もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら   作:JOJI

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毎度お久しぶりです。最近、モチベが上がらないブロリコンです。モチベって言うかただゲームがやりたいだけなんですけどね。だけど、ふとした時にこれを思い出して妄想に耽っていつの間にか授業が終わったりするんで書こっかなーってなるんですけどね。



第44話 戦い

「オラァ!」

 

掛け声とともに渾身のパンチをケルベロスに打ち込んだイッセー、既に満身創痍だったケルベロスはその一撃に耐えきれず声も出さず絶命する。

 

「はぁ…はぁ…くそ、気分が悪いぜ…」

 

実戦経験が浅いイッセーは血の匂いと命を奪う感覚に吐き気がするイッセー。しかも、ケルベロスを相手に温存しながら戦う事は出来ず、疲労が隠しきれない。

 

コカビエルは10体のケルベロスを召喚してイッセー達に仕掛けてきた。そのうちの3体はパラガスが倒して8体を相手にすることになったのだが、何せ初めての相手にしかも8体同時ということで全く上手く戦うことが出来ず、結局獣に翻弄されてバラバラとなってしまったのだ。一人一人で受け持つことになってしまったが、所詮前座でありライザーより数段劣るケルベロスに遅れを取らずに倒せた。

 

息を整える間もなく仲間の応援に行こうと当たりを見渡すと、一体のケルベロスを打ち倒した隙を狙ってケルベロスが小猫に飛びかかっていた。

 

「小猫ちゃんッ!!」

 

急いで飛び出すも既にケルベロスは小猫にその牙を突き立てようとしており完全に間に合わない。苦し紛れに気弾を放つが、その気弾がケルベロスを貫く前に小猫がその牙の餌食にと思ったその時、小猫の背後から剣が現れてケルベロスを貫き、ケルベロスは自分の身に何が起こったかもわからず絶命した。

 

「待たせたね…」

 

「木場先輩…」

 

「木場!」

 

颯爽と駆けつけたのは先に追いかけたくせに迷子になっていた木場であった。イッセーは木場に駆け寄る。そして、思いっきりげんこつを食らわせた。

 

「ぐふっ」

 

「おっせーよ! イケメン王子!」

 

「ご、ごめんって…」

 

「祐斗…あなたは…」

 

「部長…遅れました」

 

木場はケルベロスを倒し終えて駆けつけてきたリアスに苦笑いをしながら謝罪する。すると、木場に遅れて校舎の影から現れたのはゼノヴィアだ。ゼノヴィアはケルベロスに向けて渾身の飛び蹴りを放つ。

 

「加勢に来たぞ。グレモリー眷属」

 

ブロリーにエクスカリバーの刀身を折られてしまい、今は背中に背負うだけの飾りとなってしまったが、それでもゼノヴィアの眼から闘志がなくなることは無く、己が拳で立ち向かうつもりであった。

 

「雷よ」

 

ゼノヴィアの飛び蹴りで怯んだケルベロスに無数の雷が降り注ぐ。一瞬にしてケルベロスが灰と化し、焦げ臭い匂いがその場から立ち上る。

 

これで10はいたケルベロスが3体まで数を減らし、その圧倒的な力を目の当たりにしたケルベロスが心做しか怯んで見える。

 

「さぁ! あと少しよ! 行くわよ!皆!」

 

「「「「はい! 部長!」」」」

 

 

 

 

イッセー達がケルベロスに立ち向かっている時、駒王学園上空では今まさに激戦が繰り広げられていた。エロ本を破壊された怒りで超サイヤ人に目覚めたパラガスの勢いは凄まじく。コカビエルと互角の戦いをしていた。しかし、僅かにだがパラガスが押されているようにも見えた。

 

パラガスが放つエネルギー弾がアスパラガスへと姿を変えてコカビエルに迫り、コカビエルはこれを自身の光の槍を持って撃ち落とす。その隙を付いてアスパラガスソードを構えてコカビエルへ奇襲をするが、コカビエルは冷静にこれを読んで対処し失敗に終わる。そこから近接戦に入るが、だんだんと傷を作り始めたのはパラガス。

 

「ぐっ」

 

このままではダメだと、パラガスは剣戟の最中に生まれた一瞬の隙をついて気で衝撃を作り怯んだ隙に蹴りで突き放す。

 

「ぬっ、ほうやるな人間──!?」

 

『死の恐怖を味わうがいいッ! デッドパニッシャーッ!!』

 

蹴り離した瞬間に密かに溜めていた気を解放し凄まじいエネルギー弾を放つ。その一撃は直撃を貰えば死を招く。

 

