もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら   作:JOJI

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第42話 決戦

「リアス先輩。今、生徒会総出で駒王学園を大結界で覆っています。余程のことがない限り外に被害が及ぶことは無いと思います。しかし、魔力の消費が激しくあまり長くは持たないと思われます。」

 

「これは飽くまで被害を最小限に抑えるためのものです。正直、コカビエルを相手にこの結界では1分と持たないでしょう。彼が本気を出せばこの町ごと消すことが可能ですから…。」

 

匙とソーナがリアスに現在の状況の説明を行っていた。痛みを訴える尻を抑えながらぎこちない歩きで生徒会の元へ戻っていく匙を見て静かに敬礼をするイッセー。今、リアス達は駒王学園の門前にいる。ここにコカビエル達が大規模な魔法の準備に入っているらしい。実は先程、コカビエル自らイッセー達の前に現れたのだ。そして、傷ついたイリナを投げ渡して宣戦布告をして来た。

 

これから駒王町を破壊すると、

 

コカビエルはそう言い放つと駒王学園の方へ飛び去って行った。そうして、コカビエルを追ってここに集まったという訳だ。

 

「朱乃、ブロリー達は?」

 

「今、連絡をとっているのですが、繋がりません。」

 

「これは、ブロリー達にも何かあったわね。」

 

リアスがそう考えていると上空から何者かがリアス達の前に降り立った。

 

「一体、何が起こっているのだ?」

 

それはパラガスだ。

 

「パラガスさん、ブロリーとは一緒ではないのかしら?」

 

「あぁ、ブロリーの機嫌を取るために予約していたジャソプフォースを買いに行っていたのだよ。それより、これは一体どういう状況だ? ブロリーも何やら気が乱れているようだが?」

 

「えぇ、実はかくかくしかしかブロブロなのよ。」

 

「…なるほど、どうやら相当な大事なようだな。ということはブロリーも今、戦闘中のようだな。」

 

「やっぱりね…」

 

「しかし、戦っている相手は一体誰だ? ブロリー達以外の気配が全く感じないが…」

 

「え? ブロリーから話を聞いていないのですか?」

 

「あぁ、あの後すぐに用事が入って帰ってから聞くことにしていたのだ。」

 

「そうなんですか、実は…」

 

実際に戦ったイッセーが気配を感じない機械人間について説明した。

 

「ほう、人間のような機械か…」

 

「あと、一人の爺さんがドクター・ゲロって言われてました。」

 

「な、なんだと!? ドクター・ゲロ!?」

 

するとパラガスがドクター・ゲロという名前を聞いた途端物凄く驚いた。

 

「え、知っているんですか?」

 

「あ、あぁ…だが…」

 

(ドクター・ゲロは確か俺達の世界の地球の科学者のハズ、まさかこの世界に紛れ込んだというバグの1人だというのか? あのカカロット似のサイヤ人だけではなかったのか…もしそうだとしたらリアス達だけでは危ない…!)

 

「パラガス先生?」

 

「ん? あ、ああ! ドクター・ゲロという名前がブロリーのやっているゲームにもあったなーと思ってな。HAHAHA!」

 

「もう、しっかりしてくださいよ。」

 

「すまない」

 

ドクター・ゲロは別の世界の人物だ。この世界にいるはずのない人物だから有名な科学者だったとか言ったら後々、調べられたりしたらめんどそうだ。ここは知らないふりを通すしかない。別の世界から来たなんて知られたらダメなんて言われてはいないが、今はまだ話せない。

 

「ところで、君たちだけで行くのか?」

 

「えぇ、ブロリー達にも協力して欲しかったのだけれど…どうやらそっちも大変そうだからね。」

 

「なるほど、なら俺だけでも君たちの助っ人をしてやろうではありませんか!」

 

「え!? でも、ブロリー達は?」

 

イッセーがパラガスにそう聞き返す。しかし、パラガスは愚問だなという表情をしながら答えた。

 

「ブロリー達なら心配は要らないだろう。向こうには他にも優秀な部下達が居るからな。私としては君たちの方が心配でね。コカビエルがどれほど強いかはわからないが、君たちだけで神話にも語り継がれる伝説の超堕天使を相手に勝てるとは思えない。」

 

「言ってくれるわね…と、言いたいところなのだけれど残念ながら貴方の言う通りよ…コカビエルは1000年前の大戦を戦い抜いた強者、そこらの堕天使とは訳が違うわ。私達だけでは勝てる見込みがないわ……手を貸してくれるのなら有難いわ。」

 

「勿論だとも、俺は君たちの教師なのだからなァ!」

 

「ふふふ、そうだったわね。」

 

「パラガス先生だと心配…」

「こら、小猫ちゃん!」

 

「さぁ、行くわよ! 皆、死んではダメよ。生きてあの学園に通いましょう!!」

 

「「「はい! 部長」」」

 

「いいぞぉ! 今のお前達のパワーでコカビエルをこの世から消し去ってしまえー!」

 

イッセー達は気合いの入った返事を返し、パラガスはその生徒を励ます。

 

「頼んだぞ、兵藤!」

「ああ! 匙も結界の維持を頑張ってくれよ!」

「おう!」

 

『あの生意気な鴉に赤龍帝の恐ろしさを教えてやるぞ相棒!』

「ああ!」

 

(さて、一体中で何が待ち受けているのか…。相手次第ではブロリーに助けを求めるしかないな。)

 

 

 

 

 

 

堂々と正面から入り、コカビエルの前に立つパラガス達。下手に隠れながらに言ってもバレるだろうし、まず結界で覆った時点でバレているので不意打ちは無理に等しい。

 

