もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら   作:JOJI

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スマブラで今1番悩んでいるのは小ジャンプです。力み過ぎて手汗ヤバいんだけどぉ! ネットで負けすぎて心折れそうだし、COPのレベル9がえぐい程強いんだけどー! 8と9のレベル差激しすぎひん? レベル9に未だ勝てない男です。

まぁ、それはさておき底辺ブロリストの俺ですが最近ブロリーの口調が普通になってきてね?と感じたのでブロリーとパラガスのセリフをより一層ブロリーMADに近づけていくよう心掛ける所存です。
ブロリーMADに常識は要らない(名言)



第38話 アーシアが魔女…? 違う、アーシアは天使のようなアイドルだァァァァァァッ!!

「……簡潔に言おう。我々教会はある聖剣が所有している。その聖剣―――エクスカリバーが、堕天使によって少し前に奪われた」

 

聖剣エクスカリバー

 

その名が部室中に響いた。

聖剣エクスカリバーは木場の復讐の対象であり、ゲームなどでもお馴染みの伝説の聖剣だ。

 

「…………私たち、教会は3つの派閥に分かれていて、所在が不明のエクスカリバーを除いて6本の剣を2つずつ所有していた。それが少し前、堕天使によって3本が奪われた」

「…………」

 

「なにィ? 親父ィ。エクスカリバァァァはいっぱいあるのかァ?」

 

「モアの調べによると、聖剣エクスカリバーは大昔の大戦で折れてしまい、その折れてしまったエクスカリバーを長い年月をかけて七つに分散させるという形で蘇ったという訳だァ!」

 

「ドラゴンボールの様だなぁ…。」

「それは、言わないお約束でございます。」

 

リアス達は突然の事で驚きを隠せないでいた。それは、木場も同様である。話の流れから察するにこの女達はその3本のエクスカリバーを目当てにやってきたということだろう。

 

「先に言っておこう…。我々は聖剣使いだ───エクスカリバーのな。」

「「「!?」」」

 

「ほぉ、これは驚いた。何やら戒めな剣を担いできたかと思えばそのエクスカリバーとやらとはな。」

 

リアス達は身構える。自分達悪魔の天敵である聖剣使いで、おまけにエクスカリバーの使い手となれば脅威でしかない。木場も別の意味で身構える。当然だろう仇が目の前にいるのだから。

 

「私の持っているエクスカリバーは『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)』」

「そして私のは『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』よ☆」

 

「…厨二病ですかァ?」

「ブロリー少し落ち着けェ!」

「サーセンンンンンッ!!」

 

青髪のゼノヴィアと名乗った女は隣に置いてある布に包まれた大きな剣を、オレンジ髪のイリナと名乗った少女は腕に巻かれた紐のようなものを指した。

 

「我々がこの地に来たのはエクスカリバーを奪った堕天使がこの町に潜伏したからだ。我々は奪われたエクスカリバーを奪還、もしくは破壊するためだ。」

「堕天使に奪われるくらいなら破壊した方がマシだもの。」

 

「……貴方達の聖剣様を奪った堕天使の名前を教えて貰えるかな?」

 

パラガスが2人にそう質問する。堕天使の名前を聞いても多分分からないだろうが、後でモアに調べてもらおうかと思ったのだ。別に知ってもどうもしないが

 

「堕天使コカビエルだ。」

 

「何だァ? その変な名前はァ?」

「私に聞かれても困る。」

 

ブロリーにとっては変な名前のカラスとしか思わなかったが、リアス達はかなり驚いた様子であった。極1部のマニアならその名くらいは聞いたことあるくらいかの知名度を持つ堕天使である。

 

「まさか、堕天使の中でもトップクラスの堕天使とはね。古の戦争を生き抜いた堕天使の強者……ということは…今回の件は…」

 

「ああ、間違いなく『神の子を見張る者(グリゴリ)』が関係している。」

 

「グリゴリ? なんだそれは?」

 

パラガスが口に出して疑問を言う。首を掲げていると朱乃が耳打ちしてきた。

 

「彼方より存在する堕天使の組織ですわ。おおよその堕天使は全て所属しているわ……この前のレイナーレもグリゴリのメンバーですわね。」

 

「……それで、貴方達は私達に何を要求するのかしら?」

「簡単だ……今回の件に、悪魔の介入を許さない。それが我々、教会側の総意だ。つまり、今回の事件で悪魔側は関わるなということだ」

 

