もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら 作:JOJI
しかし、Switchでいつペルソナ5は来るのだろうか。
パンッ! と、乾いた音が鳴り響いた。頬を叩かれた音だ、叩かれたのは木場。俯いているせいで顔ははっきり見えなく、どんな表情をしているのか分からない。はぐれ悪魔はブロリーの一撃で完全に消滅し、今は朱乃が工場跡地を魔法で直している最中だ。
「祐斗。これで、多少は目が覚めたかしら? あなたが行った独断行動がどれだけ危険なことか分かっているかしら? 相手はA級指定クラスのはぐれ悪魔だったのよ。ブロリーが駆けつけてくれたおかげで大事には至らなかったけれど…下手をすればあなたかイッセー、もしくは二人とも死んでいたかもしれないのよ!?」
涙目で木場を怒鳴るリアス。そう、現にまるで狙っていたかのようなタイミングでブロリーが助けに来なければ、あのはぐれ悪魔の一撃で殺されていたかもしれない。
「すみません。」
顔を上げ、リアスに謝罪する木場だが、その表情は無で一切の感情が読めない。いつものウザイくらいの爽やかさが微塵も感じられないのだ。
「どうしたの祐斗? 貴方らしくもない。」
「調子が悪かっただけです。今日はこれで失礼します。」
そう言うと木場はそそくさとその場を立ち去ろうとした。
「おい! 待てよ!木場!!」
木場を追いかけるイッセーとブロリー。
「お前、最近変だぞ? 部長にあんな態度だなんて…」
「あのウザイくらいのイケメンンンンはどこへ行ったんだ?」
「君達には関係ない。」
「心配してんだよ!」
「心配? 誰が誰をだい?」
「はぁ?」
「悪魔は本来、利己的なものだろう? ま、今日は僕が悪かったと思っているよ…」
そして、そのまま立ち去ろうとする木場。
「待てよ! もし、悩みとかあるなら相談に乗るぞ! 俺達、"仲間"だろ!?」
「"仲間"…か…イッセー君、君は熱いね…。僕はこの頃、少し浮かれていて本来の僕を忘れていたんだよ。」
「なっ」
木場は薄笑いを浮かべながら振り返る。感情の無いその笑みにたじろぐイッセー。
「僕はね…基本的なことを思い出したんだよ…」
「基本的なこと?」
「僕が生きる意味…──そう、僕が戦う理由さ。」
「それは、部長のためだろ。」
「違うよ。」
「えっ」
「僕は"復讐"の為に生きている」
「復讐…?」
「なに?」
復讐という単語を耳にしたブロリーが反応する。その言葉を聞いて何かを思い出しかけた。ずっと頭の隅に封印していたあの記憶。もう触れまいと思っていた思い出。
「"聖剣エクスカリバー"……それを破壊するのが、僕の"生きる意味"だ。」
「っ」
「…」
その名を口にした時の木場の目を、ブロリーは知っていた。憎悪の全てが篭ったその目をブロリーはマジかで見たことがあった。それは、自分の父親であるパラガスが自分達を殺そうとしたベジータ王に復讐を誓った時と同じ目だ。
翌日の朝
「"聖剣計画"とはかつて教会によって行われた非道的な人体実験ですね。使い手を選ぶために確保しただけでは意味が無いと感じた教会が、聖剣の適合者を人工的に創り出そうと考えた故に立ち上げられた計画ですね。しかし、計画は失敗に終わり、非道的実験が上にバレて壊滅した…なんとも呆気ない計画です。」
「なるほど、そして木場君はその実験に利用された子の生き残りと言うわけか…。」
「えぇ、実験には微かに聖剣使いの因子を持つおよそ20名あまり子供が選ばれ、非道的実験に耐えきれず死亡、もしくは自害した子も居るようで実験終了時には半数にまで減ったという記録があります。そして、最後は情報を漏洩させないために生き残りの子供を毒ガスで殺したようですね。」
モアが独自のルートで調べあげた情報をパラガス、ブロリー、アーシア、ジャンとリン(ブロリーの使い魔)そしてリアスとイッセーと聞いていた。
「なんということ…いや、俺が言えた義理ではないか…。」
「なんてやつだァ…クズを通り越してカスだなァ…。」
「聖剣計画なんて…私が教会にいた頃でも聞いたことがありません…。」
「内容が内容なので教会側も漏洩を防いだんでしょう。まぁ、漏れていますが…ね。」
こんな計画が他の組織にバレでもしたら教会としての立場は無くなるだろう。神を信仰する教会がこんな事をしたなんて知られれば教会(という名のクズの集まり)という汚名は免れないだろう。モアは資料をめくりながらアーシアにそう言う。完全に嫌味だ。
