もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら   作:JOJI

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第7話 これってデートじゃね?

 

 

 

 

とある日

 

ブロリーはガラガラ抽選会で当たった映画チケット2枚を持つパラガスと共に映画館へ来ていた。構わず修行しようとしたブロリーだが、気分転換にと無理やり連れ出されたのだ。

 

「たまには親子でこう言うのも悪くないだろう?」

 

「フン」

 

完全に乗り気ではないブロリー、しかしそれもすぐに終わる。映画館へ向けて道中を歩いていると見知った人物がいたのだ。

 

「あ、ブロリーさん!」

 

「アーシア?」

 

ブロリーを見つけたアーシアは手を振りながら小走りで近づいてきた。

 

「どうして、こんな所に?」

 

「え、えと、ちょっと野暮用があって、それよりまた会えると思ってました!」

 

「あ、あぁ」

 

またあったくらいで大袈裟だなと思うブロリー。天使のような笑顔を見せるアーシアだが、そこでやっとパラガスに気づく。

 

「あの、この方は?」

 

「俺の親父ぃです。」

 

「パラガスでございます。」

 

「えっ!? ブロリーさんのお父さんっ!? あ、あのこんにちわっ!! わ、私はアーシアと言いましゅ!」

 

噛んだ。しかも、可愛らしく涙目で口を押さえて屈んでいる。

 

パラガスはブロリーとアーシアを交差に見る。これはもしやとパラガスの頭に電流走る。パラガスは腐☆と笑いブロリーに映画チケットと5万円(現金)を握らせる。

 

突然こんなものを握らされて戸惑っているブロリーにパラガスは

 

「用事を思い出したので私はこれで失礼させてもらうよ。これで、2人で遊んでくるといい。」

 

パラガスはそう告げるとそそくさと去っていった。

 

「?…?」

 

未だにはてなマークが浮かんでいるブロリー。パラガスの意図は分からないが、これでアーシアと遊んで来いと言うことか、とうけとる。

 

やっと復活したアーシアにブロリーは

 

「アーシア、今暇かァ?」

 

「え? は、はい。」

 

「なら、一緒に遊ぼう。」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ〜! すごいですブロリーさん! こんな大きなテレビ画面、私見たことありません!!」

 

ブロリーのすぐ傍で、映画館の大きな画面に好奇心旺盛で目をキラキラさせているアーシアの姿があった。

見ていて微笑ましくなるほど嬉しそうなアーシア。

見る物全てが新しく見えるのか、アーシアは今すぐにでもスキップをしだしそうである。

かく言うブロリーも映画館は初めてなのでテンションは同じくらいアゲアゲである。

 

ブロリー達が見る映画はジュッキー・チェン主演の映画『黒の執行者』という映画を見ている。パラガスがこの日を楽しみに待っていたと聞いたので何となくそれをチョイスした。シリアス満載のタイトルからは想像できないくらいのアクションにコメディ映画の要素を取り入れた、コミカルで明るいカンフー映画である。

 

実は、ブロリーは気づいていないようだがアーシアは見るからに外国人である。ブロリーが何故言葉を理解できるかというと、まぁ勘のいい読者なら気づいているようだが、転生神の粋な計らいであろう。

 

「はぅ! 凄いですブロリーさん!」

 

映画が始まってからアーシアはずっと活き活きしていた。しかし、ちょっと声が大きいことに気がついたアーシアは、顔を真っ赤にして口に手を当てる。……可愛い。

 

 

 

 

 

─・・・・

 

 

 

「ブロリーさんブロリーさん! これは何ですか!?」

 

次にブロリーが向かったのは某チェーン店のハンバーガーショップ。まぁ、マク○ナルドである。

そしてアーシアはまた、紙に包まれたハンバーガーを見ながら右往左往している。教会出身のアーシアがジャンクフードなどの食べ物に縁がないので、食べ方を知らないのは必然。

まぁ、ブロリーも全く知らなかったので、最初は紙ごと齧ったのは今じゃ懐かしい。

 

「アーシア、これはこうやって食べるんだYO☆」

 

ブロリーはそう言うと、紙を取っ払いその大きな口を開けて丸呑みした。身体には良くはないと思うが、偶に食べたくなる味にはチェーン店を褒めてやりたいところだ。

アーシアはブロリーの食べる姿を見て、目を見開いて驚いた。

 

「はわわ! そんな食べ物がこの世にあるなんて!」

 

「HAHAHAッ! さぁ、アーシアも食べロットォ!」

 

「は、はい!」

 

すると、アーシアはその小さな口を開けてハンバーガーを上品に食べる。ブロリーの蛮族みたいな食べ方ではなく、ハンバーガーを片手で持ち、口元に手を置きカスが落ちないように食べている。まさに天使

 

そして、店の中の男性客はおろか、おそらく彼女持ちの男達でさえアーシアに視線を釘付けにしている。

まぁ、それは当たり前と言うところだろう。アーシアは可愛いし、絶世の美少女で清潔で癒しで尚且つシスター服だからな。見るなという方が無理な話だ。

 

そして、ブロリーはその男性陣の羨ましい妬ましい爆発しろという視線を浴びていた。全く気にしなかったが、

 

淡々とハンバーガーの紙くずの山を形成していくブロリー。すると、

 