コカビエルは宙で椅子に座りながら紅茶何かを啜っている。地上では魔法陣の中心に4つのエクスカリバーらしき剣が浮かんでいる。その前にいるのはバルパーとドクター・ゲロと19号と呼ばれた機械人間がいた。

 

「良く来たなグレモリー。ん? 一人見覚えのない人間がいるようだが…」

 

「彼は助っ人よ。」

 

「くっ! ハハハハハハッ! 天下のグレモリー家もとうとう人間に頼る事になるとはな!」

 

「言っておきなさい。彼はそこらの人間とは違うわよ?」

 

「ほう、神器保持者か…」

 

「違うわよ?」

 

「なに? では、なんだ?」

 

「私達の先生よ。」

 

「パラガスでございます✩」エェー

 

「……なんだそれは…ふん、まぁいい。バルパー、エクスカリバーの統合はあとどれくらいだ?」

 

「五分もかからんよ。」

 

「そうか、引き続き頼む」

 

コカビエルは椅子から立ち上がると椅子が音を立てて砕け散った。10の羽を広げリアス達を見下ろすコカビエル。気味の悪い笑みを浮かべている。

 

「コカビエル、貴方の目的は何なのかしら? 悪魔と天使に喧嘩を売って、貴方は一体何がしたいのかしら?」

 

リアスはコカビエルにそう質問するとコカビエルは静かに答えた。

 

「──つまらんのだよ…こんな平和は」

 

コカビエルはそう切り捨てた。その表情は言う通り、つまらないの一言。この世の全てにうんざりしているという事を体現しているようであった。

 

「戦争が終わり、堕天使の幹部どもは戦争に消極的になりやがった。しかもアザゼルのやつは神器の研究にお熱になって戦争はしないと断言をする始末だ…どいつもこいつもふざけてやがる!」

 

「お前は…戦いを望むのか?」

 

「ああ! そうだ、人間! 俺は戦いがしたい! 殺して殺して、殺しあって! 殺しが正当化される戦争を望む! エクスカリバーを奪えば天使側が攻めてくると思ったが…送ってきたのは雑魚神父と聖剣使いのみ…ならば次はお前達、悪魔に喧嘩を売ろうと思ったわけだ!」

 

その男の考え方は、サイヤ人の本能の様であった。破壊と殺戮を繰り返し、星々を渡っては平気でそこに住む住民を虐殺し、自分の利益のためなら同じ仲間を平気で殺す外道。今も昔も変わらなかった。自分はそんなサイヤ人が嫌いであった。そして、そんな自分も嫌いであった。

 

その男の目は自分の嫌いな目をしていた。自己中心的で戦うこと殺すことにしか脳のない猿共と同じ目だ。

 

「ところで、リアス・グレモリー。今回来るのはルシファーか? それともレヴィアタンか?」

 

「魔王様の代わりに私たちが相手になるわ!」

 

リアスがそう答えた瞬間、閃光がコカビエルから放たれ体育館が吹き飛ばされる。

 

「ふざけるなよ…いや、まぁいい。貴様が殺されたと知ったルシファーの顔も面白そうだ。」

 

恐ろしいほどの威力を放つ光の槍に悪魔である皆が固唾を飲む。あの威力の光を食らってしまえば一瞬で灰となるであろう。

 

『ビビったのか相棒?』

「ば、ば、バカを言え! これは武者震いって奴だよ!」

 

イッセーは固唾どころか少し漏れたかもしれない。足が震えて立つのがやっとのようだ。

 

「さて、まずは俺のペットと遊んでもらおうか。」

 

コカビエルが指を鳴らすとパラガス達の前に無数の魔法陣が現れて、そこから10メートルはあるであろう三つ首の犬が現れた。その数は10を超える。

 

「「「ワォォォォォンッ!!」」」

 

三つ首から発せられる咆哮が衝撃となって周囲を震わせる。

 

「ぶ、部長! あれは!?」

 

「地獄の番犬と異名で呼ばれているケルベロスという魔物よ。」

 

よくRPGなどで知られている中ボスポジションの犬の名前を聞いてマジでいるのかとテンション上がる一方で、その中ボスが雑魚的なみに群れで出てくるという恐怖絵図を見て更に震えるイッセー。

 

「本来は冥界に続く門周辺に生息しているの。それを人間界に連れてくるなんてね! 行くわよ皆! パラガスさんも! …パラガスさん?」

 

すると、リアスはパラガスが崩れた体育館の方を見て静かに震えていた。

 

「フンンンンンフムゥゥゥゥンンッ! 貴様…よくも、俺の秘蔵コレクションをォォォッ!!」

 

パラガスは意味のわからない怒りの発言をし、その弾みで超サイヤ人に変身して向かってくるケルベロスに向けて突撃した。パラガスの手に緑の気が集まるとそれが棒状に変形し見た事のある野菜に変型した。

 

我が名の剣(アスパラガス)ッ!』

 

パラガスはその剣を手に向かってくるケルベロスを一瞬の内に切り捨てた。

 

「すっ、すげぇ…」

 

「パラガス先生…強かったんだ…。」

 

「…はっ! 皆! 私達もパラガスさんに続いて行くわよ!」

 

「「「はい!!」」」

 

「あの体育館倉庫には俺の密かに集めていた秘蔵本であるムフフ本を隠していたのだぞ!」

 

「知らんわ! 何故そんなものを体育館倉庫なんぞに隠しているんだよォ!」

 

 

 

 

 

 

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