ゼノヴィアの発言にリアスが少し怒りを覚える。

 

「今回の件は要は教会側が対策が足りず聖剣が強奪された話だろう? 責任の全ては教会側にあり、悪魔になぁんにも落ち度はないはずでございます。君達の発言はただの逆恨みというやつでないのかね?」

 

「なんとでも言うといい。私達教会は、それほど悪魔達を信用していないという事だ。」

 

(こんな愚かな連中に信仰されている神様も、溜まったものでは無いな。)

 

と、自分達を転生させた神様に少し同情するパラガス。

 

「それは牽制かしら?それにしては随分な言い方だわ……もしかして、貴方達は堕天使の行為に私たち、悪魔が関わっているとでも思っているのかしら?」

「……悪魔にとっては聖剣とは身を滅ぼす兵器だ。堕天使と結託して聖剣を壊すと言うのならば、利害は一致していると思う。それが本部が示した可能性の一つだ」

 

リアスは完全にキレていた。消滅の魔力を抑えきれていないのがその証拠だ。

 

「もしそれが本当なら、我々は貴方を消滅させる。たとえそれが魔王の妹である貴方でもな」

「私を魔王の妹と知っているということは、言わせてもらうわ───私はグレモリーの名に掛けて、魔王の顔に泥を塗ることはしない」

 

リアスは視線を鋭くし、ゼノヴィアを睨むようにそう言い放つ。それに対してゼノヴィアは、嘆息して納得するような表情を浮かべる。

 

「それが聞けただけでいい。今のは上の考えだから、私の本意ではないさ。」

ゼノヴィアは好戦的な笑みを浮かべながら立ち上がる。どうやらリアスがそう答えるとわかっていたようだ。

 

「それで私たちが今回のことに介入しなければ、貴方達は私たちに関わろうとはしないのかしら?」

「ああ、神に誓って約束しよう」

「……了解したわ」

 

リアスはそう言うと肩の力を抜く。話は終わったようだが…まだ、そうでも無い者がいた。木場だ。先程から殺気の篭った視線でゼノヴィアの持つ聖剣を睨んでいる。当たり前だろう、待ち望んでいた仇が目の前にいるのだから。

 

「……ではそろそろ帰らせてもらう。」

 

「あら、もう帰るのかしら。お茶でも入れるわよ。」

 

「気遣いは無用だ。悪魔にお茶を入れられたら私の信仰に反する。」

「私も遠慮するわ。」

 

「あら、そう。」

 

そして2人が部室から去ろうとした時だ。

 

「──名前を聞いた時から薄々気になっていたが、もしや君は…アーシア・アルジェントか?」

 

ブロリー達を通り過ぎようとした時、アーシアの顔を見てゼノヴィアがそう聞いてきた。

 

「は、はい。」

 

アーシアは自分の名前を聞かれて少し驚いたような表情で返事をした。そして、教会の者がアーシアを知っているということは当然あのことについて知っているのだろう。

 

「…まさか、こんな地で『魔女』に出会えるとはな。」

「──っ!」

 

魔女…その言葉はアーシアの最大のトラウマであり、忘れられない悲しい日々の始まりの言葉だった。

 

「確か、一部で噂になった元聖女───悪魔をも治癒してしまう力のせいで教会を追放されてしまった少女ね。」

 

イリナという少女もアーシアの存在に気づいたのか、ゼノヴィアと違い同情の目でアーシアを見る。

 

「まさか、悪魔に加担するとはな……安心しろ、このことは上には報告しない。たが、堕ちれば堕ちるものだな。聖女と崇められた者が、本物の魔女になるとは…。」

 

「っ」

 

「貴様…ッ」

 

ブロリーがゼノヴィアに殴りかかろうとしたところをパラガスが止める。ここでブロリーが手を出せば大変な事になる。悪魔と教会が戦争する事態になりかねないのだ。パラガスの意図は分からんでもない、だがブロリーがどこまで我慢出来るか。

 

「…君はもしかして、まだ神を信じているのか? 君からは罪の意識を感じながらも神を信じている信仰心がまだ匂う。私はそういうのに敏感でね…。」

 

「……捨てきれないだけです……ずっと、信じてきたものですから……ッ」

 

アーシアは涙を浮かべながらゼノヴィアの質問にそう答える。辛いはずなのに、アーシアは言うしかなかった。その言葉にブロリーはアーシアコンを湧き立てる。

 