「ぬぅ! こんなものぉぉ!」

 

人間が放った力を恐れを為して避けるのは堕天使のプライドが許さないのか、コカビエルはパラガスのデッドパニッシャーを受け止める。光の出力を高めて押し返そうとした所、その先にあったパラガスの気配が消えたことに気づいた。

 

「ッ!!」

 

コカビエルはその気配が自身の背後に移動するのを許してしまったことに気づいたのだ。

 

パラガスは自身の気をアスパラガスソードへと注ぎフルパワーを持ってコカビエルの首へと振るった。その剣はコカビエルの首を落としたかのように見えた。しかし、その剣は黒い刃を持って防がれてしまう。

 

「なに!?」

 

パラガスは声を出して驚いた。その刃はコカビエルの背に生える10の翼であった。

 

「甘いわ!」

 

コカビエルは背後を振り返らずに自身の翼を振るってパラガスを打ちのめして吹き飛ばす。

 

「ぐぁっ!?」

 

パラガスはその攻撃をまともに受けてしまい翼の攻撃とは思えぬダメージを追って地面へと激突した。コカビエルはデッドパニッシャーを早々に撃ち消して翼を羽ばたかせながらパラガスの方へ振り返る。

 

「この翼は堕天使の象徴に等しいのだ。俺はこの翼を丹精を込めて磨き上げ、もはや俺の武器と成したのだ。俺の背後に隙はないぞ?」

 

「くっ」

 

やけに鋭く光ると思った訳だと納得の感情とそんなのアリかという驚愕の感情が混ざり合う。急いで立ち上がろうと身を起こそうとするが、衝撃時の痛みとは別の痛みが体を襲う。

 

(くっ、運動不足か…)

 

意識せずに無理やり体を動かしていたが、急に超サイヤ人に目覚めたことで全く超サイヤ人の力に体が慣れておらず思っていた以上に体にダメージを負っていたようだ。このような身体管理も怠るとは、私も落ちたものだと落胆の感情が浮かぶ。

 

しかし、ここは戦場だ。そんな事を気にしている余裕はない。相手は百戦錬磨の戦士だ。そんな隙を相手が逃すはずもなく、パラガスに無数の光の槍が放たれる。

 

「ぐぅ!」

 

パラガスは痛む体を無理やり叩き起して急いでその場を離れる。光の槍の間を縫うように避けて、こちらも反撃のエネルギー弾をコカビエルに放つ。

 

『イレイザーキャノン!!』

 

パラガスの全力のイレイザーキャノンに対し、コカビエルは全力の光の槍を持って対処する。パラガスのイレイザーキャノンとコカビエルの光の槍がぶつかり合う衝撃で駒王学園を覆う結界に傷が入り、地は割れ、校舎が崩れる。

 

「うぉ!? す、すげぇ!?」

「パラガス先生、強かったんだ」

「子も子なら、親も親というわけね…」

 

ケルベロスが一段落着いたリアス達がパラガスの戦いぶりを見てそれぞれの感想を抱く。

 

「ぐぅ…っ!」

 

「ぬぅ…ッ!!」

 

僅かにパラガスが押され始め、ついにパラガスのイレイザーキャノンが打ち破られてパラガスに迫った。

 

「くそぉ!」

 

自分の力のなさに悪態をつきながら、その場を飛び退くパラガス、光の槍が地面に激突し地面にありえないほどの大穴が出来上がる。

 

「なんという破壊力だ…」

 

その力に戦慄するリアス達。そして、パラガスは気づいていた。自分はこうして体力を削りながら戦っているのに対し、コカビエルは体力どころか呼吸ひとつ乱していない。

 

コカビエルは10の翼を広げて拍手をしながら地面に降り立つ。

 

「素晴らしいぞ人間。俺にここまでやらせる人間は初めてだ。しかし、惜しいな。貴様には相当なブランクがあると見える。貴様も戦いから離れ、平和ボケしたという口だろう…。実に腹立たしい…っ!」

 

(平和ボケ…か…)

 

ブランクならば10年はあると言えるだろう。しかし、平和ボケという言葉を聞き、確かに自分は随分とこの世界の平和を満喫していたと思った。かつて、星々を破壊し世界を我がものにしようと悪しき野望に囚われていた頃は、このような平和など考えたこと後なかった。思えば、いつからだろうか…復讐から、野望へと変わったのは…

 

 

「ふはははは!! 遂に、遂に完成だッ!!」

 

 

 




うーん、早く岩盤ヤリたいな)

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