木場の周りの剣の剣先が全てカーラマインに向けられ、まるで鳥のように真っ直ぐ飛んでゆく。
(あの剣は相手に放つことができるのか…だが…)
「遅いッ!!」
カーラマインはさらに加速し迫り来る剣を薙ぎ払いながら木場の元へ辿り着く。
「くっ!」
目の前まで迫ってきたカーラマインを木場は切り払うが、実に軽やかな動きで木場の後ろへ回り込んだ。
「取ったっ!」
カーラマインの剣はたしかに木場を切り裂いた!
はずだった。
その剣はまるで空気を切ったかのように手応えがなかった。
「残像だよ。」
トンッ!!
『ライザー様の『騎士』1名、リタイア』
「あら、そちらの眷属さんほとんどやられてしまったようですわね。」
視点は変わって朱乃の戦闘をお送りしよう。しかし、こちらは既に終盤へ近づいていた。押しているのは朱乃。その服には埃1つも付いておらず余裕の笑みを浮かべて悪魔の翼を広げて空を飛び人差し指をバチバチと稲妻を走らせている。
一方、相手のユーべルーナは傷だらけで服はほとんど破れており地面に膝をついている。その表情には困惑、焦り、怒り、負の表情しか浮かんでおらず。おばさん顔がさらに醜く歪んでいた。
(おかしい…雷の巫女のデータは全て見通したけれど、これほど強いということはありえない。いくら実践を詰んでいたとしても下級のはぐれ悪魔程度のはず…ましてこの私がここまで遅れを取るなんて…っ!?)
「先程までの余裕はどうしました? ほら、後ろから攻撃が来ていますよ? 」
「!?」
そう言われて後ろを振り返ったが何も来ていない。瞬間、横から衝撃と電流が身体に走る。
「カァァァァァッ!」
「ごめんなさい。横からでしたわ♪」
滲み出るは黒い笑。完全にドSモードに入っている。
「貴様ァ!」
怒りのボルテージが限界突破しガムシャラに魔法を発動し無数の球弾を創り出す。
『クイーン・ザ・ダンスッ!!』
一つ一つに凄まじい魔力が籠った爆発球を一気に朱乃目掛けて放つ。朱乃目掛けて真っ直ぐ飛んでくるユーべルーナの魔法だが怒りで我を忘れたのかガムシャラに放ったせいか朱乃に簡単に全て躱されてしまい後ろへ飛んでいく。まるで元々躱される前提の攻撃かのように
「もう、終わりですか?」
「ふふふっ…まだよッ!!」
すると、先程通り過ぎていった爆発球が猛スピードで朱乃へ飛んでくる。
「…」
しかし、その程度でやられるほど朱乃は甘くはない。直ぐに躱すように身構える。しかし、その球弾達はいきなり急停止し朱乃の周りを覆い囲むように散開する。
「なるほど…」
そう、2度に渡ってのフェイントを掛けた包囲技。それがユーべルーナの狙いであった。
「さぁ、もう逃げられないわ!」
「たしかに、逃げられないですわね。」
ほとんどの退路を爆発球が防いでしまい逃げられる隙間はない。
「私を追い込んだお礼に、一瞬でイかせてあげる。あちらでゆっくりお仲間がライザー様にお仲間が倒される様を見ておくのねぇ!」
ユーべルーナなが開いた掌をぐっと閉じると朱乃を囲んでいた爆発球が朱乃に一気に飛んでくる。
ドカァァァァァァンッ!!
凄まじい爆発が起き空に黒い煙が舞う
(やった!!)
ライザーの眷属は自らフラグを建築する芸人魂でもあるのだろうか? なかったらこんなにも素晴らしいフラグを建てることは不可能だろう。
黒い煙が薄まり黄色い光がピカピカと内側から光っている時点で察しはついている。煙が晴れた向こうには朱乃の体に雷の羽衣が纏っているような姿に変身し無傷の状態でそこにいた。
『
「雷は纏えないといつ錯覚していましたか?」
「っ…ッ!?」
人と同じような人格を持つものなら自分の中でありえないことが起きるとどうしても硬直してしまうものだ。そして、それが致命的な隙へと繋がる。
ユーべルーナの足元に魔法陣が広がる。
「しまッ!?」
「さよなら、爆弾魔さん」
『雷』
ドォォォォォォオオッ!!
「…」
朱乃はその場に留まり巻きあがった砂煙をじっと見つめる。
「なるほど、油断しませんでしたか…。残念ですわね。」
煙が晴れた向こうには傷と服が元通りになったユーべルーナの姿。
「フェニックスの涙…。」
「そう、全て元通り。また振り出しに戻ったわね雷の巫女さん」
しかし朱乃の顔は微塵も変わっておらず不敵な笑みをずっと浮かべている。ユーべルーナがフェニックスの涙を持っていたことは予想済みであった。
「問題ありませんわ。また倒して差し上げるだけですから。」
「言ってくれるじゃない。次はあなたの番よ…ッ!!」
「やるじゃねぇか木場!」
「そっちこそ、その姿はあの時だけのネタじゃなかったんだね。」
「あれは伏線だったというわけだァ!」
イッセーのギガンティックオメガであらかた倒したがやはりライザーの妹のレイヴェルは倒せなかったようだ。さすがフェニックス。
『イッセー先輩! 聞こえますか!』
すると、小猫の通信が突然響いた。あの冷静な小猫が焦っている。只事じゃないのはそれだけでわかった。
「どうした小猫ちゃん! 生理でもきた!?」
『冗談言っている場合じゃないんです! 部長が…部長が…!』
イッセーの額に嫌な汗が通る。いつものセクハラ発言がたった一言でどかされるほど焦っている小猫の声を聞き嫌な予感がするイッセー。
『───部長が単騎で相手の本陣へ向かいましたッ!!』
ゲームは終盤へと向かっていく。
タイトル変えまくりでごめんね。