「あ、ブロリーさん。頬にケチャップがついてますよ?」

 

「え? ドコドコ?」

 

ブロリーはアーシアにそう指摘され、机にあるティッシュで拭き取ろうとしたその時である。

 

「わ、私が取りますね!」

 

するとアーシアが顔を真っ赤にして突然そう言うと、そっとブロリーに手を近づけ────指でケチャップを取りそれをなめた。

 

「へへへへへへァッ!?!?」

 

「あ、あははは……ちょっとハシタナイデスネワタシ…」

 

「は、はい……」

 

お互い顔を真っ赤にして固まる。

こんな美少女に恋愛ゲームの定番をされれば、そんな経験が皆無の童貞がされればこうなるのも必然。周りの男性陣のブロリーへの視線が殺気に変わる。アーシアは未だにモジモジしてブロリーをチラチラ見ている。可愛いさは偶に男性陣限定の凶器となる。

 

 

 

 

─────・・・・・

 

 

 

さて、気を取り直しブロリー達が次に向かったのはゲームセンター。前にちょくちょくイッセー達と遊びに来ていた場所である。並のゲームではブロリーの力ではすぐにぶっ壊れてしまうのでそこでブロリーが選んだのはパンチングマシンである。

 

ゲームの説明を聞いて「すごいです〜!」と言う。もはやアーシアのすごいですが定番になってきていると思うのは俺だけであろうか。

ちなみにこのパンチングマシンは530000まではかれるという超優れもので、世界で最もすごいパンチングマシンと言われている。

しかも、何故か点数をパンチ力ではなく戦闘力と表すことでも有名だ。

 

まず、アーシアがやって見る。

 

「が、頑張ります。」

 

アーシアは慣れていない手つきで専用のグローブをイソイソとはめ込んで、腕を後に引く。

が、全く様になっていない。てか、腰が引けている。

 

「えいっ!」

 

そして、アーシアの拳が赤く硬いクッションの様な計測器にぶつけられる。しかし、音がバコンではなくペコであった。

そして、計測器が残酷な点数を叩きつけた。

 

「せ、戦闘力…5…」

 

アーシアはその数値を見て白く枯れる。

おかしい、この前10くらいの男の子がこれで遊んでいたのをブロリーは見たが、その少年の数値は50はあった。それなのに、その年上であるアーシアが5だと…!? これは故障じゃないのかと疑うブロリー。

しかも、表示された数値の下に「戦闘力たったの5か…ゴミめ」という煽り付きでしかもご丁寧に英語でも表示されている。思いっきり嫌がらせレベルである。

 

「うぅ…ブロリーさん…私はゴミなのでしょうか…」

 

「ぐぅ…ッ! アーシア、仇は取るぞ…!」

 

ブロリーはアーシアの仇を取るため、お金を入れてグローブをはめる。

 

全筋肉を右腕に集中する。白いTシャツの右腕の端が筋肉の膨張により弾き飛び、血管が浮き上がる。

 

「ウォォォォォォオッ!!!!」

 

バキィンッ!!

 

 

 

マシンはぶっ壊れた。

 

 

 

 

───・・・

 

 

パンチングマシンの後、ブロリーはジュースを買って来ると、アーシアはクレーンゲームのディスクに張り付いていた。じっと見ていたのは黄色いヒヨコのようなぬいぐるみだった。それはラッピーというあるゲームのマスコットである。

 

「それが欲しいのかァ?」

 

「はぅ!?」

 

突然後から声をかけられてびっくりしたのか情けない声を出してしまう。ブロリーの方を見て、ブロリーということに気がつくと安堵の溜息をついた。

 

「アーシアはこのひよこが好きなのかァ?」

 

「うぅ、は、はい…。」

 

「そうかァ…」

 

ブロリーはそう言うと機械に小銭をいくつか入れる。

 

「え!? だ、大丈夫ですよ!」

 

ブロリーの行動にアーシアは遠慮するが問題ないとブロリーは答える。

ブロリーはクレーンを操作し、ぬいぐるみを掴もうとするが、何度やっても滑り落ちる。

 

「ぐぬぅ!」

 

「あ、あの、大丈夫ですから…」

 

だんだんと苛立ちを覚えるブロリー。最後の足掻きも虚しく外れた。

 

「…」

 

ブロリーは気を操作し、ぬいぐるみを撃ち落とした。

 

「取れたぞ。」

 

「え? あの、さっきぬいぐるみが勝手に落ちたような…」

 

「気のせいだ。」

 

「あ、ありがとうございます! ブロリーさん!」

 

「どういたしましてェ」

 

アーシアはぬいぐるみをブロリーから受け取ると、それを嬉しそうに抱き寄せる。

本当に嬉しそうで、感動しているのかすこし涙目だった。また、ブロリーは大袈裟だなと思う。

 

「私、これ一生大事にします! ………今日、ブロリーさんに出会えた記念として」

 

「HAHAHAッ! 何を言っているのだァアーシア。こんなもの俺は何度でも取ってやる。」

 

「………………。そうですね、ブロリーさん!」

 

そして、アーシアとブロリーは笑い合う。

 

──────しかし、アーシアの笑顔はどこか儚げだった。

 

 

 

 

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