「薄汚い人間が考えそうなことですね。マスターの使い魔になって正解でした。」
リンが軽蔑の目で当時の主任であるパルパー・ガルレイという人物の写真を見る。
「くそ、なんて野郎達だ…木場達をまるでゴミのように使って、必要なくなったら殺すなんて…悪魔より悪魔だぜ…!」
「でも、よくここまで調べあげれたわね。教会でもトップシークレットでこのことを知っているのは教会の上層部くらいで、そのことに関する資料も厳重に保管されていると聞いているわよ。魔王でもここまでのことは知らされていないわ。」
と、リアスが1枚ずつ資料を見ていき驚きを隠せないでいる。自分の兄であるサーゼクス・ルシファーの優秀な部下でもここまで調べられることは無理だったという。
「いえいえ、少々お邪魔させてもらっただけですよ。」
どこに?と聞くのは何だか怖いのでそれ以上は聞かないことにしたリアス。この人相手には何も隠し事出来なさそうだなって思うイッセー。
「主殿の友人には同情するが、復讐という感情はどうにもならんの。」
「それは、どういうことだ? 」
意味深な事をジャンが言うのでブロリーが気になって聞いてみる。饅頭を頬張りながら答えるジャン。
「復讐というものは果たせば達成感が溢れるものだが、果たした後…一体何が残るものか…。その者の復讐対象が聖剣だとして、それを壊して何を得るのか………いや、なんでもない主殿。」
珍しくジャンが悲しげな顔をするので心配するブロリー。何か悪いものでも食ったのだろうかと思うブロリー。
「ん? おっと、そろそろ学校へ行かないと遅刻するぞ。確かに木場君のことは気掛かりだが、今はまだ様子を見るべきだ。」
「そうね…。」
腹の中がモヤモヤするような感じを抱いて、ブロリー達は学校へと急いだ。
その日は何事も起きずに放課後となった。木場の事が気掛かりで全く授業が頭に入らなかったイッセーとブロリー。ブロリーはいつも内容は入ってきてないが、今日はずっと上の空だった。そのブロリーをアーシアは激しく心配していた。いつもは軽く平らげる通学用カバンでは入り切らない程でかい重箱7箱の弁当を2箱残したのだ、異常すぎる。
今日は部室に寄らずに帰ろうかと思ったが、顔だけでも出しておくかと部室に立ち寄った。
ガチャ「チャオ☆ 今日は早めに帰るから─」
部室には木場とパラガスも含めて全員の部員が揃っていた…がしかし、それ以外にも白ローブの2人組もいた。2人はリアスと向かい合ってソファーに座って何か話をしていたようだ。しかも、異様な程に空気が重い。そして、ブロリーは直感した。
タイミングミスったと
「ブロリー、こちらへ来るんだ。」
「は、はい…」
パラガスに手招きされ、帰るタイミングを失ったブロリーは仕方なくパラガスの元へ向かう。アーシアもブロリーと一緒に隣に立つ。
「……悪魔の巣窟に何故、人間が…?」
白ローブの片方の青い髪の女性がリアスに質問する。
「…とある事情で協力してもらっているの。右からパラガスさん、ブロリー、そしてアーシアよ。」
「へぇ…人間が悪魔に加担するなんてね。」
「加担とは人聞きの悪い。俺達は利害一致で協力しているのだ。あなた達教会からしてみればよく思わないだろうがな…。」
嫌味のように言い放ったオレンジ髪の少女にそう言い返すパラガス。
(利害一致なんて話、したかしら?)
(話の流れだ。気にするな。)
「教会だと?」
教会はアーシアを苦しめた連中である。そして、木場も苦しめた連中でもある奴らだ。ブロリーの目が敵を見る目に変わろうとしていた。
「気を沈めろブロリー。今は争う時では無い。」
「……チッ」
「ブロリーさん…」
こんなヤツらの話を聞く気にはなれないが、パラガスが話は聞いた方がいいぞと言うので仕方なくブロリーはこの場に残る。アーシアもブロリーの影に隠れるように立つ。
「……それで、今まで悪魔を敬遠してきた教会側が一体、私達に何の用かしら?私達と交渉するくらいだもの……相当なことがあったのでしょう?」
「……簡潔に言おう。我々教会はある聖剣が所有している。その聖剣―――エクスカリバーが、堕天使によって少し前に奪われた」
"聖剣"
それは、つい今朝話した木場達が実験されていた原因。そして、昨日木場が言い放った復讐の対象である"聖剣エクスカリバー"であった。
落ちとギャグがない! シリアスのせいでネタを少々しか挟めない! 俺は悔しいぜ…。