するとゼノヴィアはいきなり聖剣の包帯を解いたかと思えばその剣をアーシアに向けた。

 

「そうか、なら私達に斬られるといい。我々の主は罪深い君でも、それでも救いの手を差し伸べてくれるだろうからな……せめて私が断罪してやろう…神の名のもとにな。」

 

その言葉にイッセーは神器を構え、リアスは消滅の魔力を纏い、小猫はグローブを手にはめ、朱乃は雷を纏い、木場は剣を構えた。それは、全てゼノヴィアを向けて……ではなく、ある者を止めるためである。

 

それは───

 

「黙って聞いてりゃァ好き勝手言いやがって…ッ!!」

 

その瞬間、部室中が圧倒的なプレッシャーと殺気で包み込まれた。圧倒的な力があたりを支配し息苦しささえ覚える。そして、その全てを真正面から受けたゼノヴィアとイリナはその比では無い。ゼノヴィアは足が震え、イリナは腰が抜けて立ち上がれない。そのプレッシャーを放つのはこの部室で1番のアーシアコンの男、ブロリーであった。

 

「そのクズを向けてアーシアに何をするつもりだ?」

 

ゼノヴィアの向ける破壊の聖剣を掴み握りしめる。気のせいか聖剣からパキッという音すら聞こえた。

 

「アーシアを血祭りに上げるだと? 何様のつもりだムシケラがァ…」

 

「気を沈めろブロリー!!」ピロロロロ

 

「うるさいッ!!」

「DORッ!?」

 

パラガスの制止の声を殴り飛ばし、聖剣に込める力をさらに高める。ブロリーは知っている、アーシアの優しさを、その笑顔を…。ブロリーはアーシアのその笑顔を救われたのだ。だから、許せなかった。何も知らないクズに、アーシアを貶されるのがたまらなく嫌だった。

 

「ブロリーさん…ッ!!」

 

アーシアが泣いている、また泣いているのだ。あの時と同じようにアーシアを殺そうとする奴がいる。ブロリーが血祭りに上げる理由はそれで十分だ。

 

「貴様、アーシアを魔女と言ったなァ…?」

 

「…だ、だが現時点では間違いなくそうだろう? 堕ちた聖女、そして今は悪魔の仲間だ。どこからどう見ても彼女は──」

 

「貴様、余程死にたいらしいな…クズがァ!」

 

怒りがピークに達し、制御装置の許容範囲を超えた感情による波動で無意識に超サイヤ人となるブロリー。その有り余るパワーにより、握っていた聖剣を砕いた。破壊の聖剣は柄から先が粉々に粉砕され、破片が飛び散る。その名の通り破壊された。

 

「な、は、は、破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)が……」

 

「く、砕かれた!?」

 

震えていた足が限界に達し、ゼノヴィアも膝を着いた。バラバラとなった聖剣を見つめて…

 

「勝手に聖女なんかに祭り上げといて、今度は魔女だと? 貴様ら教会はアーシアをなんだと思っているんだァ!? 女神か? 天使か? 違う…アーシアはお前らと同じ人間だァ!」

 

ブロリーはゼノヴィアの頭を鷲掴み、自分の顔の元まで持ち上げる。

 

「いいか?よく聞けよムシケラ(教会)。俺は神なんぞ信じちゃいない。アーシアの優しさに気づかない神なんぞクズだ! アーシアに指一本でも触れてみろ…まずお前から血祭りに上げてやる…ッ!!」

 

それだけ言うとブロリーはゼノヴィアを投げ捨てて部室を後にした。そしてアーシアはゼノヴィアの元へ近づいて神器を発動する。

 

「─ッ!」

 

癒しの光に気づいてゼノヴィアは顔を上げる。そのゼノヴィアにアーシアは笑顔を見せ

 

「確かに私は聖女じゃ無いかもしれません…でも、魔女でもありません。私はアーシア・アルジェント。ただの女の子です。」

 

そう言うとアーシアはブロリーを追いかけて部室を後にした。ゼノヴィアはその後ろ姿をずっと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




聖剣折っちゃったよブロリー。所詮名だけの聖剣、ブロリーの破壊力には及ばないのだ。それはさて置き、最近平日は元気なのに休日になると急に体調が悪くなるのですが、何かの呪いなのかな?

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